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ある日ダンジョン出現に巻き込まれた  作者: 鹿野
2章 目指せSランクパーティー
49/129

#49 山中湖ダンジョン攻略開始

 8月25日(日)


「ここが山中湖ダンジョンか〜」

「過疎ダンジョンって言ってたけど、うちの学校のダンジョンよりも人いるねー」

「まあ、あそこのダンジョンはうちの生徒しかいないですからね」

「あそこより探索者が少ないダンジョンはあまりないからね~」

「源先輩、中に入りませんか?」

「そうね。ここの支部長に挨拶して来るからちょっと待っててね」

「「「「は~い」」」」


 時間は朝7時50分。唯佳の転移で近くまで移動してから、歩いてここまでやって来た。


 今週は水曜日から土曜日まで、可憐さんの運転で首都圏の過疎ダンジョンを回っていたのだが、中には入らず、近くを通っただけだった。


 理由は単純に、入る必要がなかったからである。

 トラブル予防の為に、転移で移動して来る時にも、直接支部の中にではなく、近くに転移する事にした。


 なので、電話では挨拶していても、直接あってはいない支部長に挨拶をしに行っているのだ。


「見ない顔だけどお前ら新人か?」


 可憐さん達を待っていると、20代半ばくらいの男性に声を掛けられた。


「うん!ここのダンジョンは初めてだよー」


 唯佳がいつもの調子で答える。

 唯佳がこういう風に接するって事は、悪い人ではないようだ。

 唯佳はそういうのに敏感だからな。


「今日からここに転籍して来たクローバーと言います。僕はリーダーを押し付けられた黒木 春斗と言います。宜しくお願いします」

「ハハッ俺は、火龍の咆哮ってパーティーのリーダーのやなぎ 鉄太てっただ。俺も押し付けられたくちだ。宜しくな!」


 その後、お互いのパーティーメンバーが自己紹介をして行った。


 火龍の咆哮は、男性3人女性1人の構成で、唯一の女性の美紀さんは、鉄太さんの妹さんらしい。


「それにしても、転籍して来たって事はクローバーはCランクって事?その割には若くない?みんな何歳なの?」

「アタシ達みんな16歳だよ。ランクはBで〜す!」

「「「「B〜!?」」」」

「なったばかりですけどね」

「いやいやいや、春斗、なったばかりでも16歳でBランクは異常だぞ!?」

「そうよ。私達は今日、50階層のボスに挑む予定なの。私達1番若い私でも22歳よ?」

「そうなんですか?頑張って下さいね。」

「あっ、うん。ありがとうってそうじゃなくて!」


 火龍の咆哮のみなさんとそんなやり取りをしていると、可憐さん達が戻って来た。


「みんなお待たせ、入ダン手続きしましょうか」

「あっ!はい。お願いします」

「春斗?その人は?協会職員の制服着ているけど、見ない顔なんだが?」

「この人は僕達の専属担当です」

「クローバーの専属担当の源 可憐と申します。宜しくお願い致します。火龍の咆哮の皆様ですね?本日、50階層のボスに挑まれると聞いております。御検討をお祈り致します」

「あっ!は、はい。ありがとうございます。が、頑張りましゅ!!」


 可憐さんが大人モードで対応し、それに答えた鉄太さんが見事に噛んだ。


 顔を真っ赤にした鉄太さんを連れ、それぞれ挨拶をした火龍の咆哮のみんなが、転移陣に向かった。


「思いっきり噛んでたねー」

「可憐姉が美人過ぎて緊張したんじゃな〜い」

「可憐さんに惚れたかもな~」

「あら?春斗くんでも気付くんですね」

「大人を誂っていないで、あなた達も行きなさい。地図はみんなのスマホに送っておいたからね」

「「「「は~い」」」」


 さて、今日は何処まで行けるかな?


