第一話 いつもの日常 登校編
ようやく構成ができたのでこれから徐々に上げていきます
僕の朝は早い。
いつも朝五時には起きて毎朝三人分の弁当と朝食を用意しないといけないからだ。
なんで僕がしないといけないかって?それはね?
「母さんはいつも料理をしないんだろう…」
そう、母さんがいつも料理をしないから。
いつからかしらないけど僕が小学生の時からもう料理をしなかったから結構怠けてる。
けど料理ができないってわけじゃない。普段は定食屋をしていてそれなりに人は入ってくるからだ。
「まあ、今に始まったことじゃないからいいか」
そう思ってさっさと弁当の準備をすませ朝食を並べるべくお椀にごはんを盛った。
「おはよう…兄さん」
まず来たのは弟の神宮寺 隼也だった。
「うんおはよう隼也」
僕の弟は普通とは違う。なぜなら
「ねえ兄さん、ヤラない?」
「やるかアホ!」
そういって思いっきり頭を叩いた。
「ああ…これ…この痛みなんだ…」
隼也は叩かれて恍惚そうな表情をして倒れた。
そう、僕の弟はバイでドのつくMなんだ。それで美形だから余計にタチが悪い。
「…兄として、色々嫌だなぁ、ほんとに」
「おっはよう、冬也」
ぼくがそう愚痴をこぼしていると体をくねくねさせながら僕の兄神宮寺 宏太が降りてきた。
この兄はオカマである。そうオカマである。大事なことなので二回言った。
僕の兄は去年まで外国に留学していて留学に行く前はうちで一番の常識人だったのが帰ってきたら女装に目覚めオカマとして帰ってきたのである。
「もうすぐご飯だから隼也起こしておいて」
「分かったわん」
…頼むからこういうことはやめてほしい。ほんとに。
「おはよう、クズどもと宏太兄さん」
次に降りてきたのは妹の神宮司 麻衣。
妹は重度のレズビアンである。
なぜかはわからないけれどとにかく男は眼中になくとにかく女の人しか相手にしない。
「早く朝食食べて学校行くんだよ」
「…」
無視である。本当に口を聞かないんだよ麻衣は。
「さて、僕もご飯食べて学校に行こう」
え?母さん達?あの人たちは待ってても無駄だから朝食だけおいていくに限る。
学校へ通学中に声をかけてくれた人がいた。
「おはよう、冬也君」
「おはよう雪さん」
この人は僕のお隣さんの紗々宮雪さん。町内の皆からしたわれている人で古くからの知り合いでもある。
そして雪さんは死者を裁く閻魔大王である。
「ねえねえ冬也君。まえから聞いてることだけど私の専属死神にならない?」
「僕は人間やめるつもりはないですって何度も言ってるよね?」
彼女の言う死神とは閻魔大王が人間を不老の存在へと変え閻魔大王の部下となり死者を地獄に送ったり三途の川の船を漕いだり地上の亡霊を刈り取ってくる言わば雑用係である。それでも神ではあるが。
「いけず」
「いけずじゃないです」
この人は毎回これである。小さい頃から死神の仕事を手伝っていた。いや、手伝わされていたが正しいか。
「けどいつか私の専属にするから楽しみにしててね」
「永久にないです」
そうこうしている間に校門が見えた。
「それじゃあまたね」
「はい」
そこで僕は雪さんと別れて校舎に向かった。
これから学校編があります