表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Y・Hファイル  作者: 白百合リーフ
林堂 友理サイド
PR
23/33

第23話 「芽亜のゆるふわ雲探し2」

翌朝・・・

芽亜「〜て事になったから

3人共、(あたし)の[夢探し]手伝ってよ!!!!!!」

そう芽亜が昼休みになって

すぐ唐突に3人へと言い放っだのだ。

美夏「えっ?」

凛音「はぁ~……」

雫「んんっ???」

3人「・・・。まず、説明して!!(怒)」

芽亜「は、はいぃぃぃ?!

えっとですね~~~………(汗)

昨日、リンりんに言われてから

私なりにちゃ~んとバッチリ、グッとで

ようやく考えがまとまったんだけど。

最近は満足のいく睡眠も取れてないし、

夢もろくに食べれてないから

皆んなの友達に呼び掛けて欲しいんだ。

そうなれば私が夢をたらふく食べられる大作戦、

名付けて[芽亜ちゃんのゆるふわ雲探し]ってわ・け。

あっ、[ちゃん付け]したのは

私が勝手にオリジナリティーを出す為だから

そこは、気にしな~い・でね♪」

ヒューーー!!(風の音)

美夏「えっ、あ…うーーーんと。

とりあえず芽亜ちゃんが、

授業で頭がやられちゃったって事だけは

分かったよ!?何したいの???(汗)」

芽亜「ミカたんが、いつにもなく辛辣?!

違う違う!(焦)

私はいつも通り平常運転だし、

これに関しては大真面目な・の!!!!!!

えっ、そうなの???(即答美夏)

ええぇぇぇーーー!?

ねぇ?2人共、ミカたんが酷いよっ!(涙)」

凛音「芽亜がまさか……真面目になるとは?!」

芽亜「リンりんまで!?(焦)

ねぇ、ユキっちは?ユキっちはどう思うの?!」

雫「ど…どうって……簡単な話ですよ。

うんうん!んっ?(芽亜)

芽亜さんは、バクとしての役目を維持したいが為に

夢を食べたいんですよね?

でしたら、私から芽亜さんにしょ~………」

芽亜「あぁ~待った待った!?

ユキっち、そこは2人に乗る流れでしょうが!

えっ?何の話ですか???(雫)

ねぇ、2人共。

今のは2人が乗る流れを作ったんだよね?!」

2人「・・・。さぁ~?」

芽亜「さぁって!?

酷いよ、ミカりん…いや3人共~(涙)

私もですか?!(雫)

ユキっちは、2人に乗らなかったから同罪!!」

美夏「まぁまぁ、とりあえず(汗)

芽亜ちゃんは落ち着いて、そして置いといて。

うんうん(芽亜)

さっきのは冗談だから芽亜ちゃんが言いたい事は、

私達にはちゃんと分かってるよ。

中等部の頃からの[友達]…だもんね♪」

芽亜「美夏ちゃん!あっ、ミカたん☆

という事だから皆んなの友達を紹介してよ♪」

とテンションが(たかぶ)ってきた芽亜は

再度、強く懇願したのだった。


まず最初に集まったのは、

雫から呼び出された友理と転校生の桃華を連れて

D組の教室前に来てくれた。

芽亜「あっ、新入りさん!!

初めまして私は黒葉 芽亜って言いま~す☆

茨木 桃華と申します(桃華)

はあ♪綺麗な人……あ、待ってね!

私と出会った人はね、私が決めたあだ名で

呼んでるんだけど付けても良いかな???

それなら、ぜひともお願いしたいです♪(桃華)

やった!!

茨木 桃華さんだからぁ~………(悩む)

うーん。そうだな、じゃあシンプルにいこう!

茨木さんは、今日から[モモちゃん]で☆」

桃華「モモ……ちゃん。うふ♪

良いですね、はい。とっても嬉しいです!」

芽亜「ホント?!良かった~♡

あ、君がユキっちの友達だよね?

あなたもあだ名で呼んであげるから

名前教えて教えて~☆☆☆

私も!?えっと、林堂 友理ですけど…(友理)

林堂 友理ね。りんどう ゆり……うーーーん。

じゃあリンりんと被っちゃうけど、[ユリりん]!!

[り]の位置が違うだけで

他の子とちゃんと区別も付いてるから

大丈夫だよ」

友理「ユリりん???宇宙人か、何かなの私?

うちゅ~…何だって???(芽亜)

あ、ううん。何でもない!

あだ名、貰っただけなのにこんなに嬉しいんだね♡」

雫「そうですよね♪(満更でもない)」

桃華「うんうん♡」

丁度、友理にあだ名を付け終えた所で

お手洗いから帰って来た花梨と恋花。

それを見た芽亜が、

恋花にダイレクトアタックして来た。

芽亜「れんれーん、会いたかったよぉぉぉ!(涙)

ねぇ、撫でて撫でて♪」

恋花「もう何度か夏休みでも会ったじゃん?!

ケーキもそうだけど~

芽亜ちゃんが最近、眠れてないって友理ちゃんから

聞いて花梨も連れて来たんだよ~」

3人「ホントだ!?ちゃんと区別化されてる」

美夏「あ、あっ……花梨様♪おはようございます☆」

花梨「おはよ~う、美夏さん。

あと皆んなの前でそう呼ぶのは、

これからも控えて下さると助かるのですが~……

はいっ!花梨さん♡(美夏)

良い子ですね、よしよし♪(苦笑い)」

と美夏を包み込むように抱き寄せ、頭を撫でている。

芽亜「花梨ちゃん、おっはー☆

ミカたんが珍しく甘えてる、良いな~(嫉妬)

芽亜ちゃん、怖い顔してるよ……(恋花)

ムッ~~~良いな、良いな!!

れんれん、私も」

恋花「何で私なのかは置いといて

今日だけだからね~全くもうー(プスプス)」

芽亜「わーーーい♪

・・・・・・

へぇ~…モモちゃんって[京都出身]なのに

[新潟育ち]?!なんか意外~」

桃華「そうかな?

でも……確かに京都から遠く離れた所で

育つのは、私達にとって

そんなに珍しい事では無いんですよ。

私が望んだ事だから後悔なんて無い♪」

芽亜「でも何で?

何でこんなド田舎な街にわざわざ引っ越しを???」

桃華「それは~………荷物(ボソッ)

芽亜「えっ?」

桃華「久しぶりに私が京都へ帰っている間に

ある物が家に届いていたんです。

[宛先不明]の宅配物で

その時は、怖くて開けられなくて

誤送の線も考えたのですが、

確認の為に郵便局へ向かいました。

そしたら送られて来たのは、

ここ[仁川市]だったので

それで~誰の仕業なのか突き止めに来たんです!!

えぇ~何それ、怖すぎっ!?(芽亜)

はい、それに伝票には

私が昔使っていた偽名が書かれていたので

昔の知り合いかと最初は思っていたんです。

が、私を知る友人は誰一人として知らなくて…」

そんな話を廊下で聞いているのは

今だけ不在の凛音を除いて

先程のメンバー達が同時に寒気をする。

恋花「じゃあわざわざ偽名を使ってまでして

送りたかったって事になるけど~

その届いた荷物の中身って何だったの???」

桃華「じ、実は……ですねぇ~………あはは(汗)」

・・・・・・

一同「ハッ、[果たし状]!?!!!!」

芽亜「そ、そそそれだけだったんですか?

本当に!?見間違いでも無く???」

桃華「はい…そうなんです(汗)

わ、分かります?

帰って来て早々の私の気持ちが……」

芽亜・恋花「めちゃくちゃ分かります!!

そんな経験した事ないけど」

花梨「果たし状という事は

茨木さんは、決闘しに遥々やって来たのですか?」

桃華「それは~……勿論、そのつもりですよ!

何にせよ、この私に果たし状を送り付けてきた

恥知らずな妖怪の息の根を止めるつもりで

やってやりますわ(笑顔)」

雫「い、意外と見た目の割りに

血の気が多い方が来ましたね、林堂さん(汗)」

友理「そうだね。

でも、それ以外ならまともな人…だろうから

きっと雪乃さんでも仲良くなれるよ♪」

雫「そう~……でしょうか???

はい、林堂さんがそう言うならそうなんですね☆」

芽亜「じゃあとりあえず、皆んな!!

夜中にそれぞれの家に私が訪問しに行くから

それまでは、起きといてね☆」

一同「は~~~い」

花梨「自宅に訪問される場合だと

(わたくし)は、家の都合でご参加できません。

雲外鏡さんにご迷惑を掛けてしまいますので

どうか、皆さんの方で楽しんで下さい」

芽亜「そっか~………そうだったね(汗)

でも花梨ちゃんが応援に来てくれただけで

(あたし)、物凄く嬉しいよ。ありがと♪」

花梨「……っ!

はい、芽亜さんのお役には立てませんでしたが

お気持ちだけ有難く貰いますね♡

それでは皆さん、芽亜さんの事…

後はよろしくお願いします」

一同「はい、任せて下さいよ!!」


友理達と解散した後は、

凛音が日頃お世話になっているという事で

天野先輩達が1年生フロアではなく

2年生フロアの渡り廊下辺りで

待ち合わせをする事になった。

芽亜「リンりんは、あれから天野先輩方に

急に呼び出される被害はもう受けてないよね?

なぜ、その話にいくのよ…(ジト目な凛音)

だって~リンりんは、私達のものなんだから

友達を心配するのは当然だよ」

凛音「私は、誰のものでも無いわよ!!」

玲「あらあら♡

仲良し名付け親さん、お久しぶりねぇ~」

芽亜「天野先輩……もあまり変わってなさそうで

こっちも何よりです(ピキッ!)

あと私、黒葉 芽亜って名前があるんですが~

先輩として後輩の名前を変換するのやめて貰って

いいですか???(怒)」

玲「んんっ?くろ…ば、くろ……???

うーーーんと。

では、これからはクロハちゃんと呼びましょうか♪

素敵なお名前ね♡♡♡」

芽亜「(カチン!!)

れんれん、直伝の……シャッーーーー!!!」

 ↑

※芽亜が勝手に自称してやっているだけ。

玲「あらぁ~可愛いらしい、猫さんね♪

猫じゃらしでもいかが?」

そう言って玲は、

小さい子にふうせんを渡すかのように

猫じゃらしっぽい棒状のものを取り出した。

芽亜「シャッアァァァ!!!!!!(怒)」

和歌「ふむ、その程度では通用せぬぞ?

天野は、かなりの[天然さん]じゃからな」

香帆「うふふ♡ですね~」

芽亜「ムッカーーー!

ねぇリンりん、この先輩…やめよぉ~(涙)

会う度に記憶リセットしてるような人だよぉ」

凛音「やめるって言われてもね~

呼んじゃったものは、しょうがないじゃない。

それにさっきも言ったけど

私は最近、寝付きが悪いから協力が出来ないの。

せめて、手伝える事としたら

美夏と一緒にあなたの家で泊まる事ぐらいね♪」

芽亜「何で私の家なのかは、

まぁリンりんの気持ちも分からなくも無いけど

………今回ばかりは、天野先輩だけ断ってよ!!

あと2人の先輩方だけでいいから~~~(涙)」

凛音「はぁ……また、その話なの?

もういい加減、諦めなさいよ。

天野先輩は、ああいう性格だからこそ

今もずっと根強い人気が付いてるんじゃない。

その人達が聞いたら、タダじゃ済まされないわよ(汗)

それにこれは、あなたの為でもあるの。

じゃないと先輩達をわざわざ呼んだ~………」

芽亜「だって!!

だって、だってぇ~(泣)

嫌なんもんは、絶対にいやあぁぁぁっ!」

とバツ目になりながら駄々をこね始め

渡り廊下で泣き叫ぶ芽亜、

のほほ~んとした顔で香帆と和歌が

気分転換に雫に寄ってたかる。

香帆「あらあら、いつ見ても可愛らしいわ~♪

よ~しよし。うふふ♡」

そっと雫の頭を撫で回す香帆。

雫「へっ???」

和歌「うむ、そうじゃな(微笑む)

[シキ]が甘いのも分かって仕方がない。

世の中にはこんな子を

目の敵にする輩の気持ちがよく分からんわ~

純粋で優しくて初々しい姿を……

しかも間近で愛れて我も満足じゃ♪」

しれっと雫の肩をモミモミする和歌。

雫「えっ、え???えぇ…((かす)れ気味)」

香帆「こらこらぁ~……和歌、口調(小声)」

和歌「おっと、そうじゃった。すまんすまん」

雫「あわわわ(汗)えっと~…あの???」

凛音「こ~ら先輩方、雫が困っていますよ。

今は、芽亜の話をしているんですから

ちゃん聞いて下さいね」

香帆「は~い♡」

和歌「んにゃ」

玲「うふふ♪

・・・・・・

えぇ、それでは今晩にでも訪問して下さいな。

丁度~この3人でシェアハウスを始めた所なので

用事が済んだら1日泊まってでも~……」

芽亜「結構です!(食い気味)

夢を食べに来ているだけなので

それ以上のご厚意は、お断りしています。

あくまで私が、利用したいだけです」

頬を膨らませ玲を睨み続けるも

お花畑を眺めるかのように芽亜に微笑みかけた。

玲「そう?それは、残念ねぇ~………

では、今晩は私達で過ごしましょうか♪」

和歌「それじゃあ皆の衆、

昼のティータイムを仕切り直しじゃ~!!」

3人「おぉ~♪♡☆」

ニコニコとした顔で3人は、

アレやコレやと準備を話し合いながら

教室へ帰っていった。


芽亜「もう~……(汗)

天野先輩の天然にどう勝てば良いって言うのよ!

まずは、勝とうと思う事をやめる事ね(凛音)

ですよね~(呆れる美夏)

だってだってぇ!!悔しいんだもん」

美夏「そうだね、よしよし♪」

芽亜「ありがと☆」

と美夏が、慰め程度に頭を撫でると

芽亜はケロッと機嫌を取り戻す。

雫「早いですね…(汗)」

凛音「それくらい単純って事、

さてと……そろそろ昼休みが終わる頃だし

この辺で戻りましょ」

2人「は~い♡」

2階の渡り廊下からゆっくりと歩いて帰る中、

雫は、こう思い浮かべながら表情に出ていた。

雫(今日の昼休みだけでも

結構な人数が集まりましたから

確かに新條先輩が、断ってくれて良かったです。

まぁ、良くは無いんですが~(汗)

実は昨日の件で先輩が、酷く反省されていまして

私は、先輩に気を遣わせないよう

気にしていないという事で

芽亜さんの話について持ち掛けました。

ですが、それだと2人が

同居してる事がバレてしまう点を忘れてまして

今回ばかりは、致し方ありませんね(汗)

……では、どうすれば良いんでしょう。

新條先輩は、閻魔騎士である牧原先輩に

何か頼まれごとがあるとか言ってましたから

簡単に済ませられるものがあれば、いいんですが。

果たして、あるのでしょうか?)

そう思い悩んでいると自然と溜め息を吐いていた。

ふと雫は、自分に視線を向けられてる事に気付き

振り向くとそれは、凛音のものだったのだ。

凛音「…あ、ごめんなさい(汗)

じっと見るつもりは無かったんだけどね。

何だか悩んでるような顔…してたから

気になっちゃって」

雫「・・・。

では、神楽さんにお聞きしたい事があります。

何ですか???(凛音)

えっと~その……こ、これは先輩から

言われた事なんですが~………」

凛音「んっ?(怒)」

雫「私にご迷惑を掛けたお詫びとして

言われた事なので勘違いしないで下さいね!

えっと……それで先輩から[お詫び]というものを

どうすれば~良いのかの相談です(焦)

その何があったかは詳細には言えませんが、

先輩がちょっと校則に引っ掛かるような事を

しちゃってある人のお手伝いもありますので

出掛ける予定も進めづらいですし、その~…(汗)」

口をパッと開けてすぐ口から上は見えず、

何かを悟った凛音はニコリと口が笑った。

凛音「・・・。なるほどね(ボソッ)

そうね、別に難しく考えなくてもいいんじゃない

って思ったけど、そんな事でもなさそうね。

うーん、その人がそうして欲しいと進めたのなら

私は~……お言葉に甘えるかな♪

えっ?(雫)

図々しくても自分の欲しいものとか

買って貰ったら?」

雫「えっ!?

いやいやいや!!無理です。無理です~~~!

せ、せ先輩とは…その言い方はアレですが

そこまで親しくは~!!(恥)」

凛音「そ、そう?(汗)

でも少しくらい我儘(わがまま)、言っても良いと思うけど?

それに相手がそう言うんだから

雫の好みくらい教えても~良いじゃないかな♪」

雫「えっ?好み???・・・っ!(赤面)

か…神楽さん、私の事からかってますよね!?」

凛音「そんな事ないわ。

ただ~今分かるのは、

私が思ってる事と雫の考えてる事が

少し違う事ぐらいかな~って。

雫が必死に相談して来てるんだもの、

私も真面目に聞かない訳がないでしょ?

それで…どうするの♪」

雫「#○*☆%!!!!!!(恥)」

と奇声を発しながら

随分前に居た2人をも追い越し、

そそくさと1人で帰ってった。

芽亜「ユキっち、どうしたの~???(汗)」

凛音「うふふ♡

あらあら、嬉しいこと♪♪♪」

丁度、2人がその話をしたタイミングで

曲がり角から千秋がこっそりと聞いていたようで

1人考えながらもこう呟いた。

千秋「んっ?何だ、今の話???

あぁー……なんかそんな話を

昨日、日向に聞いたような~?

