復興
2日ほど何も文字が浮かびませんでした。
なんとか絞り出しました。
さて、ディトロナクス領の復興だが、砦の工事などで領民の収入源を増やしてはいるが、農業の方も農地が荒らされているので、何とかしなければならない。
そこでルイスは荒地になった農地を回復させるために、荒地でも育つ豆や蕎麦の種を購入し、農家へ無償で配布した。
豆などは痩せ細った土を豊かにしてくれる事で有名である。
普通なら収穫した豆の消費は、家畜の餌になったりするのが一般的だが、すでに豆腐を広めていたルイスなので、用途には困らなかった。
そして次なる戦略もしっかりあった。
豆腐を薄く切り油で揚げるのだ。
そう、厚揚げや油揚げである。
油揚げは味噌スープにとてもよく合うし、油揚げを甘辛く炊いて、中に酢飯を入れる稲荷寿司を広める事にしたのも、成功した。
あと、豆腐を造るときにでるオカラを、ダイエット食として売り出す事にも成功する。
甘く炊いてそのまま食べても良いし、小麦粉と混ぜてクッキーにしたりすると、普通のクッキーを食べるより、カロリーが控えられるのだ。
これらは、ディトロナクス領での初めての特産物になった。
もちろん味噌の製造にも豆は使っているので、味噌スープとセットで広めたし、味噌に出汁を加えて、即席味噌スープの素まで販売した事により、軍での備蓄品として採用されて儲かった。
蕎麦は勿論蕎麦ヌードルとして、領内で食べているので、食糧事情はさらに改善した。
あと芋も蒟蒻芋を探していた時に見つけていたので手持ちがあったから、大量植えさせ収穫した芋で、ディトロナクス産の芋焼酎の生産を開始した。
もちろん芋はそのまま蒸しても食べているし、ポテチとしても酒のツマミとして需要はあるし、保存もそれなりに出来るからどんどん作らせることにした。
その他にも使い道のありそうな花や野菜なども、色々試しに植えさせてある。
それに武器の製造、まあ消耗品の鏃がメインだが、そちらにもルイスは金を使い、戦で金を使う事を控えてしまっていた領民達に、財布の紐を緩ませるように仕向ける。
いわば公共事業である。
いくつかの職種が金回りが良くなると、それに釣られて他の職種も景気が良くなる。
まあ、そうならない事もあるが、ディトロナクス子爵領においては、ルイスの政策は成功している。
箱ものと言って良いかは分からないが簡易砦に柵、農業支援、武器の製造。
この3点でルイスの努力もあってか、1年で領地の復興に目処がたつのだった。
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