Scout
呼びかけてきたほうの男が警察バッジらしきものがついている手帳を見せて来た。
警察か何かでハンマルド島事件のことを聞きに来たのだ ろ。
「すいません。どうぞ。」
「すいませんか?なかなか面白いね。レインJ」
縦に長い男に言われる。レインJ?なれなれしい。
しかもこの男よくみると筋肉でいい体になってる。
もう一人が横に大きく縦に小さいからそう見え る。
小さい方が約50ぐらいでもう一人は2,30ぐらいの年齢だと思う。
僕は二人にイスを用意して座らせる。
やっと太っちょのほうが名乗りだす。
「私はイリオス・サイジャンディー。こちらが」
「ブラッディーだ。ブラッディーランデー。よろしく。」
ブラッディーが手を差し伸べてきたから握手をしてやった。
「ハンマルド島事件のことですか?」
「そのことはもう調べさせてもらってるよ。君が特殊能力を持ってることも知っている。ミスターローレンス。我々の目的は君を我が組織 への勧誘。我が組織の名は・・・」
気持ち悪いほど僕のことを知ってるみたいだ。
海軍を辞めたことも知っているのだろう。
また人を殺す仕事を以来するのか・・・
「アベンジャーズさ。」
途中で割り込んできたブラッティーの答えを聞いた僕はおそらく目を丸くしただろう。
アベンジャーズは漫画や映画の話。特殊能力所持者の部隊。
実際にあるわけない。
でも。自分は・・・特殊能力者。
「ブラッディー。ふざけるな。」
イリオスさんが叱る。一瞬よく解らない考えを持った自分が馬鹿みたいではずかしい。
イリオスさんが説明してくれる。
「我々はLAIA(ロサンゼルスインフォメーションエリア)というアメリカ中央情報局(CIA)と関わっている組 織。主に仕事の内容は犯罪を取り消すため、決められた範囲から確実に電波を傍受して必要な情報を手に入れる。プライバシーの問題を関係なくやっているが全て事件の解決のためであって、国連からも許しが出てる。」
とりあえずこれが何かのチャンスになるかもしれないけどそのような組織には関わりたくないと思った。だから組織には入らないつもり。
だけど一応質問してみる。
「CIAと関わってるってどういう意味ですか?」
「我々の部隊は簡単に言えばCIAと同じだ。四年前、CIAはアメリカの四つのところに情報局を配置した。そこまで大規模な情報局で はなかったが今はLAIAだけ他の三つより2倍大きい。四つ配置したことによって効率がよくなった。LAIAは犯罪課の情報担当だ。 そして二年前、CIAは我が組織の方で犯罪課の事件は解決して欲しいという事で、工作員を送り、工作員のための施設 を作ってLAIAをでかくした。」
「このブラッディー様がそのエージェントの一人。お分かり?あんたもいっしょにやらないか?悪者をぶちのめす。とりゃー」
こいつがホントにプロなのか?子供に見える。
ため息をつきこう返答する。
「断る。」
「はぁ?何でだよ。後悔しねーよ。ああ。あれか?あんま有名じゃねーからか?LAIAが。俺も最初移動しろって言われた時LAIAっ てナンだよって思った。そりゃ『LAIAの工作員だ』って言うより『CIAの工作員だ』って言った方がかっこいいって思ったからだ よ。『LAIAの工作員だ』って敵に言ってもあいつ『はぁ?』とか言っ」
「ブラッディー黙れ」
同感だ。
「っち。面白い仲間が来ると思ったのに・・・・・だいたいなぁあんたの能力うらやま」
「ブラッディー!黙れ。」
全くだ。僕はあいつは苦手だ。
「ミスターローレンス。今我々が狙ってるターゲットは君が殺した奴らのボスだ。君にやってもらいたい。」
「何?ボスは僕が殺した。」
そういいながらヘルメットを被ってなかった男を思い出す。
「君が殺したボスはあそこに送られた小部隊のボスだ。小部隊を送った奴を狙ってる。
アメリカンギャングスターズの中で我々にとってはもっとも有名で厄介なやつだ。ショー・メカジャック。」
パソコンを開いて写真を見せ てくれた。
クールな顎鬚が似合ってる。ブラッディーぐらいの年に見える。
「そいつは僕の仲間を殺すように指示を出したのか?」
「おそらく。だが奴らの本来の目的はあそこの島で特殊な石を見つけてもらうことだった。」
「それがお前の石。なんでお前が拾ったんだよ。俺が拾ったほうが良かったのに。」
「そうだったのか・・・・・・情報が集めるのがうますぎる。そんなにできるなら簡単に解決できるはずだ。僕は必要ない。」
「情報を集めるのがメインだった場所だからだ。」
「そう簡単に任務はうまくいかないの。解るだろ?あんたも海軍だったろ」
そういいながら壁に飾られてる軍服をはさんでるがくに指で指す。
「とりあえず僕は入らない。別の仕事をする。」
「そうか・・・・ああそうだ。君の仲間の戦いと君の戦いの映像がある。敵の生き残りが撮影した映像をボスに送るところを傍受して手に 入れたもので・・・見ますか?」
「見たくない!見るわけないだろ!もう帰ってくれ!」
あの中に生き残りがいたのか?まったく気づかなかった。
イリオスさんは一枚のカードをテーブルにおいていつでも連絡してくださいと言ってブラッディーとドアに向かった。
何かを言い忘れたみたいでこちらに振り返る。
「その能力は隠しといて下さい。奴らに知られたらあなたは危険ですしね。」
そしてイリオスさん達は帰っていった。
読んでいただきありがとうございます。
これからもがんばりだす!