まぁ後でもいっか」

 ↑

ちゃっかり校舎に忍び込んでいる千秋。

まだ期限は、切れていない。


放課後・・・

芽亜「じゃあ皆んな、私が来るまでは

ちゃんと起きてる事そして…夢を食べたら

私はさっさと帰るから気にせず、

夢の中に浸っててね♪」

凛音「えぇ、それじゃあ。また夜に会いましょう」

美夏「何だかドキドキして来ちゃった(焦)

友達とはいえ、他の人に夢を覗かれると思ったら

眠れるか心配になってきたよ?!(涙)」

芽亜「大丈夫だよ、ミカたん☆

私は、夢を食べる事以外は何もしないから

安心して夢の中で過ごせば良いよ!

リラックス、リラックス。ほら~もう大丈夫」

美夏「はあ♪

ありがとう。芽亜ちゃんのお陰で

何だか気持ちがスッとして来たよ~~~♡」

雫「・・・は、はい(赤面)」

と昼休みに言われた凛音の言葉が離れず

頭から湯気がずっと噴き出しながら過ごした雫は、

授業に全く集中できなかったようだ。

凛音と目が合う度にウィンクで返され、

それを見て顔を赤らめるを繰り返し続けた。

雫「わ、私……早めに帰らせて貰います!(裏返る)

それ…では、よよ夜にぃ、お会いしっ………

あわわわ(汗)」

芽亜「ユキっち、本当にどうしたの?!

昼休み終わってから様子もおかしいし、

思考も停止してるよ。

国語の時間、見てるこっちが心配だったんだから」

雫「すみまぜん(焦)では、帰りますね!!」

グルグルした目で学校の校門から

急いで出て行ってしまった。

芽亜もあたふたしていたが、美夏に止められた。


そして、3人の後ろには体育座りをしながら

完全にモニュメント化した千秋が玄関口で

座っており、通りすがりの日向が口を開く。

日向「だ・か・ら~……(怒)

いくら図体がデカいからと言って

ここで縮こまっても逆に目立つだけだから

先に帰っててよ?!」

千秋「あっ?

うーん、はぁ~~~♪(背伸び)よっ!」

日向「よっ、じゃない!!(汗)」

千秋「いやいや~俺が先に帰った所で

鍵が無いんじゃ、帰っても無駄足だろう?

合鍵作ってくれんならその話は別だけど~………」

日向「作らないよ!

もう~合鍵の話は、ひとまず置いといて

ここで待ち合わせするのやめてくれないかな?」

千秋「ハハッ(笑)

まぁ良いじゃんか☆俺は、別に困らないんだし」

日向「こっちが迷惑だよ?!」

と何度言っても誠也と違って反撃しない千秋に

軽く受け流され頭に手をポンポン置かれ、

嬉しげに笑うだけだった。

日向「(全然、効いてない。元からだけど(汗)

そもそも誠也の器が小さいだけか……はぁ)

はいはい、じゃあ帰ろう」

校門を少し過ぎると夕日に照らされる2人。

左に居た日向は千秋から間隔(かんかく)を開け、

エナメルバックが当たらない程度に

2人は会話を交わした。

千秋「おーい、まだそのカバン持ってたのかよ。

全然、変わってないな☆

それ~…昨日も聞いたんだけど(日向)

ふん、何度だって聞いてやるぜ♪

日向と話してると退屈しないからな。

・・・(日向)

うーーん。そういや~

今日は、デパートに寄る日だったよな?

そうだけど……何で???(日向)

菓子でも買おうぜ♪

(なん)にする☆3つ、それとも4つ買うか?

ご自由に。自分で買ってくれるならね(日向)

げっ、2人で食べる分なんだから

これくらい一緒に買えば良いじゃん!!」

日向「子供かっ!(ジト目)

僕の家に居候してる奴が言う事なのか本当に?

そういうものばっかり食べてるから

まともな栄養が取れない筈…なのにぃ~

何でこんなにも体格差があるんだよ(汗)」

というのも日向は、高校生にして151cmに対し

千秋は192cmという身長の差を指摘した後、

続けてこう口にした。

日向「あと!!千秋には特性が、

[もう1つ]ある事も忘れてないよねぇ?

こっちが大変な思いで止めてるのに(睨む)」

千秋「ぐっ、痛いとこ突くな(汗)

じゃ~あ菓子は2つでいいから

まとめて……一緒にぃ(しょげる)」

日向「・・・はぁ。

(ホント、そういう所だけは子供だよね♪

それによくよく考えたら

ただでさえ千秋がレジに立つだけで

図体がデカいんだし、逆に目立つ事になるのでは?

うん、一緒にしよう(汗)

2つだけだよ?」

千秋「ニヒッ(笑)ありがとな☆

じゃ、代わりに俺の菓子を分けてやる特権を……」

日向「要らんわ(即答)」

千秋「えぇ~………(汗)」


その夜・・・


住居侵入のように石塀をガツガツ登って来た

人の姿のままの芽亜が、庭に入って来る。

勝手に侵入はしてる癖にインターホンを押す

謎の律儀な性格を待ち合わせていた。

まず、最初に訪れたのは芽亜にとって

大嫌いな天野宅兼シェアハウスに訪れたのだ。

そこは、三多田市にある

高級住宅街の1つで

外見が四角く黒灰色のブロック状と白い壁が

丁度、半々に分かれており物件で

四角形の窓が点々としてる感じだった。


ピンポーン・・・


玲「あらぁ~早かったわね♪

さぁ、どうぞどうぞクロハちゃん、中に入って」

芽亜「お、お邪魔…します(汗)」

玲「あらあら、緊張しなくても

私はいつまでも待ちますよ。

あ、甘やかさないで下さい!!(強気の芽亜)

うふふ♡そうね、もう高校生だもんね」

と言って2人は、中へと入って行く。

途中、棚に置いてあった星型クッションを回収し

1つの扉を開くとそこにはシェアハウスとは、

思えない程の煌びやかな家具などが配置されていた。

四方八方の壁にはそれぞれ

ピンク、紫、緑、黄色のパステルカラーの壁紙が

貼られており、天井には金色のシャンデリア。

机と引き出しや収納扉など

木製の板が取り付けられていて

あまり触らない部分は白モノばかり。

真ん中辺りにはリビングをデカデカと覆う

豪華そうな赤ピンク色で広々としたソファーに

他の2人が伸び伸び寝っ転がれる程の寛ぎっぷりだ。

芽亜「なっ、なな何ですか!?!!!!

この広い家……いやシェアハウスは?!(汗)

どうやったらこんなにも良い所に住めてぇ~

しかも先輩達は本当に高校3年生ですか???

何を分かったような事を聞く?(ジト目な和歌)

あなたも少し座ってみませんか♪(香帆)

えぇっと、本当に私みたいな若輩者(じゃくはいもの)が座って

よろしいんですか?!

皆さんがこの時点で

十分、凄い事が分かっただけでも嬉しいんで

パパッと夢の方をぉ~………!!(汗)」

と座りたい欲があるものの必死に我慢している図。

芽亜は、欲しい物が目の前にあると

欲に負けひったくりのような速さで

行動を起こすというもやは神レベルに

達する程の変な特技の持ち主。

案の定…いつも通り欲に忠実である為、

敗北したのだった。

芽亜「で、では~……座らせて貰います!((よだれ))」

香帆「そ、そう…では、どうぞ(汗)」

和歌「目が血走っておるぞ~」

そんな和歌の言葉を聞かずに

キャッキャッしながらソファーをぐるりと回った。

ソファーに座ると

それは、もうフッカフッカの素材で

生地はシンプルだがシワなどが付きづらく

どんなに寝っ転がっても

大丈夫な広さを兼ね備えているソファーだ。

芽亜「へぇ~☆わあ♪すご~い♡♡♡(無邪気)」

玲「うふふ、そうでしょう?

このソファーはね、3人のお気に入りなの♪

ハッ!わ、悪くない…ですよ?(焦る芽亜)

は~い♪

そういえば、今気付いた事だけど

クロハちゃんも妖怪化の影響受けないのね。

あぁ~はい、そうですよ(芽亜)

私達も特異体質でね、

[ある条件]をクリアすればなるんだ~♡」

芽亜「へぇ~!そんな事があるんですね。

ごく一部の人には稀にね♪(玲)

私の場合は、[夢の中限定]で妖怪化するので

ちょっと変わった分類でも

同じ人が居て何だか嬉しいです♡」

玲「うふふ♪そうね」

和歌「おぉ~い、芽亜ちゃんや~

そろそろ夢の中に入っても構わないか?

我ら、終わった後に2次会を開く予定じゃから

早めにやって欲しいんだが」

芽亜「あ、そうでした!?

私、ソファーに夢中でうっかり忘れてました。

()()い、気にするでない(和歌)

では、皆さんが寝静まるまで

私は入れませんので

ごゆっくり夢の世界に浸かってて下さい!!」

和歌「うむ、難しいのう。。。

和歌、く・ちょ・う♪(玲)

ほわっ!?おっと、失礼(恥ずかしげ)」

香帆「それじゃあ2次会をやるとはいえ、

今この時間だけはしっかり眠りましょうか。

おやすみ…玲、和歌♡」

和歌「うむ、おやすみじゃぞ!天野、イネちゃん」

玲「おやすみなさ~い、2人共♪」


5分後・・・


先程までの煌びやかなリビングが、

静寂に包まれ暗く消灯していた。

玲「スゥー……スゥー…スゥー……スゥー………」

和歌「スピィー…スピィー……スピィー…(鼻提灯)」

香帆「・・・(無音)」

芽亜「ピョコ!!(セルフ効果音)

皆んな、寝たかな???

もういいかな?いい?行っちゃおっと!」

と小声で決めた途端、

芽亜に釘を刺すかのように和歌が喋り出す。

和歌「ワッハッハ!!(笑)

楽しいな~♪楽しいぞ、造化(ぞうか)五穀(ごこく)よ。

我に不可能など無いワアッハッハ!!!!!!」

と言ってソファーから転がり落ちていった。

芽亜「こ、怖かったぁ~~~(泣)

と、とりあえず麻上先輩は後回しにしよう。

今の衝撃で夢と現実世界の狭間にでも落とされたら

それこそ、私だけ取り残されるだけだしぃ~(汗)

今は仕方ないか。よし!

天野先輩と稲倉先輩、

どっちかなんて私には決められないんだし

折角だから[ど・ち・ら・にしようかな?

天・の・神・様の言う通りぃ☆

まずは、天野先輩から行こうっと」

そう言って芽亜は、

玲の手を握りおでこ同士を合わせると

次第に芽亜の体が脱力するように

ふにゃふにゃと沈んでいった。


夢の世界・・・


底の見えない穴を降下していく途中で

芽亜は、人の姿から淡いピンク色の光を放ち

頭には金色の装飾を散りばめ、

短足で長い鼻が特徴のメルヘンなバクが誕生した。

玲の夢の世界へ無事入り込むと

薄ピンク色のわたあめのような穴の景色から

一気に映像が差し変わり気が付けば

そこは、丸みガラスの中で

赤いゼリーと一緒に入っていたのだ。

芽亜「ボフン!!

んんっ?

こ、これって…ワインガラス???

うわぁ~入って早々、ベトベトだよ。最悪~(汗)

夢から覚めたらこの感触も無くなるけど、

それまでは我慢。我慢だよ、私っ?!

とりあえず、ここから出て雲を探そう」

と4本足を上手く使い、

ゼリーの入ったワイングラスを登り切った。

そこから少し歩いた所で

玲の楽しげな声に誘われて走って行く。

すると、そこには真っ白な空間が広がっていて

視界の中心辺りでサークルのように囲われた中には

先程まで居たリビングだけが、配置されていた。

玲は、ニコニコとした表情で

星型のクッションを抱えている。

その場所をよく見てみると玲が居るリビングは

リビングであって家具などが、

全てお菓子で出来ており

玲自身が持っていた星型クッションにもカブリ付く。

玲「う~ん♡

ちょっと酸っぱめなグミって感じの味だわ~

これも良いかも♪

……あ~む♡

コレはチョコで、こっちはキャンディーね。

あぁ~幸せぇ♡♡♡」

と机の足を容赦なくもぎ取りチョコを口に運び、

傘の付いたスタンドライトの棒状の部分を

少しカジると一気に崩れて落ちていった。

玲は、気にせず落ちたもの持てる範囲でかき集め

マシュマロで出来た椅子にフワッと座り込んだ。

芽亜(普段からおっとりしてる先輩だけど、

夢も相変わらず、そのまんまなんだ~

やっぱり天野先輩は、変わらないねぇ!

ふっふふ♪

私にしか出来ない方法で

天野先輩の弱みを掴もうの回、今回は無理そう(汗)

さてさて、私は~

気長に天野先輩の夢の欠片雲を食べて

天の川のゲートに入ろう♪)

そう決めた芽亜は、あちらこちらへと出向き

玲の目の前を堂々と進んでいく。

玲が作り出したお菓子を

暇つぶし程度に長い鼻で摘みながら

食べを繰り返し満足げになった所で雲を探した。


探し始めてから10分後、

玲にとって嬉しいものを側に行って探すも

中々、目星いい物が見当たらず

赤ピンク色のソファーにもたれ掛かる。

芽亜「はぁ~………

一番、致命的な要素を忘れていた。

私ぃ~学校で会う度にいつも毛嫌いしてたから

天野先輩の事…全然、知らないじゃん!!(焦)

どうしよう。どうしよう。。。

う~ん、先輩にとって

この夢の中で[お気に入り]なものって

何だろう???

これが、一番の難点なんだよねぇ~~~

現実世界でのお気に入りの品を

夢の中で見つけ出せれば、クリア……なんだけど。

これは、夢の世界に入る前に

直接本人に聞き出すか、

探偵みたいに探し当てるのが主流。

けど私は、ソファーの件で

それどころじゃなかったから………(汗)

あぁ~どうしよう!!待てよ。

お気に入り…って単語、どこかで聞いたような。

うーーーんと何だったっけ???……ハッ!」


フラッシュバック・・・


芽亜が、シェアハウスに来てすぐの事だ。

香帆に勧められまま芽亜が欲に負け、

赤ピンク色のソファーに座った時に

玲が言った言葉を思い出す。

芽亜「へぇ~☆わあ♪すご~い♡♡♡」

玲「うふふ、そうでしょう?

このソファーはね、3人の[お気に入り]なの♪」


フラッシュバック終了・・・


芽亜「お気に入り☆

本当にこのソファーがお気に入りなら……!!」

ともたれ掛かるのをやめて

芽亜は、ソファーの一部をバクの爪で

残酷にも引き裂いたのだ。

その中には、クッションのワタではなく

中身をよく取り出して見ると

フッカフッカのわたあめ雲を見つける事に成功した。

芽亜「こ、これだ☆

私が欲しかった[夢の欠片雲]っ!はあ♪

(まさか、久しぶりに食べられるのが

天野先輩の夢だなんて

1ヶ月前の私なら絶対にあり得ないや♡

先輩には悪い事したけど、

夢に干渉している時は私の声や姿が見えないよう

色んな能力が付与されてて

それが、例え夢の(あるじ)でも見えない

バク特有の力なのだ☆☆☆)

とにかく、いっただきま~す!!

カプッ………ううーん(ガクブル)

ウマイ、めちゃくちゃ規格外な美味しさだよ♡

お菓子がふんだんに盛り込まれた味だけど

空腹に耐えた後の久しぶりのご飯みたく

美味しく感じてしまうぅぅぅ(涙)」

ムシャムシャと食べ進め止まる事を知らない芽亜は、

あっという間に

夢の欠片雲を食べ尽くしてしまう。

芽亜「ハフッ!(ゲップ)

美味しかったぁ~もう1回食べたいな♪

いやいやこの後もい~っぱい食べられるんだから

この辺りで。

お邪魔しました、天野先輩♡♡♡」

と言ってから芽亜は、あのリビングしか無い

ただただ白い空間を走り続け、

何にもない空に夜空みたいな天の川のゲートへダイブし

玲の夢から去って行った。


ポツンと取り残された玲は

芽亜が走って行った方向をじっと見つめた後、

赤ピンク色のソファーの前に立った。

先程までふわふわと嬉しげな声とは、

一風変わり、目元を暗くさせながら

ソファーを撫で回した。

玲「あらあら、いけませんね………(低い声)

どうしてくれるの……黒葉さん?」

撫で下ろしていく中、

芽亜によって引き裂かれたソファーに手を止めて

瞬時に復活させたのだ!!

玲「これで…もう大丈夫♪

私達の思い出は、永遠に……永遠に消えない♡

今回は、[夢]だったけど~

私達の仲を引き裂く者は、

例え…それが、妖怪でも神であろうと

シキの[愛し子]であっても

み~んな私が消して終えば良い。

それに[次]からは、容赦…致しませんことよ♪

黒葉ちゃ~ん。うふふっふふ♡」

そう呟いてから舌なめずりをする玲は

音もなく不気味に笑い、静寂に包まれた

真っ白な夢の空間にブレが生じる。


香帆の夢の世界・・・

どこか豪華そうな中華風のレストランの廊下に

芽亜は、バクと人が合体したかのような獣人の姿で

佇んでいた。

サークルのように囲われた玲の夢と違い、

完全個室のレストランの一席に香帆が

姿勢正しく座っており目の前には中華によくある

二重に重なったターンテーブルが配置されていた。

テーブルの上には中華ではなく

五穀(ごこく)ご飯、五穀炒飯にパンなど

豊富なメニューばかりで満漢全席並の量が

テーブルいっぱいに広がっていたのだ。

香帆「うふふ、とっても美味しそうねっ!

