第78話 ダメ姉は、三者面談を受ける(中編)
「ワリィな先生。うちの阿呆のせいで面談が中断しちまって。んじゃそろそろ面談再開しようかねぇ」
「え、ええそうですね。……コホン。それでは改めまして立花コマさんの面談を始めたいと思います。よろしくお願いしますね。コマさん、宮野さん、そして……マコさん」
「「「よろしくお願いします」」」
コマの保護者(?)としてコマの面談に緊急参戦する事を許された私。そんなわけでちょっと異例の三者……いいや、四者面談が始まった。
「さて、と。うちのコマが随分世話になってるみたいだね先生。この子って学校ではぶっちゃけどうなんだい?先生方に迷惑をかけちゃいないかい?」
最初にめい子叔母さんが、先生に対してそんなとんでもない事を言いだしやがる。あ……?コマが先生方に……迷惑をかけていないかだと……?
「はぁ?何バカな事を言ってんのさ叔母さん。叔母さんはまさかうちのコマが先生たちに迷惑をかけるような子に見えるの?その目は節穴なの?それとももう老眼になったとでもいうの?」
「…………あのなぁマコ。こういう三者面談の場ではな、例えそうは思ってなくともこういうお決まりの台詞から入るのが普通なんだぞ」
「え?そういうもんなの?」
「そういうもんなんだよ。いわゆる形式美ってやつだ」
叔母さんにツッコミを入れると呆れた声でそう返事をされる。ふーん……そういうもんなんだ。
「アタシだってコマが先生たちに迷惑をかけてるとはこれっぽっちも思ってねーよ。コマはお前みたいな問題児で変態で変人で変質者なんかじゃねーしな。…………あと、誰の目が節穴で老眼だって?オメー、この面談が終わったら覚悟しとけよマコ」
「え……?いやそれに関しては事実なんじゃないの?叔母さんももう年だし……」
「上等だ。今すぐ表出ろ駄姉、その減らず口を叩けないようにしてやんよ……!そしたらコマのこの面談もちっとは静かに進められるだろうしナァ……!」
「おう、こっちこそ受けてたとうじゃないの叔母さん。問題児で変態で変人―――なのはまあ認めるけど、一体誰が変質者だって?」
「ハッ……それこそ事実じゃねーか。マコ、お前は何処に出しても恥ずかしい立派な変質者だよ」
「……あ、あの。宮野さーん……?マコさーん……?また話が脱線してますよー……?」
「ね、姉さまも叔母さまも落ち着いて……話が一向に進みませんし、喧嘩するならお家に帰ってからにしましょう……」
叔母さんといつもの調子で一触即発になりかけたところをコマと先生に諫められる。……いかんいかん。折角の貴重なコマの面談だし、それに邪魔をしないって条件で私も面談に参加させて貰っているのに早速邪魔になってちゃ世話がないね……
「えっと……心配しなくても大丈夫ですよ宮野さん、それにマコさん。迷惑をかけるどころかコマさんの場合……学業・スポーツ・生活態度。どれをとっても優秀ですし、我々教師たちにとってこんなに素晴らしい生徒はそうはいませんよ」
私たちを取り成すように面談を再開しつつ、コマの担任の先生がにこやかな笑顔でコマを褒めてくれる。
「こちらが前回のコマさんの成績表になります。……成績に関しては、今更私が言うまでもありませんよね。一年生の時から今に至るまでずっと学年トップを維持し続けており、特に今年度の一学期期末試験は凄かった。全科目100点の文句なしの全科目一位・総合一位という成績を修め、どの教科の教師からも絶賛されていましたよ。勿論、成績だけでなく授業態度もコマさんは素晴らしいですよ。積極的に手を挙げて問題を答え、私たち教師の授業の進行を手助けしてくれて……私もいつも助かっています」
