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ゼロからの中国古典  作者: 渡辺仙州
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第18話 立派な人ほど善をつつしむ

 以前紹介した戦国時代の快楽主義者・楊朱の言葉に、


「君子はかならず善をなすをつつしむ」


 というのがあります。


 君子とは立派な人ののことですが、「立派な人ほど善いことをするのをつつしむ」と楊朱はいいます。


 一般的には「立派な人なんだから善いことをするべきじゃないか」と思いますが、楊朱は、


「善いことをするのは名誉のためでない。だが名誉がかならずついてくる。

 名誉は利益を求めるためではない。だが利益がかならずついてくる。

 利益を求めるのは争うことが目的ではない。だが利益追求には争いがかならず起こる。

 だから君子は善をおこなわないのだ」


 といいました。


 なんだか詭弁にも聞こえますが、髪一本抜けば天下が救えるばあいですら抜かないという究極の利己主義者である楊朱らしい言葉ともいえます。

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