それじゃあ頂きます♪

あーーーむ。う~ん♡♡♡美味しいねぇ。

もっともっと下さいな」

と物凄い速度で食べ尽くしていく中、

オーダーする度にメニューが増えてを

繰り返し続けた。

尋常じゃない速さで食べ尽くす香帆を遠目に見ながら

芽亜は多少、引き気味に魚介ラーメンの(めん)(すす)り食べる。

芽亜「稲倉…先輩、

いつもどんな胃袋してるの?(汗)

(ちなみに私が夢の世界に居る間は、

夢の主が思い描いた通りの能力が付与され

満腹度が無限という最強の能力を

私は今、まさに手に入れている☆☆☆)

稲倉先輩、ありがとーーー!!!!!!」

そう叫び終えて

すぐ香帆にとってお気に入りのものを探すが

玲と違って数が少ない為、

満漢全席の品の中からどれかを食べ終えれば

夢の欠片雲が現れる可能性を睨んだ。

芽亜「よ、よぉ~し、頑張って見つけ出して

かつ3人の中で一番見てる夢が、

気になり過ぎる麻上先輩の夢に入るぞ~!!


数分後・・・


ど、どうしよう(汗)

1つだけ、大きな問題が生じました。

それは……稲倉先輩が食べる速さもそうだけど、

皿を取るスピードが、半端な過ぎて

私が逆に取れない問題っ?!

えぇ~………???

このステージ、無限食器湧きも早過ぎるよ(焦)

どうしよう、どうしよう(青ざめた顔)

(こんなにもご飯が湧いて来る事なんて

聞いてないし、ご飯がこんなにも早く出て来る事に

段々憎らしく思ってきたよ!(汗)

それにメニューを取る順番も全部ランダム、

予測しようがないこの状況で

私は、何が出来るんだ~(涙)

天野先輩みたいにお気に入りの品を壊す案もある

けど~流石に夢であっても

皿を……割るわけには、

食事のマナーとしてそれはまずいしぃぃぃ(涙)

ヤバい、今度こそ…私、万事休すかも。。。

・・・あれ?

何か引っ掛かる。私、何か見落とし……てる?

あっ、ああぁぁぁ!?

じゃあ何で私、さっき…ラーメン食べれたの?)

もし、それが本当なら

アレを食べ切れば、欠片が出て来るかもしれない!

一か八かだけど、それに賭けるしか方法が無い」

そう、芽亜が気付いた点とは

先程…さりげなく香帆を見ながら

ちゃっかり麺を(すす)って食べていたお皿だけは、

[食べていなかった]のだ!!

そこに気付いた芽亜は、真っ先に行動を移し

ラーメンのどんぶりを取ろうとするが

姿は見えていなくともお皿だけは見えている為、

取るのに苦戦する。


そうなる所を予測していた芽亜は、

ここである裏技を使う事を閃く。

芽亜「(ふっふふ♪

こんな事もあろうかと夢の主ですら妨害されない

かつ、気を逸らす方法をたった今…閃いたのだ。

その方法とは………名付けて

[あたかもそこにお菓子があったかも大作戦]!

これは、私が夢の中だけでしか扱えない能力☆

ただその分、デメリットがありましてぇ~

これって月に1回しか使えない秘技…と言いますか

何回でも使えるんだけど、ちょっと訳アリでね?

私が勝手に考えた掟なんだ~

要は、夢の主に対抗する為のものだから

そりゃ何回も使ってたら通報されちゃんだぞ♪

て、こんな事で冥界に追放されて堪るかー!!

はぁ~…何でかって?

いや一時期、私が夢を食べずに

餓死寸前だったもんでやりたい放題荒らした結果、

夢の中だけでも自由で居たい夢主義者達から

続々とクレームが殺到しましてぇ(汗)

まぁ私には、ぜっんぜん関係のないは・な・し。

こっちだって生きる為に

必要な食事をただ補ってるだけだも~ん!

お互い様々じゃねぇ?

で、ここまでは良かった。うん、ここまでは。

夢の世界に入る前からBANされる訳にはいかない

という圧倒的、バクの不利さが

人質に取られてしまいましたとさ☆

だから安易に妨害して良い訳じゃないって事を

バクの中でも超問題児な私が実感したのだった(汗)

折角、反省したんだから

これ以上のツッコミは厳禁で、ね♪

まぁ、その話は今じゃ関係無いからどうでもよくて~

とに・かくこの手で行こう☆」

やる方針が決まった事で芽亜は、行動を始める。

自分の手の平からマジックのように

2つの飴玉を出現させ、

ズラッと2方向に香帆側のテーブルの角まで送ると

不思議そうに見つめた後、

芽亜と目が合ったがすぐにズラす。


香帆「んんっ???・・・。

あらあらぁ~芽亜ちゃん、私の夢の中に居るの?

ギクッ!(芽亜)

うふっふ♪ごゆっくりぃ~

それとこの飴玉は、記念に取っておいてあげる♡

はい、芽亜ちゃんが食べたかったものは

最初から手を付けていないから安心して」

芽亜「そ、そんなぁ~~~……(涙)

それなら早く言って下さいよぉ。

音も無かったですし~(香帆)

グスッ…そうだけど。

こちらは、美味しくいただきまず」

と泣きながらラーメンのどんぶりを取り、(すす)る。

完食はしたもののお腹がまだ減っており、

満腹度が満たされず

同じラーメンを5杯くらいおかわりしてから

満足したのかラーメンのスープ色に染まった

夢の欠片雲がどんぶりの中に現れたのだ。

芽亜「あっ、欠片雲だ!!

でも~しばらくスープの中に待機してたみたいだから

ラーメン味のわたあめ雲になっちゃったぁ〜

それでも……あ~む。もぐもぐもぐ…ゴクリ。

うぐっ……ラーメンだぁ~………

なんか残念感が、半端なく強いぃぃぃ(汗)」

少し拒絶しながらも芽亜は、

一気に口の中へと放り込んだのだ。

芽亜「ご馳走様でした、普通に食べたかった(涙)」

香帆「あら、もう良いの???

それじゃあ芽亜ちゃんだけは、お粗末様でした♪

私は、まだまだ食べるから

芽亜ちゃんはあっち、和歌の方に行ってあげて」

芽亜「は~い、本当に助かりました。

ありがとうございます♪」


芽亜の姿が見えなくなるまで

香帆は手を振りオーダーし続けたテーブルには

既に満漢全席の品が取り揃えられており、

テーブル前で目を瞑りゆっくりと顔付きを変える。

香帆「芽亜ちゃんは、とても良い子ですね♡

私の中での彼女の評価はあまり印象に残らず、

こんなにも無採点な子を見たのは初めてだった。

けど彼女は、一片の迷いも無く

自ら進んで食べてくれた。

用意してあげた甲斐がありますわ♪

それなのに世の中には

自ら選んだ食べ物に手を付けずに帰る人、

オーダーしたのにも関わらず食べ残す人、

食べ物よりも物に釣られて頼んだ人、

生きていく中で必要不可欠な存在…な筈なのに

その人達は目標の為なら手段を選ばない。

[ただの食べ物]としか見なしていない人達には

分からないかしら?

本来、食べられる筈だった出された品々、

手すらも付けられなかった食べ物を選んだ責任を

……感じた事は無い???

食べ物の恨みを買えば、きっと後悔する。

悔いの無い人生を

送りたくなければ残さず食べる事、

それとこの機にちゃ~んと見直すのことね♡

・・・。

さぁ~てと、暗い話はここまでにして

引き続き手伝って下さる?(笑顔)

私のお食事に……ね♪」

誰も居ない空間でそう微笑みながら

両手を綺麗に揃え、[頂きます]とだけ小さく呟き

箸を取り香帆の食事会が再び始まったのだ。


和歌の夢の世界・・・

そこは、しんみりとしており

暗転した畳部屋の中で

なぜか完全な人型の芽亜がポツンと立っていた。

その場に和歌の姿は無かったのだ。

芽亜「んっ?ここは~………どこ???

(麻上先輩は近くには居ない。

音も無い、ただひたすらに流れる静かな空間、

変わり映えもない景色。

どんな間取りなのかすらも分からないし、

外からの音も全然……よし)

とりあえず、ここがどんな所なのか探ろう!」

そう思い立った芽亜は次々と畳部屋に置いてある

家具や垂れ幕に押し入れの中、

一部の畳を剥がし床を覗いたりと隈なく探したが

隠し部屋や隠し通路が無い事が確認できた。

芽亜「うーーーん、忍者の部屋じゃなかったか~

ちょっと残念(汗)

こんなにも探しても無いんだとすれば

私、当分帰れないじゃん。

あぁ~そういえば私、

扉らしい扉開けたの押し入れだけなんだから

普通にこの部屋から出れば良いじゃん?!

私ってあったま、良い☆」

そう言って真っ先に廊下側であろう

方向の扉を開けようとしたが、扉はビクともせず

仕方なく庭が有りそうな扉の方を開いた。

すると、外から紫色の光が溢れ出し思わず、

目を瞑ってしまう程の光が芽亜を襲う。


光が収まっていく頃には、

ゆっくりと(まぶた)を上げて見て見ると

目の前には白い光を放ち大きな満月、

手前にあった塀瓦(へいがわら)によって半分隠されている

景色が広がっていた。

芽亜「すっごく綺麗な景色~☆わあ、凄い!!

私、こんなに近く月見たの初めて♪」

と月に見惚れてしまった芽亜は

畳部屋から外へ足を一歩踏み出そうとした瞬間、

女性の声で[危ないっ!]と声が掛かり、

慌てて引っ込むと同時に(ふすま)へ3つの矢が

刺さった。

芽亜「えっ?

ええぇぇぇーーー!?!!!!(驚)

な、な何なのこの世界?!

そうだ。麻上先輩、麻上…先輩はっ!!

ここじゃ(???)

さっきの矢の恐怖から先輩の幻聴まで~……(汗)

だからここに居るではないか?(和歌)

へっ???

あ、麻上先輩!?

何ですか、その格好は?!(汗)」

と芽亜が言うのも和歌の姿は、

オーバーサイズのTシャツで肩が(はだ)けた

だらしないパジャマ姿ではなく

濃き紫色のクノ一の衣装を

身に纏ったかのような格好をしていたのだ。

和歌「今は、ワノ一と呼びたまえ☆

意外とノリノリ(汗をかく芽亜)

いやぁ、一度は着てみたかったもんでな~

忍者というものの格好を♪

あの3人にもよく自慢するんだが、

いつも我の事を白い目で見てくるのじゃ。

は、はぁ~…そうなんですね(芽亜)

芽亜ちゃんは、この格好どう思う?

率直な感想を求む☆☆☆」

芽亜「え、えっと…それは~………

すっごくお似合いだと思います!!

しかもよく見るとズボンタイプなんですね?

くノ一らしいスカートタイプもあった筈ですが~」

和歌「おぉ!

そこまで分かってくれるか!?

目の付け所も()い。そうなんじゃ☆

今まで我は、意外と露出したものばかりを

着込んでおってのう?

たまには、我好みの服を着ようと

今は夢でもいつかは、着るつもりじゃ♪」

芽亜「麻上…先輩……」

和歌「まあ、急ぐつもりも無いからにゃあ。

ゆっくりのんびりその時を待とうと思ってる♡」

芽亜「・・・。麻上先輩!!

むぅ?何じゃ、改まって???(和歌)

えっと~その…私が言うのも何だと思うんですけど

我慢しなくても良いと思います……よ?

うむ、それは何故じゃ?

や、やりたい事は今の内にやった方が

後に困るものでは無い限り思う存分、

楽しんだ方が自分の心に余裕が持てると

私は思っています!

世の中、何が起きるか分かりませんし

私達妖怪は能力や力があっても

危機察知能力だけは、鈍いですから(苦笑い)

世の中、楽しんだもん勝ち…ですよ☆」

それを聞いた和歌は、

口をそっと開けたままニコッと笑う。

和歌「そうか、主らはそう考えておるのだな♪

……えっ?それは、どういう?(芽亜)

いや、こっちの話じゃ。

そうか…そうか、そうだったな!!

気に入ったぞ♡

芽亜ちゃんには、どこか見所が…あ、いや

気が合いそうだのう♪

なぜ、そこ間違えるんですか?!(芽亜)

いやいや〜少し言い間違えただけにゃあ。

ほれぇ〜ワッハッハ!!!!!!(ゲラ笑い)」

芽亜「あはは………はぁ~(溜め息)」


敵「おい!

こっちの話をいい加減、聞けよ!?

何コソコソと話してやがる?!

お前らの陣地が、

簡単に攻め入れられているっていうのに

戦、舐めてんのかっ!!(激昂)」

芽亜「うえぇぇぇ!?!!!!」

和歌「おうおう、血の気が多い輩は

皆、こうなのか???

おぉ~怖い怖い(笑顔)

先輩、周り!周り囲まれてますよ?!(芽亜)

オッホホ、こりゃ楽しみじゃな♪」

芽亜「えっ?一体、何を………ってえぇ!?」

と嬉しげに和歌がそう言い放った途端、

芽亜の視界からあっさりと消え去り

気付いた頃には敵に囲まれたままの芽亜だけが、

取り残された状態だった。

芽亜「えっ?!

ちょ、ちょっと先輩、

私1人置いてくなんて酷いですよ!!(バツ目)

逃げるなら逃げるってちゃんと言って下さい。

タイミングくらい私でも合わせられますよぉ!」

敵3「な、何だコイツ……全然、覇気がねぇ。

お、おーい…どうすんだよ???(汗)」

敵2「どう行動するかって俺達は、脇役だぞ。

脇役が主役より目立っちゃ駄目なんじゃないか?」

敵くん「それもそうだけど~(焦)」

敵3「と、とりあえず!!

この人も俺らと同じような雑用の脇役なら

これくらい倒す演技くらいは~………」

敵くん「そうだよね、ごめんね。お姉さん!」

芽亜「あの~……ターゲットの目の前で

打ち合わせするのは、

なんか違うと思うんですけどっ!!

めちゃくちゃメタい事まで言っちゃって

夢の世界なんですから

夢の主の独自の世界観を貫かなきゃ!

その~…壊しちゃダメだと思うんです。

こういうのは、もっとこう~………(汗)」

カクカクシカジカ・・・

敵一同「うんうん、うんうん」

芽亜の話を真面目に聞く敵役達、

月をバックに構える和歌が塀瓦からこう口を開く。

和歌「皆の衆、我を差し置いて

演技の打ち合わせとは~……

いい度胸をしておるなぁ?

ヒィッ!?すみません!!(芽亜と一同)

・・・。

そういうのは、夢が始まる前に

ちゃんと打ち合わせしてくれんと困る(焦)

それでは我の活躍シーンが台無しではないか?!

へっ???(芽亜)はぁ???(一同)

はぁ~…もういい。

クライマックスのバトルシーンに移行じゃ!!

えっと……それでは、稽古の意味がぁ~(汗)

返事は?(鋭い目付き)

はっ、はいぃぃぃ、喜んでぇ?!(全員)

うむ。()()い、すぐに取り掛かるぞぉ~♪」


全員「はぁ~……た、助がっだ(汗)」

芽亜「すみません、演技の邪魔しちゃってぇ」

敵「あぁ、アンタが~

今日…和歌様の元に来るって言ってた客人は?」

芽亜「うん☆

私、黒葉 芽亜。バクの妖怪だよ♪

それでアナタ達は、ここで何してる人なの?」

敵3「俺らは、おかんなぎって言ってしん………

待て待て待てぃー!?そこまで言うな!(敵2)

アテッ、すまん。今のは忘れてくれ!!」

芽亜「えっ、あ~うん。

よく分からないけど、分かったよ☆

それで?それで???」

敵2「あぁ~そうそう。

俺達は、いつも和歌様がやりたい放題な夢を

実現する為に夢の中で働かせて貰っててね。

まぁ何だかんだワイワイやっていけてるから

あんまし気にしてないがな」

芽亜「へぇ~そうなんですね!?

それっていつも付き合わされてる事になるけど、

大丈夫そう?大変じゃない???

もし、大変だったら先輩と

そこまで親しくないけど言って来るよ?」

敵3「いや!?

全然、俺達全員はめちゃくちゃ楽しんでるんで

心配要らないっすよ(焦)

間違っても付き合わされてるんじゃないんす!

いつも俺達で遊んでくれるだけでも嬉しいで」

全員(何だコイツ、

同じ同業者として恥ずかしい(汗)

敵くん「と、とりあえず……(焦)

和歌様が、とびっきり気に入るような演出を

目指す為にも芽亜さんの力が必要なんです!!

(あたし)もっ!?(芽亜)

はい、ぜひともお願いしたいです」

芽亜「・・・うん。私、やってみるよ☆

何だか面白そうだし、夢のお手伝いも

バクにとって大事な役目だもん!

