熱くない!
とりあえず書いて見ました。
さてスライムに転生したことを自覚した男子高校生君であるが‥‥‥
呼びにくいのでスライム君にしましょうか。
はい、自覚したスライム君ではありますが何一つ状態が好転していませんでした。
火葬されることを除いて。
(さて、どうするか?)
動かんなければならないことは分かっているが感触以外何も機能しないので踏んだ物とかしか分からない状況である。
(さっきから踏んでるのはなんだ?)
踏んでいる物と言えば先ほど落下して砕けたスライム君を収納していた容器しかないのである。
(ガラスか?強化プラスチックでなくて良かった。落下しても割れないからなきっと。)
とりあえず右に移動するスライム君、ポヨンポヨン
落ちていた何かを取り込んだスライム君
(これは容器の蓋だな?キャプ式か地球なのか?まぁいいや。蓋の材質は鉄かな?)
重要なことよりどうでもいいことを気にするスライム君であった。
スライム君はさらに右に移動して
ぐちゃ‥‥‥
何かにぶつかった。
(なんだ?柱か?円柱型の柱だな、触れた感じそこまで大きくないから机の足か)
スライム君にとっては大きい柱だが人間からしたら机の足サイズだと思うスライム君である。
なぜスライム君がそんなことを思うかと言うと、先ほどの蓋のサイズと入っていた時の感覚で容器の大きさを予測したからである。
スライム君は自分が平均的大きさのスライムもしくは小さいスライムだと思うのであった。
(さて、登ってみるか。何か使える物があるといいが。)
5分後‥‥‥
(登れねぇ!)
当たり前である、ナメクジでは無いのでツルツルの円柱にツルツルのスライムが登れるはずもないのである。
(意地でも登ってやる。やることないし!)
バカである。
1時間後‥‥‥
(クックック‥‥フハハハ‥ハーッハッハッハ!!登ってやったぞ円柱め!いや机の足め!)
笑いの三大活用をしつつ偉そうである‥‥‥あえて言おうバカである。
(さて、机の上なのか分からんが調べてみるか)
机の上の端っこを時計回りに落ちないように移動するスライム君
少し進むと右に壁が出てきが構わず進んで右の壁と正面の壁にぶつかって、ぐちゃ‥‥‥角である。
そのまま壁に沿って移動し角にぶつかる。次は正面に壁が出てこなかったので危うく落ちかけたが無事元の角に戻ったスライム君であった。
(やはり机の上か、何もないな?まぁ角だけだし真ん中も触れてみるか)
真ん中に行くと何かあったが分からないので
(全体で包んだら分かるだろ。)
スライム君は特に警戒した様子もなく、それに乗った瞬間
ガシャン、ぐちゃ‥‥
(はうあっ‥‥‥‥はぁ?)
乗った瞬間何かに潰された。
待ってました言わんばかりにいい感じに潰された。
語弊があるので言い直そう型をとられた感じである、上の板と下の板にくぼみがあったのでスライムボディをせんべいボディにされずにすんだ。
(ふぅ‥死んだかと思ったぜ)
安心したのもつかの間、板に挟まれたマイボディが取れない!
(嘘だろ‥捕獲された?ゴキブリホイホイかよ!ヤバい容器に戻されるか殺される!1回死んだスライムか何か知らんが俺の体だ俺は自由に生きたい。)
勝手に一人で焦って板の間で暴れてるだけのスライム、哀れな姿である。
スライム君が暴れてると、頭の部分?に何かが焼き付けられた。
そう重要のことなのでもう一度、焼き付けられた。
(ぎゃあぁぁ~!熱い~~~?熱くない!)
熱を感じる感覚が無いので熱く無いが自分の体が溶ける感覚は有るので熱いと勘違いしたのである。
実際に板が高熱で焼き印をしている状態なのであまり変わらないのである。
挟まれて焼き印されてから10分後
スライム君を挟んでいた板が外れた。
(ハァハァハァ‥‥‥体の2割が消えた気がする。今度こそ死んだと思った。いや、あのまま続けられてたら)
危うく第二の人生が一瞬で終わると思いゾッとするスライム君である。
(もう絶対触るもんか!)
好奇心に釣られやらかしあげく、逆ギレする子供である。
感想を下さった皆様ありがとうございます。