表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロからの中国古典  作者: 渡辺仙州
12/40

第12話 愚か者ほど大成功する

『列子』には「愚公、山を動かす」との言葉があります。


 愚公とは「愚かな老人」という意味です。


 むかし九十歳になる愚公がいました。


 愚公の家の南には大きな山があって、そのせいで交通が不便。


 そこで愚公は家族とともに山を掘り、その土を北の渤海のはずれに捨てにいきました。往復で半年かかる距離です。


 その行為を見て笑う者がいましたが、愚公は、


「わしが死んでも子孫がいる。それに山はこれ以上高くならない。


 代々山を掘っていけば、いずれ道を開くことができるではないか」


といいました。


 これを聞いた天帝(天の神様)は感動し、山を動かしてやったといいます。


 愚公を笑った者は賢い人だったのかもしれません。


 しかし賢い人はさいしょからリスクを考えてしまい、「できない」と思ってやらない。


 逆に愚か者はそれを考えずに実行に移すため、不可能と思われた大きな事業をも成功させることがある。


 日本でも「バカほど成功する」のような言葉あります。

 成功者はリスクを気にせずに進める人が多いので、まさに「愚公、山を動かす」なのでしょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