閉鎖された神社の秘密
ちゃん中しか見たことがない少年
小学校の頃
よく近所の神社でちゃん中と一緒に遊んだ。
なぜか親からは、そこに行ってはいけないと言われていた。
ちゃん中はフリーダムな子なのでおかまいなしで行っていた。
中学生になって神社には遊びに行かなくなった。
そんなある日、ちゃん中が神社にいた男の子の話をした。
昔、遊んでいてボールが軒下に入っていってしまった。
取りに行くと6歳くらいの男の子が軒下にいてボールを渡してくれた。
毎回ではないけど時々その子を見かけた。
いつも軒下で膝を抱えて座っていた。
話しかけてくるわけでもなく普通に静かに座っている。
かくれんぼで軒下に入るといつの間にか隣にいたりしたという。
でもちゃん中以外、誰もそんな男の子を見たことは一度もなかった。
ちゃん中が家に帰りお母さんにその話をしたところ
お母さんの顔から血の気が引いた
その神社ではかつて強盗が入り6歳の息子が殺されている。
それ以来、神社は閉鎖されて無人なのだ。