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金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~  作者: 十本スイ
第八章 ヤレアッハの塔編 ~真実への道~

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219:ニッキへの疑惑

 日色とニッキが【魔国・ハーオス】へ帰る時間も近づいた頃、日色はレオウードとララシーク二人を呼び出し今後のことについて話し合っていた。


「坊主、心配すんな。お前さんのお蔭でアレも大分形になってきた。あとは任せな」

「分かった。だが前に説明した通り、時間も限られているらしいからな。下手をすればアレ自体を破壊するような行動をとることだってあり得る」

「そっちもしっかり対応してる。だからお前さんに手伝ってもらったんだからな」


 ララシークが手に持った酒をグイッと傾けて喉へ押し流す。昼間っから酔う幼女というのはシュール過ぎる。


「とにかくだ、一度こちらからもドゥラキンとやらに接触してみた方がよいな。彼の力が本物であるならば、その結界の中にいれば我々は安全だということだからな」

「ああ、だがその時は必ずレッグルスを連れて行け。結界の中に入れるのは、あのタマゴジジイが認めた奴だけらしいからな」


 日色は無理矢理でも入ることは可能ではあるが。


「分かっておる。ワシもそろそろ隠居する時期だからな。あとは後世に任せることも視野に入れておるわ」

「何を言ってるんですかレオ様。まだまだ楽にはさせませんよ? たとえ後継をお決めになっても、レオ様にはまだまだ働いてもらいますから」

「むぅ……厳しいなララよ」

「当然です。このワタシが働いてるのに、レオ様だけ楽するのズルいですから」

「そ、そんな理由なのか……!」

「ワタシだって、本来なら研究室で食っちゃ寝してたいんですよ?」


 マジでダメ人間、いや、ダメウサギだ。


「けど時代がそうはさせちゃくれないでしょ? 少なくとも空に浮かんでるやつを何とかするまでは黙っていられません。自分の運命が勝手に決められると聞けば尚更ね」

「そうだな。お前の言う通りだ。もし《塔の命書》のようなものが存在するというのであれば、それだけは確実に潰しておかなければならん。我々が真の自由を手に入れるためにもな。そのためにもヒイロ、またお主の力を借りることになるだろうが」

「そんなことは分かってる。オレも奴らがオレの邪魔をするなら黙っておけん。この世界を玩具になどさせるものか」


 そうなれば、ここにいるレオウードやララシークだけでなく、ミュアやミミルたちまで殺されてしまう可能性がある。それだけはさせない。


 もう二度と、自分の目の前で仲間が死んでいくのだけは見たくない。日色にとってはそれが一番怖い。あの戦争時、ミュアを失った時の心の痛みを再び味わうことなどしたくはない。


「だから一刻も早く、アレの完成を急いでくれ」

「任せておけ。あのクソ兄もやる気になってるしな」


 これであとは時が来るまで待つだけ。できれば『神人族』が動き出す前にこちらが動けるようになるのがベストだが果たして……。


 先代の《文字使い》である灰倉真紅のように運命に翻弄され負けるわけにはいかない。大切な人を次々と失い心を砕かれていった彼は自殺という道を選んでしまったが、絶対にその道だけは選ばない。

 真っ直ぐ生き抜くこと。それが日色の信条なのだから。


「ところでヒイロよ」

「ん? 何だ?」

「あの勇者どもはどうしておる?」

「勇者? ……ああ」


 彼が言っているのは今代の勇者である青山大志たちのこと。あの戦争が終わった後、大志は国中を回り謝罪するという行為を繰り返していた。


 特に【獣王国・パシオン】の《始まりの樹・アラゴルン》を滅ぼしたことで、その罪滅ぼしとして何でもすると息巻いていたらしい。


 ただ獣人たちの怒りは相当なものであり、現れた大志を殴る蹴るの暴行。

 そして罵倒するという波状攻撃を大志はその身に受けていたという。だがそれでも彼は土下座を繰り返し、泣きながら頭を地面に擦り付けていた。


 殺されかけながらも、一緒に戦争を戦った皆本朱里や赤森しのぶも同じように土下座をするので、民はともかく兵士は手を出し辛かっただろう。彼女たちによって傷などを治癒してもらった者も中にはいるのだ。


 レオウードも彼を赦してはいない。何と言っても国の拠り所ともいえるシンボルを破壊したのだ。謝って赦されるものではないだろう。また彼は仲間を裏切りアヴォロスに手を貸していたことも事実。

