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ストーンアビリティー stone ability  作者: ARUKNIGHT
STONE ABILITY
13/22

A friend's battle

 任務が終わった僕らはLAIAに帰ってきた。僕は休憩をもらえたから施設の自分の席へと向かう。

 普通の会社のように机が並んであり席が決められている。

 イスに座って自分のパソコンを開くとブラッディーが机の上に座ってきた。

「初任務なのに派手にしやがってお前は馬鹿だな。」

 と言いながら僕の机においてあるルービックキューブをいじり始める。

「俺だったら情報管理していたあいつ、その場で3秒で捕らえることが出来たな。」

「あんたとは違う。」

「あたりめぇだそんなこと。まずお前は俺のようになれない。まぁだとしてもお前はLAIAとして恥じだな。そもそもお前がここ(LAIA)に入れたのも石の能力のおかけだ。そしてその能力を持っているのにすぐ終わらせられず明日の新聞に載るぐらい派手にする。何とか他の奴らが軽い事件だってマスコミに対応してたけどさっ。お前が手に入れる能力ではなかった。」

 ブラッディーに言いたい放題言われてしばらく黙ってしまう。

「手に入れたくて手に入れた訳じゃない。」

 やっと言葉が出た。

「何?」

 ブラッディーがこっちを見てきてルービックキューブを机にたたき置く。僕はブラッディーの表情を伺おうと目をあわせる。怒りの眼差しに見えた。

「じゃあ何故石に触れた?」

 言葉で攻めてくるブラッディーと目が合わせられない。

「そりゃあんな光ってる石があればだれだっ」

「何故仲間が戦っていたのにお前は石に触れた!?」

 ブラッディーが怒りの声を発する。

 周りの同僚達が僕らに視線を寄越す。

 何も答えられない僕にブラッディーは言葉を続ける。

「何故?お前の仲間が戦っていたのによくわからない洞穴でちんたらしてた?その間にお前の仲間は死んだんだぞ。」

「止めてくれ。何であんたがそんなに怒る!?」

「・・・・・・お前の仲間の最後の戦闘を見た。言っただろ。敵が撮影した映像がうち(LAIA)にあるって。実に残酷だった。」

「解ってる。僕が悪いのは解ってる!・・・あの時、あの時に戻れるなら・・・」

「戻れるならなんだ?」

「すぐ洞穴からでて一緒に戦うべきだった。」

「あの時、お前がすぐ洞穴から出て来てればお前ら海軍全滅で石は向こう(武装集団)に取られていただろう。最悪な結果だが俺はそれを望む。リー ダーは最後まで仲間と一緒だろうが。1秒でも仲間のことを忘れたらリーダー失格だ。」

 ブラッディーの声の大きさが弱まってきたがしばらく冷たい空気になる。

「馬鹿にしけてんな。お前ら仕事してろっ!」

 とブラッディーが注意する。周りの見ていた同僚達がすぐに戻る。フリータイムだったはずのやつも仕事にとりかかる。

「見せてくれ。」

 僕はブラッディーにお願いをする。

「何を?」

「僕の仲間の最後の戦闘を。」


 シアタールームへと着いて中に入ってみた。部屋の範囲はそこまで広くはない。ただ横に長い部屋で壁に大きなスクリーンがある。何人かの人が中で話 し合っていた。

「この部屋使ってるか?」

 ブラッディーが中にいた従業員問う。

「我々は別の部屋にも移動できますよ。」

「そうしてくれ。」

「解りました。聞いてた君達、モニタールーム5に移動するよ。」

 中にいた人が部屋から出て行った。

「悪いな。」

 とブラッディーは言い従業員達を見送ってく。

 結構偉い立場に彼はいるのだろうか。

「座れ。」

 ブラッディーがパイプ椅子を部屋の真ん中に待ってくる。

 僕は椅子に座る。

 ブラッディーはなにやら後ろで作業している。準備をしてくれてるのだろう。

 スクリーンが一瞬光出すと同時に部屋の電気が消える。ビデオが始まった。

 敵側の方から撮影されたもので僕らは奥の方にいる。

 映像は上下に揺れている。

 僕とダイリーが同じ岩に隠れている。

 敵が銃を撃つのを止める。

 そして手榴弾を投げる。僕とダイリーが隠れている岩に。

 そして僕が右、ダイリーが左に飛び避ける。

 この時、僕はあの洞穴へといったのだ。ここから僕が見ていない光景。

 ダイリーが大きく口を開きながら僕の方へと移動する。何か叫んでいるようだけど銃声で何も聞こえない。

 岩から岩へと移動している時、ダイリーの額に銃弾が貫通する。

 そして岩の陰に倒れる。彼は間違えなく僕のせいで死んでしまった。

 椅子から降りてひざを突く。

 他の仲間も飛んでくる銃弾が多く当たってしまう。

 僕が殺したあの小部隊のBOSSが手を上げて仲間に合図をする。

 銃声が止む。

「後ろにまだいやがる、あれ待って来い。」

 敵の仲間がLAWロケットランチャーを持ってきてBOSSに渡す。

「一発しかねぇが逃しやしねぇー。おいっお前ちゃんと撮っとけよ。」

 そして放った。

「やめろぉぉぉぉぉ」

 もう過ぎた事なのにスクリーンの前で叫んでしまう。

 BOSSがカメラ目線で言う。

「どうだ?ちゃんと撮ったよな。はっはっはは。ちゃんとあたったぜ。」

「おいまだいるぞ!」

 僕が出てくる。

 あいつは何やってんだ。何で今さら出て来た。何やってんだ。全くバカ野朗だ。

 ブラッディーが電源を消す。映像が切れ部屋の電気がつく。

 涙を止められない。今の自分が嫌いだ。

 変わらなきゃならない。

 そう決心する。

 強くならなきゃいけない。

 こんなとこで泣いてらんない。

 自分の心に火を灯す。

「ブラッディー、戦ってくれ。手加減無しに。」

「手加減無しか・・・いいだろう、怪我してもしらねぇからな。闘技場に行くぞ。」


 またいつものあの部屋に着く。何もない部屋。一つの壁に大きなガラス。四隅にスピーカー。僕の正面にブラッディー。

 今回はイリオスさんは来ていないようだ。

 ブラッディーがガラスの向こうにいる一人の男を指差し

「コングを鳴らせっ」

 っと大声で言う。

 男はマイクの前でコングを構える。

 僕はブラッディーを見る。

 スピーカーからカーンと音がする。

 戦闘が始まった。




もしかしたら今回の終わらせ方下手だったかもしれません。

そう思った方々に宣言します。

次回は変なとこから始まります!

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