ファースト・パーソン・ファンタジー
初めての小説なので、至らない点入って多々あるかと思いますが、楽しく書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。異世界ファンタジーとガンアクションの世界観を、ミリオタな僕自身の世界観で作っていきたいです。決して強すぎない主人公、妥協を知っていて理不尽も知っているそんな一味違ったヒーローを書いていきたいと思います。我ながら面白い作品なので是非楽しんでほしいです。
ープロローグ
時間を持て余すと、ついつい何度もアニメや本を見直してしまうのは、何も僕だけに限った話じゃないはずだ。大好きな物語のクライマックスシーン、人生の中であれほど熱を持たせてくれる時間は、他のことではまずないだろう。しかしながら、その身を焦がすような熱も冷めてしまうのは一瞬だ。そして結末を見るたびに、寂しさに似た虚無感に襲われる。そして、その感覚から逃げるように再放送やら別のジャンルの作品に没頭する。物心ついた頃からずっと自分のいるこの3次元に退屈感を覚え飽き飽きしていた、それ故なのか定職にはつけずにというかつくことを怠り、趣味に没頭する毎日である。気がつけばもう26歳だ、年齢なんか関係なしに僕は未だに2次元に生きたい。こんなつまらない世界ではなく、あの物語の主人公たちと一緒に旅がしたかった。
「あー、2徹やばい」
そんな意味もない台詞を、誰にいうでもなくつぶやきながら生き甲斐とも言えるFPSを2日の休息すら忘れ堪能していた。
「米軍装備強すぎだろ、ナーフはよしろよ糞運営」
僕が今プレイしているのは3wwというタイトルのFPS、別に3回笑っているわけではない。第3次世界大戦を仮想して各国の兵になり市街地や荒野を銃と共に駆け回る一人称視点のシューティングゲームだ。
僕はどことなく木製ストックなどのレトロな感じの銃が好きなので、ロシア軍を選んではじめたもののなかなか他国軍には勝てない。特に米軍は装備に多彩な機能を有しているものが多く、デフォルトでもチート級にぶっ壊れなのだ。僕はこのFPSというジャンルにおいてかなり強い部類に入るランカーなのだが、いくらランカーとはいえ元の設定やらチーターには決して勝てないことを身をもって知っている。なんだかゲームにすら理不尽を覚えたのか、急激に瞼が重くなってきた。2徹はやはりキツイようだ。
「もう一回死んだら寝るか」
開始6秒でやられた・・・
僕はリスポーンすら確認せずにpcの電源を落とした。
眠気の海に沈みながらやはり僕は思ったわけだ
「物語の主人公たちと一緒に旅がしたかった」
8時間くらいは寝たせいか妙な頭痛で目を覚ました。覚ましたのだが・・・
・・・ここは? 確か僕はソファーの上で寝落ちしたはず。何故、大岩の上に座っている?辺り一面も森林だし、どうなっている。寝ぼけているのか?
何を思ったのか、反射的に、ポケット内のスマホに手を伸ばそうしたがおかしい。ポケットなんて存在しなかった。腕時計を見ようと確認したがそこにあったのは腕時計ではなく方位磁針だった。クラクラと痛む頭を抑えながら目の前の川に近寄り、自分の姿格好を確認したのはいいが言葉が出なかった。
そこには、3wwで僕が使っていたアバターの服装をした自分が写っていた。
「どうしてだぁあーーー」
冷たい森に26歳のフリーター、狭間英人の虚しい叫びが広がった。
いかがでしたか?まだ序章、プロローグのみではありますがかなり面白い出だしだと、我ながら思います笑
類似作品やパターン化されている作品ではなく、わたし独自の世界観で今後のFPFを作っていきたいです。最後にこの作品を読んで頂きありがとうございました。外東 犬