 人々の怒りは尤もなことである。


「あやつめ、何度殴られようが蹴られようが、石を投げつけられようが、頭をずっと垂れて謝っておったわ」

「みたいだな。オレも他の連中からそう聞いた。それで結局、条件を出すことで赦す……いや、様子見をすることにしたわけだな?」

「ああ、今すぐにあやつを赦すことなど誰にもできん。それは我々獣人だけでなく、この世界の民皆がそうだろう」


 それは当然だ。大志が殺した兵士だって存在する。それを頭を下げた程度で赦すことなどできるわけがないはず。


「だが、怒りのままに……憎しみのままに殺すということを繰り返しておったら、それはまたアヴォロスと同じだ」

「…………」

「故に、あやつには世界の奴隷になってもらい、馬車馬のように働くことを条件に、皆で様子見をすることにした」


 だが獣人や人間がいる場所で働くことは難しい。特に両者には酷い仕打ちをしてしまっているのだから。人間の王女であるリリスは、それでも大志を赦そうとしたが、さすがに他の者たちは許容することはできなかったらしい。


 だから一先ず大志含め、勇者たちの身柄は【ハーオス】――つまり魔王イヴェアムが引き取ることにした。

 戦争時に『魔人族』側に立ち貢献した皆本朱里や赤森しのぶがいるから、まだ受け入れやすいと考えられた。


 そして彼らは今、【ハーオス】の復旧作業はもちろんのこと、ほぼ雑用係として毎日汗水垂らして働いているというわけだ。


 イヴェアムからは、朱里としのぶについては、他の二人と同じような働きはしなくてもいいと言われていたようだが、二人は仲間として一緒に罪を背負いますと言って、大志と鈴宮千佳らとともに忙しなく働くことになった。


「あやつめ、そのような仲間を持てたことを感謝して生きるべきだな」


 レオウードの言う通りだ。一度は裏切ったはずの仲間が、自分たちのために傷ついてまで追いかけてきてくれたのだ。本来なら大志はあの戦争で間違いなく死んでいる。

 今、大志が生きていられるのは仲間たちのお蔭。それを感謝しなければならない。


「まあ、一応保険もかけてある。《契約の紙》で、世界のために尽力することを約束させた。破れば相応のリスクを背負う。それになあに、あやつがもし、感謝の心を忘れたその時は、ワシ自ら引導を渡してくれるわ」

「契約を破れば魂が削られ寿命が減る。下手をすれば死ぬしな。だからアイツらは今も休むことなく働いているらしい。どこまでもつかは分からんがな」


 日色は期待していない。特に大志に関してだけは。また裏切る可能性が無いわけではないからだ。


「とりあえず、話しはこれで終わりだ。そろそろ帰る」

「おお、そうか。ミミルもお主がいなくなればまた寂しい思いをするだろう。是非ともまた近いうちに来てやってくれ」

「気が向いたらな」

「うむ。もしくはミミルと婚姻でも結ぶか? いや、できればククリアも一緒にがよいな。これでワシも安心して隠居を――」

「レオ様レオ様」

「む? 何だララよ?」


 ララシークはピッと部屋の扉を指差す。


「アイツ、もう出て行きましたけど?」

「な、何だとぅっ!?」


 獣王から逃げることに成功した日色だった。








「準備はできたか?」

「はいですぞ! 余った《銀米草》もこの通り、いっぱいもらったですぞ!」


 ニッキが背中に背負う風呂敷。そこには今回の宴で使用して、余った分の《銀米草》が詰め込んである。【ハーオス】に帰ってムースンに調理してもらうつもりだ。


「ヒイロさま……」

「ヒイロさん……」


 寂しげに瞳を揺らすミミルとミュア。まるで捨てられた子犬みたいな目をしてくる。日色は頭をボリボリとかいた後、両手の人差し指で彼女たちの額をチョコンと押す。


「またな」


 ただし、今回はそれだけでなくそのまま両手を彼女たちの頭にそっと置く。二人は少しビクッとなり身体を硬直させたが、


「「えへへ……」」


 嬉しそうに笑みを零した。


「くそぉ、ヒイロめ……幼女の心を鷲掴みにしやがってぇ……」


 だがそれは明らかな失言だった。背後にぬ~っと現れる二人の幼女。


「おじさん?」

「アノールドさん?」


 二人からどす黒いオーラが迸り、アノールドへと迫る。


「え……あ、あのミュアにミミル様? い、いつのまに俺の背後に?」

「そんなことはどうでもいいんだよおじさん。それよりも幼女って何かな?」

「はい。是非詳しくお聞きしたいのですが?」

「い、いや! これは世界の声を代弁したというかその……!」

「お仕置きだよっ!」

「あばばばばばばばばばばばばばばばばばっ!」


 ミュアの身体から電流が迸りアノールドが見事に感電する。


(ホントにアホだなぁ、オッサンは)