でも演出面は、そっちに任せるよ(汗)

私、そういう所は壊滅的だから」

敵くん「はあ♪はい、任せて下さい!!(笑顔)」

全員(うんうん。

やっぱり最年少の方が、説明が上手い上手い♪

いや~後で褒めてあげないと♡♡♡

アイツは、とにかく論外だけど)

芽亜「じゃ~あ、皆んな気合い入れて

和歌様がやりたい放題な夢の世界観を

どうにかして作り上げよう!!」

一同「おぉー!!!!!!(重なる声)」

敵くん「おぉ~☆」


アクション・・・


真ん丸お月様がデカデカと光を放っており、

塀瓦の裏から突如として現れた人影。

それは和歌であり、塀瓦に着地すると

くノ一衣装からかぐや姫のような(あで)やかな着物姿へと

早替わりし、和歌の美貌をも引き立てた。

ゆっくりと顔をあげていき、

(つや)のある綺麗な雀茶(すずめちゃ)色の髪を(なび)かせ

頭には淡白い被衣(かつぎ)を付けていた。

表情だけは、うっすらとしか読み取れないが

真剣な目付きでこちらを睨み付け、

ニコリと笑う口元だけが和歌だと認識できる。

和歌「さぁ、掛かって来るのだ。下等不勢が♪」

敵3「・・・ゴクリ。

この場で奴を討ち取る、全員掛かれーーー!!」

一同「行けぇぇぇーーー!!!!!!」

リーダーが息を呑むと同時に

敵陣は、和歌目掛けて攻撃を開始した!

塀瓦に登り剣を構える剣士、

下で槍兵(そうへい)がスタンバっており

全員の猛攻撃に対し和歌はスルリと攻撃を

掻い潜り、剣士とカチ合ったのだ。

カキン!!カキンカキン!ガジン!!・・・

剣との衝突が繰り広げられる中、

剣同士が交じり合う度に巻き起こる風圧に耐えるが

飛ばされる者もチラホラ居た。

何重にも重なった着物を着ている和歌だが、

見た目からしてハンデのように見える重りを

物ともせず見事な剣捌きで剣士達を薙ぎ払う。

空中斬りをかまし、バク宙で一度、距離を取った。

和歌「ほほぉ~……中々、やるではないか!

だが、コレはどうかな♪

我が(つるぎ)に付き従え、いでよ月華(げっか)の神刀」

と外にも関わらず和歌の声が、響き渡り唱えた。

すると、和歌の真横にあった

大きな月に黒い亀裂が入る。

月に向かって手を伸ばした途端に

レーザーソードのような金色の輝きを放ち

真っ白な持ち手で武装した刀が現れ、

引き寄せられるようにすっぽりと手にハマった。

一同「・・・あっ(青ざめる)」

和歌「ふむふむ。やはり我の神刀は、

いつ見てもロマン溢れるなぁ♡♡♡(見惚れ)

うんうん♪

コホン。では、気を取り直して~……

[月光の如く連なりし力よ、我が身に轟きたまえ

              閃光雷鳴斬(せんこうらいめいざん)]!!」

そう詠唱した和歌は、

足並みを揃えながら刀を横一文字に構え持ち

目にも止まらぬ光の速さで塀瓦に居た剣士達を

容赦なく斬り付け夢での体が呆気なく消滅された。


一同「え、ええぇぇぇ?!!!!!(汗)」

和歌「ふっふふ♪

いつにも増して動きやすい、夢じゃからかのう?

流石、我の神刀達じゃ♡♡♡

さ~てバンバン()くぞ♪

[月の神ツクヨミに捧げる、天女の舞…天神楽(あまかぐら)]」

そう言って和歌は神刀を懐に終い込み、

月の光が増してきた所でゆらりゆらりと舞い始める。

塀瓦という不安定な足場の上に着物姿で

(うるわ)しい顔付きで和歌は踊る。

背景にはこんなにも間近で見れる

デカデカと主張する月と月明りが照らし合う中、

歌を口ずさんでいた。

和歌「~~~~♪~~~♪♪♪~~♪~~~♪」

悲しげな顔からサビ辺りで

パッと明るい表情に変わり被衣(かつぎ)を付けていても

満足のいく顔付きで舞いに磨きを掛ける。

それにより、映えるステージへと進化したのだ。

パチパチパチパチ・・・

和歌「ふぅ~…ふむ、我ながら()い舞じゃった。

では、これより殺戮ショーの開幕じゃ☆」

一同「へっ???……っ!?待っ!(汗)」

敵達は、思わず和歌の舞いに見惚れ込んでしまい

構えていた武器を地面に落としてしまっていた。

慌てて拾い上げようとする兵士達の体を構わず、

斬り掛かり血は吐かないが血の代わりに

桜の花びらが風のように通り過ぎる。


和歌「ホッホッホッ、楽しい楽しいぞ我は♪

皆の者、もう少し戦わんか!!

折角、稽古を付けてやったというのに

こんなんじゃ永遠に我の操り人形のままじゃぞ☆

りぃ………理不尽だぁ~~~(涙する敵達)

おっと。

そういえば、芽亜ちゃんはどこじゃ?

さっきから視界に映らないと思っていたが、

果てぇ~???」

和歌に斬り掛かろうと次々と攻撃を試みるも

敵達は、相変わらず空振りするばかりで

それにイラ付き始めたのか、

兵士の何人かが仲間内で揉め出し始めたのだ。

そんな事を気にせず、

和歌はうろちょろと和風の家から戦の地を駆け巡り

華麗に攻撃を入れては、確実に消滅させていく。

???「和歌様、か~くごっ!!!!!!」

和歌「おぉ~ここにおったのか♪

だが、面白い!

我の背後を取って奇襲とは中々、考えたもんだ」

背後から忽然(こつぜん)と現れた芽亜の声が聞こえると

演出として敵くんに待たされていた

背中の刀を即座に取り、和歌に襲い掛かった。

和歌は、懐から瞬時に月華の神刀を取り出す事に

成功し防ぎ切る。

戦のど真ん中で2人は、カチ合ったのだ。

和歌の夢では、身体強化と空想の能力が与えられ

補助を上手く駆使しながらも芽亜は、

和歌と激しい攻防戦を繰り広げる。

芽亜「螺旋(らせん)斬りぃ!!かまいたち!!

ガッチリロックッ!(剣をホールド)

辻斬り!!!!!!」

何の変哲も無いただ切れ味の良い刀と

和歌が使う月華の神刀に渡り合える程の腕前で

押し切る勢いまで来た所で和歌は、

ニコニコ顔で笑い出す。

和歌「ワッハッハッハ(笑顔)

芽亜ちゃんは、夢の中でも破茶滅茶じゃな~

夢とはいえ、気に入ったぞ♪

また、ですかその話!?(芽亜)

我と真っ向から戦い合ってくれた

そんな芽亜ちゃんには、

我の………必殺技を浴びせてやろう☆

必殺…技???(芽亜)

そうじゃ、捌き斬れるかのう?」

芽亜「……はい、止めて見せます!!

夢の欠片雲の為にも

私は、何度でも立ち上がってみせますよ」

和歌「ふむ。()い心掛けじゃ!

では、手加減は無用。防いでみせい☆

(本来なら現実世界で使えば、

ツクヨミに叱られるのだが~~~

ここは夢であり仮初(かりそめ)じゃからな。

文句は、言れんだろう)

[夜空を照らす月輪(がちりん)よ、瞬く間にその姿を現さん]

双環(そうかん)の神刀、ここに!!」

詠唱と同時に声が再び響き渡り、

月華の神刀で和歌の背後にあった

巨大なお月様を一刀両断させる威力を発揮させたのだ。

2つに分かれた月が光の柱となり、

その柱が瞬時に和歌の手中に収まった。

光からは分かれた2つの刀が出現し

真っ暗闇に一際目立つ、

禍々しい青紫色のレーザーソードで

黒を基調とした持ち手の神刀へと姿を変えた。


空高く飛び上がり空中に留まった所で

和歌は、2つの刀の先を上に上げ

カンカンと擦り合わせた後に

見下しし切った目付きへと変わった。

和歌「光の使者よ、千の(いかずち)の如く降り注げ

稲妻剣技その伍:一刀螺旋(いっとうらせん)!!!!!!」

刀を腕から足先に届く辺りまで全身で振り下ろし、

芽亜が居る地上目掛けて螺旋状の閃光が

戦の地に広範囲へ降り注がれたのです。

芽亜「……っ!?や、やり過ぎですってぇ!

破茶滅茶なのは、先輩の方ですよ!!(焦)

うわあぁぁぁぁぁーーー!!!!!!」

逃げ遅れた芽亜の断末魔と共に空から降り注がれる

大きな光の柱は絶える事を知らず、

暗い夜空をただひたすらに照らし続ける威力。

やがて、和歌の手から双環の神刀は光の粒子となり

月へと姿を変え夜空に光が灯されたのだ。

夜空には星々が現れ戦場が、

瞬く間に暖かい光で包まれる。

和歌「ふぅ~………ふわ~ぁ(あくび)

スピィー……スピィーー…スピィー……スピィー」

と降下しながら夢の中でも器用にも眠る和歌、

鼻提灯を立てつつ芽亜の元へと帰って行った。

そこには、目をグルングルンに回した芽亜の姿と

強固なシールドで守られていたのだ。

芽亜「はら…ほろ…ひれ…はれぇ(涙)」

和歌「スピィーー……スピィー…スピィーー…」


そんな2人に敵くん達がゾロゾロと集結するも

中々、起きない2人を見守る事にした。

数分後・・・

和歌「うぅーーーはぁ~……(背伸び)

よく寝たぁー!んっ?

おぉ~☆皆の衆、いつの間に来ておったのか?

それならそうと言ってくれれば、良かったが

まぁ、()()い♪

せっかく念願だった[演劇魔法合戦]も叶った事だし

次回は、皆で宴会を開こうじゃないか!!」

一同「おぉ、良いですね☆☆☆

ぜひとも、やりましょう♪

いえ、やらさせて下さい!!!!!!」

と大半が喜びつつも

心の底から落ち込んでいる者も多々居た。

敵3達「本当に……それでいいでしょうか???

俺ら脇役だしその~…稽古付けて貰ったってのに

和歌様の希望通り動けず(汗)

そんな俺達でも役に立てていますでしょうか?

・・・(和歌)

和歌様に力及ばず、申し訳ありませんでした!」

大半の人達「んんっ???(キョトン顔)」

和歌「……ふむ。構わん、構わん☆

我は一度もお前達の力を否定したつまりも無いぞ。

我もやりたいようにやってお主らも自由にやる

そういう約束だっただろう?

この夢では、(みな)が共用スペースとして使えるよう

リンクさせておるからのう♪

あまり凹むでない。

し、しかしぃ………(敵3達)

それにその事なんだが~

我も少々、気分が(たかぶ)ってしまった。

(いささ)か調子に乗り過ぎて天狗になっておった。

今回ばかりは、お主らもよう

我の我儘に付き合うてくれたのう(恥)

まぁ~…なんだ?

お互い様で、それで良いじゃないか♪」

全員「……っ!

滅相ございません。

我々は貴女(あなた)様に仕えてとても幸せです。

和歌様!!(眼福)」

和歌「我に礼などは、()()い。

さっさ、お前達も夢から覚めたら

宴会でも何でも準備して水に流そうではないか♪

我と我の知人を連れて今度、行ってやろう!」

全員「はいっ!!!!!!

本当に……本当にありがとうございました!!」


和歌「ホッホッホ、良い臣下を持てたものじゃな。

我ながら、な♪

おっと~いかんいかん!(汗)

芽亜ちゃんの事、忘れておったぞ」

と少し離れた所で

胎児姿勢で丸まった状態の芽亜の姿があった。

それを見兼ねた和歌は、ボソッと呟いた。

和歌「そうか、そうか。

自分の心に余裕を待てかぁ~………

我も…シキに嫉妬しておったのじゃな(潤め目)

お~い、芽亜。芽亜ちゃ~ん、起きるのじゃ♪」

肩を優しくゆすり瞼をビクビクさせた後、

芽亜が上体を起こし目を擦る仕草をしていた。

芽亜「ふわ~あ、私も……倒されちゃったぁ~

というか先輩、

私にあんな攻撃が止められると思ったんですか?!

ム~!!」

和歌「その時はすまんにゃ、すまんにゃあ~(照)

少々、気分が昂って調子に乗り過ぎてなぁ!

でも楽しかっただろう?

ま、まぁ~………(芽亜)

そうじゃろう、そうじゃろ♡

ほれ!!

芽亜ちゃんには演劇にも参加してくれた礼じゃ、

赤ワイン漬け……わたあめ雲だ(ドヤ顔)」

と和歌の手の平には赤黒く染まっており、

今さっきまで漬けて置いたとばかりに

大地へポタポタと垂れている。

変わり果てた夢の欠片雲を

芽亜に渡される所だったのだ。

芽亜「ひえぇぇぇぇぇ!?!!!!

ど、どど…どうしたらこうなるんですか?!

てか、ワイン漬けってパワーワード過ぎます!?

というか雲は、私以外に触れられ………(汗)

それに先輩?!

いくら夢だからと言ってお酒は~……

ちょっとぉぉぉ(振り子涙)

(夢の中でお酒の類いを飲んだりすると

私って現実世界にも移転しちゃうんだよね~

何故か、私だけ…良いな、お姉ちゃん達は(汗)」

和歌「なっ、何じゃ………(もじもじ)

我の手土産をそんなに受け取れんのか?(上目遣い)

常日頃から我がオリジナル赤ワインを試作し、

手間暇かけてまで作っておるというのに

受け取ってくれんのかぁ(涙)」

と見た目通りの子供っぽさを待ち合わせ、

しょんぼりとした顔を見て芽亜の中で何かが割れた。

芽亜「しっ、しぃかた…ない……ですね!

今回だけですよ、今回…だけ(照)」

目線をあちらこちらに飛ばしながら

赤面する芽亜を見てキラキラした目で返してきた。

和歌「本当かっ!?本当に貰ってくれるのか!!

芽亜ちゃんは、天使か?

天女ちゃん、それとも神様クラスか?!

どんなクラスですか!?(芽亜)

いいや、そんな事は関係ない!

我以上に酒を飲む豪酒は中々、居なくてのう~

少しでも減らそうと夢でも配っておるんだが」

芽亜「もう、そんなに有り余るくらい持ってるなら

(たる)ごと渡した方がいいのでは?(汗)

てか先輩、本当に高校生ですよね?!!!!!」

和歌「だからぁ~

何を分かったような事を聞く???

我は、自由気ままな学園生活を満喫したいが為に

わざわざ禁酒してるのじゃぞ。

それが、今では貯蔵庫に貯まるばかり

酒樽が保管されるまま、実家にあるとはいえ

この飲めない歯痒さを

芽亜ちゃんには、分かるまい(涙)」

やつれた顔でシクシクと涙する和歌。

第2の演劇が始まろうとした所で

芽亜はガタガタと全身を震わせ、

赤ワイン漬けにされた夢の欠片雲に

意を決してガツガツと食べ進める。

和歌「ほぉほぉ~

これで芽亜ちゃんも元の世界に戻れるな♪

ゴクッゴクッ……ふぁ~♡♡♡たまらんにゃあ」

どこからともなく取り出した

特大ブランデーグラスを喉へと流し込み、

満足げな顔で白い光が視界を包んでいった。


現実世界・・・

目をかっぴらきバッと上体を起こした

芽亜が、キョロキョロと周りを見渡すと

夢から先に覚めていた2人が、声を掛けてきた。

香帆「おはよ~う、芽亜さん。

と言っても、まだ夜なんだけどねぇ~~~

思ったより時間が短ったみたい♡」

玲「こら、香帆!!

私の話を聞いた上で言っているのかしら~?

変わっちゃった事は、仕方ないでしょう♡(香帆)

はぁ……もういいわ。

ほら、和歌。いい加減、起きなさいよ!」

バシバシ頭にチョップさせて起こす玲、

ただひたすらに叩かれる無鉄砲な和歌の顔が

段々と変わっていき、ガバッと起き上がる。

和歌「これ天野っ!!

相変わらず、お主の起こし方は

どうにかならんのか?!

知らないわよ、起きない方が悪いでしょ?(玲)

ムッカーーー!

天野、最近…ちと我に厳しくはないか???

そうかしら?(横顔の玲)

そうじゃ、そうじゃ。見よ!!

さっき天野が叩いた所が、

もうこんなにも赤くなってるじゃないか!?

少しは、力加減を弁えろとあれほど~(汗)」

玲「ふん、知らないわ。

あなたの方が最近、(なま)けてるんじゃない???

何を言う!我は稽古で鍛えておるのじゃぞ(和歌)

そんなもので動けてると思っているの?!」

2人「(じゃと)よ!?!!!!」


バチバチバチバチ・・・


香帆「あらあら、まぁまぁ♪

玲、和歌、落ち着いて。はしたないわよ♡

あぁ?!(怒る2人)

・・・(ピキッ!ピキッ!)……はぁ。あら?」

リビングから丁度、隠れた2階の部屋の扉が

1人でに開け閉めする光景を見て

香帆は、幸せそうな顔付きで笑っていた。

2人「ぐぬぬぬぬぬーーー!!!!!!(怒)」

香帆「ふ・た・り・と・もぉ~♪

んっ???()じゃ(2人)

この地に足を付けて居たいのなら

こんな小さな揉め事で

[上]に追放されても……私は、知りませんよ?」

という先程の自分の怒りと救いの2つの笑顔で

2人に告げると段々と青ざめていく。

言葉の恐ろしさを悟った2人は、同時に謝った。

玲・和歌「も、もも申し訳ございませんでした!!

私達が悪かったです(汗)

イネちゃんは、な~に1つ悪くないです、はい!」

和歌「そ、そうじゃ(焦)

我の夢でな~芽亜ちゃんが一役買って出てくれた

お陰で我も気分が良い。

こ、今回はこの辺にしようじゃないか?

