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ゼロからの中国古典  作者: 渡辺仙州
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第16話 渋沢栄一と論語

 日本を代表する実業家に渋沢栄一がいます。


 江戸時代末期の武家の生まれで、明治維新を経て大蔵省の官僚になり、まもなく退官。

 第一国立銀行(現・みずほ銀行)の頭取に就任し、地方銀行の設立にも尽力しました。


 さらには東証や東京海上火災保険、キリンビール、王子製紙、東京ガスなど500以上もの企業設立にかかわり、現在の大企業のいしずえともなっています。


 その渋沢の著書に「論語と算盤」があります。


 企業は営利を求めるものですが、渋沢は、商売人たるものは利益追求だけでなく、道徳も養わなければならないと説きます。


 そして商売をすること(=算盤)と道徳(=論語)は相反するものではなく、ともになくてはならないものと位置付けています。 

 渋沢はこれを「士魂商才」としました。武士の魂と商売の才です。


 商売に利益の追求は必要ですが、それをおこなうには道徳が必要。

 渋沢はそれを論語などの古典に求めたのです。


 ブラック企業など利益のために人をないがしろにすることが問題になる昨今、渋沢の思想はいまこそ必要なのかもしれません

 名著なのでぜひとも読んでみてください。

 原文はちょっと言葉がむずかしいので(読めないほどではないのですが)、最初は現代語訳のものを読んだほうがいいかもしれません。

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