 当分二人から説教を受けるんだろうなと思いつつ、視線をレオウードに向ける。


「じゃあな」

「ああ、此度は助かったぞ、ヒイロ」


 日色は『転移』の文字を書くと、ニッキの頭に左手を置く。


「あっ、ヒイロさん! また来て下さいねっ!」

「ミミルも、お待ちしておりますから!」


 二人の声を聴きながら日色とニッキはその場から消失した。







 【魔国・ハーオス】へと帰国した日色とニッキが、魔王城の中へと入ろうとしたところ、目の前に精霊のテンとヒメが突如出現した。


「ヒイロ、ニッキ、今すぐ【スピリットフォレスト】に来てくれさ」

「突然何だ?」

「そうですぞ、ヒメ殿も深刻そうな顔をしてどうされたのですかな?」

「話は向こうでするわ。だから今すぐ行くわよ」


 ヒメの背後の空間に亀裂が走ると、その中にヒメたちが入っていく。


「し、師匠?」

「……とりあえず話だけでも聞くか」


 ニッキを連れて亀裂から広がった闇の中へと侵入していく。一瞬の闇が終わり、すぐに溢れんばかりの光の下へ出てくる。

 ここへ来るのも久しぶりだ。ここでテンと出会い、精霊契約を結ぶことになった。


「二人とも、じっちゃんが呼んでるからついてきてくれさ」


 テンが先導し、日色たちはついて行く。以前ここで食事をしたテーブルの場所まで移動すると、そこにはすでに一人の老人が座って待っていた。


「おお、よう来たのうお主ら」


 この老人が、全ての精霊の頂点に立つ『精霊王』――ホオズキだ。ちなみにヒメと同じ血統らしく、その正体は巨大な白蛇。


「話というのは何だ?」

「まあ、とにかく座りなさい」


 仕方無く席に腰を下ろすと、他の者たちも同様に座っていく。


「実はのう、お主らに来てもらったのは他でもない」


 その時、ゴゴゴゴゴゴゴと大地が揺れる。


「何!」

「のわっ!? な、何ですかな!?」


 驚く日色とニッキとよそ目に、精霊たちはこの揺れの原因に気づいているようで慌てていない。しばらくすると揺れは治まる。


「……おい、今の揺れは何だ? まさかオレらを呼んだことと関係あるのか?」

「うむ。その通りじゃ」


 そうして彼は天を仰ぐ。つられて日色たちも見上げる。だが別段変わった様子は見当たらない。


「今の揺れはのう、この地が再びあるべき場所へと戻ろうとしておるんじゃ」

「あるべき場所?」

「そうじゃ。元々この地が地上にあったことはお主も知っておろう」

「ああ、初代魔王アダムスに海底へと移されたんだろ? 『神人族』から逃れるために」

「っ!? ……お主、知っておったのか?」

「いや、つい最近聞いた」

「聞いた? もしかしてシウバにかのう?」

「いいや、ドゥラキンっていう『虹鴉』のジジイにだ」

「何とっ!? あの者はまだ約束を守っておったのか!?」


 心底驚いた様子。アダムスのことを知っている彼だから、もしかしたらホオズキとの面識もあるかもしれないと思って口にしたが、ビンゴだったようだ。

 日色はドゥラキンから聞いた話を掻い摘んで要領だけ話した。


「なるほどのう。あの者も動き出したとなると、いよいよもって『神人族』が動き出すということじゃな」


 彼がドゥラキンの話を否定しないということは、益々もって『神人族』の存在に信憑性が高まる。まだ完全には信じ切れていない部分があったが、これはもう絶対的真実なのだろう。


「この地があるべき場所に戻るって言ったな? どういうことだ?」

「アダムスがこの地に我々を避難させたのは本当じゃ。ただその力も弱まりつつあるみたいなんじゃ」

「以前ここに来た時、アンタは海の中で精霊たちが苦も無く暮らせるのは自分が結界を張っているからと言ってたよな?」

「うむ」

「アレは嘘だったのか?」

「いいや本当じゃ。アダムスからこの地へ飛ばされる前に儂や先代の『妖精女王』に海底でも過ごせるように結界を張り続けてほしいと頼まれた」


 ……先代? 今の『妖精女王』はニンニアッホだから、その前ということか……。


「長にとって子たちを守るのは最優先。『神人族』から逃れるためには、儂たちはその身を結界とする必要があった。そうすれば『神人族』がおいそれと手出しできないとのう」


 遥か昔、【フェアリーガーデン】と【スピリットフォレスト】は、簡単に行けるほどの距離だったという。しかしある日、二つを包む空間が突然亀裂の走った空間に飲み込まれてしまった。