コマの成績表を叔母さんと私に手渡しつつ、成績や授業態度について語る先生。そうそう。この前の期末は私の勉強の面倒まで見てくれて相当大変だったハズなのに……それなのにコマったらオール百点を叩き出したんだよね。
ホント、改めてコマは凄いなぁ……お姉ちゃん尊敬しちゃうわ。
「スポーツに関しては先月陸上部の助っ人として大会に出場して好成績を収められましたし、学校生活も実に模範的。生助会役員として毎日のように生徒たちの力となり、この学校を陰ながら支えてくれていますね。その優秀さを鼻にかける事もない性格から生徒からも教師からも慕われていて……教師としてこんな事を言うと生徒の可能性を狭めてしまうかもしれませんが、《完璧》なんて言葉はコマさんにこそ相応しいと思っています」
「そうでしょうそうでしょう!先生の仰る通り、私のコマはホントに凄い!偉い!素晴らしい!いやぁー姉として鼻が高いっスよホント!」
「マコ、興奮しすぎだ。あとやかましい。隣のクラスも面談中だろうし、せめてもうちょっと声落とせや」
「ね、姉さまったら…………そんなに褒められたら、私照れちゃいますよ……♪」
コマの事を大絶賛してくれる先生に私も同調する。うんうん、流石はコマが在籍しているクラス担任の先生なだけあってよくコマの事を見ていらっしゃる!良いねぇ……他人から最愛の妹を絶賛されるのは本当に気分が良い!あぁ……面談に参加できて本当に良かったわ……!
「……ただ。そんな問題らしい問題を探すのがとっても難しいコマさんですが、一つだけ……気になる事がありまして―――」
「あぁん!?気になる事だァ……?まさか先生、カワイイカワイイうちのコマに難癖付けるおつもりですか……ッ!!?」
「ひぃ!?」
「止めんかマコ。つーか、難癖付けてんのはオメーだよ」
不穏な発言をしたコマの担任の先生に突っかかろうとする私を、叔母さんが拳骨で止める。完璧なコマに一つ気になる事……!?
き、気になる事って一体何なんだ……!?まさかコマが可愛すぎるのが問題だとでもいうのですか先生……!?いや、確かにコマの可愛さは犯罪級でしょうが……
「ち、違うのですよマコさん……コマさんに問題があるというわけでも無いですし、まして難癖をつけているわけでもなくてですね…………えっと……と、とにかくこちらを見て貰えばすぐわかると思うのですが……」
私に突っかかられておっかなびっくりしている先生が、慌てて手元に置いてある一枚の用紙を私に見せてくる。……って、あれ?この用紙どっかで見たことあるような……?
「……あ。これって確か……この間配られた進路希望調査……?」
「そ、そうです!その進路希望調査です!これはコマさんの進路希望調査なのですが……」
見覚えがあると思ったら、これ、先日私のクラスにも配られた進路希望調査じゃないか。……んん?でも、これは……
「「……白紙?」」
「はい、そうなのです。実はコマさん、今回の進路希望調査を白紙のまま提出されていて……それが担任として気になっていまして……」
その進路希望調査票には、コマの名前だけ記入されていて。本来埋まっていなきゃいけないはずの希望進路は第一希望から第三希望まで全て空欄のままになっている。コマの性格上、本来ならばこういう提出物はきっちり最後まで書いてから提出するはず。
なるほど……確かにこれは先生の仰る通りちょっと気になるね……その進路希望調査票を見て、私・叔母さん・コマの担任の先生の視線がコマに集中する。
「えっと……コマ?何も書かれてないみたいだけど、これもしかして…………あぶり出し?」
「い、いえ。あぶり出しじゃないです姉さま。……その。先生には申し訳ないと思いましたが、いくら考えても進路について何も思いつかなくて……結局白紙のまま提出させて貰いました……」
私の問いに対して恥ずかしそうに答えるコマ。何も思いつかなかった……?
