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温暖化が地球に与える影響についての一考察  作者: ひとりぼっちの桜
「事件番号#3.冤罪のマリオネット」
14/18

「???より」

閲覧ありがとうございます(_ _)


やっと新章を投稿できるぐらいストックがたまりました。

頑張って書いたので楽しんで頂ければ幸いです。



「ん~こんな感じでしょう。」


 部屋の中央で男は全身の力を抜くように呟いた。

 畳の匂いが心地よく鼻孔に届く。


「コクがある中にピリッと辛口のアクセントを効かせた良い出来のレシピが完成しましたね。後は料理人の腕に期待といったところか」


 男は自分の作った物に満足するように物言う。


「お呼びですか?」

「おや、グットタイミングですね。 今ちょうど計画書が出来たので君に持っていってもらおうと思ってね。」

「了解いたしました」


 黒いA4サイズのファイルを渡された男はまるで機械のように頭を下げる。


「今回のクライアントは??を願っています」

「もちろんそれを考慮したレシピを作りましたよ。 君が質問するなんて珍しい、僕が信用できなかったかい?」

「…いえ」

「ふふふ、冗談だよ。」

「……」


「それにしても??を望むなんて変わり者だね」

「色々な人間がいるというだけのことだと思います」

「そうかもしれないが、そう断じてしまえば人の思考は終わってしまうよ」

「……申し訳ありません」

「怒ってはいないよ、ただの暇つぶしだよ」

「今回のクライアントはつまらなかったですか?」

「今回の、というわけではないですが…確かに君の言う通りつまらないですね。 いえ、歯ごたえが無いと言い換えてもいい。完全犯罪をまた1つ作るだけの作業ですからね。」


「それでは私はクライアントの元に行ってまいります」

「ああ。そうだ、なんなら少し見てみてもいいよ」

「…いえ」

「いつも思っていたが君は気にならないのかい?」

「私はただ???の手足となって動くだけの機械ですので」

 

 男は部屋の中心で座禅を組む。

 手に持った急須で茶を注ぐと手にした湯飲みが深緑色に染まっていった。

 時間を置いたことによって飲み頃を逸したお茶、それを手に男は薄れ笑う。


「自分のことを機械という君もたいがい変わり者だよ」


「さて、少しは歯ごたえのある人間が現れれば今回のレシピがさらに…、いえ、自らが思案して生み出したレシピの破綻を願う料理研究家は邪道。ただ私は見守るとしましょう」




どうでした?


なんかワクワクする感じをもっとうに書いたので、皆さんがワクワクしてもらえたら嬉しいです(*∩∀∩*)ワクワク♪

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