なぁ天野???(汗)」

玲「えぇ、えぇ(焦)

和歌は、良い夢を観られたのね…はぁ~」

和歌「天野は、違うのか?」

香帆「それがね~………」

玲「と、ととにかく(わたくし)は、芽亜ちゃんの被害者なの。

私のものを壊した罰として

良いように働いて差し上げましょう♪♪」

和歌「お、お~い。天野?

言ってる事と成り立ってないぞ~(汗)」

芽亜「う~~~ん。

良いよぉ良いよぉ?全然、やれるからぁ~」

いつもお喋りさんなギャルだった芽亜が、

今ではゆったり口調でどこかクラクラしていた。

難なく了承した芽亜に対して

いつもなら愚痴の1つや2つ威嚇してくると

思っていた事もあり、

3人は同時に芽亜を目線を向けた。

すると、頬を赤らめながらグデングデンに

酔っ払っていた芽亜に一度、静寂に包まれ

もう一度見て思考が停止したのだ。

3人「・・・。えっ???

う、ううっそおぉぉぉぉぉ~!?!!!!」

玲「酔っ払ってるじゃない!!

酔ってヒクッ……無いですよぉ~(芽亜)

とりあえず水、香帆…水を持って来てぇ(焦)

え、えぇ~分かったわ(香帆)

何でこんな事になってるのよ?!

私達に迷惑掛け過ぎよ、この子!」

和歌「あ、そういえば~

我……最後辺りに芽亜ちゃんの礼として

赤ワイン漬けの雲を渡したんじゃった…わ」

玲「えぇ~そうなの!?んっ?

んんっ???……っ?!

じゃあアレもこれも全部、和歌のせいじゃないのよ」

和歌「ガッハ!(汗)」

と香帆が、コップ10杯分の水をお盆に乗せて

持って来る時には玲のゲンコツによって

和歌の頭からは、湯気が出ており

床に転がっていた。

香帆「また喧嘩したの???」

玲「してない!!

香帆、芽亜ちゃんが酔ったのも全部、

夢の中で和歌が芽亜ちゃんにあげたものが

原因ですって(汗)」

香帆「なるほど~

芽亜ちゃんは、夢であってもお酒だけは飲んじゃ

いけない体質だった…て事ですね。きっと♪」

玲「そういうのは、いいから

早く芽亜ちゃんに飲ませてあげて!

天野が、自分でやれば良いじゃろう?(和歌)

どの口が言うか?!」

香帆「はいは~い♡」


数分後・・・


芽亜「とてもお見苦しい所をお見せしました。

すみません、天野先輩や稲倉先輩

それと麻上先輩もぉ(涙)」

香帆「良いのよ~

和歌には後できっちりと…躾しないとだから♪」

和歌「……にゃ?!

そうよ、今一度…反省なさい(玲)

ガックシ(涙)」

玄関前にて・・・

香帆「1人で歩いて平気なの芽亜さん?

既に時間は、12時を過ぎました。

夜道も危ないですし泊まって良いのよ!!」

芽亜「そういう訳にもいきません。

それは、また次回にでも甘えさせて下さい♪」

香帆「そ、そう?

芽亜さんが言うなら、大丈夫そうですね。

では、お大事に~♡」

和歌「芽亜ちゃんや~

また夢の雲に困った時は、我に言うのじゃぞ!

次こそ、大満足にいく夢を見させてやる☆」

芽亜「あはは……それは、楽しみですぅ。はい(汗)

次回は、必殺技以外でお願いします!!」

和歌「むぁ?

まぁ、それで芽亜ちゃんが楽しいならいいが

物足りなくはないか???

いえ、全然?!(芽亜)

そうか。

じゃあ我のとびっきり夢にでも招待してやろう!

はい、それは楽しみです(芽亜)

ワッハッハ!!(小笑い)」

玲「静かになさい、和歌!

クロハちゃん。

はい?何でしょ~……(芽亜)

私達(わたくしたち)の宝物を壊した事、

いつまでも根に持ちますから覚悟して下さいね♪

えっ、あ…あの~先輩、怒ってます?(芽亜)

いいえ!!怒ってません。根に持つだけです」

芽亜「は、はいぃぃぃ(汗)

その節は、申し訳ございませんでした!」

玲「で、これからあなたはどこへ行くのかしら。

自分の家、それとも友達の所?」

芽亜「あわわわ(汗)へっ???

えっと、ユリりんの所に行こうと思います♪

なんか私の為なのか前からの予定なのか

ユリりんのお家で絶賛、れんれんとユキっちが

一緒にお泊まり会してるそうなので

そこへお邪魔させて貰おうかと!!」

玲「そう。

誰の事だが(わたくし)からでは聞いても分かりませんが、

気を付けてらっしゃい♪」

芽亜「は~い!!

それでは、お邪魔しました☆☆☆」

3人はニコニコとした顔で

芽亜の姿が見えなくなるまで和歌は目一杯振り

2人は目で追い続け、顔色を変えて玲が口を開く。

玲「……ですって、

芽亜ちゃんのお友達の所に行くみたいなんだから

あなたも少し2次会に参加しませんか?シキ♡」

と3人の後ろには閉めた筈の玄関の扉が開いており

そこに居たのは、まさしく神恋の姿だった。

神恋「そうね。

しばらくの間なら、参加は可能だけど

あまり長居しないでさっさとお(いとま)させて貰うわ」

玲「えぇ~……(汗)

折角、神恋の好きなハーブティーが、

ようやく届いたっていうのにぃ~

皆んなで素敵な一時(ひととき)を過ごしましょうよ」

と神恋の腕に巻き付き、上目遣いを使ってくる

玲に対しどこか無反応の神恋。

香帆「まぁまぁ、シキも用事が終れば

その後でも合流できるんだし、我儘言わないの」

和歌「そうじゃ、そうじゃ。

一度、退出するだけだとあれ程、言うたのに

まだゴネるのかぁ?

天野は、シキの事を異常な程に好き過ぎじゃ」

玲「良いでしょ!

私達、3年生となれば

顔合わせする方が珍しいんだから!!

我儘言って何が悪いの?!ふん」

神恋「はいはい、話は部屋でしましょうか。

次は、幻想世界の中に居る時間が

長くなる可能性があるから

きっと楽しく話せると思うわ(笑顔)」

玲「はあ♪そうよね、そうよね!

香帆、私と一緒にお茶会の準備…手伝ってくれる?」

香帆「えぇ、喜んで♡」

和歌「そんじゃあ、我とシキは

リビングでの~んびり待っておるぞ♪」

2人「は~~~い♡♡♡」


友理宅にて・・・

芽亜が、インターホンを押すと

ずっと待ってたかのような速さで

友理がドアを開けて出て来てくれたのだ。

友理「良かったぁ~

結構、遅めだったから来ないかと思ったよ(ホッ)」

芽亜「ふっふふ☆

それは、私が芽亜ちゃんである事の証拠であり、

友達の友達の約束を守るのは当然ですから♪」

友理「うふふ。そうだね!!

じゃあ入って入ってメロちゃん、2人はリビングで

待ってるよ!」

芽亜「そうだったそうだった。お邪魔しま~す☆」


2階のリビング・・・

恋花「あっ、来た来た。

やっと来たね~今回の主役の人♪

もう芽亜ちゃんったら、あともう少し遅かったら

全員、寝ちゃう所だったんだからねぇ?

ネムネムのネムだよ!!(しょぼしょぼ目)」

と朱色の毛並みで猫化した恋花が、

ふかふかクッションの上で丸くなっていたのだ。

リビングの中央にあった四角いテーブルの横には

一つ目となった姿で雫が頬を膨らませ、

こちらを見つめてくる。

雫「ムッーーー芽亜さん、遅過ぎます!」

芽亜「あはは……これは失敬っていうか~

きゃわ!?2人共、きゃわわ過ぎるよ!!

きゃわ???(雫)

何々、この猫かられんれんの声が聞こえたけど

まさかまさかのれんれん本人なの嘘っ?!

何でぇ~もっとぉ教えてくれなかったの~~~☆」

猫の頬と芽亜の頬がゴシゴシと擦られている構図。

友理「あぁ、駄目だよ!?メロちゃん!

今、そんなにベタベタしたらぁ~………(焦)」

恋花「……チッ。

フッシャアァァァァァ!!!!!!!!!!(怒)」

と眠気のせいか恋花は目がガンギマっており、

友理が止める間もなく芽亜に激しくカブリ付く。

芽亜「ぎゃあぁぁぁぁぁーーー!!!!!!!

ごめんごめんごめんってば、調子に乗りました(汗)

……ってイダアァァァイ!」

数分後・・・

恋花は、後ろ足で首辺りを掻いた後で

香箱(こうばこ)座りをしながら落ち着く為に毛繕いをし始めた。

その光景を友理は、微笑ましく見守るその横では

呆然と立ち尽くし、かつ白目剥いた目で

芽亜のほっぺたには噛み付かれた

歯型跡が残されていた。

ちなみに噛まれた衝撃で芽亜は、

口から魂が抜けたみたいに一言だけ呟く。

芽亜「しぃ、じぬがどおもっだぁ(涙)」

友理「だから~………

駄目って言ったのにぃ、まぁ遅かったけど(汗)」

雫「・・・」


それから更に数分後・・・

芽亜「よぉ~し☆

とりあえず……私って何しに来たっけ???

夢だよ夢っ!夢を食べに来たんでしょ(友理)

あっ、あぁ~そうだったそうだった♪

記憶喪失か、何かなの?(友理)

そういう事だから長らくお待たせ致しました!!

芽亜ちゃんのゆるふわ雲探しへようこそ☆

歓迎するの私達(あたしたち)なんだけど~(恋花)

まぁまぁ、そこはいいから乗ってよ♪

とにかく皆んなが寝静まった所で

私が、遅れて夢の中に絶対入り込めるから

それだけは、保証しておくね!

あと、3人の宝物も聞きたいんだけど~☆」

3人「宝物???」

芽亜「そう!

これが一番、私が夢の世界に入ってやる事でね?

重要な事だから

間違っても嘘だけは吐かないでね!!

夢で壊したものは、

例えそこが自分で描いた妄想の世界だとしても

現実世界にも影響しちゃうから

壊しても私、知らな~い♪」

友理・雫「なぜにそこだけルンルン?!(ジト目)」

芽亜「保証はしないよって話だからね!

(あたし)は、言われた通り従っただけ

別に悪くないってと・こを証明しまーす☆」

おでこ辺りに腕を持っていきピースした手、

ウィンク次いでにとびっきりの笑みを浮かべ

舌をペロッと出している図。

諸々の説明を終えた所で

3人はようやく就寝となり、電気を消した。


芽亜「ふっふふ♪

とうとう、ゆるふわ雲探しも………

ここに来て第2弾とまで差し掛かるとは!!

いわゆる2次会……ってやつですな~

よ~し、盛り上がって行こう☆

まず最初は~………

ちっちゃくてきゃわわくなったユキっちに決めた!

家に来てから一言だけしか口聞いてないし

学校では、いつにもなく取り乱した事も

気になってからね、丁度いいや♪

(人は夢を見る事で

初めて深層心理に近付く世界だからね!

これで何か突き止められるかも)

さてさて、ユメミ世界へレッツゴー☆」

と言って玲の時と同じように

手を握りおでこ同士をくっ付けると

雫の夢の中へ入り込む事に成功した芽亜は、

すぐに怪しい雲行きのような穴に落ちていった。

芽亜「うわ~…(汗)

なんかジトジトしてる。湿気が凄いなこれ~」

とぼやきながらも完全なバクの姿へ変わり、

穴の奥底へと落ちていった。

そこは、見渡す限りの灰色のグラデーションで

遠方を確認するも霧がかかったように視界を阻み、

真っ白な床だけがはっきりと見える。

芽亜「あ~れ?

さっきとあんまり変わらない景色だ。

おかしいな~……ちゃんと入れてる筈だ思うけど、

んっ?アレ…何だろう???

すみませ~ん!!」

芽亜から遠く離れた前方に人影が見えた事に

意気揚々と他人の夢の中で声を掛けて走り出す。

その人影がみるみる内に

本来の姿へと変わり視界に映ったのは

芽亜にとって知らない人物であり、

雫にとって心によ~く残されていた日向の姿が

呆然と立たされており、振り返る所だった。

芽亜「んっ?これってぇ………まさか~(汗)」

雫「ぁぁぁぁぁあああ!?!!!!(恥)」

という雫の悲鳴混じりの絶叫と共に

芽亜が、部外者として見なされたのか

夢から現実世界へ引き戻されたのだ!

芽亜「うわあぁぁぁ?!

どったのユキっち、そんなに慌てて???(焦)」

と芽亜が言った頃には

既に目の前から雫の姿が消えており、

友理の机の下で椅子をバリケードにして

ブルブルと震え上がっていた。

雫「あっ、あの…あぁ……○*%#☆&!!(恥)」


シーーーン・・・


芽亜「うーん、あぁ~そっか!そういう事か♪

ねぇ、ねぇ~ユキっち。

もしかして………その人の事が好きだったりする?」

と言う何気ない一言により雫は、

もっとパニックを起こし慌てふためていた。

雫「す、す好きぃ!?

私は~ただ…お礼と言いますか?!

お詫びをどうすればいいか、

ずっと考えてただけなんです!!

好き……と言う訳では~~~ありません(バツ目)」


フラッシュバック・・・


これは、まだ雫が少し日向の事を

気になり始めた時の事だ。

夏休みが始まって夏合宿1日目に起きた事で

紅葉に見覚えがあるような気がして

警戒心全開で様子見していると後ろが崖である事を

知らずに下がってしまった。

紅葉の力により助けられたが、

突然の事でバランスを崩し地面に叩き付けられる

寸前に率先して助けてくれた。


合宿2日目で2人だけで会話した時は、

誰も来ない事を分かっていても

人気を気にする素振りの雫と

他愛もない話が出来た事に

心の底から嬉しかった思いもあった。

水着はともかく海坊主戦にて

またも助けられた事に対し嬉しくもあったが、

そのせいか少しダメージを負った

日向をかなり気にしていた。


合宿3日目、蘭の事情により

逃げる形で雫とペアを組んだ時の事だ。

本来なら苦戦する場を

穏便に済ませたい意志がたまたま同じだった為、

雫の力によって何とか回避できた。

その中で日向は、雫に対して普通にお礼を言ったり

褒められる場面がチラホラあったが

悲しそうな目で雫を質問責めしたりと

この時は、過去に関わる話になるなんて

想像もしていなかっただろう。

雫の過去と相まって互いを励まし合った結果、

普段は見れない素直な日向の笑顔に

雫は、ドキッとする。


この辺りぐらいから気になる対象から

自分には分からない気持ちが渦巻き始めた矢先に

2人が、出会ってしまった。

雫は合宿で話していた昔の知り合いだと分かると

止めるつもりで話し掛けていたが、

雫が見ている景色と日向が見ている景色は

全く違っていた。

友達としてではなく、敵として見なしており

冷たく…凄く冷たげな目であしらわれた時、

いつもの優しい先輩じゃない事に

気付いた雫は、胸がザワ付いていたようだ。

軽い気持ちで手伝おうとした自分が情けなく

一度は逃げてしまった雫だったが、

自分がなぜザワ付いているのか分からなかったけど

でも、まだ説得して間に合うのなら

日向を助けたい一心で再び、2人の前に出れた。


そして、2人の過去を聞かされた雫は、

それでも今ここで直接、出会えている事に対し

自分に何か響くものがあったようだ。

改めて、少しでも日向の役に立てた事に

1人で意気揚々と喜んでいたのも束の間で

昨日の悪夢のような出来事になるとは知らずに。

2人の運命を断ち切るくらいなら

自分は、どうだっていいという精神で

直前まで死を選ぼうとしたが、

友理と日向の協力により

未然に防がれた事で役目を終える事が出来た。

1人だけ死のうと覚悟していた

雫も再び、情けなく思っている所で

巻き込んだ事を酷く後悔する日向を気遣って

他愛もない事でお詫びを済まそうとしたが、

上手くいかないまま無意識の内に

夢に出てしまった事が芽亜にバレてしまったのだ。


フラッシュバック終了・・・


芽亜「ユキっち、夢っていうのはね?

夢の主が持つ深層心理を奥深くまで

追求してくれる場所であり、

知らせてくれる唯一の方法でもあるって知ってた?

だから夢に好きな人や嫌いな人が出て来るのは、

別に恥ずかしい事じゃないんだよ!

自分には、分からない気持ちや感情を

鮮明に映し出してくれる一種の表現方法であって

自分が[好き]か、どうか自覚しただけでも

大きな一歩だと(あたし)は、そう思ってるよ♪」

雫「一種の…表現方法???

うん!!うん!!(芽亜)

・・・。

で、でも芽亜さん!

この事は~……皆さんには内緒にして下さい(焦)

お願い出来ますか?」

芽亜「んっ?あ、うん。

ユキっちが、そう言うなら約束するよ☆」

雫「はあ♪ありがとうございます!!(笑顔)」

芽亜「じゃあ気持ちが楽になった所なんだし、

ユキっちには出血大サービスで

もう一度、チャンスをあげちゃうよ♪

ほらリラックスしてゆっくりゆっくりだよ~

そうそう、偉い偉い☆」

と言って芽亜は、雫にチャンスを与え

もう一度寝るよう促したのだ。


10分後・・・


芽亜「これで夢が完全に増築されたと思うから

そろそろ入っても良い頃合いかな~♡

そっか~青春だね♪うんうん。

れんれんとユリりんの所にも

もうすぐ行くからね!」

そう言って再び、雫の夢の世界へと入り込んだ

芽亜が次に訪れたのは、

城下町のようなレトロな家ばかりが(そび)え立つ

町にはザーザーと降り注ぐ雨。

やけに空気が、モワモワとした暑さをしていて

なぜか人型の姿で芽亜は

浸水した町の中、裸足で歩いていく。

芽亜「・・・雨???

