<雑談パート(中)>
閲覧ありがとうございます(_ _)
今日2回目の投稿です(*^^*)
雑談パートなので笑って楽しんで頂ければ幸いです(^0^)/
こんな掛け合いが数回行われたある日のことだった。
と、簡単に申しますが数日間はジュースを奉納した後なんですがね。
おこずかいが、、、(泣)
「トントン」
耳慣れたツーノックが今日も俺達の耳に届けられる。
謳歌さんはため息混じりに視線を落とした。
「またか」
最近ボランティア部狙いの客が増えた。
いや、正確に述べるとボランティア作業の話を持ってくる客が増えたのだ。
その原因を分析するに、学校が始まって一定期間過ぎたことでの仲間の増加とそれに伴うスケジュールの不備が原因と思われる。
謳歌さんは俺におごらせた午後の紅茶片手にワトソン君に指示を出す。
「ワトソン君、いつものように」
そう謳歌さんが口にした直後だった、いつもとは違い部屋の主が開けることなく外部の人間が扉を勢い良く開けた。
ガン!と扉の悲鳴がこだました。
立っていたのは数名の男女。
人数はひいふうみい…5人だな。
全員の目が険しい。
というか、敵を見る目で俺達を見ている。
中央に陣取り、威圧的に仁王立ちしている長髪黒髪(まぁだいたい高校生なんて黒髪だよね、そこにいるバービー人形みたいな金髪女を除いて)の女。
「な、何か御用ですか?」
ワトソン君はクリクリしたチワワのような怯えた目を向ける。
あら、かわいい。
俺、背後のきゃしゃな肩しか見えないけど分かるんだ。
絶対に怯えた目はかわいいぞよ。
しかし、女はワトソン君の日本人離れした外見に気おされることなく開口一番、俺を指差した。
「用ならある。私たちが知らないと思っているの?」
それはいいが、なぜ俺を指差す?
「あなた達のせいで私達、地域貢献部は迷惑しています!」
地域貢献部?…ボランティア部?
あっ、てことはこいつら本物か。
甲高い高音が鼓膜に響いた。
謳歌さんはその音を防ぐように両の手で耳を塞いでクレーマーを相手にする従業員のように首を捻る。
「はぁ?地域貢献…部ですか?」
「あなた達のせいで最近客が増えに増えている、横の教室の住人よ! なんで知らないのよ!」
ごもっとものご意見ですが、その超音波みたいな攻撃をやめていただけないだろうか。
君の4人の仲間も音波攻撃に顔をしかめているぞ。
「その地域貢献部が何か御用ですか?」
「だから何回もいってるじゃない!あなた達のせいで急に客が増えて」
「それがいけないことなんですか?」
「え!?」
まくし立てようと荒ぶる地域貢献部の女。
しかし気おされることなくその一言一言を飲み込み理解する謳歌さん。
そしてハゲタカのような鋭い視線で獲物を見入る。
「あなた達だってボランティア部でしょ!」
「そうですよ。だから?」
「だから?! だ、だから、あなた達だってボランティア活動をすればいいじゃないってゆうことが…言いたいのよ」
猛禽類対ねずみだな
「その主張は理解できます、ですがなぜそれがここへ乗り込んで文句を言う必要に繋がるんですか? あなた達は地域に対して奉仕するのが目的なのでしょう?なら仕事が増えてよかったではないですか」
パチパチとわざわざ口でわざとらしく言う謳歌さん。
それが気に障ったのだろう、女のコブシが怒りに震える。
「じゃあ、それはいいわよ。」
「じゃあさようなら」
「まだあるのよ!」
キャー、耳がぁぁ。
ズバットとゴルバットで比較対照するならこれはゴルバット級の攻撃だ。
「まったく五月蝿いですね。 で、なんですか?」
「私達の音楽準備室とこの教室、交換して」
「いやです」
「なんでよ!」
「帰ってください」
「嫌よ!あんたたち何もしてないじゃない! 譲ってくれてもいいじゃない!」
「ここの日当たりが気に入ってます」
「ウソばっかり!準備室よりここのほうが5倍くらい大きいからでしょ!」
「ええ、それも含めて気に入ってます」
「あんたたちここを受付って言ったらしいじゃない! 受付のほうが本部より大きいってどうゆうこと!?」
「来客が最初に入ってくる玄関のほうが大きいのは、日本住宅のわびさび精神です。 それにここはクジで私が引き当てた物件、譲る理由が無いですね」
「私達は5人もいるのよ!」
そこにいるメンバーで全員なんだね。
……少なっ。
あっ、それでもうちよりマシだ。
「たった5人じゃないですか」
うちは3人だよ謳歌さん。
「5人程度なら準備室で十分ではないですか?」
「そっちは3人でしょ!」
「違いますよ。今日は都合が悪くて3人なんです」
「ウソをついたってこっちは分かってるのよ!本来なら5人いないと教室をもらえる部としては認められないのに、あなた達は部員数をかさまししてる!」
追求する姿勢は認めるが”達”ではないぞ。
「そしてあなた達は」
くどいぞ。
「3人で共謀して」
主犯は貴様が言い争っているそこにいる女だ、そして共犯者は俺の横で茶をすすっているこの金髪女だ。 ほら見ろ、俺は無関係だろうが。
「この欲望まみれの部活を作ったんでしょ!」
そんな欲望を持った覚えも、作った覚えもない。
「明け渡しなさい!私達のほうがこの部室を有意義に使えます。それに私達は地域の為にボランティアをするのが目的なんですよ」
どうするの謳歌さん?
