表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

プロローグ

閲覧ありがとうございますm(__)m

推理物を読むのが大好きなので今回、自分で書いてみることにしました。


小説を書くのは2作目になります。

稚拙な文章ですが楽しんで頂ければ嬉しいです(((o(*゜▽゜*)o)))!!


[R15]は念のためです。


 頭が真っ白になった。


 視界がぐにゃぐにゃとぼやける

 そしてそれは手足に伝染

 俺は、ただ立っていることだけしか出来なくなっていた。


「お前のせいだ!!」


 誰かが焦った声をあげた


「最悪だ。 こんなのこの学校の歴史に残る。」

「黒歴史だよ、お前のせいで。」


 歪んだ人影2人は俺を指差した。



「そんなことよりOOはどうなったの!?」

「まだOOの中にいるわ!!」


 耳鳴りがうるさい

 よく聞き取れない


「いやぁぁぁ!! OO!!」

「どうしてこんなことに…OO」


 誰が、どうなったんだ?



「どうしてもこうしてもないだろ! どう考えてもこいつのせいだろ!」

「てか、なんでこんだけ言われて何も言ないんだ? 謝るなりしたらどうよ。あれを見てどう思うんだ!」


 つかまれた頭

 痛みは感じなかった


「おい、聞いてんのか! お前がやったのは人殺しなんだよ!」

「そうだ!人殺し!! お前のせいだ!!」


 人殺しって俺が?

 なんで?

 みんなで決めたことじゃなかったか?


「お前なんかもう死ねよ!」

「そうだよ! 死ね! お前は死ね!」


「「死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね! 死~ね!」」


 やめろ


 やめてくれ


 助けて…誰か



            ×           ×



「おい! 岩神! おい、おい! お~~~~い、い~~わ~~~が~~み~~」

「うぅぅ、あうぅぅ」


「おい、大丈夫か?」

「はぶぅあ!?」

「はぶぅあ!?じゃねーよ(笑) 出席番号2番、岩神社いわがみやしろくん。俺のホームルームを睡眠ストライキした感想はどうだ? 悪夢にうなされたろ~、これに懲りたら俺の授業は寝るなよ」


 コンコンと頭をこつかれた腕が遠のいていくのがぼんやりと視界に入る。


 目を覚ますと窓際からの心地よい風が桜を漂わすようにカーテンを揺らしていた。

 春風が冷や汗を拭っていく。


 くすくすと周りから漏れる笑い声。

 すると隣から小さな声と指が「ちょんちょん」と肩を突かれた。


「大丈夫? すごいうなされてたよ。」


 ショートヘアーの女だった。

 バストはBカップ、高校1年生ということを鑑みると、そうとうなビッチじゃない限りは処女。

 ということは、伸び白はある。

 下手したらC、いやさらに上も目指せる。

 顔はまだ幼さが残りながらもエロい(意味不明)

 寝起きにも関わらず俺は自分の分析力に恐ろしさを感じるしかなかった。

 まぁ、ともあれ。


 運命かもしれん!?

 俺はこの丸い目が愛嬌的な女の子を好きにー


「でも、起きたときの「あぶぅあ」はなんだったの(笑)」


 なりません。

 運命でもきっとありません!

 よく見るとAカップだ。

 きっとビッチだ。

 心がグラついたのは、ひな鳥が初めて親鳥を見たときに親だと思うあれだ。

 そしてこの女は今後この話題をひっぱる。


 いやな女だぜ。

 騙される前でよかった。

 俺は袖や口元によだれなどという更なる弱みがないか、それとなく、ほんと~~うに、それとなく拭きとる。


「別に大したことじゃないよ」

「あれ、怒っちゃった? ごめんね。 でも先生が自己紹介していたときに急にうなされはじめたから、クラス中が静まり返ったんだよ」


 そんな悪い子でもなかった、いや~いい子かもしれんわ~~。

 ビッチっていってごめんね。


「そんなにうなされてた?」

「うん、すごかったよ。 許してくれ、助けてくれって。どんな夢だったの?」

「ごめん。 覚えてないや」


 とんだ高校デビューだ。


 その後、比較的若いと思われる担任先生に数回いじられ無事(?)高校生最初の日を終える事となった。




 帰り道、そこにはやたらみんなに気にかけられる俺の姿があった。

 悪いクラスメートだとは思わないが


「岩神くん、大丈夫か!? 悪霊に取り付かれたんだろ!?」


 悪霊だと!?


「岩神くんってイタコなんでしょ?」


 イタコ!?

 イタコって巫女だから女だろ!

 

「分かる、分かるぞ、俺には君の辛さが分かるんだ。 だから一緒に作ろう」


 なにを!?


「女子の体と心、研究部。通称女子研」


 おまえの悩みってなんなの!?


「岩神君、相談があるの。 私の守護霊って何?」


 知らんがな!!



 田舎というのはそういうものなのか?


 田んぼ1区画ごとに人と別れていき、10分もしたら俺は1人で田舎道を歩いていた。


 そして20分。


 肌寒い春の風に吹きざらしにあっている1本の肉体。

 裸一貫の心には、春風はとても痛々しい。


「困ったな」


 迷った。

 迷と逝を識別できないぐらいの末期症状。

 目の前の農道がラビリンスだ。


 こんなことなら迎えを頼むんだっか

 しかし、高校生となった俺に朝母親からの「あんた都会っ子だから田舎道分かんないでしょ。 迎えに行ってあげようか?」を素直にこうべを下げて頼める度量はない。

 なんたってこっちは現在進行形の反抗期だからな。


 しかしながらこのままではまずい

 雪山で遭難している時にプライドうんぬんはナンセンスかもせん

 いちよう念のために携帯を


「……ん?」


 県外だと!?

