表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日ダンジョン出現に巻き込まれた  作者: 鹿野
1章 学校ダンジョン
40/129

#40 スキル転移

 8月12日(祝・月)


 朝ダンジョンに行くと、周りの探索者から注目が集まった。


 まあ、昨夜テレビだけじゃなく、ネットニュースでも3人の写真付きで報道されていたからな。

 当の本人達は気にしてない様だが


「ん?ジロジロ見られんのなんていつもだし〜」

「そうですね。今更視線が増えた所で変わりませんね」

「見られてる?そう?」


 美少女っていうのも大変なんだな。唯佳は分かってないっぽいけど。


 専属カウンターに行くと、疲れた顔の可憐さんに迎えられた。


「みんなおはよう」

「可憐ちゃんおはようーどうしたのー?」

「可憐姉おっは〜何か疲れてない?」

「かれんさんおはようございます。お疲れみたいですけど、何かありましたか?」

「何でもないわ。ちょっと取材の申し込みが殺到してるだけよ」


 可憐さんが苦笑いを浮かべてそう答えた。


「取材の申し込み?」

「何のー?」

「私達クローバーに対してですか?」

「ええ、正確には3人になんだけど...」

「ああ、俺は気にしないでいいですよ?話題性でこの3人に抗うつもりは毛頭ないですから」

「そう?でも...」

「えー取材受けるなら春くんも一緒だよー?」

「そうだよ。春斗っち抜きとかあり得ないでしょ!」

「春斗くんはクローバーのリーダーですから、春斗くんがいなければ取材を受ける必要はありませんね。取り敢えず、そういう失礼な取材の申し込みはお断りします」

「「さんせーい」」

「ふふっ分かったわ。断っておくわね」


 結局、全ての取材が断られた。

 全部、俺抜きだったんだな。

 気にはしてなかったけど、ちょっとへこむな。


「さあ、今日はボスをやっつけるよ~!」

「おー!」

「いやいや、ボスまで行けないだろ...」

「ふふっそれ位の意気込みでって事ですよ?」

「「そうそう」」

「まあ、そういう事にしとくよ」

「昨日の帰りに覚えたスキルは使うのー?」

「いや、あれは戦闘向きじゃないから使わない」

「そうなんだー」

「それよりも何でスキル名を教えてくれないの?」

「いや、それは...」

「パーティーメンバーにも言えない様なスキルなんですか?」

「いや、あの心の準備が出来たら教えるから、それまではごめん...」

「では、教えてくれるのを待ってますね?」

「う、うん...」


 気付いて!言えない様なスキルなんだよ~

 何だよせいおうってさ~

 詳細を見たら酷かったよ...


 〘せいおう〙

 〘スキル効果。絶倫、避妊(任意でON/OFF切り替え可。OFFの時は通常通り、ONの時は100%避妊)〙


 こんなの言える訳ないじゃん!!

 クソッ!年齢=彼女いない歴の俺になんてスキルを寄越すんだ!せめてもの救いは、スキル名が平仮名なのと、鑑定では詳細は見られないって事だな。


 そんなやり取りをしながら、41階層に降りて来た俺達は、洋風のお城の内部の様な階層を進んで行く。


「このエリアは迷路みたいになっているから、いつもみたいに猛スピードで駆け抜けるのは危険だ。だからムリのないスピードで行くよ」

「いつもみたいに行くと壁にぶつかりそうで怖いしね~」

「曲がり角で魔物と遭遇しちゃったら慌てちゃいそうだしねー」

「取り敢えず、食料は2週間分持って来ていますから、慌てずに行きましょう」


 ウィンドアーマーは掛けてはいるが、軽いジョギング程度の感覚で移動して行く。とは言っても一般人のダッシュよりも数段速い。


 最初に遭遇したのはブルータルティグレ5体。

 幅は5m位で高さは3m位しかない通路では、お互いに機動力が活かせず、いつも通りの戦闘とは行かなかったが、柔軟性の部分ではこちらが圧倒的に上だった。


 上下の動きは限られるものの、影移動や瞬歩、魔法はほぼいつも通り使える為、俺達が圧倒した。


「お〜レベルアップした~」

「私もーあと、新しいスキル覚えたよー」

「お〜どんなスキル〜?」

「フッフッフー転移でーす!雛ちゃんに祈った甲斐があったよー」

「アタシ関係ないってば〜」

「「.....」」


 転移って聞いた事がないスキルなんですけど...