強引とはいえ正論を振りかざす敵の出現。
おそらくこちらが部の名前と部室を譲らない限りこいつらは帰らないよ。
「ふ~ん。ボランティアですか」
ふーん、と目を細める謳歌さん。
10秒ほどだろうか、固く紡いでいた真っ黒な唇が息と共に開かれた。
「1番右にいる男性と1番左の女性、付き合ってますね。」
急に話を振られて戸惑う部員達。
それもそうだろう、こいつらは明らかにこの精神がピーキーな高音波女についてきただけって感じだもんな。
不満を持っていてもそれを口に出さず、それを前提として大きな教室と交換してもらえるなら嬉しいって感じかな?
だがそれを意に介さない謳歌さん。
俺は家頭謳歌の真骨頂が始まったと、相手に同情した。
「何を訳の分からない」
「指輪の後が二人にある」
「はぁ!何言ってるの!? そんなことだけで何を話を逸らそうとしてるのよ!」
「たしかにそれだけでは二人が付き合っているかは分かりませんが、指輪の後が特殊、詳しく言うなら少し形がゴツイ、自分達だけがしているオンリーワンの物を探しましたか?残念ながら今回はそれがあだになりましたね。 二人の離れている距離から部内では隠していますね、まぁ部内の人に知られたくないという心理状態は理解できますが、それなら徹底するべきだと思いますよ、二人のポケットから出ているストラップが一緒です。おそらくそのポケットの中には携帯電話があるのでしょう? 指輪以外に何か共通の物を持ちたかったのは分かりますが、ストラップは目立ちすぎる、私でなくともいずれ部内全員にバレますよ。少なくとも部員の数名は気づいているようです。」
2人は石を投げられた魚のように目を丸くする。
「私が指摘した時に当事者以外に2人の顔ではなく私を見た人間、2人いましたが、その2人は確実に知っていますね。つまりは…」
謳歌さんはニタリと現在進行形で言い争っている女を指差す。
「あなただけですね、知らないのは。 なぜでしょうかねぇ? 5人という小さな部です、知らないというよりも知らされなかった理由を考えたほうが真実へたどり着けるかも…」
「そ、そんなこと、今はどうでもいいじゃない!」
「おや? さっきよりも動揺していますね。なぜでしょうか?」
謳歌さんは生き生きと生物観察をするように黒く周囲を塗られた目を大きく開く。
女も謳歌さんの瞳から目を離せないのか、まるでクマに会った時の対処療法のように後ろづさりながらも真っ黒に引かれたアイラインの魅了の魔法にかかっていた。
「あ~なるほど。あなたはそこの男性が好きなんですね」
「え!な、なにを!?そ、そんなわけ…」
「今、発言しながら後退りしましたね、発言に自信が無い証拠ですよ。 それに驚いて男性を見た後、付き合っていると指摘した女性を睨んだ、これはあなたとその女性の関係を意味している。あなたが1年生であること、高校が始まってまだ間もないこと、この二点から中学からの知り合いという推理が成り立ちます、親友でしたか? 好きな人を取られて、目の前の私を見ている余裕も無いように見えますよ。 しかし物は考えようですよ、私の指摘によって”名ばかりの”親友関係を解消できたのだから。いえ、周りも知っていたことを考えると、あなたはこの部活のピエロを演じて面白おかしく影で笑われていた、これはこれからの高校生活に影を落とす出来事だったでしょう。 いえいえ、お礼なんて結構です。私は人を助けるボランティア部なんですから」
鬼みたいなことを言うな、この女。
「高校入学から行われる不順異性交友が乱立する乱交パーティ、ずいぶん楽しそうなボランティア活動ですね。フフフ」
笑いをかみ殺しながら、謳歌さんは数々の嫌味を含んだ言葉を終わらせた。
…そして…訪れた…無言…
無言、無言、無言
言いたいことを全て吐き出したんだろう
沈黙の中に謳歌さんの午後ティーを飲むゴクゴクという音だけが響く。
「そ、そんな、こ、こと関係ないじゃない」
涙目ですよ。
「ほぅ、関係ないとは?」
「あんた達が3人で部活って言ってるの、悪いから」
がんばれ
「悪いから、生徒会に言ったら、言ったらぁ、サークルだから、部室取られるんだからね!」
そう言って女は、仲間達を跳ね除けるように廊下に出て行った。
仲間達も互いの顔を見合わせるようにして、俺に一礼して出て行った。
最後ですけど言わせて欲しい。
なんで俺!?
お前達の中で俺はこの部活でどんな役割だと思っているんだ!?
「さぁ、これでゆっくりと読書が出来ます」
防音の壁に耳を近づける。
なぜだろう?隣から怒号と泣き声が聞こえる。
俺はそっと手を合わせ、神に祈った。
地域貢献部に幸あれ。
閲覧ありがとうございました(TдT) アリガトウ
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