 バカな!!

 そんなの地下鉄以外で起こる現象なのか!!


 一瞬、電波障害かと思ったが周囲の田園風景は豊かに俺に諭す。

 恐ろしいところ、それは田舎ですよ…とね。 

 都会っ子は田舎では無力。


 なんてこったこの大自然すべてが敵だとでも言うのか!?

 かなわねぇぜ、勝てる気がしねぇ。

 前へくりだす足は重く、まるで何かを引きずっているようだった。




「おかえり~遅かったね」


 母はごろごろしながら俺を迎えた。

 俺が家を遠目で発見した時の思わず涙が出そうになった表情を見せてやりたい。


「おいババア、自堕落な生活は身を滅ぼす。 ばあちゃんの手伝いをしろ」

「え~ババアって酷くない? まだぎりぎり30代、人生の折り返しにも達していない、ピチピチガールなんだよ~」

「完走できるといいな、途中でばあちゃんっていう障害物がお前の完走を妨害するだろうよ」

「だって何もしなくていいって言うんだも~ん」

 

 ばあちゃん、よほど自分の娘が使えなかったんだな。

 まぁいいさ、後1ヶ月もしたらそのばあちゃんに怒られるといい。


「父さんは?」


「おじいちゃんからと修行中~ビシビシ~♪ だから私はひまだ~~」


 修行中はお前のせいだろ!


「ねぇ、社く~ん。」

「何だよ」

「高校でも部活やるの~?」


「……やんない。 もう頑張るの辞めたから」


「そっか~。うん、そっか」


 俺は居間と一体化した母親をまたぎ木製の階段を上って自分の部屋の戸を引いた。



 新しく買い揃えられた家具のにおいと、前の家から持ち込んだ家具の懐かしいにおいが混合して懐かしさと安心感が脳に広がる。


「オカエリ、オカエリ」


 色鮮やかなインコ、チェリオが羽を広げた。

 俺はカバンごとベッドに倒れこむ。


「ただいまチェリオ。 俺は今日大変だったよ、特に帰り道だけど帰還できてよかったぁ」

「ヨカッタナ、ヨカッタナ」


 このまま晩御飯まで寝よう。

 にしても


「…お前、俺の言葉理解してるだろ?」

「キノセイ、キノセイ、カンガエタラマケ」





 母親の実家である兵庫県。

 神戸から少し車を走らせて着く加東市、俺はこの3月、ついこの前から住んでいる。 

 理由は父親がこの酒蔵を継ぐから。

 

 去年の暮れに母方のじいちゃんとばあちゃんは、東京に来た。

 跡取りという名の娘の婿を勧誘するために。

 俺は生まれてから一度も母方のじいちゃんとばあちゃんに会った事がなかったからドギマギしたかったが、事態の急変に父さんと言った。


「「はぁ!?」」


 状態の中学3年の俺とサラリーマン父、思わず手にしていた年越しそばの箸が動きを止めた。

 すると母親は知っていたらしく、罰が悪そうに離れようとしたから俺が力ずくで阻止。

 そして語られる跡継ぎ問題、一人っ子の母が高校卒業時に東京の大学に行くと家を出たこと、それから音信不通だったこと、全てが俺と父さんには鳩が豆鉄砲をくらったようだった。

 正座している母、祖母、祖父の前で話し合われた今後、俺は最後にこう締めくくった。


「父さん、覚悟を決めていこう。」

「マジで?」

「マジ」

「本当にいいのか? もうお前、高校決まってんのに」

「受験勉強の努力が徒労に終わったのは悔やまれるけど、ちょうど高校にあがる時だしね」

「そうだよね♪さっすが~社くん♪ 男気ある~♪」


「あんたね。空気読みなさい」

「なんでなんで? 母さんも孫と一緒に住めて嬉しいんでしょ!? イタッ!!」

「義孝さん、社くん、本当にごめんなさいこんな娘で」

「いえいえ、そんな!? 頭を上げてくださいお母さん!?なっ、社」

「え!?あっ、おお」

「さすが義孝、それでこそ私が東京に来て選んだ男!やさしい! よっ!やさしさだけが取り柄! イタッ!!今度は父さん!?」



 そして俺の高校進学と共に田舎暮らしがスタートしたわけだが、いまだ都会っ子の俺は周りの家との違いが分からない。

 徒歩5分以内にコンビニが無い理由も分からない。

 春なのに肌を刺す寒さの理由なんて温暖化に喧嘩売ってるとしか思えない。



 母親いわく周りの家より大きいらしい。

 同じぐらいだろ?


 いわく周りより土地が大きい

 柵がなくて分かりません!

 

 あの田んぼもうちの土地だよと言われても

 どれ?

 と返答するほかに僕は返せません。


 ここに来てから母さん以外はやたら俺に気をつかってくれる。

 おそらく俺を大人のエゴで田舎ぐらし、しかも酒蔵の跡取りにすることに引け目があるのだろう。

 でも、あのとき俺はこう思ったんだ。


 運がいいと


 だって


「俺は、もう東京にはいれないと思っていたから」

閲覧ありがとうございました。

次から論戦やら推理が入ってきます、よかったら読んでください。

( ´ ▽ ` )ノ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