ここは、羽田市でも…仁川市内でも無い場所。

私の知らない町だ!!

それにかなりの量が排水溝に詰まってるせいか

上手く排出できていない程の大雨が、

しばらく降ってたって事になる(汗)

そんなニュース、当時テレビにあったかな???

これじゃあ……ユキっちの宝物と一致しな………

うぇ~ん……はっ…はぅ……グスッ(泣き声)

んっ?女の子の~声???どこからだろう?」

芽亜の耳に入って来た

声は近くでもなく遠くの方から声が反響しており、

正確な位置までが分からないでいた。

が、それでも頭の中に

自然と流れ込んでくるような凄く悲しい

声の正体の為にも走ったり止まったりを繰り返す。

浸水した水をパシャパシャ音を立てて

やっと声が近付いてきた所で

芽亜は、裏路地から聞こえている事が分かった。

シクシク泣く声が誰なのか突き止めようと

覗いた途端、女の子が突然…芽亜の真ん前を

通り過ぎ思わずビクッとしてしまった。

大粒の涙をひたすら拭う少女、

それは今よりもっと小さい頃の雫だったのだ。

芽亜「……っ!?びっくりした~(焦)

な、泣いてる。これは現実?思い出かな???

もしかしてユキっちの……過去。

さっきの夢の内容と違い過ぎて

私自身、頭が追い付かなくなって来たよぉ(汗)

て、そんな事考えてたら見失っちゃうよ!

んっ?あの人は………???」

と芽亜がすぐ様、後ろを振り返って見ると

雫が泣き止んでおり、

前の人と向かい合って止まっている様子だ。

鮮やかな赤色の和傘を差した

比較的背の高いシトリン色の髪色を持つ女性が、

そこに立っていた。

芽亜が振り返る頃には、もう既に話が進んでおり

女性の口の形を見て最後だけ読み取れる。

芽亜「・・・止める為に来ただけ。

あなたに用は……無いわ…ですってぇ?(怒)」

話の内容までは分からなかったが、

最後の言葉を読み取っただけで

芽亜は、どこかキレており怒りを露わにしていた。

雫の前から避けようとする女性に対し

次第に怒りを(つの)らせていくと

芽亜の体中から赤黒いオーラを放っていく。

それは、誰かを攻撃する為の合図であり

これはあくまで夢で現実ではない為、

変える事が出来ない状況であっても

芽亜は、承知の上でその女性に指先を向ける。

怒りを抑える為には相手ぶつけない限りは

気が済まない程の勢いで放とうとした途端、

小さい頃の雫が女性の足に(すが)り付いて来たのだ。

雫「………します。

あ、あたちの……あたちのぉ(涙)

お友達を助けて下しゃい!!」

女性「・・・」

芽亜「ユキ…っち???(汗)」

女性の言葉を聞いて正気ではいられなかった

芽亜が発射寸前の妖術を

無事、終息させ肩の力を緩めた。

長らく黙っていた女性は、考えがまとまったのか

傘を目元くらいまでゆっくりと上げ

縋り付く雫の肩にそっと手を置き再び口を見る。

女性「そこに、ソナタのお友達が居るのだな。

ゔ、ゔん(雫)

そうか。では、(わたし)と来るか?

………えっ?(雫)

(わたし)と一緒に居るといい、

ソナタが望む幸せを掴むまでは、な?」

雫「あたちのしあわ…ちぇ???

さぁ、ソナタはどうしたい?(女性)

あたちは、あたちは誰かと……一緒がいい!

もう1人で逃げたくない…よぉ(泣)」

女性「そうか。

ずっと1人で、ここまで逃げて来たのだな………

では誓約(せいやく)しよう。私の側に居る事を許そう♪」

そっと女性は、しゃがみ込み雫を抱きしめながら

そう言った。

泣き喚く雫の小さな背中を優しく撫でるように。


芽亜「(ユキっち、一体、過去に何があったの?

夢はその人が抱く深層心理を深く映してくれる鏡。

嬉しい事、楽しい事、悲しい気持ち、苦しい思いが

全部が全部、思うがままに詰まったものの形。

それは、時に叶わぬ思い出を作り出し、

鳥かごに閉じ込められたかのようで

現実から目を離すのと同義でもある)

それが例え、その人が居なくなった

後だという事が私でも分かるくらい……に」

ぶつぶつと芽亜が呟いていると

泣き疲れた雫を抱え、女性はこちら側へ進んで来る。

曲がり角にひっそり隠れていた芽亜だったが、

すれ違い様に女性は鋭い目付きを

芽亜に飛ばし、そのまま歩いて行ったのだ。

芽亜「・・・えっ?

い、いま…私に気付いた???(汗)

だ……だって私は、夢の世界に居る限りは

姿が見えない筈…なのに、どうして?!

というより今思い返してみれば~

天野先輩達も私の存在がバレてた気が……(焦)」

と恐ろしい事実に触れ掛けた所で

芽亜の頭の上には、

いつの間にか夢の欠片雲が乗っかっていた。

芽亜「んんっ?えっ?!コレどこから(汗)

ユキっちの宝物は確か、[お守り]だった筈。

そんなものがあったら普通見逃さないし、

そもそもあの謎の女性とユキっちが

初めて出会ったっぽい内容だったけどな!!

それより……本当に食べっちゃって平気…かな?

なんか雲が現れてから

この辺りの空気が心做(こころな)しか冷たい気がする。

冷気???

手も何だか(かじか)んで来てぇ~

て、雲のせいなの!?

雫から聞いた話と違うけど

でもぉ…食べないと出られないし、

あぁ~もん!当たって砕けろだーーー!!

あっむ。もぐもぐもぐ、ゴクリ。

うーん、これは~なんて言ったら良いのかな?

簡単に言うと塩ソフトクリームみたいに

まろやかな味わいがする!

ふわっふわのわたあめみたいに柔らかくて

塩っぽさはほとんど無いくらい

普通に美味しいアイスだったよ♪

でも何でこんな味になったんだろう?

見た感じユキっちは、幸せいっぱいな気がしたけど

まぁ涙の味は、

しょっぱいって言うからかな???

夢って単純だから、そんな感じっしょ♪

あっ、もう次行っても良いみたい。

じゃあ行こ~う!!

(人の夢によって私、バクの姿だったり人型形態に

なってるけど……原因は分からないし(汗)

でもでも次は、変わっちゃうかもしれないから

保険として祈っておかないと)

次のれんれんに行く、

ちゃんとした手を使わないといけないから

芽亜は芽亜らしく、お願いしま~す☆」

そう言って目の前に現れたフヨフヨしたゲートを

通り抜けていった。


恋花の夢の世界・・・


本当に人型のまま送られた芽亜が、

次に立たされた場所は無限に広がる緑の大地に

至る所に綺麗な花畑達が散りばめられており、

すぐ近くにはナイアガラの滝のようなド迫力のある

綺麗な滝が見える。

かなり強い風が吹いていたが、

それよりも早く朱色の毛並みの猫と数万体の猫又が

草原の上をヤギの大行進並みに

横並びで並走していた。

それを見た芽亜は、所々引いていたのだ。

2人「う、うわぁ~………こりゃ凄いぃ(汗)」

芽亜「んっ?」

となぜか、自分以外の声がハモった事に驚きつつ

芽亜は目線を横に向けると

隣には奏太が、ニッコリと微笑んでいたのだ。

奏太「やっと……全て終わったんだな(意味深)

良かったじゃねぇか、恋花♪」

芽亜「???」

その言葉を横目に聞いていた

芽亜には、さっぱり分からないでいた。

すると、恋花が奏太を見つけるなりこう言った。

恋花「奏太♪奏太もこっちで遊ぼー!!

奏太のお陰で皆んなとこうして走れてるんだからさ

お礼も兼ねて一緒に遊んでよ☆」

そう恋花は、猫の姿で後ろ足だけで立っており

前足で奏太に手を目一杯振っている所だった。

それに対し、どこか呆れたような引きずった顔で

遠くの方ではしゃいで居る恋花にこう宣言した。

奏太「やれやれ(小声)

行きますよ、行けば良いんだろ?

君達全員が満足のいくまで

僕が、付き合ってあげますよっ!」

そう言って猫又達の群れまで走って向かってった。


そんな微笑ましい2人の光景を眺めながら

芽亜は、自分ごとのように嬉しそうな顔で

辺りを見回す。

芽亜「そっか、そっか~

れんれんも想い人が出来てたんだね。

心の底に秘めた希望のお陰で

叶わない夢だとしても

いつか絶対叶えたい気持ちが凄く伝わって来るよ♪

やっぱり夢って偉大だよね☆

れんれんのネコっち友達が、

こんなに沢山居たなんて知らなかったな~

皆んな、可愛い!!もふもふ、触りたい♡♡♡

ハッ……ダメダメダメ絶対ダメエェェェ!

そんな事したら嫌われちゃうよ(汗)

でも、でもぉ~………ぐぬぬぬぬぬ」

前に出した手をもう片方の手で掴み、

自分を必死に抑えようと1人で葛藤している。

何とか触りたい欲を押さえ付けられた芽亜は、

夕方になっても追い駆けている2人に近寄った。

すると、奏太達はやっと疲れ果ててきたのか

ダイナミックに倒れ恋花に関しては、

ヘソ天全開で寝っ転がっていた。

芽亜「わぁ~れんれん、大胆!?(赤面)

ちょ、ちょっとぉ…失礼しますよ!」

目に手を当ててつつ気持ちを即座に切り替え

芽亜は、猫の首元に手を掛けた。

すると恋花は首に付けていた黒いチョーカーが

1人でに動く所を肌で感じた途端、

毛を逆立てて姿の見えないものに向かって

四方八方に威嚇し始める。

恋花「ゔぅにゃお!!

ゔぅーー、シャッアァァァーーー!!!!!!

うにゃっ?!(焦)

ゔゔゔぅぅぅーーー、んにゃお!(怒)」

猫は、かなりの唸り声を上げて

意地でもチョーカーを取らせまいと

必死に抵抗する。

芽亜が真剣な表情で

チョーカーを外す作業をした所、

カチッという音が鳴り

自然と芽亜の顔に笑みが溢れた瞬間、

慌てた様子の猫が長めの唸り声を上げ

訳も分からず、感で引っ掻いた所が

丁度、芽亜の手に当たってしまい

チョーカーから手を離してしまったのだ。

芽亜「イタッ!?

ゔぅーーー!(涙する恋花)

れんれん、ごめんごめんね(汗)

少しだけだからその宝物を少しの間だけでいいから

貸して欲しいの!

今は取るけど、後で絶対に返すから安心して。

シャッーーー!!(恋花)

・・・。

…そうだよね、誰だって宝物にしてるものを

他の誰かに無闇やたらに触られたら

きっと嫌だよね。でもごめんね(汗)

私も最初は……誰かが大切にしてる物や

大切な思い出とかめちゃくちゃにしたり、

壊したりしたい訳じゃないの。

実際、偽物の宝物じゃなければ壊れないし、

こうでもしないと…私は、ろくに夢も食べれない。

夢の世界に入ったからには、

責めて、役目を全うしないとバクとして

私の生死に関わる事だから!!(涙)

その人が、抱く宝物なのか

どうかちゃんと見定めないと

夢の欠片雲も…姿を現して来ないんだもん(汗)

……だから、お願いだよ。

れんれん…(あたし)を元の世界へ帰してぇ(涙)」

そう芽亜の目から一粒の涙が、

草原に落ちた時だった。


夢の主つまり恋花には

バクの声や姿も普通なら見えないのだが、

芽亜の心からの叫び声が聞こえたのか

それとも猫の気まぐれなのか定かではないが

猫はそっと芽亜から顔を背け、

奏太の腹の上へと乗っかり

目を思いっきり(つぶ)り込むように尻尾で

首元のチョーカーを差していた。

芽亜「・・・いい…のぉ?(涙)」

と頭に?を浮かべながらも

丁寧かつ迅速にチョーカーの繋ぎ目を取り外し、

手の平に乗せ元の丸い形へチョーカーを戻した。

そうすると、芽亜は丸の中に手を突っ込み

ほぼ手探り状態で探していると

何かが引っ掛かっていて取り出しずらかったが

かなりのゴリ押しで穴から引っ張り出すと

それは、薄橙色のわたあめだった。激アツの。

芽亜「アッチィ!?アチッチッチィ!!!!!!」

かなりの熱さに耐えられず、

夢の住人である奏太の頭に乗せ

雲から湯気を放つ程の熱さだったのだ。

芽亜「フッー!フッー!

はぁ~……危なく手が大火傷するとこだったよ(汗)

(夢の欠片雲、長いから通称:わたあめ雲はね?

夢によって味や柔軟性、温度など

自由自在で色や種類がかなり豊富で

バク特有の性質により

わたあめ雲を夢で摂取した分の栄養を

現実世界にも蓄積される嬉しい仕組があるのだ☆

それにこれは、夢の主が見る夢に左右され

感情によって格段に味を締める事もあってか

私は、一種のグルメだと思って食べてるんだ♪)

さてさて、今回のわたあめ雲はどんな味か~って

アッチャッチャッチャ!!!!!!(汗)

いつになったらコレ冷めんの?!」

と言うのも宝物から取り出してから

かれこれ10分くらい経っている。

夢の世界では時間の進みが早いせいか

時間だけは、平気で過ぎ去ってしまう程早いのだ。

なぜか1°たりとも冷めない熱さが、

芽亜の手の平を焼く。

フーフーと必死に

自分の手を冷ましている芽亜の後ろでは、

奏太の頬や手などを舐め回したり

奏太の顔近くで丸くなったりと

夢の住人である奏太は、特に反応せず

動かなかったが自分から寄っておいて

勝手に頬を赤らめる猫の顔、

体をクネクネさせながらゴロゴロと喉を鳴らす。

芽亜「良いなー良いなー(棒読み)

そっちは、ベッタベタにくっ付いて

見てるこっちまで熱く……んっ???

・・・ああぁぁぁーーーーー!!!!!!

もしかして、そういう熱さなの?!

えぇ~じゃあ一生、冷めないじゃ~ん(汗)

仕方ない。

最終奥義:当たって砕けろーーー再来!!」

と言って気合いで両手を熱する熱さに耐えながら

何とか口に運びカブリ付く。

すると、わたあめ雲を口に入れた途端、

表面の熱さはどこへ行ったのやらという程の常温で

口いっぱいに放り込んだのだ。

芽亜「うっ、うっまーーーい☆

何これ!?

見た目がわたあめなのに味は

瑞々しいし、でもどこか甘酸っぱくて

ホットみかんみたいなこの不思議な味は!?

美味し美味し美味ししゅ過ぎる♡♡♡

ちぇ、一気に食べたのちょーショックなんですけど。

でも仕方ないか、

食べてる間もずっと表面だけは熱いままだし、

手で持ってる…とぉ~(振り子涙)

ご馳走様でした、れんれん。これ、返すね♪

ありがとう!」

と言ってチョーカーを猫の首に付け直し、

猫の額に軽めのキスをする。

ふと猫が顔を上げ辺りをキョロキョロするも

芽亜の姿は、既に無くなっていた。

恋花「……んにゃあ???」


友理の夢の世界・・・


そこは、仁川市であり家での日常や学校での日常、

休日での日常と様々な風景が映し出された。

ベッドから目を覚まし、自分の姿を鏡で見てから

友理の朝が始まる。

それを芽亜は、追体験するような感覚で

気が付けば友理の一人称視点に

体が乗り移っていたのだ。

芽亜(うわっわっわ!?

何これ、何これぇ~~~(焦)

私の体が勝手にって…いや、待てよ。

これは中身が私であって

外見は、ユリりんのもので

さっき鏡に映ってたもん!!

という事は、ユリりんが言っていた宝物が

何かまずは見極めないとだね(汗)

聞いてみたんだけど、

うやむやな回答が来ちゃったからなぁ~

[ずっと平穏な日々を送りたい♪]だっけ?

多分、今までの私の経験上、

大切な品じゃなくて思い出の可能性も捨て切れない。

ただ、これ~どうすれば良いのぉぉぉ!)

芽亜がそう考えると友理は動き続け、

朝食を食べながらテレビに夢中のようだった。

テレビにはニュースが映っており、

それは今、絶賛…世間で騒がれている

[砂かけばぁ事件]傍迷惑な行為を行うお婆さんが

報道されていたのだ。

友理「わぁ~~~面白い!うふふ、ふふ(笑顔)」

もはやバラエティー番組を見ているかのようで

友理は、ご飯を食べ終え台所へと向かい始める。

皿洗いをし、シンクを洗い終えた所で

友理が制服姿へと場面が変わった。

家を出て、横断歩道で一時停止したり走ったりと

反動が凄いせいか、

中身の芽亜だけが吐き気を覚えていたのだ。

芽亜「うっ……!ユリり…ん、待って(汗)

そんなに走らなくてもって気持ち悪ぃぃぃぃぃ!!」

何とか吐き気を抑えられたのも束の間で

後ろから猛烈なアタックをして来る恋花に

背中を押され限界突破し、吐いてしまった。

そして、恋花の腕を取るように花梨が止めに入り

入れ違い際に雫が

丁度、掛け付け会話を交わし始めたのだ。


1年A組の教室・・・

教室に入った友理は自分の席へと向かい、

廊下側から遠い窓際の一番左後ろの席で

しばらく座っていると

駒と百が近寄って来て話し掛けてきた。

駒「友理さん、おはようございます♪

おはよう!駒ちゃん、朝比奈さん(友理)

あんさんもおはようさん(百)

うふふ、ふふ♡(友理)

それよりもですよ、2人共!!

