#20 煮干しだけは辛い...
7月19日(金)
【ウォーキングの効果により、スキル 剛力を取得しました】
朝のウォーキングの時、新たにスキルを取得した。
今日は昨夜泊まったみんなも付き合ってくれている。
確か剛力って、怪力の上位互換スキルで、怪力のスキルが極々稀に進化して、剛力になると聞いた事がある。
「春斗くんはまた、レアスキルをさらっと取得したわね」
「ホントに歩いてるだけで、レアスキルを取得しちゃうんですね」
「春斗っち、また強くなったね~いいな~」
「雛だって影縛り使っていれば、忍術のスキルレベルが上がって、新しい忍術が使える様になるさ」
「分身の術とかがいいな~あれ?何か出来そう。ん~~分身の術!!」
どろ〜ん
そんな音と共に、雛がもう2人現れた。
「おっ出来た~」
「おー雛ちゃんが3人になったー」
「「「「.....えっ?」」」」
やったら出来ちゃった的な雛と無邪気な反応の唯佳以外の4人は、呆気に取られてしまった。
「あ~この子達喋れはしないのか〜残念。ん?あっでも、言いたい事は伝わってくる~」
「えーそうなのー?」
「忍術は確かに未解明な事の多いスキルだけど、こんなにあっさり新しい術が使える様になったなんて聞いた事ないわよ?」
「源先輩でもですか?」
「しかも欲しいと思った術をピンポイントで覚えるなんて...流石としか言えないですね。」
「雛の運が関係してるのかもな。思い返してみれば、俺のレアスキルって全部雛と一緒の時に覚えてるんだよな~」
「運はドロップ率に関わるんじゃないかと言われているけど、こっちもイマイチ研究が進んでいないのよね〜」
「それは兎も角、あの分身体どうするんだ?」
「う〜ん、一旦消してまた呼ぶね」
雛がそう言うと、分身達は煙となって消えていった。
「雛ちゃん、あの子達また呼べるの?」
「たぶん同じ子達が来ると思うよ~」
「そうなんだー」
気にはなるが、学校に遅刻しそうだし帰って学校に行く事にした。
放課後、昼食をいつもの中華屋さんで済ませ、ダンジョンに潜った。
「ここの階層は、オオシロアリタケが群生しているエリアがあるのと、オオアリクイが基本的に3体で、スパイクフロッグが1体で出てきます」
「スパイクフロッグって何?」
「身体に棘の生えたカエルだな」
「付け加えると棘は鉄製で爪や牙も鉄製です」
「うわー怖いねー」
「俺の剛力と雛の分身の術を試そう。まずは俺から行くぞ?」
「オッケ~」
「頑張れー」
「お任せします」
まずは近くにいたスパイクフロッグを剛力を使って真っ二つにした。続けてその近くに見えていたオオアリクイ3体も、剛力を使い一太刀の下に斬り捨てた。
「春斗っちすっご〜い」
「春くん強ーい!」
「流石はパワーアップ系の上位スキルですね」
「ああ、ちょっと驚いたよ」
「春斗っち!次はアタシの番だよ!」
「ああ、まずは見えてるあいつらだ」
「オッケ~行ってくるね。分身の術!」
どろ〜ん
3人の雛は、全員ほのかのウィンドアーマーを纏い3体のオオアリクイに襲い掛かった。
1人1体のオオアリクイに3回づつ攻撃をし、ほぼ同時に光の粒子へと変えた。続けて見つけたスパイクフロッグには、一斉に斬り掛かり瞬殺、更に近くのオオアリクイ3体に襲い掛かり、今度は1体に集中攻撃をし討伐、残り2体には、1人がオオアリクイの間で2体を1回づつ攻撃して、他2人が外側から連続で斬り付けて討伐終了となった。
「最初に集中攻撃した方が早いし楽かな~」
「そうだねー」
「私も少し消費MP増やしてもいいですか?」
「そうだな。試してみようか」
「はい。では、MP2で攻撃してみます」
ほのかのMP2の魔法でも、それぞれ1体は倒せた。更にMP4の魔法だとオオアリクイ3体を纏めて倒せた。
「消費MPを増やすと流石に倒せますね。ですが、現状あまり必要性を感じませんし、今まで通りで行きましょう」
「いいのか?」
「はい。その方がパーティーとしての継戦能力が上がりますから」
「そうか、ありがとな」
「ほのかちゃんありがとうー」
「ほのかっちありがとね!」
「はい」
ほのかは、俺達3人からお礼を言われ、嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
「雛の分身の術って消費MPどの位だ?」
「1時間で10だよ」
「性能の割に凄く効率がいいですね」
「影縛りより使い勝手いいねー」
「うん。なら、連携の確認は8階層でやらないか?」
「この階層は、スルーすんの?」
「ああ、俺の剛力はMPは使わないスキルだから使いまくれるし、雛の分身達もMPの自然回復の許容範囲だから、効果時間が過ぎたらまた使えるからな。時間はちゃんと把握しておく必要はあるけどさ」
「確かにもう少し先の階層でも戦えそうですし、私は賛成です」
「時間管理は私がやるよー」
「じゃあ、行ってみようか〜可能なら10階層まで行っちゃう?」
「ハハッ行けたらな」