「んーと……それってつまり、コマは漠然とした将来なりたいものが思いつかなかったって事かな?」
「……その通りです。恥ずかしながら私……まだ自分の将来のビジョンを全く持っていないんです。こういうものはもっと早く決めておかなきゃいけないのに……愚図でごめんなさい姉さま」
「いやいやいや……コマは愚図なんかじゃないよ。てか、今はまだ慌てて決める段階じゃないしさ。コマはもうちょっと気楽に考えて良いんじゃない?」
何故か私に謝るコマに助言してあげる私。確かに明確な将来の目標を早めに決めておくにこしたことは無いとは思うけど……私たちまだ中二なんだし、そんな切羽詰まって進路の事なんか考えなくて良いと思うの。全く、コマは真面目で可愛いなぁ……
「マコの言う通りだぞコマ。中学生なんだし希望する進路が特に無くても今は別に気にしなくて良いだろ。そんなもん、高校や大学に進学してから考えても十分間に合うさね。とりあえず将来なりたいものとか探すよりも、二年後に通いたいって思える高校を探してみなよコマ。この前もお前さんに言ったが、マコやコマが望むならどこの高校だろうと好きに行って良いんだからね」
「コマさん、担任として今のコマさんの学力に合った高校をいくつか紹介出来ますよ。それにコマさんの成績や人柄ならば、どんな学校であっても推薦する事が可能でしょうから遠慮せずに行きたい高校を言ってみてください」
「ありがとうございます叔母さま、先生。…………ですがその。私……行きたい高校に関しても、特に思いつかなくてですね……」
叔母さんや先生も親身になって助言してくれる。一方のコマは悩まし気に溜息を吐く。
そーいや、私の親友のカナカナもコマと同じく偉く真剣に進路について悩んでたよなぁ……やっぱ真面目な人ほど悩むものなのか。碌に考えずに進路希望調査を配られて即提出した私とは大違いだわ。
「コマの頭脳ならどの学校だろうと首席合格しちゃうそうだし、今のうちからそんな深刻に悩まなくても良いと思うけどねー。……あー、じゃあさじゃあさ。具体的などこの学校とかじゃなくて―――『こんな学校だったら通いたい!』って思う場所はコマはないのかな?」
「…………えっと。そう、ですね。しいて言わせていただくならば…………姉さまと一緒の高校に通いたいとは……思っていますが」
「へ?私と一緒の高校?」
助言のつもりでそう尋ねてみると、意外にもコマはそんな嬉しい事を言ってくれる。……いや本当に嬉しい。嬉しいんだけど……いいのかな?
「コマ、それでいいの?ぶっちゃけ私が通える学校なんて、コマからしたらかなり役不足なんじゃない?レベルの低い学校に行く羽目になっちゃうかもよ?」
「いえ、姉さまと一緒の学校じゃないとダメなんです私。…………(ボソッ)ほら、そうじゃないと私の場合……味覚が……」
「「…………あ」」
私と叔母さんにだけ聞こえるようにコマが囁いたその言葉。それで全て察する私と叔母さん。
ご存知の通り、朝昼晩の食事前に口づけを交わさなければ味覚が感じられないという、ちょっと特殊な味覚障害を患っているコマ。私個人としてはコマがこの学校を卒業するまでにはどうにか治してあげたいとは思っているけれど、もしこのまま治らずに高校に進学した場合、私と同じ高校に通わないと……お昼ご飯の時に苦労する羽目になるわけだ。
なるほどね。だからコマ、ついさっき―――
『実を言うと私、自分の進路について今かなり悩んでいまして。姉さまにもちょっと相談したいなと思っていたのです。ですからちょうど良い機会ですし……叔母さまや先生さえ良ければ、姉さまが面談に同席する事をお許しいただけないでしょうか?』