「地図を見る限り、10階層までは大した距離じゃなさそうだし、午前中の内には行っちゃいたいな」

「移動だけの日々が始まるのか〜」

「雛ちゃんにはキツそー」

「ここのダンジョンの10階層までは、洞窟エリアですから、接敵はしますよ?」

「そうなん?やった〜」

「それじゃあ、行くぞ」

「「「は~い」」」


 地図を頼りに俺達は猛スピードで進んで行った。

 接敵した魔物は雛が即殺し、すれ違った探索者に驚かれながら、僅か1時間半で5階層の転移陣に到達した。


「コウモリとかゴブリンとかスライムなんかは分かるけど、何で洞窟にゾンビがいるのよ~出会い頭に影丸で斬っちゃったじゃ〜ん」

「洞窟エリアには、スケルトンなんかも出て来るぞ?」

「イメージじゃないよ~」

「そうですか?私の中ではイメージ通りですけど」

「私もー」

「うぇっ?アタシだけ?」

「みたいだな。まあ、イメージは人それぞれだからな」


 それから更に1時間半後、俺達は10階層のボス部屋の前にいた。


 扉を開け中に入ると、情報通りホブゴブリンソルジャーがいたが、雪兎が即殺して先に進んだ。


 転移陣も使える様にして先に進むと、里山の様な景色が広がっていた。


「いい景色だねー」

「落ち着きますね」

「あんなのが見えなきゃな...」

「排除してくるね~」


 視線の先にいたのは大きな狸の魔物、体高3m程はあるその魔物に、雛が影移動で近付き斬り捨てて光の粒子へと変えた。


 そこから1時間移動して、14階層の途中で支部に戻った。


「可憐ちゃんただいまー換金してー」

「ふふっおかえりなさい。午前中は何処まで行ったの?」

「14階層の途中までー」

「流石ね~」

「えへへー」


 唯佳と可憐さんのほのぼのとしたやり取りを、隣のカウンターの探索者と受付の人が、驚いた顔で見ている。


「じゃあ、紗奈ちゃん呼んで来るからご飯に行きましょう」

「「「「は~い」」」」


 紗奈さんも合流して、一旦外に出てからいつもの中華屋さんに転移した。


 それぞれ注文した料理を食べ終わり、再び山中湖ダンジョンに戻って、攻略を再開した。


 攻略再開5分で、15階層の転移陣に辿り着き、これなら午前中に来てしまえばよかったと思いつつ、転移陣を使える様にして、更に進む事1時間半、20階層のボス部屋でボスに挑んだ。


 出て来たのは王様山椒魚体長10m程の魔物だった。ただ、王様って言う割に大した事なく、ほのかの消費MP2のコンプレッションファイアーで、光の粒子へと変わって行った。


「狸とか鹿とかアライグマとかの大きい魔物が出て来たけど、物足りなかったな~」

「ゲジゲジとかムカデとかヘビとかおっきくてキモかったねー」

「タガメとかおたまじゃくしとかヤゴとかの水棲の魔物もいましたし、普通の探索者には面倒なエリアっぽかったですね」

「そうだな。最後の山椒魚も水棲だしな」


 そんな話をしながら転移陣を使える様にして進んだ21階層は、ジャングルエリアで移動し難いエリアではあるが、経験済みである事と、出て来る魔物が学校のダンジョンのジャングルエリアの魔物より弱いので、意外とサクサク進む事が出来た。


 結果、2時間弱で25階層に到達出来、転移陣で一旦支部に戻って来れた。


「楽勝だったね~」

「植物系の魔物が多かったねー」

「普通は厄介なのかもしれませんけど、燃えますからね」

「そうだな。燃えてたな」


 出て来た魔物は、猿や鳥、ナマケモノにマレーグマがモデルの様な動物系の魔物と催眠草と吸血花、ウツボカズラや薔薇、ヤドリギをモチーフにした様な植物系の魔物だった。


 ほのかが燃やした場所をエレンが一生懸命消火していたよ。

 

 時刻は16時半、今日は30階層のボスを目標にして進む事にして、攻略を再開した。


 結局、30階層のボス、大きな花の魔物ラフレシアンラージを倒して、転移陣で戻って来たのは18時ちょっと過ぎた頃だった。


「お疲れ様。目標通り30階層のボスまで倒して来れたみたいね」

「ええ、時間も概ね予定通りでしたし、順調でしたね」


 換金を済ませ、可憐さんと紗奈さんと一緒に学校ダンジョンの個室に戻り、着替えて帰路に就いた。


 初日の攻略は満足の行く結果となり、みんな笑顔で解散となった。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 クローバーが帰った後の山中湖支部

 柳 鉄太視点


「莉子ちゃん換金を頼む」

「あっ!はい。鉄太さんお疲れ様です。予定通り50階層のボスを倒して来たんですか?」

「おう!これが50階層のボス、ブラックタランチュラの魔石だ」

「確かに、これは大魔石ですね!おめでとうございます!!」

「ああ、ありがとな。それより、何だか支部内がざわついてないか?」

「ああ、それがですね。今日、1階層から30階層までの全ての階層で、階層内を猛スピードで走っているパーティーがいたらしいんですよ。でも、それがホントなら1日で1階層から30階層まで攻略したパーティーがいるって事になるじゃないですか〜、流石にそれは無理なんじゃないかって事でちょっとした論争になっているんですよ」