 気付くとそれぞれの住処は、それこそ簡単に行き来できないほどの距離と環境に身を置くことになったという。

 それがアダムスの仕業。


「つまりアンタたち王は、納得してこの地へ飛ばされたってわけか?」

「うむ。それが最善だと互いに考えた結果じゃ」

「そして今、この地が……いや、この地だけじゃないな。【フェアリーガーデン】もまた元の場所へ戻ろうとしている?」

「察しがいいのう。本来ならばここにニンニアッホも呼びたかったが、結界を維持し、何が起こっても対処できるように向こうに残っておる」

「なるほどな。それで? 元に戻ったら不都合なことはあるのか?」

「気づいておるじゃろ? ……『神人族』じゃ」

「まだ動き出していないと聞いたが?」

「確かに、テンたちからの情報でもそれは理解しておる。しかしイヴァライデアの力も段々弱まりつつある。恐らく、近いうちに神王が目覚める」

「何もかも最初から知ってたってわけだな。何故前に来た時にその話をしなかった?」


 そうすればもっと前もって対応できたかもしれない。


「一つは、こんな突拍子もない話を信じるタイプではないと思ったからのう」


 それは確かにそうかもしれない。まだアヴォロスと本格的に対決もしていないし、彼の真の目的も動機も知らなかったあの時点では、異星人やら預言書やらの話をされても確実に信じることはなかったはず。


「一つは、あの時点でもしお主が真実を知ったところで、まだまだ弱いお主がどうにかできるような問題でもなかったからのう」


 まあ、この【イデア】の神と初代魔王で異星人のアダムスが敵わなかった相手に、確かにあの時点では勝ち目も無かっただろう。


「時が来れば話すつもりじゃったが、まさかドゥラキンからすでに話を聞いておるとはのう。彼もまた自分の運命を貫いておるというわけか」

「『精霊王』……アンタ、それほど事情に詳しいということはまさか……!」

「うむ。儂はかつて……アダムスと契約しておった精霊じゃよ」


 やはり……。そうじゃないかとも考えていたが、どうやら的を射ていたみたいだ。


「じゃがのう、『神人族』から『精霊族』を守るために、儂との契約を破棄してこの地を守るように頼まれた。アダムスはのう……本当にこの【イデア】を好いておった。まるで故郷のような美しい星だと言っておったわい」


 懐かしげに遠い目をする。彼にとってアダムスは大切な人だったことが伝わってくる。


「恐らくじゃ、儂の考えじゃとあと数日のうちに【スピリットフォレスト】と【フェアリーガーデン】は地上へと戻る」

「それはどこにだ?」

「――――【グレン峡谷】じゃ」


 これは驚いた。まさかここでも繋がってくるとは……!


「いや、そうか……あのタマゴジジイの結界。あの結界があった場所には本来【スピリットフォレスト】があったのか!」

「正確にいうと【フェアリーガーデン】もじゃ。両者は隣り合わせに存在しておった。アダムスは両者を海底へと転移させた後、あの場所を『神人族』に占拠させないためにドゥラキンに結界を施してもらったんじゃろうな」

「占拠? そうか、《赤い雨》は『神人族』が作り出したもの。あれを使ってあそこを自分たちの手中に収めようとしたってわけか」

「うむ。じゃがアダムスはドゥラキンに頼み込み先手を打つことに成功した。いつかこの地がそこへ戻ろうとも、『神人族』から逃れるためにのう」


 そこまで彼女は考えていたのか……恐るべき先読み能力だ。自身の力がいつか弱まりこうなることを予測してなおかつその対処もしていた。


「ドゥラキンがもう死に、結界もなくなっておるかもしれんと思っておったが、彼はまだアダムスの意志を貫いておる。大した男じゃ」

「そんなに心配なら精霊を送って確かめてみれば良かっただろ?」

「そうしたかったのは山々じゃがのう、アダムスやドゥラキンに関して知っておるのはここでは儂だけじゃ。ヒメたちにもつい最近話したことじゃし」


 日色はテンの顔を見ると、肯定するように頷く。


「何故話さなかったんだ?」

「下手に恐怖感を与えたくなかったというのが大きいわい。いつか自分たちが『神人族』に支配されるかもしれない。そうでなくても利用されるかもしれないと思わせて、怯える日々を与えとうなかったんじゃ」


 確かに《不明の領域者》の因子を持つ彼らを『神人族』が捕らえ、実験しようとしても不思議ではない。ドゥラキンもその可能性を示唆していた。

 そうなればビクビクと怯える精霊たちも出てきたことだろう。


「まあ、その話を伏せて結界の確認だけでも【グレン峡谷】へ行ってもらうという手もあったんじゃが、あそこは常に監視されておったからのう。『精霊』を近づけさせるのは怖かった」

