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第四話

庭を眺めながら会話が続く

「ムッシュ、今回は英国の友人から教わり作った

トリークルパイ(糖みつ・ゴールデンシロップのパイ)をご用意しました 

バンバリーケーキ(お酒に漬けた果実や果実の餡のようなミンス入りのケーキ)にマフインもあります」


「ありがとう

では初代マイアー・アムシェル・ロートシルト(ロスチャイルド、またはロチルド)の話の続きだ」

「赤い盾(または看板)の意味するロートシルト(ロスチャイルド)」


・・・・・・・・

ユダヤ教のラビ(司祭)にはならず 彼は金融業を営む同じユダヤ人の下働きの丁稚奉公を経て商人になった


古銭、アンテーク・コイン 長き歴史あるもの 滅び去った王国、帝国

例えば欧州の祖ともいえる長き歴史の古代ローマ帝国 悠久のペルシャ帝国に それから‥

しかも貴重な金、銀で出来た工芸品ともなった金貨や銀貨も多い


なお もっとも おもに彼が取り扱たのは遠いロシアに中東方面であるジナール金貨と呼ばれるもの

ドイツ方面の古い銀貨であるターレルなど


どちらかといえば一般向けでない商売だった 


彼が下働きとして働き商売の基礎を学んだ宮廷ユダヤ人 金融業のオッペンハイマー家

ユダヤ人の金融業をしていたオッペンハイマー家で故知となった者達 


その繋がりからの商売


そうした収集家の中の顧客には 

ドイツ・フランクフルト近くのハーナウ宮殿の主の息子

傭兵を集め訓練して 彼等を貸し出す手配する事で富を得た

裕福なヘッセン・カッセル伯家を継ぐヴィルヘルムがいた 

それがキッカケとなり


彼の宮廷の御用商 宮廷ユダヤ人(王、諸侯の国、貴族などを相手に銀行、金融業など‥)

それは1769年頃の事だという


長い歴史の中で差別される側のユダヤ人として

金をむしり取られ、踏み倒されり、王国の没落、凋落と共に消え去る事も多かった宮廷ユダヤ人だが

マイアー・アムシェル・ロートシルトは大成功を修める 

家庭では同じユダヤ人の妻を娶り5人の息子と娘5人を得た


五人の息子たちを各国に派遣してネットワークを築く事となった それだけでなく 

綿花なども含めた様々な事業も起こしてゆく


転機は ナポレオンの軍 自由、平等の思想もあり ユダヤ人たちを解放して解き放つ

英国の産業革命 東洋などの広い地域での貿易の広がり


だが、ナポレオンの侵攻、侵略はプロイセン(後のドイツ)だけでなく 

マイヤー・ロートシルト(ロスチャイルド)の仕えるヴィルヘルム・ヘッセン・カッセル伯も亡命を余儀なくされ

フランスの統治下となった

かくして 亡命した主人の金庫番として秘密裡に

フランスの当局から隠れて資金を送金などを行う事となる 


五男ジェームスはフランスに移住しており 様々な故知により仏蘭西にも基盤を築き 

フランクフルトでの郵便事業にもコネクションを得ていた為に そのコネクションはおおいに活用される


そうしてナポレオンを欺き 主人の窮地を救った後で


後にさらなる富を築くのは その後のナポレオンが英国との争い


ナポレオンが行った大陸封鎖により 


物資の不足が発生 経済の混乱

産業革命でリードしていた英国からの物資 綿花などはとても必要だった 値は吊り上がる

それに胡椒に砂糖にお茶


息子の一人 英国の三男ネイサンがリードする形で各国にいる兄弟たちと共に密輸を成功させゆく

時には大胆にもフランスを通り抜けての密輸などもあった こちらは


伝書鳩などに様々な交通手段を使い情報のやり取りも盛んに行ってゆく兄弟たち

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