 1階層から30階層までを1日で踏破するなんて普通は無理だ。

 1階層から入っているって事は、5階層に到達していない新人の可能性が高いのだから尚更だ。

 でも、今日なら話は変わってくる。


「お兄ちゃん、それってクローバーの子達じゃない?」

「いや美紀ちゃん、あいつらがホントにBランクだったとしても、1日で30階層までは行けないだろ」

「ああ、俺達もBランクに昇格出来そうな所まで来てるけど、それでも無理だぜ?」

「火龍の咆哮の皆さんは、何か心当たりがあるんですか?」

「莉子ちゃんもここの職員なら、今日転籍して来たクローバーってパーティーは知ってるんじゃないか?」

「ええ、随分若そうに見えるから、ホントに転籍出来るランクなのか訝しむ探索者の方もいましたから」

「いや、あいつらは強いと思うぜ」

「うん。確かに全員若かったけど、明らかに全員私達よりも強いと思うよ」

「そんなにですか?」

「うん。私の直感がそう言ってるもん」

「美紀ちゃんの直感は外れねえのは分かっちゃいるけど、そこまでなのか」

「それに、専属の源さんも強いと思うよ」

「なっ!?ほんとか!?美紀!」

「うん」

「そうか、強い女の人っていいよな~」

「出たよ、鉄太の変な性癖」

「自分より強くないとってやつな。そんな女そうそういねえって」

「うう~そんな条件クリアー出来ないよ~」

「莉子ちゃんどんまい。でも、好みなんて変わるもんだし、ていうか莉子ちゃんが変えちゃえばいいんだよ。頑張って!」

「美紀ちゃ〜ん」


 全部聞こえてるんだよな~莉子ちゃんもいい子なんだけど、源さんっていう理想が目の前に現れちまったからな~


 莉子ちゃんには悪いと思うけど、こっちはこっちで頑張ってみよう。


 名前:黒木くろき 春斗はると 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月26日

 歩数:1,095,297歩

 従魔:雪兎ゆきとLv9⇒1(風雪うさぎ⇒風雷雪ふうらいゆきうさぎ)

 エレンLv9⇒1(ペケーニョエレファンテ⇒クリエイティブエレファント)

 Lv:27⇒30

 MP:183/183⇒200/200

 力:253⇒281

 耐久:208⇒234

 敏捷:233⇒259

 器用:191⇒211

 魔力:101⇒120

 運:76/100

 スキル:ウォーキング、サーチLv9、剣術Lv9、纏雷、リペアLv4⇒5、鑑定、剛力、アイテム融合、テイム、せいおう、瞬歩(New)

 ※ウォーキング

 10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇


 名前:白坂しらさか 唯佳ゆいか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月14日

 称号:聖女

 Lv:27⇒30

 MP:268/268(804/804)⇒295/295(885/885)

 力:99⇒112

 耐久:114⇒126

 敏捷:116⇒130

 器用:243⇒272

 魔力:254(762)⇒282(846)

 運:77/100

 スキル:女神の祝福、光魔法Lv2⇒3、MP回復速度2倍、空間収納、誘爆、転移

 ※女神の祝福効果

 魔力3倍、MP3倍


 名前:桃井ももい ひな

 年齢:16歳 誕生日:5月5日

 Lv:27⇒30

 MP:196/196⇒218/218

 力:240⇒266

 耐久:215⇒240

 敏捷:263⇒291

 器用:195⇒208

 魔力:130⇒145

 運:93/100

 スキル:レア率固定、剣術Lv8、忍術Lv5

 ※レア率固定効果

 ドロップアイテムのレア率がパーティーで倒した魔物の数の1割で固定される


 名前:青山あおやま ほのか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:7月1日

 Lv:27⇒30

 MP:258/258(516/516)⇒285/285(570/570)

 力:110⇒121

 耐久:119⇒130

 敏捷:122⇒131

 器用:147⇒161

 魔力:265⇒294

 運:69/100

 スキル:創造魔法、MP回復速度2倍、火水土風属性、消費MP半減、演算

 ※創造魔法

 ・イメージした魔法を所持属性に限り創る事が出来る。

 ・最大消費MPは、イメージした時に自動で設定され、それ以上にはMPを込められない。

 ・最大消費MP以内であれば、自由に調整出来る。


 名前:雪兎ゆきと

 種族:風雪うさぎ⇒風雷雪ふうらいゆきうさぎ

 主人:黒木くろき 春斗はると

 Lv:9⇒1

 スキル:突進、氷雪魔法、瞬歩、風魔法、怪力⇒剛力、纏雷(New)


 名前:エレン

 種族:ペケーニョエレファンテ⇒クリエイティブエレファント

 主人:黒木くろき 春斗はると

 Lv:9⇒1

 スキル:風魔法、水魔法、土魔法、突進、火魔法、魔力2倍(New)、創造魔法(New)

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