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0-1 プロローグ 見慣れぬ場所と水晶
気が付くと、洞窟のような場所にいた。
「ここはどこだ?」
答えるものはいなかった。
突然見知らぬ場所で目覚めた状況を説明して欲しかったが、
それをしてくれるものは辺りにはいなかったようだ。
「残念」
他者からの説明をあきらめてあたりを見渡すと、
洞窟のような感じのする部屋にいた。
しかし、洞窟にしては床などは整地されており、
明らかに人の手が入っている印象を受けた。
そして、おおよそ5m四方のその場所の中心には水晶とそれを置く為の台座があった。
「なんだ?これ、、、、」
洞窟の中の部屋にポツリと存在する水晶と台座。
かなり妖しい雰囲気だが、
その水晶に妙に温かさのようなものを感じて、
思わず手を伸ばしてしまった。
『新たな守護者よ。汝の使命を示そう』
脳に響くように声が聞こえた。
この状況を確認するかもしれない期待と、
使命というキーワードに対して一抹の不安を抱え、
太郎は意識が遠のいていくのを感じた。。。
主人公
名前:太郎
性別:男
年齢:20歳