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エピローグ

「ガルラァァァァァ」


ビクン


ブラックロータスは意識を取り戻した。


ブラックロータスはヴェルサーチを見る。ヴェルサーチは動かない。確かに事切れている。


ブラックロータスの耳には確かにヴェルサーチの声が聞こえた。


喰らって去れ


『グモオォォォォォォ』

ブラックロータスはヴェルサーチだったものを喰らう。

綺麗に骨までも噛み砕く。

この部屋にはブラックロータスしかいない。しかし、それはまるで何かの儀式のようであった。

強きものが喰らって、血となり肉となる。ヴェルサーチの血や肉はブラックロータスの全身に染み込む。

弱肉強食、まさに獣に相応しい最後なのかもしれない。


『グモゥ』

ブラックロータスは咀嚼しながら、主部屋の奥にある階段を見つけた。その階段は下層に繋がっているようだった。


しかし、ブラックロータスの脳内には先ほどの言葉が反芻する。


去れ


ブラックロータスがヴェルサーチの皮を残して喰らった。

皮は力のままに引きちぎったが何故か捨てられずに腰に巻き付けた。


ブラックロータスが主部屋の入り口を見る。


半壊した扉は閉まっているが完全に閉じているわけではない。


ブラックロータスは戻るように扉に向かった。


「ビィー、ビィー、新たな主となられた対象は主部屋からは出られません」

どこからかアナウンスが鳴るが、ブラックロータスの脳内に響く。

しかし、ブラックロータスは構わずにただ扉を目指す。


ブラックロータスが昆を拾う。


「ビィー、ビィー、予想だにしない事象が発生しました。止まりなさい、止まりなさい」

脳内のアナウンスはさらに音量が高くなるが、普段から漆黒籠手の声を聴いているブラックロータスにとってはまるで無意味である。


本来であれば、主を倒し新しい主となったものは、耳鳴りと頭が破裂しそうな痛みになす術ないが、いつの間にか耐性があるブラックロータスには効果がない。


ガタガタ


左腕の漆黒籠手もブラックロータスの意を尊重はするかのように震える。


「ビィー、ビィー、主を取り込んだことにより迷宮の理から外れた存在となりました。迷宮による強制機構が働きません」


バゴオオーン


ブラックロータスが扉を破壊し、主部屋から出る。


ダイアン迷宮の理が破られた。


ブラックロータスが夢の続きを追い求める。


第三部に続きます。


更新は不定期です。

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