表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VEDA  作者: 某坂じじ
1/2

プロローグ

私はSF大好きで、色々な物を読んだり観たりしてきました。小説を読んだりしたりして挑戦してみようと思い、こうして執筆さしてもらってます。

今は異世界転生系のお話が流行っていますがこうゆうSF物も楽しいので読んでみてください。

読んでみて苦じゃなかったら付き合っていただけると嬉しいです。



火星第2衛星 ダイモス 地球連合宇宙軍


『我々はこれより火星第1衛星フォボスに向けて攻撃を開始する。現在フォボスは奴らの占領下にある。奴はあと5時間もすれば地球に向けて進行を開始するだろ。そうなれば我々は終わりだ。ここで奴ら進行を終わりにせねばならない!』


基地司令の演説が終わると同時にそれを聞いた兵士達は一斉に雄叫びをあげた。

ラジオで聞いていた僕は少し驚いてしまった。

『大丈夫ですか?』

「あぁ、問題ないよ。リグ」

『心拍数が少し高くなっています。他バイタルは安定していますが。』

「だから問題ないって。」

『かしこまりました』

大きく深呼吸して心拍数を落ち着ける。

これから発動する作戦のことを考えると少し憂鬱になってしまう。それは多分この真っ暗空間にいるのも関係があるだろう。ここにいると必要以上の孤独を感じてしまう、みんな死んでしまうのではないかとか俺も死ぬのではないかと、様々な不安にかられてしまう。


これから行われる作戦〔フォボス攻略作戦〕


これまで奴ら〔星の船団〕に敗走をさせられていた地球連合軍による一大反抗作戦。

地球圏に駐屯する半分以上の宇宙軍を集めて行う史上最大の作戦である。

だがそれでも奴らに勝てるのかわからない。奴らは強い。奴らの開発した〔テフルフレーム〕は宇宙軍が保有するどんな兵器の性能をも凌駕していたのだ。

宇宙軍が保有する戦闘専用に開発された〔LIV(リブ)〕でさえ5機でやっと奴らと互角で戦えるだろう。

それほど奴らの技術力は圧倒的だった。


『カズキくん聞こえる?』

「え・・・あ、はい。問題ありません、リンダさん。」

突然の通信でまた驚いてしまった。

『そう、ならいいわ。』

はぁとため息を吐き出してから、無線に集中する。

『もう直ぐフォボス攻略作戦がはじまるわ』

「はい」

はじまる。戦闘が。

これまでも何度か戦闘をしてきたけど今回とは全く状況が違った。今回は生き残れる保証はない。

それでも。

『いい、残り120分後にこのダイモスはフォボスに最接近するわ。我々、宇宙軍は最接近する直前にこのダイモスを出てフォボスに向かいます。そしてフォボス基地のレーダー範囲ギリギリまで輸送戦闘支援艦で向かいます。そこからはあなた達LIVやテフルフレームの出番よ。いいわね。』

「了解です。」

『今回の最優先破壊目標はフォボス基地内にある、空間圧縮射出機スペースコンプレションカタパルトよ。』

「了解。」

『今回の作戦がうまくいかなかったは場合、奴らは破壊目標を使って火星から地球までを亜光速で移動してして地球を攻撃するでしょう。そうなれば終わりよ。我々は追いつけず。奴らに地球が蹂躙されるのを見てるしか無くなる。この作戦は必ず成功させねばならない。いいわね。』

「はい。」

『作戦の大まかな説明は以上よ、詳しくは作戦開始直前になるらしいから。作戦開始は100分後になるから、それまで自由だから。通信切るわね』

「わかりました、ありがとうございます。」

無線が切れてはぁとまたため息を吐く。

この作戦が失敗すれば地球は終わるのか。

考えるだけで気が重い。

はぁとと本日3回目のため息がでた。


「なぁ、リグ。」

『なんでしょか、マスター。』

「今回の作戦どちらが勝つと思う?」

『私にはわかりません。」

相棒の返答に少しキョトンとしてしまう。

「お前それでも戦闘支援型独立思考AIかよ・・・。そう答えた理由を教えてくれ。」

相棒はなぜわからないと答えたのか知りたかった。

人口知能であるならばどちらが勝つかはっきり言うと思っていたから。

『了解しました。ただの戦力だけで考えれば宇宙軍のほうが圧倒的に不利です。しかし人間には「意志の力」が存在します。それは多勢の人が集まればより大きな力になるのです。』


は、といいたくなる返答だった。

「つまりお前は、その不思議な力があるからどちらが勝つかわからないっていいたいのか?」

『そのとうりです。マスター。』

四度目のため息が出そうになっしまった。

「お前、ほんとに人口知能なのか?」


あの会話のあと俺は少しの仮眠をとった。真っ暗な空間。そう、コックピットで。

目が覚めた時にはもう直ぐ作戦が開始されるところだった。


『カズキくん、機体の起動準備急いで。作戦開始まで残り5分よ。』

「了解しました。」

俺はもう一度大きな深呼吸をして自分を落ち着かせる。

そして相棒に呼びかける。

「リグ、起動準備開始だ。」

『了解、マスター。神経接続デバイスを機体コックピットの端子に接続してください。』

指示どうりにパイロットスーツのうなじ部分にある複数の穴にシートとの首部分にある端子を繋ぐ。

『神経接続開始。五感に違和感がある場合必ず報告してくだい。』

神経接続をするとまるで幽体離脱をしたような感覚になる、実際にはなったことがないからわからないが、

まるで自分を俯瞰視点から見たような感覚になる。

ただそれは最初だけで、開始から2秒も経てばもとの感覚に戻る。

手足の痺れなし。聴覚にも異常はないどこにも異常は感じ取れない。

「異常はない」

『了解致しました。神経接続安定、パイロットのバイタル異常なし。神経接続クリア。』

するとメインパネルが発光し始まるとともに視界がひらく。メインモニターが機能し始めた証拠だ。

「起動準備完了しました。」

『わかったわ、出撃命令が出るまで、そのままの状態で待機していて。』

「了解しました。」

はじまる、殺し合いが。殺戮が。

正直、怖い。死にたくない。


『作戦開始まで残り2分よ、これからあなた達部隊は、フォボスの13ブロックハッチから侵入して破壊目標まで向かうことになります。いいわね。』

「13ブロックハッチですね了解しました。」

『健闘を祈るわ。作戦開始まで残り20秒』

「リンダさんも死なないでくださいよ。」

『ありがと。作戦開始まで残り10秒、カウトダウンを始めます。10.9.8・・・3.2.1.0、作戦開始!これより全輸送艦は移動開始。通信も接触回線のみとします。LIVやその他のパイロットはそのまま待機していてください。』

うるさいサイレンとともに作戦が開始された。

地球の運命をかけた戦いが始まったの。


『残5分で出撃ポイントに到達します、各パイロットは自機の最終調整と起動を開始してくだい』

起動許可が下りた。つまり作戦は順調とゆうことだろう。

「了解。」

これから戦場へ行くとゆうのになぜかワクワクしていた。なぜかわからない。

「リグ、準備はいいか。」

『私に問題点はありません。しかしマスターの心拍数が高めなのが問題として挙げられます。』

「それはいいから。」

この人口知能はどこまでバイタルを気にしてるんだ。

『了解致しました、マスター。それでは起動します。』

「あぁ、行くぞ」

徐々にリアクターの音が大きくなって行く。それに伴う少しの振動がとても心地がいい。


「バラモン、起動!」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