「唯佳さん?転移って詳しくはどういうスキルなんですか?」

「1度行った場所とか見えてる場所に、指定した自分の5m以内の人や物と一緒に瞬間移動が出来るんだってー」

「すっごいじゃ〜ん」


 凄いどころの話じゃない、破格の性能だ。


「消費MPは?どうなってるんだ?」

「ないよー」


 破格でも言い足りないレベルだった...


「ひょっとしてだけどさ〜転移陣関係なく帰れるんじゃない?」

「試してみるー」


 唯佳は、そう言うと目の前から消えて、また現れた。


「出来たよー」

「お〜ダンジョンにお泊りしなくて良くなった〜、お風呂に入れるよ~唯佳っちナ〜イス!!」

「いえーい!」

「「.....」」


 唯佳の転移には驚いたが、サーチに表示されている魔物の反応が近付いて来た。


「驚いたけど、魔物が来るぞ」

「「「はい」」」


 現れたのはアシッドスライム。

 土以外の全てを溶かすスライムとして有名で、物理攻撃は厳禁の魔物だ。

 ていうか、ここの床とか壁とか天井とかって、溶けないのか?


「ほのか!エレン!頼む!」

「コンプレッションファイアー」

「パオー」


 ほのかとエレンの魔法で、アシッドスライムは倒され、光の粒子へと変わった。


「アシッドスライムが出てくるのか〜厄介だな」

「でも、アタシも春斗っちも触らなくても物理攻撃出来るよ?」

「あっ!そうか」

「春くん忘れてたの?」

「うっ!」

「ふふっそういう所が可愛いですよね?」

「ああ~分かる~」

「そうなのー」


 3人にからかわれながら先に進む。


 1時間程魔物を倒しながら進んでいると、俺とほのかもレベルアップする事が出来た。


 昨日、俺達がオークションに行ってる時から、魔石を食べまくっていた雪兎とエレンもレベルアップしていたし、パーティーがまた強くなった。


 更に4時間。行き止まりに阻まれたり、お昼ご飯を食べたり、魔物を倒したりしながら進んで行った。


「あ~階段あった〜」

「これで次の階層に行けるねー」

「迷路は厄介ですね」

「そうだな。この短時間で抜けれてよかったな」


 42階層に降りて来たが、景色は変わらず。


「何も変わった様に見えないよー?」

「このエリアは大体こんな感じらしいですよ?」

「飽きちゃうよ~」

「極稀に、違う事もあるらしいけどな。そんな事より早速魔物だ」


 サーチを使うまでもなく、視認出来ている人型の魔物がこちらに走ってくる。

 鑑定の結果


 〘ガーネットガードナー〙

 〘ガーネット製の庭師。手に持った剪定バサミで攻撃して来る〙


 何で庭師?戦闘職じゃないだろ...?