「なるほどな。理由は分かった。アンタがオレらを呼びよせたのは、その話をするためか?」

「いいや、ここからが本題じゃ」

「……? まだ何かあるのか?」


 もし転移して元の場所に戻っても、ドゥラキンの結界の中に戻るなら安心のはず。それなのに日色にまだ何か話があるという。どんな話かとつい身構えてしまう。


「実はのう……」


 彼の視線が日色ではなくニッキを捉える。


「その子に関することなんじゃ」

「ニッキの?」


 どういうことだろうか。ニッキも「ほえ?」とバカみたいな声を出して首を傾げている。

 ただ他の精霊たちは、テンも含めて真剣な顔つきだ。


「どういうことか、聞かせてもらおうか」

「うむ。お主は、ニッキとどこで知り合うたんじゃ?」


 日色は【バンブーヒル】にて、ニッキと出会い、それからずっと旅してきたことを話す。


「なるほどのう。出会いは偶然……いや、もしくは必然かのう」

「どういうことだ?」

「…………その子には『神人族』の疑いがかかっておる」

「な、何だとっ!?」


 日色は思わず席から立ち上がる。そんな訳がない。ニッキは赤ん坊の頃からずっとバンブーベアに育てられてきたのだ。もしバンブーベアに見つからなければ呆気なく死んでいたはず。

 そんな子が『神人族』などあるわけがない。


「一体何の根拠でそんな話をしている? ふざけてるのか?」

「お~いおい、ちょっち落ち着けってのヒイロ」

「お前も、何か言ったらどうだ? いつもいつも『精霊王』はボケたジジイだと言っていたじゃないか」

「げっ!」

「お前の言う通り、どうやらホントにボケているんじゃないだろうな?」


 そうでなければ、ニッキが『神人族』などというふざけたことを言えるわけがない。


「ヒイロ、お爺様は何の根拠もなく言っているわけではないわ。私だってまだ信じていないもの。だから最後まで話を聞いてから判断して」


 ヒメが落ち着いた様子で見つめてくる。いや、彼女の瞳の奥には穏やかでない炎が揺らめいている。それは怒りか悲しみかは分からないが。


「うむ。テンが儂のことをどう思っていたかは後で追及するとしてじゃ」

「うわ、最悪……」


 テンががっくしと肩を落としている。あとで恐らくきつい説教を受けることだろう。


「《万能の者》よ、少し黙って耳を傾けてくれんかのう」

「…………分かった。話せ」

「師匠……?」

「お前は何も気にするな。黙ってろ」

「……はいですぞ」


 ニッキにもそう言い、彼から話を聞くことにした。


「実はの、初めてここにニッキが来た時から不思議に思っておったことがあるんじゃ」

「何だそれは?」

「儂らは視る種族。その者の本質を見極めることができる存在じゃ」


 それは知っている。かつて同じ『精霊族』の『妖精』たちにも一目で呆気なく獣人化していたのに正体である人間を見抜かれたこともあった。

 彼らが本質を見抜くことができるということはすでに理解できている。


「じゃがのう、その子の種族だけは……いまだに分からんのじゃよ」

「……何だと? 人間じゃないのか?」

「見た目はのう」


 ニッキを見つけた場所は魔界。十二年ほど前、魔界の【バンブーヒル】で捨てられていたところを、バンブーベアが拾い育てていたのだ。てっきり、魔界にいた人間の夫婦が子供を産んだが、育てられなくて捨てたのだと解釈していた。


「そもそもこの時期に人間が魔界に入って来ることなど皆無に近い。お主だけじゃよ、そんな酔狂なことをしていたのは」


 魔界のモンスターも環境も、人間界のそれと比べて段違いに厳しい。つまりレベルが違う。優秀な冒険者でも根を上げるほどの土地なのだ。日色のように特別な魔法があれば何とか生きていけるだろうが、人間を嫌っている『魔人族』も多いし、そんな環境の中で人間の夫婦が魔界に来るメリットなど無いのだ。


「それじゃ、ハーフか? コイツが精霊と契約できる点なども考慮すれば、魔法が使えない理由も説明がつくしな」


 それならば、『魔人族』が産まれたばかりの子供であるニッキを抱えて人間界から魔界へと渡り、やはり育てるのに何かしらの理由で困難になり捨てたという説が成り立つ。


「違う。ハーフではない」

「? ……だったら何だっていうんだ? いや、種族が分からないから『神人族』って安易な発想に辿り着いたんじゃないだろうな?」


 そんなことなら『精霊王』の単純さに呆れる。


「いや、儂がその子が『神人族』ではないかと疑っておるのは、他に理由が存在する。それは、その子の……《ステータス》を見たからじゃ」

「っ!?」


 今、確かに《ステータス》と言った。そして見たとも。


「アンタ……《ステータス》を見ることができるのか?」

「……うむ。『精霊王』としての特権じゃがのう。お主も魔法で確認できるじゃろ?」

「うえ!? そ、そうなのかヒイロ!?」


 テンが驚いているが、そんなことはどうでもいい。


「つまりアンタ、コイツのアレを見て疑ってるわけだな?」 


 ホオズキがコクンと頷く。日色はニッキの《ステータス》を思い出す。



ニッキ


Lv 70


HP 1545/1600

MP 710/830


EXP 391750

NEXT 1707


ATK 563()

