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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

世界滅亡

作者: 嵩沼 汐

初投稿です、至らぬ点ばかりでしょうが、何卒生暖かい目でお願いします。

評価や指摘をいただけると、とても嬉しいです。

どうも、この物語の主人公です。

唐突ですが、私が元いた世界は滅びました!跡形もなく。

え?じゃあなんで私はこうして話をしているかって?それが今回のお話ですよ。

まぁ全部話すとかなーーーり長くなってしまうので、ある程度かいつまんでお話しますね。


私は、元いた世界では中学生でした。

特に変哲もない、音楽とサブカルを愛するごく普通の中学生でした。ごく普通の。

『その日は随分と平凡で〜♪』なんて歌詞がありますが、全くもってその通り。特に予兆も無く世界は滅んだのです。

いえ、こう言っては少し語弊がありますね。

正確に言うと、予兆自体はあった様なのですが、私たち一般人には何も伝えられていなかったのです。

その日は土曜日だったのですが、私は部活で学校にいました。え?あぁ、私は吹奏楽部でしたよ。

金管の皆で外で音出しをして、ウォーミングアップもこんなもんかなと中へ戻ろうとした時、何の気なしに空を見上げたのです

そして私は固まりました、その間わずか0.2秒。

見上げた空にはいつものような青空は無く、ただ無機質な灰色が広がっていました。

よく目を凝らすと、それは機械の大群であることが分かりましたが、私はそれを理解できませんでした。

だって、空を埋め尽くすほどの大群が、音も無く進むだなんて、私の常識ではあり得ないことでしたから。

その時私の心にあった感情は、「なんだろう、これ」という純粋な疑問でした。しかし間も無く、それは恐怖へと変わったのです。

私の周りには何人かの部活仲間がいました。その中のまた何人かの体が突然、千切れたのです。それは音も、光も無く、その原因を物理的に察知することが出来なかったので、私は突然体が千切れたように感じたのでした。

悲鳴を上げることもできず、顔は驚愕か、困惑の表情に固まり、そして死んでゆく。そんな非日常の光景に、私は恐怖のあまり気を失いました。


気がついた時には、校舎は破壊され、その場にいた人はほぼ全員が死に、もう平和な元の光景はありませんでした。

あの時は特に何も考えることが出来なかったのですが、とりあえず動こうとして体を起こしました。すると血を吐きました、結構たくさん。

いやぁ驚きましたよ、だって血を見るなんて、ね?その時くらいですもの。

でも頭がぼーっとしてたお陰ですかね、パニックにはなりませんでした。

次に私がとった行動は、これらの出来事をボイスレコーダーに残すことでした。昨日見た映画の影響ですかね。


そして時間は今に戻ります。

自分のことだからなんとなく分かるのですが、多分私はもうすぐ死にます。

体が芯から冷えてきて、震えが止まらないのです。それに髪も抜け落ちてますし、多分核爆弾でも落とされたんでしょうね、こういうの放射能の影響だって見たことあります。

ただの報告じゃ分かりにくいかなと思って、こうしてお話風にした訳です。

とりあえず、死ぬ前、に、一言だけ残し・・・ておきます。

どうして、あんな・・・に、楽し、かった、せ・・・かい・・を、壊した、ん、で・・す・・・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

100人にも満たない人間が集まる小さな広場において、中心に立つ男が言う。

「これは、人類史上最悪となる戦争において、とある学生が遺したボイスメモです」

演台に立ち、男は声を張り上げる。

「このような悲しみを繰り返さないと、私たちは過去に誓いました。しかし繰り返してしまった。これは許されざることです」

衆人は小さく同意の声を上げる。

「このように過ちを繰り返す矮小な我々は、最早この地球にとって害悪でしかないのです!ならば、もう一人残らず死ぬべきではないのでしょうか!」

衆人は沈黙する。そこには否定も肯定も無い。

「ここには戦争を生き残った全人類を集めました。それには20年ほどかかりましたが、なんとか達成できたのは人類最大の幸運であると思います。さぁ皆さん、地球の為、次に地球の支配者となる知的生命体のために、この記録だけを遺し死に絶えようではありませんか!」

男は異常に興奮して言い、衆人は虚ろな目でそれを聞いている。

「この会場の周囲には、残された爆発物を集めました」

と、男が何かのスイッチを取り出し、続ける。

「これはその爆破スイッチです。皆さん、言い残すことは言いましたか?それでは、地球の為に!」

そう言うと衆人の反応など気にせず、男はスイッチを押した。

連続する爆発、爆発、爆発。悲鳴の一つも上がらなかった。

そして爆発が止まり、音が無くなると、世界からは一切の音すらも生まれなくなった。動物がたてる音はもちろん、風や波がたてる音すらもである。

世界は、滅んだ。

書いていて楽しかったです、楽しかっただけなので読みやすさなどはあまり考慮されていませんが・・・

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