第10話 ハーレクインロマンス。
「今度の本は何?エヴァ?」
婚約式を終えて、二人でお茶を飲んでいた。慌ただしい日々だった。
やっと、、、一息かな、、、
エヴァは、縦ロールをやめてくれたし。
「婚約のお祝いに、マーサに頂いたの。とてもためになるお話らしいわよ?」
(何??)
「え、、と、、、ハーレクインロマンス小説、というらしくて、嫁入り前の令嬢は読むべきだって。うふふっ、、どんなお話かしら。今夜から早速読むの。楽しみだわ。」
「ふーーーーん、、、、」
同じ本が僕にも届いていた。相変わらず、エヴァの侍女は優秀だ。
残っていた仕事を片づけて、風呂に入って、読書灯を付けて小説を開く。
(え?、、、、、、、ちょっと待って、待って、、、、)
エヴァが同じものを読んでいるのかと思うだけで、耳まで赤くなる。挿絵まで衝撃的?刺激的?・・・官能的???なんだけど、、、、え?
これの、、、、、どこに感化されるか分からないのに、、、、、危険じゃない?ねえ、マーサ、、、
僕は、やがて来るエヴァの予想不能の行動を思いながら、、、ドキドキしながら読了した。
さあ、もう、、どっからでも来い!!!
本編、完です。番外編が続きます。