また最近になって

仁川市で事件続きじゃないですか?

朝礼で話してたものは数に入れないとして

私、夜道で1人で歩くのも

ましてや、森に住んでいますから

帰り道がより不安で不安でぇ~(バツ目)

2人のどちらかでもいいので放課後、

ご一緒に家まで送り届けてくれませんか(汗)」

百「あらまぁ~

コマッちゃんは、いつ見ても可愛らしいなぁ。

よしよし、けど…うちは今日に限って

用事が入ってるんやったわぁ~

だから……予定が、空いてたらでかまへんのですが

友理ちゃんに頼んでもぉ?」

友理「うん、良いよ☆

朝比奈さんの分まで

きちんと駒ちゃんを家まで届けて見せます!」

百「おおきに、ほな頼みやしたよ~

あ、そろそろ先生方が来られる時間です。

ほな、ごめんやす(失礼します)」

2人「は~~~♪」

駒「では友理さん、私も戻りますね(小声)」

友理「また後でね~」


芽亜「・・・」

授業前でも移動教室でも話せる暇があれば、

話し掛けて来る友達が友理に寄ってたかる。

恋花も花梨も皆んな皆んな笑顔で溢れており、

その中にも桃華が居た。

学校に来て2日しか経っていない桃華でも

すぐにA組や他のクラスとも仲良くなれる

誰にでも接せる気さくな性格だった。

芽亜は……何を思った…だろうか?

校内で有名な蘭達とも交流が出来る

友理の姿を見てボソッと呟く。

芽亜「………人気者」

たった一言だけで芽亜は

とても悲しそうな表情をしており、

どこか寂しそうにも思えた。


学校から場面が飛び、

友理と恋花、花梨と一緒に自由に街を出歩き

数え切れない程のショッピングを楽しんでいた。

友理が花梨にゴシックロリータ衣装を勧め、

着替えさせるとカーテンが開かれる。

そこには、頭に大きな白いリボンを付けており、

制服っぽい貴族衣装のゴスロリワンピで

ワインレッドを基調とした

薄い黒との色合いがマッチしていて

胸元には、黒一色だけのリボンが入っていたのだ。

それを見た芽亜も思わず、頬を染めながら

芽亜「可愛い……(照)」とも口に出していた。


他にも芽亜が今日、友理宅に訪れる前の事だ。

普段から見え隠れしていた雫の姿や恋花の姿などが

映し出され、芽亜はテレビを覗き込む子供のように

無我夢中で目の前の光景を見つめていた。

まず、友理の家に1番乗りで到着した恋花だが

玄関を開けた時には既に猫化しており、

丁度、耳の後ろを後ろ足で掻き終わった所だった。

友理の部屋の扉を開けると

真っ先にフローリングの上を駆け抜け

家中を探索し終えた所で

床でゴロンとしたりソファーの上で

スヤスヤと一足先に寝ている姿が確認できたのだ。

芽亜「きゃわきゃわ☆

やっぱり獣人化してる時のれんれんも

猫化したれんれんもちょ~きゃわわだよ!?

夢から覚めたら真っ先に撫でてあげたい♡

噛まれない程度に優しく、ね?

あっ、ユキっちも来たみたい♪わぁ~い!」

丁度、インターホンが家中に鳴り響き

ようやくハイテンションになってきた

芽亜が、雫を迎えに玄関まで足を運ぶ。

ワクワクした顔で玄関の扉が開かれると

まさかの妖怪化していない状態で

雫が、入って来たのだ。

芽亜「えぇ~!?

そこは、もう小さくなってましたっていう

流れでしょうがっ?!」

という渾身のツッコミは、2人に聞こえる間もなく

友理の部屋へと案内され入った途端、

恋花が居る事にかなり動揺し妖怪化してしまった。

雫「あわわわ、林堂さん!?

あの……あぁ~の、あののののぉ(焦)

だ、大丈夫だよ。雪乃さん、恋花さんは~(友理)

???(芽亜)

・・・・・・

だからもう大丈夫だよ!!

なっ、なるほど…では前と比べて

比較的、落ち着いた方っていう

認識でよろしいんでしょうか?」

友理「うんうん、そうだよ!(汗)」

扉前でコソコソと2人で話していると

部屋の中に居た恋花の耳には、

当然届いていたようで口を挟んできた。

恋花「あのさ~

お2人さん、(あたし)の耳…甘く見過ぎじゃない?

えっ、もしかして聞こえちゃってたり?(2人)

うんうん。

・・・ぎゃあぁぁぁ!?!!!!(2人)

はいはい、もうその事なら

私なりに反省したし考え直したから

恨むなら私を恨めばいいんじゃない?

不快にさせる思いをしたのなら謝るから

その~……ごめんなさい(照れ臭そう)」

2人「ふぇっ?」

友理「…えっ???これって~………」

雫「夢じゃ……無い!?

あ、いえ。その清見さんに

何があったのかは存じ上げられませんが、

恨むなんてとんでもないです!!

確かに今でも私は、他者から向けられる視線は

痛いですし、怖くて慣れるつもりもありません。

ただ…それでも清見さんが

悪いと思って頂けて直接、謝ってくれるだけでも

私は、とても嬉しいですよ♪」

恋花「えっ……嬉しい???

あなた、変な感性待ち合わせているのね。

へっ!?おかしい…でしょうか???(雫)

普通は、誰しも相手に自分が舐められているという

認識を改めた方が良いわよ?

まぁ、そんな事……気にしないなら別だけど。

芽亜ちゃんと友達になった子なんだからさ

私が何か、とやかく言う資格も無いしね♪

つまり…???(雫)

ふん、察しが悪いね~分からない?

私の……友達になってよ☆」

雫「えっ!?」

友理「はあ♪良かったじゃん、雪乃さん。

恋花さんに認められて!!

私が、清見…さんと?!!!!!(雫)

良かった~!

2人がやっと和解できて(わたし)、嬉しいよ☆

うふふ、ふふ」

雫「・・・(頬を染める)

わ、私なんかで宜しければ、

どうか……よろしくお願いします!!」

恋花「あはは(笑)

ホント、おかしな子だね♪

コノハちゃんと同じくらい良いリアクションしてる。

それじゃあ私は、芽亜ちゃんと同じ呼び方で…

[ユキっち]ってこれから呼ぶね!よろしく☆」

雫「……っ!

はい、では私は林堂さんと同じように

[恋花さん]とお呼びします♪(嬉)」


芽亜「へぇ~れんれんとユキっちが、

私の知らない所で仲良くなっちゃって~♡

しかも(あたし)が命名したあだ名でれんれんと一緒!?

それって、つまり私の夢が1つ叶ったも同然!!

うわ~感謝、感激、雨あられだよ☆

れんれん、サイコーーー幸せ!!!!!!」

と恋花に感謝の意を込め、気持ちが昂った所で

芽亜は、ふと友理の部屋の壁から

雛あられのような白いキラキラとした

モヤが吹き出ている事に気付いた。

そのモヤを間近で見た所で

芽亜は、かなり興奮気味にこう口にする。

芽亜「……ってコレ?!

私が夢の世界で[幸せ]って抱いた時にしか現れない

特別な[ユメカワあられ]じゃん!?

えぇ~…(汗)生まれて初めて見たかも☆☆☆

お姉ちゃん達から聞いた事があるけど、

ホントに!滅多に!!

巡り会えないちょ~貴重な[夢中食(むちゅうしょく)]だよ!!!

そんな私が、友達の夢で幸せって感じたから

出て来た……んだよね?!

本当に?マジで?!うっそぉでしょう!?

わぁ~い、神様ありがとー♪♪♪」

そう言って芽亜は、白いモヤのあられを手に取り

ピンク、黄色、緑、白色がミックスされた色が

サッカーボールサイズで手に乗っている状態。

芽亜「わあぁぁぁ☆

………ゴクリ(緊張)い、いただきます!

カサッ・・・

……っ!?

ううぅぅぅーーーーー!!うまうまっ♪♪♪

表面は、パリッとしてて

中のふわふわな綿がホッカホカのご飯みたいで

噛めば噛む程、甘味が汁のように出て来る!?

雛あられにまぶされた砂糖と綿を一緒に食べると

パフェのように甘い味わいだ☆

甘いもの好きの私にとっては、最高の一品だ!

というか[ユメカワあられ]は~~~

夢の主から取れたものであって

味は、入り込んだバク好みの味になる☆

見た目の割りに侮れない(涙)

ゴクリ。

しかも食べ終わった時のこの幸福感が、

私の心を満たしてくれるぅぅぅ!!

あぁ~美味しかった☆♡♪(テヘペロ)」

あんなにもデカデカと真ん丸にあった

巨大な夢中食をペロリと食べ切ったのだ。

口元に残された僅かな食べカスですら

気にも留めず、満足してしまった芽亜は

速やかに現実世界へと戻って行った。


暖かい淡白い光に包まれ、

ガラリと部屋の雰囲気が変わっていく。

モノクロの世界へと変色し猫化した恋花と雫は、

まるで時間が止まったかのように動かなくなった。

友理が瞬きをしたほんの一瞬で

緑色の瞳から赤色の瞳へと変わった途端、

淡々と不気味な笑みを浮かべ喋り始めたのだ。

友理「うふふ、ふふ♪

彼女は、妾が観たい夢じゃない事………

気付いてなさそうね。おかしな話(笑)

妾が本当に観たい夢、

それはあの頃の(みな)と過ごしてきた時間だけだ。

この気持ちだけは偽りのままで()い♪

それに最近…彼は、妾が消えてから

ありのままの自分を受け入れているのだろうか?

妾が側に居ながら

彼の姿をあまり見ていない、少し寂しいな」

友理がそう呟くと

目の前には、明るい子供達の声が響き渡り

角の生えた子達がかけっこをしている様子が、

映し出される。


そんな中、小さい頃の誠也の姿があったり、

九城っぽい髪色の男の子や茶髪の男の子が

昔の友理の側から離れようとしなかった。

夢の友理「……あぁ♪

懐かしい。あんなにも小さかった(みな)が、

今ではあそこまで成長してるとは

誰が想像付くことか。

この頃の私は、間違いなく[幸せ]…だったな(涙)」

涙ぐみながら友理は着物の袖で涙を拭い、

夢の友理は遠目に居た1人の子供に目を向ける。

それは、地面に付きそうなくらい長い髪で

赤髪に片目が隠れる長さの前髪の子だった。

女の子なのか男の子なのか見た目からでは、

判別が難しいくらい可愛い過ぎる男の子に近寄る

1人の女の子が居た。

昔の友理「また、1人で遊んでるの?

1人も楽しいけど~きっと誰かと一緒に遊んだ方が

よっぽど楽しいよ!

ほら、(わたし)と一緒に遊ぼう♪」

幼いながらとびっきりの笑顔で友理は笑い掛け、

男の子に手を差し伸ばす。

すると、男の子は俯いていた表情から顔を上げ

綺麗なベージュ色の瞳が視界に映り込み、

友理が伸ばした手に掠れる程度に触れた

その時だった!

夢の外から雫の声が、友理を呼び掛けてきたのだ。

雫「………さん?お……く…さい。

林堂さん、……さんが帰っちゃいますよ!!」

友理「ハッ!」

ソファーの上で寝ていた友理は、

雫の声で目覚めると緑色の瞳をかっぴらき

すぐに上体を起こした。

キョロキョロと周りを見回していると

友理のお腹の上で丸くなった1匹の猫が、

ジト目で見つめていた。

横には、雫が膝を曲げてこちらを覗き込み

その隣に芽亜が両手を腰に手を当てて見つめる。


雫「もう……林堂さん。

芽亜さんが、バクとしての仕事が終わったら

すぐに起きても良いと聞いたじゃないですか?

まぁ~別にそのままでも良いんだけどね(芽亜)

いえ、ちゃんと最後まで見送らせて下さい。

私の家では、そういうルールがありましたから!!

それって単にユキっちが思ってる事なんじゃ(芽亜)

ち、違いますよ!?私は………その!

それにここユキっちの家じゃないのにね~(恋花)

……あっ。

し、失礼しました。今のは、忘れて下さい(恥)」

友理「・・・。

友理ちゃん?(恋花)

ユリりん???(芽亜)

んっ?……うふふ、ふふ。

今日の雪乃さん、おかしい♪

り、林堂…さんまで!?(雫)

でもありがと(ボソッ)

……えっ?何ですか、よく聞こえません(雫)

ふふ♪何でもな~い☆

じゃあメロちゃん、玄関まで送るよ」

芽亜「はあ♪ありがと、ね!!」

キラッとウィンクして見せた芽亜は、

トコトコ足元で歩く猫を抱き上げながら

玄関先へと立った。

頭を撫でつつほっぺた同士をスリスリしていると

芽亜の顔に噛み付いた反対側の頬に

強烈な猫パンチが炸裂したのだ。

芽亜「ぶへぇ!?!!!!(目が飛び出る)

ゔぅーーー!(恋花)

ご…ごめんね、れんれん?!

つい可愛くて

その~欲望が抑えられなくてぇ(涙)

でも、安心したよ☆気にしてなさそうで!!

何が???(恋花)

チョーカーの件、ごめんね。れんれん(汗)

んっ?何の話をしてるの???(恋花)

え、だから夢の中でチョーカーを………

(あっ、そうだった。

元々は天野先輩達が例外であって普通の妖怪なら

まず、妨害された事すら覚えて無いんだった。

あちゃ~ついうっかりしちゃったぁ(汗)

んんっ?ねぇ、芽亜…だい(恋花)

うん!こっちこそ、困らせてごめんね。

私の勘違いだったよ。あははー……(苦笑い)」

恋花「変な芽亜ちゃん」

芽亜「あ、そうそう!!

夢の中に居た想い人なら任せてね!

私、こう見えて秘密主義者だからさ

誰かに言いふらす事はしないから

安心してっては・な・しだよ☆」

ビューーー!!・・・

友理「んっ?想い人???」

2人「……っ!?芽亜(さん)ちゃん!!!!!!」

芽亜「おっと、これはお恥ずかしい(汗)

ユリりん、今の話は綺麗サッパリ忘れといてね?

じゃあよろしく~☆」

2人「うぅ~(恥)め、芽亜(さん)ちゃん!」

芽亜「ホント、ごめんなさーーーい!!(焦)」

と言ってドアを勢いよく開け

芽亜は、その場から逃げるように走り去っていく。

玄関に残された3人の内、

頬を赤らめる2人だったが次第に落ち着いたのか

ふと声が揃っていた事に気が付き、

目線を合わせた。

2人「んっ?」

雫「恋花……さん???」

恋花「ユキっち…も???」

2人「ええぇぇぇぇぇ!?!!!!」

友理「えっ、何々?!2人共、どうしたの?」

2人「何でも(ありません)ないわ!(恥)」


帰宅・・・

友理の自宅から仁川市の隣にある

羽田市のマンションまでダッシュしたようで

エレベーターに入ってからも

ずっと息を整わせようと落ち着かせていた。

1503号室までヨタヨタ歩いていく。

芽亜の自宅の筈なのにインターホンを押し

扉前で少し待った所、

狐の耳や尻尾を生やした凛音が扉を開けてくれた。

2人は、廊下を歩きながら会話を交わすと

リビングには既に人魚化しており、

銀色のヒレを露わにした美夏のものだった。

凛音「芽亜、今何時だと思ってるの?

もう夜中の2時過ぎよ(汗)

いくら何でも遅過ぎるわ」

芽亜「ごめんってば~~~リンりん(涙)

私も大変だったんだよ、夢の世界とはいえ

夢の主の宝物を探すのに毎回骨が折れるからさ」

美夏「えっ?

芽亜ちゃん、どこか骨折したの大変!?

すぐに連絡しないと!!」

凛音「美夏、そういう骨の話はしてないわよ。

え、そうなの???(美夏)

そうよ、全く……(汗)」

芽亜「あはは(笑)

ミカたん、またおかしな事…言ってる~

じゃあ残す所、1人になった事だし

手短に済まそっか!

て事だから、宝物教え・て♪♪♪」

凛音「もう調子がいいんだから……(汗)」

芽亜「えへへ♡

あ、あのね…芽亜ちゃん(恥じる美夏)

んっ?何々、どうしたのミカたん」

美夏「………(赤面)

(わたし)、私ね…今日の為に

芽亜ちゃんが来るまで沢山想像してよりリアルに

感じて欲しくて一生懸命、考えてきたんだ!!

だから……た、楽しんでくれると嬉しいな♪」

凛音「うんうん、うんうん♡」

芽亜「えっ、もしかしてリンりんも

事前に知ってる感じだったりする???

えぇ、そうよ。その為に(わたし)が居るもの(凛音)

ええぇぇぇー!!!!!!ズルい!

ズルくありません(凛音)

ぐぬぬぬ。それで、それで☆

(あたし)にどんな事、見せてくれるの?

それは、入ってからのお楽しみ…です(美夏)

ブーブー。

でもいっか、入っちゃえば全て解決だもんね!!

