Cパート+エンディング+α
様々なパルクールアクションを披露する人物、これらのアクションは実在するプレイヤーのアクションを、いわゆるモーションアクター方式でトレースし、再現した物らしい。
3DCGアニメで、これだけのアクションが展開されるのには、こういう理由があったようだ。
そして、アクションシーンの後には……。
『令和10年、もしくは……という時代に、コンテンツ流通を阻害するような勢いで転売ヤーが爆発的に増えた事件があった』
『そうした事件を重く見た時の政府は、転売ヤーに対して億を超えるような罰金を科すという法律の修正案を決定させたという』
『それでも転売ヤーが減らないと考えたシグルドリーヴァは、エクストリームパルクールというフィールドを用意し、そこで転売ヤー狩りを展開しようとも考えた』
『実際、自称正義マンのような迷惑系配信者が転売ヤーを狩る光景が、あまりにも……という事情があったのだろう』
『転売ヤーの指名手配制度を始めたのはシグルドリーヴァ……なのだが』
転売ヤーのシーンが映し出される中で男性ナレーションが流れているのだが、この声を聞く限りは対電忍とは……関係がない声優が担当していた。
話し方は、割と淡々なので……そこは「すでに現実でも起きている事」と思わせるような個所はあるのだろう。
『そして、遂に彼らは動き出した。転売ヤーを物理的に一掃するために』
このナレーションの一言の次のシーンは、黒バックにスタッフクレジットと言うシーンだった。
確かに、第1話の段階でオープニングテーマは……だったのだが。
クレジットの中には、埼玉県がロケーション協力でクレジットされているだけでなく、様々な団体がクレジットされているのにも驚きだった。
過去にヒーローが実在する会社のロゴを貼って、そのヒーローが活躍するというような作品もあったので、その流れなのかもしれない。
実際、エクストリームパルクールでレースフィールドにあった広告は、実在する企業の宣伝だったりする。
別の意味でも驚かされた人もいるかもしれない。
エンディングではオープニングテーマが流れていたわけだが、本来のオープニングは第1話にはなかった。
つまり、正規のオープニングは次回と言う事なのだろう。
アニメーション制作は3DCGに定評のあるスタジオが担当しているが、このスタジオは過去に対電忍の劇場アニメ版も担当したことがあった。
そこからのオリジナル作品抜擢、なのかもしれない。
エンディングが終わり、そこで終了かと思われたが、別のシーンが映し出されていた。
そこでは、自宅に到着したデュランダルが、自室にあるパソコンをチェックしている様子が映し出されている。
立ってチェックしているわけでなく、一般的なパソコンテーブル用のチェアーを使用しているようだ。
こちらのチェアーも実在するチェアーであり、エンディングのクレジットでメーカーも実際に確認できたレベルである。
「これは、まさか……?」
デュランダルがチェックしていたのは、あるパルクールプレイヤーの動画である。
動画と言うよりは、今日のレースの録画と言うべきか? このレースにはデュランダル自身はエントリーしていない。
彼女がエントリーしていたのは、この2つ後くらいのもので、録画映像の準備の関係でアップロードが遅れている。
その中で彼女が目撃したのは、該当するプレイヤーとは別に走る人物だった。その外見は……?
【この作品はフィクションです。実在する地名などを使用しておりますが、登場人物はすべて架空の物です】
【転売ヤーに対する指名手配制度はフィクションですが、転売ヤーに対する罰則は実在します】
【不正転売行為は重大な犯罪です。そうした転売行為を発見した際は、即座に警察への通報をお願いします】
次に表示されたのは黒バックに注意書きとも言えるようなテキストだった。
テレビドラマや特撮作品ではよく見かけるようなものである。
その一方で、不正転売に関する罰則は実在するとも記載されていた。指名手配制度はフィクションでありつつも、だ。
本作では、転売行為がまるで特殊詐欺や覚せい剤の密輸などに匹敵するような描写になっていたようだが、あながちそういう作劇になったのも仕様なのだろう。
転売ヤーと言う存在がフィクションだけの存在になることを願うばかりである。
「次回、コスプレイオブパルクール」
CM明けには1枚絵と思わしきイラスト共に男性声のナレーションが流れてきた。
この声は、もしかしなくても、対電忍の春日野タロウの担当キャストだろう。
1枚絵の方は、デュランダルなのは間違いないのだが、その外見は明らかに別キャラと思わしき外見をしていた。
もしかすると、こちらのデュランダルが本来のデュランダルなのかもしれない。コスプレイヤーと言う意味では、あながち間違っていない外見だが。
ちなみに表示されているサブタイは、作品タイトルと同じ……コスプレイオブパルクールだった。
これが何を示すのかは、まだ分からない。
エンドカードも同じ1枚絵のデュランダルがそのまま登場し、番組の方は終わる。
「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」
この声に関しては、対電忍のレインボーローズの担当声優と同じである。
スポンサーには何と埼玉県もクレジットされていた。県全体としてもコスプレイオブパルクールをアピールしようというのか?
転売ヤーの問題は様々なジャンルに広まり、炎上している関係上、それを何としても……と言うのはあるのだろう。
実際、コスプレイオブパルクールのグッズが市役所に置かれ、そこでも物販されていることを踏まえると、埼玉県がこの作品に全力を投入しているのはよくわかる。
果たして、その願いは……どうなるか?