なんて言って、私が面談に参加するのを認めてくれたのか。コマの味覚障害がこのまま治る兆しが無いのであれば『姉の希望進路=自身の希望進路』になるわけだもんね。そりゃ私に相談をしたくもなるわな……
「……どの道将来なりたいものも、行きたい高校ですら見えていない私ですし……姉さまが希望なさってる学校ならば、姉さまと一緒ならば……どんな学校でもいいと思っています。そういうわけですので……姉さまさえ良ければ今の姉さまの希望進路を教えて貰ってもいいでしょうか?」
「……コマ」
コマにそんな事を言われてしまい、少し胸の奥がチクリと痛む。私と一緒に居なきゃいけないコマは……私という足枷がある以上、ある意味で自分の意志で自分の進路を選べない。
…………それは、仕方のないことかもしれないけれど。でもそんなのは……
「……あの、山崎先生。一つ聞いても良いですか?」
「え?は、はい。どうかなさいましたかマコさん?」
「この進路希望ってですね、今すぐに決めなきゃいけないわけじゃないんですよね?」
「ええ、勿論です。あくまで現段階の希望を確認しておきたかっただけですし、本格的な進路希望調査は三年生になってから行う予定ですので」
「そうですか。ありがとうございます」
「……?姉さま?何を……」
コマの担任の先生に確認を取ってから、私は改めてコマに向き合う。
「……ねえコマ。先生もこう言ってくれてるわけだしさ。時間はまだまだあるんだから、今すぐ結論は出さずにコマが本当に行きたいって思える高校をもう少しだけ探してみようよ」
「あ、いえ。いいのです。先ほども申した通り、私は姉さまと一緒の学校に行けるのであればどこだって―――」
「コマ。自分の進路は自分でちゃんと考えなきゃダメだよ」
「……え」
ちょっぴり強い口調でコマを諭す私。偉そうなことを言える立場じゃないけれど……一応私ってコマの保護者枠でこの面談に参加させて貰っているわけだし、言うべきことは言わなきゃね。
「約束する。コマの抱えている問題は、コマがこの学校を卒業するまでには……私が必ず治してあげる。コマを縛っている鎖なら、この私が断ち切ってみせるよ。そうすればコマも自分の行きたい学校に行けるでしょ?」
「えっ!?あ、いえ姉さま……その、私は…………(ボソッ)私は、味覚障害があろうとなかろうと、姉さまと一緒が良いのですけど……」
コマの味覚障害が治ったら、コマも私のレベルに合わせた学校じゃなくて……自分が本当に行きたい学校に行くことが出来るんだ。そう言う意味でも……コマの味覚障害、絶対に私が治してあげなきゃね。
「それにね。もしこの学校を卒業しても……アレが治る兆しが見えなくてもさ、コマは自分の好きな学校に行って良いんだよ。私に遠慮する必要は無いんだもの」
「で、ですがそうなると私……姉さまと一緒じゃなきゃ…………み、味覚が……」
「だってその時は―――私もコマが選んだ学校に行くわけだし」
「…………っ!?」
私のそんな何気ない一言に、コマは完全に固まってしまう。
「そこがどんなに遠くの学校だろうと、今の私ではどうする事も出来ないような超難関校だろうと。コマが私と一緒に居て欲しいと願うなら、どんな手を使ってでも私はコマの傍に居ると約束するよ」
「……私の、傍に……姉さまが……?」
「遠くの学校に行きたいなら二人暮らししよう。コマの知っての通り、私家事得意だから二人暮らしになっても任せてね。超難関校に行きたいなら私も勉強を頑張るよ。頑張ってコマと一緒の学校に行けるように成績上げる。なーに、今から死ぬ気で勉強すればこのダメな私でもなんとかなるさ!……だからね。コマは私に遠慮せず、自分の行きたい学校に行って良いんだよ。自分の好きな道を選んで良いんだよ。コマが望む限り、コマの一番近くで私はコマの事を支えるからさ」
