House rent
男の胴体に点々ができ、そのいくつかの点から赤い液が飛び散る。
またもう一人の男はこちらに銃を向けながら額の点から赤い液体を流してる。
その男の目は動きはしない。また肩から赤い液体を流し、苦しあえいで叫んでる者もいる。
周りを見ればそのような人がざっと10人は超えている。
カモメの鳴き声よりもうるさくこの海岸で何人かの人が叫んでる。
実に腐った世界。見ている自分も苦しいし、叫びたくなる。
彼らの叫び声が頭にガンガンくる。・・・・悪夢だった。三日連続、
あの事件の夜からずっと同じ悪夢。上半身を半分ベットから起こしてみる。
汗でびっしょりだった。あの時、海岸 で何人もの人を殺して平然にいた自分が不思議だ。
思えば石を手に入れた時から殺した奴には思いっきり殺意を向けてた。
この石のせいなのか?右手の手のひらを見てみる。
石はやっぱりある。この石にはきっと引き寄せる能力がある。
あの時、手榴弾を取ろうとした時、引き寄せる事ができた。
後も銃を引き寄せることができた。
あの事件から三日目の朝。
やっと石の力を受け入れて試してみようと思えた。テーブルの上においてあるコップに手をかざす。
手の緑の光がより強くなった刹那。コップが自分の手に納まる。
さっきまでの暗い気持ちが好奇心へと変わる。とりあえず中
くらいのサイズのテーブルの上に乗っている物を全て一つづ引き寄せ、ベットに並べておいた。
そして試したかったテーブルに手をかざし心の中で自分に指令をだす。
すると テーブルが自分のところに引き寄せられたが、手に収める事ができず、
テーブルの表面に直撃し吹っ飛ばされベットに倒れた。
痛かったけどすごい。この 石の力はすごい。
これは皆に見せるべきなのか。自分だけで隠し持ってるべきか・・・そこが悩む。
ドンドンとドアを叩かれる。よろよろしながらドアへと向かって、
ドアを開ける。
「はい」
「私よ」
ノックしてきたのはここのアパートの大家のおばあさんだった。
「おばさん。家賃ならとっっくに払ってる。」
「あら、そう。」
おばさんは持ってるノートにチェックをつけようとし
ようとしたがそこでやめこちらを向いてしゃべってくる。
「用はそれだけじゃなかったわ。さっきドンドンうるさかったわよ。」
「すみません。」
玄関から部屋をのぞかれる。
「あら~部屋がすごいことになってるわね。仕事のストレスでもたまってるの?」
「いや、もう仕事は」
「そう」
最後まで聞いて欲しかったが
打ち切られ帰っていった。僕はドアを閉め振り返る。
かだづけなければ。僕はベットの上のテーブルを引き寄せ中央に置いた。
これだと片づけが楽。ベットの他の物をすべて引き寄せようとする。
無理だった。何もおきない。そして一つに絞って引き寄せようとすると手に納めることができた。
一つづつじゃないと引き寄せないみたいだ。
またドンドンとドアをノックされる。
「はい。」
ドアを開けた。
するといたのはまた大家のおばあさんだった。
たまに二回連続で同じ事を聞きに来る。
「何です?」
「家賃払って」
「いや、だから払いました。いつも僕は早いでしょ?」
「いつもわね」
なんだ?今回は遅いみたいな言い方して。
でも今回は僕がおばあさんに払った時にチェックしてと言い忘れたのが悪いかも知れない。
じゃあねと言っておばあさんは帰ってく。
僕はため息を吐く。
そして片づけをする。きれいに並べてイスに座る。
なにか忘れてる気がする。考えてみたらそれは僕が忘れてるのではなく向こうが忘れてる事だった。
つまり大家のおばあさんの家賃のチェック。
してくれないで帰ってた。ドアがノックされる。
僕は勢いよくドアを開け怒鳴る。
「家賃払いましたってばっ!」
たっていたのはおばあさんではなくスーツ姿の二人組み。こっちを見つめてちょとぶくっ
としたやつと斜め上を見上げてる縦にながいやつだった。
向こうのほうからおばあさんが
「わかってるわよッ」
と怒鳴り返してくる。ミスをした。ブクッとし
たやつが僕に話しかけてきた。
「レイン=ジャック=ローレンスさんですよね。」
主人公のレインって名前は普通外国だとファミリーネームの方で使われますね。そこんとこスルーお願いします。
あと
stone ability って言葉としておかしいんですよ。本来ならability stoneが正しいんです。けど間違えてることに気づいたのは作ってからで・・・
アビリティーストーンよりストーンアビリティーの方が響き良いんで
このまま通します。