DEF 455(400)

AGI 587(617)

HIT 333(363)

INT 279()


《戦技》 爆拳・壱式(連撃)

     爆拳・弐式(連撃)

     爆拳・参式(連撃)

     爆拳・四式



《称号》 ???・捨て子・モンスターに育てられた者・復讐者・師匠大好きっ子・鍛える者・天然お馬鹿・愛されるお馬鹿・ただのお馬鹿・ヒイロの愛弟子・向上心の塊・ユニーク殺し・妖精の友・精霊の友・忘れん坊将軍・モンスター殺し・電光石火・達人




 彼が気になっているのはパラメーターではない。恐らくは称号に存在する『???』という表示であろう。


「オレもあの表示には気になっていた。だがそれが『神人族』だという証拠にはならないんじゃないのか?」

「かもしれん。じゃからまだ確定はしておらん。さっきも言うたじゃろ。疑っている段階じゃと。そもそも、お主のようにイヴァライデアの加護を受けている者ならともかく、魔法も持たないただの子供が、ヒメと契約できることが不思議じゃった」


 そういう理由も持っているのか……。


「儂はかつて、アダムスと契約しておった。獣人でもない者が、精霊と契約できた事実は、後にも先にもお主らを除けばアダムスだけじゃ」

「……先代の《文字使い》はしてなかったのか?」

「うむ。残念ながらシンク・ハイクラとは接点ができんかった」

「そうか……」


 つまり真紅には得られなかった力を自分が持っているということだ。それが偶然か必然かは置いておいてだ。


「アダムスはイヴァライデアから特別な《核》をもらっておった」

「《核》?」

「そうじゃ、『魔人族』として彼らを導けるようにと、《核》をもらっておった。そのお蔭もあってか、彼女は常軌を逸した力も持っておったがの」


 つまりアヴォロスが手に入れた《アダムスの核》というのは、元々は彼女のものというわけではなく、イヴァライデアが与えた力そのものということなのか……。


「それは一種のイヴァライデアの加護じゃ。じゃから儂とも契約できた。じゃがニッキはどうじゃ?」


 そう言われれば、確かに彼の疑問の根幹が理解できる。イヴァライデアの加護を無しに精霊と契約できた者は今までにはいない。ならニッキは何者なのか……と。


「だがたまたまそういう存在が現れたってだけじゃないのか?」

「そういう考えもできる。じゃがもしかしたら『神人族』が作り出した、地上の監視役としての役割を背負った存在なのかもしれんということじゃ」

「……何だと?」

「かつての『クピドゥス族』がそうであったようにのう。彼らは精霊を使役することができた。無理矢理精霊を捕らえ、その身に宿すことも可能とした。あの魔神ネツァッファも、精霊をもとに作られた存在でもある」


 だから身体の全部が魔力で構成されていたというわけだ。つまりは精霊と同じような存在ということ。


「…………コイツが『クピドゥス族』だってのか?」

「もしやすると、その謎の表記である『???』には『クピドゥス族』という言葉が入るのではないじゃろうか?」

「…………」

「その子は自分がそうだとは気づかされていないじゃろう。じゃがもし、自分がそうだと気づかされた時、慕っておるお主をも裏切り、この世界を――――」

「黙れ」

「おい、ヒイロ……?」

「し、師匠……?」

「ちょ、ちょっと……!」


 日色の身体から噴き出てくる怒りに満ちた《赤気》を見て、ホオズキ以外が吃驚する。


「コイツはオレの弟子だ。バカで単純で、天然で面白い、オレのバカ弟子だ。それ以上、ウザいことを言うならぶっ潰すぞ?」


 日色は彼を睨みつける。もしかしたら彼はここでニッキを殺そうとするかもしれない。そんなことは絶対にさせるわけにはいかない。


 たとえ………たとえニッキが『神人族』だろうと、命だけは奪わせない。


 周囲にいる精霊たちが怯えだし、その場から逃げていくが、比較的力の強そうな者たちは、ホオズキを守ろうとしているのか彼を庇うように立つ。その身体は小刻みに震えているが。



 ――――――――――――――そこまでにして。

 


