0-2 プロローグ 過去との決別
『太郎よ、汝に拒否権はない。残念ながら、元の世界に帰ると言う選択肢もない。』
「はぁっ!?」
気が付くと真っ白な世界に、
偉そうなロープを身にまとった骨からそう告げられた。
「拒否権がないって、、、元の世界に帰れないってどういうことなんだ!」
『まずは拒否権が無いことだが、今現在の太郎は魂だけの存在。
ほぼ死んでいるのと変わらんのだ。
これは、我と対面するために我が行った。
身体に魂を戻すことはできるが、我のさじ加減一つ。
このまま冥府に送ることも出来る。これが拒否権が無いと言った理由だ。』
これでは、なんともしようが無い。
拒否できないとなれば、少しでも待遇を良くしてもらうしかないか・・・
「わかった。元の世界に帰れない理由をたのむ。」
『理解が早くて助かる。
さて、元の世界に帰れない理由だが、単純に我の力不足だ。
太郎を呼び寄せることは出来たが、送り返す事は不可能だった。
わかりやすく不足をあらわすと、
我の力を1とすると、太郎を帰す為には100必要になる。
これが帰せない理由だ。』
方法がわからない訳でもなく、帰す気がないわけでもないのはありがたい。
あきらめて使命を果たすしかない状況に、
太郎は使命を果たすためにまずは使命を聞くことにした。
主人公
名前:太郎
性別:男
年齢:20歳
キーパーソン
名前:骨(仮)
性別:男
年齢:1000歳