「お〜宝石だ〜」

「ドロップアイテムはガーネットかなー?」

「通常ドロップが原石で、レアドロップが加工品でしょうか?」

「取り敢えず、倒せば分かるさ」


 まずは3人の雛と雪兎が襲い掛かった。

 ガーネットガードナーは、いきなり目の前に現れた4人に対応出来ず、4人が圧倒。加勢は必要なくそのまま倒し切った。


 流石にこの階層まで来ると、一撃で倒せはしないけど、苦戦もする事なく魔物を倒せる。


「レベルアップが異常に早いから、格上なんだろうけどさ~弱いな~」

「そうだな。物足りなさはあるな」


 雛の不満も分かるけど、この階層が今の俺達が戦える中で1番強い魔物達の階層なんだよな~


「兎に角先に進もうか」

「「「は~い」」」

「キュッ!」

「パオ!」


 因みに、ドロップアイテムはほのかの予想通りガーネットの原石だった。


 5時間程探索を進め、次階層への階段を見つけ降りて行く。


「今日は帰るか?」

「そうですね。帰る手段があるなら、ムリに泊まる必要はないと思います」

「「さんせーい」」

「じゃあ、最後にフリアゴリラを倒しに行かないか?」

「行く〜!春斗っち天才!!」

「私もいいよー」

「ふふっ行きましょうか」

「やった〜!!」


 手応えなくて不満だったみたいだし、ストレス発散になればいいな。

 単体だと、フリアゴリラが、今の所は最強だからな。


 唯佳に40階層のボス部屋に転移してもらい、雛が1人、正確には3人だけで戦った。


「スッキリした~みんなありがと〜」

「えへへー」

「ふふっどういたしまして」

「じゃあ、帰るか?」

「「「は~い」」」


 転移陣で支部に戻り専属カウンターに行くと、俺達は泊まり予定だと思っていた可憐さんが、驚いた顔で出迎えてくれた。


「あれ?みんな今日は泊まりじゃなかったの?それとも、45階層まで行けたの?」

「いえ、唯佳が便利なスキルを覚えたので、それで帰って来ました」

「便利なスキル?」

「フッフッフー私、転移スキルを覚えたのー」

「...えっ?」


 可憐さんが困惑顔で俺とほのかを見てくる。


「ふふっかれんさん本当ですよ」

「ええ、聞いた事がないスキルですけど、可憐さんは知ってますか?」

「いいえ。ちょっと待ってね?」


 可憐さんが手元の端末で調べてくれている。


「やっぱりないわね。また、未確認スキルよ」

「「お〜!!」」

「そうなんですね。これってやっぱり雛のお陰か?」

「ふぇっ!?ア、アタシ!?」

「唯佳さんも祈ってましたし、雛さんのお陰かと思いますね」

「だ、だから、アタシはなんもしてないってば〜」

「雛ちゃん、今度はえっとね、えっとね...」

「唯佳っち!?拝まないの!」

「プッあなた達は変わらないわね。それで、今日はどこまで行ったの?」

「43階層の入り口までですね。その後に40階層のフリアゴリラをストレス発散に雛が倒してから帰ってきました」

「ストレス発散って何で?」

「42階層辺りだと物足りなくてさ〜」

「物足りないって...」

「一撃って訳には行かないですけど、6〜7回有効な攻撃当てれば倒せますからね」

「普通は有効な攻撃を当てるのが大変なのよ?」

「意表を突いて近付くと、どの敵も驚いて慌てるからね?そこに最初の攻撃を当てるんだ~、そうすると群れ全体が混乱するから~、動き回りながら攻撃してれば勝てるよ?」

「混乱している所に魔法も飛んできますし、そうなれば混乱は更に増しますから、接近戦もよりやりやすくなるんです」

「...分かったわ。あなた達が凄い事が改めてね」


 あれ?可憐さんに何かを諦められた気がする。


 名前:黒木くろき 春斗はると 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月26日

 歩数:912,863歩

 従魔:雪兎ゆきとLv4⇒5(風雪うさぎ)

 エレンLv3⇒5(ペケーニョエレファンテ)

 Lv:21⇒22

 MP:147/147⇒154/154

 力:200⇒210

 耐久:159⇒168

 敏捷:185⇒192

 器用:151⇒157

 魔力:78⇒82

 運:76/100

 スキル:ウォーキング、サーチLv8、剣術Lv8、纏雷、リペアLv3、鑑定、剛力、アイテム融合、テイム、せいおう(New)

 ※ウォーキング

 10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇


 名前:白坂しらさか 唯佳ゆいか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月14日

 称号:聖女

 Lv:21⇒22

 MP:215/215(645/645)⇒223/223(669/669)

 力:71⇒77

 耐久:88⇒93

 敏捷:90⇒94

 器用:200⇒209

 魔力:200(600)⇒209(627)

 運:77/100

 スキル:女神の祝福、光魔法Lv2、MP回復速度2倍、空間収納、誘爆、転移(New)

 ※女神の祝福効果

 魔力3倍、MP3倍


 名前:桃井ももい ひな

 年齢:16歳 誕生日:5月5日

 Lv:21⇒22

 MP:157/157⇒162/162

 力:195⇒203

 耐久:170⇒177

 敏捷:208⇒216

 器用:152⇒159

 魔力:103⇒108

 運:93/100

 スキル:レア率固定、剣術Lv7、忍術Lv4

 ※レア率固定効果

 ドロップアイテムのレア率がパーティーで倒した魔物の数の1割で固定される


 名前:青山あおやま ほのか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:7月1日

 Lv:21⇒22

 MP:208/208(416/416)⇒216/216(432/432)

 力:87⇒91

 耐久:93⇒98

 敏捷:91⇒96

 器用:110⇒116

 魔力:210⇒219

 運:69/100

 スキル:創造魔法、MP回復速度2倍、火水土風属性、消費MP半減、演算

 ※創造魔法

 ・イメージした魔法を所持属性に限り創る事が出来る。

 ・最大消費MPは、イメージした時に自動で設定され、それ以上にはMPを込められない。

 ・最大消費MP以内であれば、自由に調整出来る。


 名前:雪兎ゆきと

 種族:風雪うさぎ

 主人:黒木くろき 春斗はると

 Lv:4⇒5

 スキル:突進、氷雪魔法、瞬歩、風魔法、怪力(New)


 名前:エレン

 種族:ペケーニョエレファンテ

 主人:黒木くろき 春斗はると

 Lv:3⇒5

 スキル:風魔法、水魔法、土魔法、突進、火魔法(New)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