「あ、の……えっと……」
予想外の言葉をかけられたのか、目に見えて動揺しているコマ。まあ、この私が『勉強する!』とか『超難関校にコマと行く!』とか無謀すぎて困惑しちゃうのもわかるけどねー。
「あのねコマ。コマのお姉ちゃんとして言わせて欲しい事があるの。例え今はやりたい事が見つからなくてもいいの。それを探すのにどれだけ時間がかかってもいいの。コマがどんな道を進もうともどんな選択をしようとも、私は必ずコマの事を応援するよ」
「……姉さま」
「だからさ。焦らずじっくりと、自分の納得のいく進路を自分で決めるんだよコマ。高校にしたってそう。『姉さまが選んだ学校でいい』―――なんて、寂しい事言わないでよ。自分の行きたい学校に行かなきゃ勿体ないでしょ?」
「……」
「ああ、自分で決めろとは言ったけど……勿論私なりに進路について助言はするよ。大事なコマの進路だもの、一緒に知恵を振り絞って考えようねー♪私じゃ頼りないならさ、叔母さんとか先生とかに相談すれば良いから……ね?」
「…………」
「あ、あれ?コマ?き、聞いてる?大丈夫?」
そこまで言ってあげてから、ふとコマが胸を押さえつつ震えていることにようやく気付く私。え、え?あれれ……?
も、もしかして怒ったのコマ……?それとも傷ついちゃった……!?私、ちょっと厳しい事を言い過ぎたんじゃ……!?
「…………(ボソッ)ホント、姉さまって……どこまでもお優しくて……かっこよくて……こういう事、さらりと言ってのけちゃって…………ああもう、ホント……ダメです私……ダメ……ホントすき……」
「あ、あの……コマ?お姉ちゃんもしかして……ちょーっと厳しい事を言いすぎちゃったかな?い、いや違うんだよ!?コマに説教するつもりなんか無くて……」
俯いているコマにフォローしようと慌てる私。けれど、そのコマは顔を上げるなり……本日一番の、最強に最高な笑顔を見せてこう言ってくれる。
「ありがとうございます姉さま。……私ったら、味覚を言い訳に思考放棄していました。そんなんじゃダメですよね。私を諫めてくださり、本当に感謝です。私も進路については高校をどこにするかも含めて、今一度しっかりと考えてみようと思います」
「う、うん。そだね。ちゃんと考えてみようねー」
「はい!……ですが姉さま。最終的に自分の頭で考えて結論は出すつもりではありますが……もしも私が悩んだり答えが出せなかったら、参考として姉さまの希望進路を聞いてみたり……姉さまに進路について相談しても良いでしょうか?」
「も、もっちろんだとも!何でも聞いて良いよコマ!さっきも言った通り、私はコマの事全力で応援する!相談にも乗る!そしてコマが望むなら、宇宙の果てまでも一緒に付いて行っちゃうんだからネッ!」
「……はい、姉さま。一緒です……ずっと……ずっと♡」
コマと二人ガシッと手を取り合って、いつものように見つめ合う私。
「コマ……」
「姉さま……」
「コマぁ……!」
「マコ姉さまぁ……!」
「…………あの。コマさん、マコさん。何だかすっかりお二人の世界に入っているようですが……これって三者―――いえ、四者面談だってことを完全にお忘れになっていませんか……?ひょっとしなくても、これ面談する意味なかったんじゃないですか……?」
「…………またかよ。ホント、隙あればすぐイチャイチャベタベタするよなオメーら……せめて面談の時くらいはイチャつくの止めようぜ。激しくイラつくし……何より先生が置いてきぼり喰らってめちゃくちゃ困惑してるだろーがオイ」
イチャつくときは、例え夕食中だろうが面談中だろうが人目があろうが一切合切関係無し。戸惑う先生と呆れて盛大にため息を吐く叔母さんをよそに、いつもと変わらずイチャつく私たち立花姉妹であった。