17.四日目、四時限
胸がずきずきした人……はい。
腰が痛い?
頭が重い………なるほど。
『嘘つき』くん?
……………声が出ないのでしゃべれません?
ふふふ。
はい、よくわかりました。
さて、ではそれを「痛み」を感じたときと同じようにして下さい。
場所、感覚の種類、深さや大きさ、程度などできるだけ詳しく感じ取って、一番強い感情をしっかり確かめて下さい。
つらい………苦しい。
悲しい……叫びたい? ……わかります。
机をどんどん叩きたい。
むかつく。
…………『疾走』くん? …………走りたい………なるほど。
『嘘つき』くん……喉絞められてます?
印象的ですね。
………その感情を飽きるまで繰り返して下さい。
…………疲れてきた人?
はい………眠い人……はい。
………では、そこに金色の光が上から降りてきて、その部分を明るく照らして治してくれる、とイメージして下さい。
……………難しい人。
はい………ここに懐中電灯があります。これを持っていって、つけて見て下さい。その光が当たってる、と。
太陽を使える人はそのイメージでいいですね。
………………月光?
構いません。光の色や種類は構わないので、落ち着かなければいろいろな光を当ててみて下さい。
その時、何色だと落ち着くのか、書き留めておきましょう。
その色は自分が回復しようとした時に効果的な色だと覚えて下さい。
休養を取ったりひと休みする場所に使ったり、疲れやすい時に持ち歩く小物に用いるといいですね。
状況と学びによって色は変わりますから、時々イメージして確かめて下さい。
…………どうですか。
オレンジがいい? なるほど。
……………………真っ白です? ふむふむ。
…………光を当ててかえって苦しくなった人は水の中に浸すイメージに変えてみて下さい。
「痛み」の内容によっては、光だと乾き切ってつらい場合があります。
………お風呂でもいいですか?
いいですよ。
ただし、あまり具体的に「家の風呂」とかにしてしまうと、そこでしか回復できないという要素を入れてしまいますから、イメージで作った風呂、の方がいいですね。
…………気持ちいいです、はい。
眠くなりました? はい。
…………………ましになったけど、消えません?
はい、よろしい。
では、みなさん、目を閉じている人は目を開けて下さい。
今のイメージが自分の第一次救急システムだ、と覚えていて下さい。
苦しいしんどい辛い疲れた、つまりは傷ついたときには、自分の安楽になれるイメージを一つ呼び起こせるように練習する機会です。
いろいろなものを使って、一番素早く楽になれるものを探しておきましょう。
そして、「痛み」のセンサーで掴んだポイントに、そのイメージを注ぐようにして味わいましょう。
………はい?
そうですね。
それでもまだ、楽にならない「痛み」や、なぜか逆に強くなってくる「痛み」、他のところに飛び移ってしまった「痛み」がありますね。
では、次はそれを追い掛けましょう。