 その時、張りつめた空気を斬り裂くように声が響いた。


「……今、喋ったのは誰だ?」


 日色は近くにいるニッキから順にその場にいる者たちに目を配るが、誰もが目も丸くしながら首を左右に振る。

 ただ最後に視線を向けたホオズキだけは、他の者たちよりもさらなる衝撃を受けたような表情をしていた。


「おい、どうした?」

「……まさか今の声は……!」


 すると再びか細い声が頭の中から響いてくる。

 


 ――――――あなたは気づいたんだね、ホオズキ。



 日色もまた、二度目の声を冷静に聞けたお蔭で聞き覚えのある声だということに気づく。突如、自分の額から淡い光が漏れ出す。


「お、おいヒイロ!?」

「し、師匠!?」


 テンとニッキが、日色の額を見て驚愕の顔色を見せる。そして額から光を纏って出てきたのは見たことのあるような物体。

 フワフワと浮くそれを見た日色は呆けながらも呟きを漏らす。


「…………ペロペロキャンディ……?」


 それはまさしく菓子のペロペロキャンディそのものだった。


(何だこれは? というか何故オレの頭から飴が……!?)


 謎である。

 しかしキャンディはそのままゆっくりとテーブルの上に乗ると、


“久しぶり、ヒイロ”


「……お前、黒幼女か?」


“そのあだ名、あまり好きじゃないんだけど”


 やはり思った通り、声の正体は黒少女―――イヴァライデアその人である。


「お前、まさかあの時、オレに食べさせた飴ってのは……」


“うん。こうなった時のための保険……だよ”


 やられた……。あの飴にそんな保険がかけられているとは思わなかった。せっかくの食べ物だったので捨てずに平らげてしまっていたのだ。甘くて美味かった。


“そんなことより、時間もないから単刀直入に言うから”


 時間がないとはどういうことだろうかと思いつつも、イヴァライデアが話をし始める。


“ホオズキ、久しぶりだね”


「……やはりイヴァライデアか。うむ、お主は今も塔じゃな?」


“うん。アダムスのこと……ごめんね、助けてあげられなかった”


「いや、お主は全力を尽くしてくれた。悪いのは『神人族』じゃ」


“ありがとう。ヒイロ、まず先に言っておくことがあるの”


「何だ?」


“ドゥラキンが話したことは―――真実だから”


「……っ!? …………そうか」


 本人が言うのであれば真実なのだろう。これでまだ不確かな部分が多かったドゥラキンの話が確実な真実味を帯びた。まあ、彼女が嘘をついていないと仮定するならばだが。


“それとホオズキ、心配しなくてもニッキは『神人族』じゃないよ”


「そうなのかのう?」


“うん。『神人族』が生み出した『クピドゥス族』でもない。だってニッキは……この子は………………わたしが〝ある魂〟を使って創り出した存在なんだもの”


 とんでもない告白をしてくるイヴァライデアに、皆が言葉を失って固まってしまっている。


「……お、おい黒幼女、どういうことだ? ニッキはお前が創った?」


“詳しいことは時間がないから説明を省くけど、安心してヒイロ。ニッキはあなたにとってとても大切な―――”


「ん? おい黒幼女、どうした?」


“――――時間―――ないみたい”


「は?」


“とにかく―――あなたは真っ直ぐ――自分の道を――突き進んで”


 それだけ言うと、目の前にあった飴がパリンッと割れてオーロラのような綺麗な光を放つ粒子状に変化して霧散した。


「おい! 黒幼女っ! おいっ!」


 もう消失してしまった彼女の名を呼ぶが、返事は聞こえない。


「し、師匠……?」


 日色はニッキの顔を見下ろす。


(コイツがオレにとって大切な仲間だってことを言いたかったのか……?)


 しかしそんなこと言われなくても十分理解している。日色は心配げに見上げてくる彼女の頭にそっと手を置くと、


「……何か言いたいことはあるか『精霊王』?」


 咎めるような目つきで彼を睨みつける。いや、彼が悪くないのは分かっている。だがあの『神人族』と同種だと言われたことが、やはり腹立たしく感じているのだ。


「すまんかったのう。この通りじゃ」


 ホオズキは立ち上がり頭を下げた。


「……お前は許してやるか、ニッキ?」

「え? あ……えっと……そもそも何の話をしていたんですかな?」


 ガクッとテンとヒメが体勢を崩す。


「あ、あのねニッキ……まったくあなたって子は……」

「ウキャキャ! さすがはヒイロの愛弟子だぜ! そうでなくちゃな!」


 日色もまた大きく溜め息を肺から吐き出す。


「やはりお前は、どこまでいってもバカ弟子だな」

「そ、そんなことないですぞ! これでも師匠みたいにい~っぱい本も読んでますし、い~っぱいいろんなものを食べてますぞ!」


 本はともかく食は関係ないだろ……。やはりニッキはニッキだったようだ。だが変わらないこの馬鹿さ加減が可愛かったりもする。


「ということだ。コイツは別に怒ってない……というか、話の内容についていけていない。コイツがバカで良かったな『精霊王』」

「……ほっほっほ、そうなるかのう。じゃがもう一度謝らせてくれ。本当に疑ってすまんかった」


 彼も不安だったのだろう。もし本当にニッキが『神人族』の可能性があるならば、確実に将来敵になると踏んだのだ。故にもし自分の可能性が当たっているならば、ここで始末をつけるつもりだったのかもしれない。