「じゃあ、行ってみよー」
「「お〜」」
「ふふっはい」
8階層への階段は近く5分後には8階層に降りられた。
最初の相手はオオアリクイ5体、左2体を俺が瞬殺、真ん中のオオアリクイはほのかの魔法が当たった直後に雛の1人に斬られ光の粒子に変わり、残り2体も雛2人の連携で討伐した。
討伐に掛かった時間は12秒だった。
今回は唯佳に計ってもらっていた。
その後戦った3体のスパイクフロッグは、ほのかがスピード重視でファイアーアローを使い確実にダメージを与え、雛は影縛りで抑え込んで集中攻撃で1体仕留め、俺も剛力で難なく倒して戦闘いや、狩りは終わった。
掛かった時間は10秒。数が減ったからか、オオアリクイより早かった。
この階層でも狩りになる事が分かったので、9階層に向かう。
途中、この階層から出て来たブーメランスネークが襲い掛かって来たが、俺が飛んで来た所を一刀両断にした。だが、胴体を切り分けられても流石は蛇、まだ生きていたが地面に落ちた所を、雛3人にボコボコにされてた。
蛇は嫌いらしい。
道中、特に魔物を避ける事なく接敵したら倒して進み、約40分後に9階層に降り立った。
ここまで来たら10階層を目指す。
10階層への階段までは、歩いて1時間半程らしいので、戦いながら行っても走れば4〜50分程で着くだろう。
最初に出会ったのはブーメランスネーク3体、ほのかが出会い頭に燃やし尽くした。
ほのかも蛇は嫌いらしい。
使ったのは、消費MP5にした7階層で使ったコンプレッションファイアー。
7階層では消費MP4だったが、本来は消費MP10の魔法らしく、まだまだ威力を抑えているそうだ。
次に遭遇したのは、この階層から出て来たビッグホーン。大きな角が特徴の牛だった。
身体と角の大きさの比重が明らかにおかしい。なんて事を考えていたら、ほのかのMP1のファイアーボールと雛2人の攻撃で倒していた。
俺が集中していなかった事が唯佳にバレてしまい、あとでお説教される事が決まった。
雛とほのかはお説教する為に、今日も泊まりに来るらしい。
えっ?1晩中じゃないよね?
その後も魔物を狩りながら10階層への階段へ向かった。
ブーメランスネークが出て来ると、ほのかがMP5のコンプレッションファイアーで燃やすので、残りのMPを心配したが、雛と唯佳と相談して、ブーメランスネークにMPを使ってる分、他の魔物の時はサボる事になってるらしい。途中で知ったよ...俺にも教えておいて欲しかった。
途中で唯佳と雛のレベルが上がった。
結局、10階層への階段には40分弱で着いた。
「時間的にはまだ早いですが、今日は終わりにしませんか?」
「さんせ〜い」
「私もー」
ほのかの提案に雛が賛成し、唯佳も同意した。
「ん?何かあるのか?」
「一旦帰って着替えを取って来たいので」
「同じく〜」
「いや、無理に泊まらなくてもいいよ?」
「「「ダメ(です)!!」」」
俺へのお説教は譲れないらしい。
もう、反省してるよ?
そうして女子メンバーに連れられ支部に戻った俺は、可憐さんにも怒られてしまった。
今日は、倒した魔物の種類も多くて面倒だったので、魔石の数と合計金額だけお知らせすると。
極小魔石461個、合計額214,500円だった。
可憐さんの事、信じてます。
その後、家に帰って来た俺は、凛と智佳姉、唯佳の前で正座させられていた。
1時間後、雛とほのかも揃った事で漸くお説教が始まった。
1時間以上正座している俺を見兼ねて、30分程でばあちゃんが救済してくれたが、晩御飯が俺の分だけ質素だった。量だけは多かったけど、おかずが煮干しだけは辛いです。
名前:黒木 春斗 所属:クローバー
年齢:16歳 誕生日:6月26日
歩数:520,092歩
Lv:3
MP:30/30
力:30
耐久:29
敏捷:30
器用:28
魔力:17
運:76/100
スキル:ウォーキング、サーチLv4、剣術Lv4、纏雷、リペアLv1、鑑定、剛力(New)
※ウォーキング
10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇
名前:白坂 唯佳 所属:クローバー
年齢:16歳 誕生日:6月14日
Lv:3⇒4
MP:44/44(132/132)⇒53/53(159/159)
力:16⇒19
耐久:19⇒25
敏捷:17⇒21
器用:31⇒40
魔力:33(99)⇒43(129)
運:77/100
スキル:女神の祝福、光魔法Lv1、MP回復速度2倍、空間収納
※女神の祝福効果
魔力3倍、MP3倍
名前:桃井 雛
年齢:16歳 誕生日:5月5日
Lv:3⇒4
MP:32/32⇒39/39
力:27⇒37
耐久:21⇒29
敏捷:31⇒41
器用:27⇒35
魔力:19⇒25
運:93/100
スキル:レア率固定、剣術Lv4、忍術Lv1⇒2
※レア率固定効果
ドロップアイテムのレア率がパーティーで倒した魔物の数の1割で固定される




