老婆の家
彼岸花畑の近くに小さな小屋が一つだけあります。
インターフォンはありません
ドアを開ける
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扉は空いています。
中はとても質素な部屋
ベットに机、軽いキッチンのようなものが壁に付属されています。
ベット
最近まで人が寝ていた形跡があります。
机
缶の箱が一つだけ置かれています。
中を開ける。
1枚のメモと数枚の写真が入っています。
メモ
奴はこの村に突然来て、何人もの人間の命を奪っていった。
だが、あの狂った村長は高価なものが手に入るのが嬉しかったのか奴をこの村に置くと言い出した。
村の人達も奴を受けいる事に賛同しちまってどうにかしちまってんじゃないか?
年月が立ち、奴がこの村にいることは当たり前になっちまった。
私は奴を撃退する方法を考えた。
奴は音楽が苦手だと言うことがわかった。
もちろん特殊な音だ。
それを出せる楽器の設計図と楽譜を作った。
だが、楽器はまだまだ未完成で上手く音を出す事ができなかった。
奴は私の行動に気がついたのか家に訪ねて来るようになった。
私は怖くなり、楽譜と設計図をよく遊びに来てくれるシノとムツに託した。
だが、それが裏面に出たのか奴は新しい仲間を呼び、シノやムツ、ケント、ユキちゃんまでも取り込んでしまった。
だが、楓ちゃんは普通のままだった。
だから、楓ちゃんの父親に村の外からの支援者を頼んで何か少し気がついている楓ちゃんに外の支援者の力になってくれるように頼んだ。
また、笑い合える日が来るように。
ここで文章は終わっています。
メモの裏面
ここにあるのは大切な写真。
もう二度と帰ってこないかもしれない幸せな日々。
と記載されています。
数枚の写真。
ユキちゃんが、シノやムツくんが、ケントや楓が笑っている写真が多くしまわれています。
ユキがホットケーキを作っている写真
シノが花冠を作っている写真
楓が歌を披露している写真
ムツとケントがチャンバラごっこをしている写真
などがあります。