 それは多分……


(ヘビ女やテンも同じ……か)


 ヒメに関しては辛い選択になるだろう。何といっても契約者なのだから。


「私はニッキが『神人族』じゃないって何度も言ってたんだけれどね」

「そうなのか?」


 突然ヒメから、こちらの考えを読むかのように話をしてきた。


「当然でしょ? この私が認めた子よ。ニッキが敵になるわけないじゃない。万に、いえ億に一つ、『神人族』でもこっちに引っ張り込んでやるわよ」


 前言撤回。ヒメは最初からニッキを信じぬくと決めていたようだ。


「俺だってそうだぜ。じっちゃんから話を聞いた時も、あり得ねえって思ってたし。けどじっちゃんはヒイロのためにも確かめる必要があるって言ったんだよ」

「オレのため?」

「ああ、だってもしニッキが『神人族』と通じている奴なら、後ろから刺されるってこともあるだろうしよ。だから真実を確かめてここで決着をつけようとしたんだってさ」


 なるほど。すべては日色のためだったようだ。


「『精霊王』……アンタ」

「……儂はのう、アダムスを救えんかった。同じように先代の《文字使い》ものう。悔やむことばかりじゃ。儂が動けていれば……手を貸すことさえできていれば……何かが変わっていたかもしれんとのう」


 彼はこの【スピリットフォレスト】を守るために動くことができない。


「テンやヒメが気に入っておるお主を、世界の犠牲者などにしたくはなかった。じゃからその子のことを確かめようとしたんじゃ」

「気遣いはありがたいが、オレは自分の身くらい自分で守れるぞ」

「ウキキ、よ~く言うぜ。戦争じゃいろんな奴に助けられたじゃねえかよ」

「む……」


 そういえばそうだった。今回ばかりはテンの言うことが正論過ぎて言い返せない。


「じっちゃんはさ、お前のこと気に入ってんだ。どことなく自由奔放さがアダムスに似てんだってさ」

「まあ、私はべ、別にアンタのことなんて気に入っていないんだけど。アンタが傷つけばニッキが悲しむから反論してただけなんだからね。勘違いしないようにしなさい」

「別にしないが?」

「なっ…………やっぱり私アンタのこと嫌いだわ」

「ウキャキャ、ヒイロに女心に気づけって言ってもムダムダ。いろんな奴がチャレンジして、玉砕してるからな!」


 チャレンジ? 玉砕? 


 一体テンは何のことを言っているのだろうか……? そもそもチャレンジされた覚えがほとんどない。それに男が女心を理解できるわけがない。少なくとも日色はそう思っている。


「とにかく『精霊王』、これで満足したな?」

「うむ。イヴァライデア本人がそう言うんじゃ。疑う必要はないのう」


 まったく、イヴァライデアさまさまだった。あのままだと本気でホオズキと敵対してでもニッキを守ることになる可能性が高かった。


「ただまあ、オレのためを思ってやったってことには感謝する」

「なぁに。これは罪滅ぼしみたいなもんじゃ。だがどうやら老兵はもうしゃしゃり出ん方が良いみたいじゃな。若い時代がもうそこまで来ておるみたいじゃ」


 そのようなことをレオウードもまた言っていた。


(そうか、だからレオウードはレッグルスに試練を課して成長させようとしているのかもな)


 レオウードの時代は争いの時代。これからは平和な時代であり、それを掴み育てていくのは若者だと考えているのかもしれない。


「さってと、じっちゃん、俺らはヒイロたちと戻るぜ」

「うむ。わざわざすまんかったのう、ヒイロ、ニッキ」

「別にいい。次はここが【グレン峡谷】に戻った時にでも来ることにする」

「その時はボクも来るですぞ!」

「うむ。待っておるぞ。ヒメ、彼らを地上へ」

「分かったわ」

「へ? あ、あの俺は?」

「テン、お主確か儂のことをボケたジジイじゃと言っておったそうじゃな。そのことについてかる~くお話でもしたいんじゃがのう」

「ウキィィィィィィィィィィィィィィィッ!?」


 ご愁傷様。元気でやれよ、テン。

 日色は心の中で合掌をしておく。


 そして日色たちはテンだけを放置してヒメの先導で地上へと戻ることになった。





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