じゃあゆっくり寝てくるんだよ、ミカたん♪」

美夏「うん☆」


数分後・・・

美夏「スゥ~…スゥ~……スゥ~…スゥ~……」

芽亜「じゃあ行って来るね、凛音ちゃん♪

えぇ、んっ?…芽亜!?(凛音)

シッー………ミカたん、起きちゃうよ~(小声)」

凛音「ご、ごめん…って何でよ?!(小声)」

芽亜「あはは……久しぶりに呼びたかったんだ。

だから気にしないで、ゆっくりしててね☆」

凛音に一声掛けた芽亜は、玲と雫にやったように

美夏の手を握りおでこ同士を合わせた途端、

ふにゃふにゃと脱力していった。

それを見た凛音は、

ニヤリと笑い優しい目で2人を見つめる。

凛音「ホント…あなた達は可愛いらしいこと♪

はぁ~……雫も良い夢、見られたかしら?」

と凛音は、音もなくそっと立ち上がり

明るかった部屋の電気を消し、どこかへ向かった。


美夏の夢の世界・・・

海の水深がグラデーションになった穴に落ちていく

芽亜は、身を委ねて涼しい空気を満喫していた。

水深が青暗くなった所で

泡がプクプクと上に向かっていき、

太陽の光が水に差し込むような強い光が

視界を遮る。

ふと、瞼を上げるとそこは

海坊主戦でも使った洞窟の先であり

深沢市の海が目の前に広がっていた。

人型の芽亜がキラキラとした目で

見つめ立っていると後ろから美夏と美夏の手を握る

自分の姿が突然、走って来たのです。

芽亜「えっ、私!?

まぁ~………そうだよね。

ミカたんからは、私の姿が見えないんだし

1人で遊ぶよりかは芽亜が夢の住人役として

組み込まれた方が良いかもね。

何それ、めちゃくちゃカッコイイんだけど☆

しかも水着、海だもんね!そうこなくちゃ♪」

と言うのも夢の住人である芽亜の姿は、

上下に分かれた黒い水着で

紐部分とワンポイントのリボンに

ヒラヒラ付きで色は、ピンクだった。

美夏は、芽亜と対照的で白い水着のワンピース型で

ヒラヒラが付いており、色は青だった。

なお、今の美夏はヒレ無しで

水に触れても素足のままで遊べていたのだ。


芽亜「人魚の妖怪ちゃん達は

水に触れるだけでヒレが出て来ちゃうせいか

ほとんどの人魚ちゃんは、

足で泳ぐ方が憧れなんだって♪

私達は、ヒレで泳ぐ事の方が憧れるけど~

きっと暮らし方の違い何だろうね!!

これだけは、人魚らしくないって

譲らない人が非常に多くてさ〜

中々、立証してくれないんだとか(汗)

まぁ…分からんでもないが、限度があるだろ。

世の中こんなんだからさ

せめて、夢だけでも満喫できると良いね☆

という事で夢の主も変わった事だし、

ミカたんが折角、考えてくれた水着だもん。

夢の住人である以上、私も水着を着なきゃ!」

と言って芽亜は、

はしゃぎながらバクの能力を使い

私服から水着へと衣装チェンジさせる。

早着替えした所で

2人もとい3人は、海へとダイブしたのです!!

浮き輪に乗ったり泳いだり、

夢の住人である芽亜と美夏の2人が

ボール遊びをしたりする姿もあった。

美夏「楽しいね!

芽亜ちゃんが、海に見るの初めてみたいだから

先取りしちゃった♪

ど、どう……かな?(照)」

夢の芽亜「う〜んふふ、そうだったんだぁ。

凄く綺麗な海だね。テレビでよく観る景色!!」

美夏「も、もう〜

折角、夢で実現させてあげたのに

またそういう反応する…ムゥ〜(赤面)」

夢の芽亜「あは〜は、そうかなぁ?

ごめんごめん。私、普通の反応が分からないやぁ」

ほぼ美夏が一方的な喧嘩をしているが、

2人はボールを返し返されたりとラリーが

かなり続く。

そんな2人の掛け合いや交互に行ったり来たりする

ボールを目で追いながらニコニコと見守っていた。

芽亜「・・・うふ♪

2人共、何だかすっごく楽しそう!

1人は自分だけど、

まるでミカたんと一緒に遊んでるみたい。。。

……って、そんな事あって堪るかーーー!!(怒)

しかもあの子が思う私の印象が最悪過ぎるし、

姿は(あたし)なのにぃ、私自身なのに

何でこんなにも胸が痛いのぉさ〜〜〜(涙)

私が一番、私が……一番、

美夏ちゃんの事が好きなのにーーー!!!!!!

こっちが本物の芽亜ちゃんなのにぃ〜

偽物の私と遊んでそんなに楽しいか?!

ムゥ〜偽物がその気ならずっと妬んでやる。

こうなったら今すぐにでも美夏ちゃん救出作戦を

発令してぷにぷにとしたお肌に密着、

美夏ちゃんのお肌に触れて良いのは私だけでいい。

あのボールもきっと狙ってる筈だ!!

アイツもあの子も絶対に許すな(怒)

それから美夏ちゃんは………私のものだ!」

2人に向けてそう宣言した途端、

遊んでいたボールがあらぬ方向へと行ってしまい

芽亜の顔面にボールがヒットし、

浅瀬にぶっ倒れたのです。

赤くなった顔、白目剥いた目で

大の字となって全身が沈んでいく。

芽亜「ブクブクブク……」

   ↑

  なお、息は出来る


夢の芽亜「…んっ?

う〜ん、さっき何かに

当たったような音がしたけど気のせいかぁ。

うん、気のせいだぁ☆

美夏ちゃーん!!これな〜に???」

と言って真っ白なイルカを上に掲げる。

美夏「・・・。

そ、それ……ど、どどどこから!?

花梨様から貰った大事なもの(焦)」

夢の芽亜「んんっ?

あぁ〜言ってなかったっけぇ???

私、夢の中ならな〜でも干渉できるし

夢の住人である分、普通のバクなら

干渉出来ないとこまで出来るんだぁ☆

どう、すご〜いぃ?」

美夏「そ、それは普通に凄いと思うよ。

でも、まず夢の住人って何っ!?初耳だよ(汗)

も、ももしかして私が、無意識の内に

芽亜ちゃんを作り出してたって事っ!

に、に偽物?!

じゃあ本物は、この夢の中にぃぃぃ(恥)

えっと〜あぁの、ごめんなさい!

ど〜うしたのぉ???(夢の芽亜)

わ、私は目の前に居る芽亜ちゃんじゃなくてぇ〜

勿論、あなたの事も好きぃ…だけど

私が本当に大好きな人は、

中学の時からずっと一緒だった芽亜ちゃんだけ

だから……ごめんなさい。

あなたとは、もう遊べない!(汗)」

美夏は、そう言って夢の芽亜に

自分の言いたい事をはっきりと伝えた。

逆に自分の存在を否定されたにも関わらず、

芽亜は、夢の芽亜はそっと微笑み返してくれる。

夢の芽亜「うん、それくらい知ってるよぉ♪

見てれば、(わたし)でも分かる!!

バレバレだったからさぁ〜

ふぇ!?(赤面する美夏)

(わたし)(あたし)がこの場で共存する限り

意識は本人と繋がったままだから捉え方が違うわ。

今も美夏ちゃんと一緒に居ると

ずっとドキドキしてて不思議な感じがする(嬉)

えっ?それってぇ……(美夏)

うん、(わたし)はきっと美夏…アタッ!?」

突然、夢の芽亜の頭目掛けて

アヒルのおもちゃが当たり痛がる素振りをする。

美夏「えっ、何々?!

私が……何て言ったの???」

夢の芽亜「だから、私は美夏ちゃんのアタッ!」

今度は、思いっきりさっきのボールが

頭に直撃し、強制的に黙らされたようだ。

芽亜の後ろを見ている筈の美夏は、

それよりも夢の芽亜が

何て言うのか気になり過ぎるのか

段々と距離を詰められ、迫って来る。

美夏「だ、だから何…ですか?(上目遣い)」

夢の芽亜「そ、それは……

(わたし)にそんな事、言わせんな(照)

本人に聞けば、良いじゃない。

アンタはとっとと帰りなさい、このバカ!!」

バシャバシャと浅瀬を掻き分けていく夢の芽亜、

恥ずかしさのあまり逃亡してしまった様子。


美夏からかなり離れた瞬間、

夢の芽亜の足に何かがしがみ付くかのように

絡まって来て浅瀬に体を打ち付けた。

夢の芽亜「イタタッ、こんな事する奴は

1人しか居ない。あなたよね、(わたし)!!」

打ち付けた拍子に髪が解け、

ストレートの夢の芽亜とサイドテールの芽亜が

対立していたのだ。

芽亜「(あたし)は、私だも〜ん!

そもそも大元がち・が・い・ま・す☆

まぁ、久しぶりに見たけど

アンタも相変わらず、優秀ねぇ〜私と違って♪」

夢の芽亜「あなたは、相変わらず落ちこぼれねー

優秀な(わたし)を少しは見習ったら☆(ドヤ顔)」

芽亜「ふん、調子に乗りたければ好きにしたら?

優等生ぶっても評価される訳じゃないんだし、

真似した所でアンタに負けたみたいで

虫唾(むしず)が走るだけだから!!

何ですって!?(夢の芽亜)

だってそうじゃん♪

夢の中でしか生きれない芽亜…なんだから!

(そう。

この子達は、夢の世界でしか生きられなくて

生まれてからずっとこの世界で育ってきた。

あとバクの依り代という重大な役目を任されてね。

私が〜……幽体離脱だっけな???

夢の世界に潜ってる間、

向こうの私は抜け殻そのものだからさ

完全に無防備、つまり隙が生まれる所を

この子が私の事を守ってくれるっていう寸法。

人魚ちゃんとは別ベクトルの悩みだけど、

この子達は現実世界を見て回りたいんだって!!

出来るとは思うけど、

一時的に体を乗っ取られる訳には〜………

そんな感じがしてならない(汗)

唯一、楽しみなのが私達が

バクとしての仕事をしている風景とか、かな?

私みたいな問題児でポンコツな仕事風景を観る

物好きな依り代ちゃんは居ないからね。

しかもお姉ちゃん達の依り代ちゃんも見てみたけど

なんか個体差があるみたいでさ!

(あたし)達の場合は、落ちこぼれで芽亜が優等生だったり

普段から真面目過ぎるバクは、不真面目だし

のほほ〜んとしたバクだとずっと怒ってたりで

とにかく大変な子達なんだ〜

表側の私達(あたしたち)と違って

反対の人格を元に形成されててさ、

これが面白いんだよね〜♪)」

夢の芽亜「ねぇ?ねぇ、芽亜ちゃん!!

さっきから(わたし)の話を聞いているの?!

んっ?あぁ〜ごめんごめん、何々☆(芽亜)

また、聞いてなかったの!?

あなたと話してると非常にイライラするわ。

もういい、さっさとあの子と帰りなさいよね」

と言って手の間隔(かんかく)を少し空けていると

その間から淡い水色のオーラを出し始めた。

すると、手には瞬間的に

パステルカラーで彩られた虹色のわたあめ、

その上には赤いビーズのような丸いものが

振り掛けられており、雲が現れたのだ。


芽亜「えっ、何々コレどうしたの!?

見て分かるでしょ、夢の欠片雲よ(夢の芽亜)

え、あ…うん。それは、分かるけど。

ミカたんの宝物って一体、何だったの???」

夢の芽亜「はぁ……分からない?

コレは、[私(わたし)]から出たものなのよ。

これで答えがはっきりするかしら(赤面)」

えっ、アンタからって

まさかあっ…あ、(あたし)が宝物なの!?

嘘でしょ、美夏ちゃん!!!!!!」

夢の芽亜「んふふ、気付いたかしら?

どうよ、私の能力は夢の中に入れさえすれば

空気を切るだけで簡単に取り出せるのよ☆

落ちこぼれのあなたと違って私は、優秀なの。

2人揃って相思相愛だなんて笑っちゃうわ(笑)」

嘲笑うように笑う夢の芽亜だったが、

本当の芽亜は、幸せな笑みに満ちていたのだ。

芽亜「……うふふ♪

そっか〜ミカたんが、私を…んふふ♡♡♡

アンタに嫉妬したのは何か(しゃく)だけど

そんな事、今はどーでも良いや!!

えへへ(笑顔)」

夢の芽亜「なっ、何でアンタが嬉しそうなのよ!

早く食べなさいよ、早く食べて

あなたとは、すぐにでもおさらばするんだから。

この夢を終わらせて!!」

芽亜「んっ?そっか、そっか。

芽亜は、まだ(あたし)と離れたく無いんだね!

もう〜そういう回りくどい言い方して

素直にそう言えば良いのに、このツンデレが〜☆」

と言ってほっぺたをツンツンする芽亜に対し、

すぐ顔が赤くなってしまう夢の芽亜。

夢の芽亜「ちょっ!?

アンタこそ、(わたし)の事…からかうのも

いい加減しなさいよね!!

あと、誰がツンデレよ(恥)」

芽亜「あはっは、そういう所だよ〜

もう本当に最悪。さっさと帰ってよ(夢の芽亜)

あぁ〜待って待って!

ごめんってば、ほら芽亜?これ、見てよ」

夢の芽亜「ま〜た……私をからかうつもり?!

その手に乗るもんですか!!

疑い深いな〜(あたし)の癖にぃ(芽亜)

誰のせいよ。(わたし)は、私なのよ!?ふん」

芽亜「はいはい、じゃあ私が見せてあげるから

そのまま動かないでね?はい♪」

と言って芽亜は、先程のわたあめ雲を

夢の芽亜に差し出すとキョトンとした顔で見る。

すると、芽亜「一緒に食べよ♡」と言って

明るい声と眩し過ぎる笑顔を夢の芽亜に向けた。

夢の芽亜「・・・。

しょ、しょうがないわね…今回だけよ?今回だけ(照)」

芽亜「ニヒッ♪やったやった、わーい!」

浜辺なのに宇宙空間のように

跳ねまくる芽亜を横目に夢の芽亜は、こう思った。

夢の芽亜「(はぁ……また、負けた。

まぁ、芽亜ちゃんの仕事振りを

毎回見てる私からすれば大きなご褒美よね♪

あの笑顔は、私にとって唯一の宝物だから♡)

めーーーあ、早く早くぅ〜☆(芽亜)

全く調子が良いんだから今、行く!!(夢の芽亜)

もう、遅いよ。冷めちゃうでしょ?

今回のは、[お菓子]なんだから冷めないわよ(汗)」

芽亜「えぇ〜そうなの!?

何で分かるの???ねぇ、何で何で?!

見れば分かるでしょ(夢の芽亜)

うふふ、やっぱり芽亜は(あたし)と違って優秀だね!

当然よ♪さぁ、早く食べましょう(夢の芽亜)

そうだね、じゃあ〜………」

2人「いただきま〜す☆☆☆

パクッ……もぐもぐもぐもぐ…ゴクリ。

うっ、ううううっまーーーい!!!!!!

芽亜の言う通り、お菓子の味がするよ♪(芽亜)

上にあるのはパチパチするお菓子ね(夢の芽亜)」

芽亜「はあ♪

いくらでも食べられるくらいの美味しさだよ!

まさか、天野先輩のお菓子の夢から始まって

ミカたんのお菓子で締めるなんて、最高過ぎる☆

今日1日で1ヶ月分の夢を食べた気がするよ〜

だからと言って夜更かしは、ダメよ?(夢の芽亜)

まさか…芽亜にまで

言われる羽目になるなんてショック過ぎ……って

私の事、知り過ぎじゃない芽亜?!(汗)」

夢の芽亜「表側のバクの行動パターンが、

夢にまで反映される仕組み、忘れたの芽亜ちゃん?

そういう景色ばかり見てるから

私達、依り代は表舞台へ行ってみたいって

日々…飛び交ってるじゃないの(汗)」

芽亜「うーーーん、あーー……あぁ!?

そうじゃん。

だから皆んな、憧れてるんだった!!

忘れてた…わね???(夢の芽亜)

あ、いや忘れてたと言いますかぁ?

抜けてたっていうかボッーとしてただけじゃん(焦)」

夢の芽亜「はぁ〜……ホント、苦しい言い訳ね。

さっさと食べて彼女と一緒に戻りなさい?

それと…1ヶ月に1回くらいは

私に会いに来る事だけを条件に、ね?

流石のあなたでもペナルティーをチクられるのは、

避けたいと思うから私がチャンスをあげるわ」

芽亜「うふ☆ありがと!

私も久しぶりに芽亜と会えて嬉しかった。

また、近い内に会いに来るから

それまではお留守番、よろしくね♪」

夢の芽亜「えぇ、あなたの事だから

あまり期待しないで気長に待つ事にするわ♡

あと……これ、半分こにして食べましょう。

他人に気を遣われるんじゃ、食べずらいわ」

芽亜「それもそうだね!!

よいっしょっと。あれ?あぁ〜上手くいかなかった。

ショックだけど、こっちの方が大きいかな?

はい、大きめな方。芽亜にあげるよ☆

えっ?良い…の???(夢の芽亜)

うん!

だって同じ夢の中に私が2人も居る事って

滅多に無いし、あんまり食べないでしょ?

そう……だけど〜…(夢の芽亜)

だったら、良いよ!!

私はいつでも食べられるからさ♪」

夢の芽亜「う、うん。ありがとう(ポカポカ)

美夏ちゃん、良い子だね。パクッ……」

芽亜「ニヒッ(笑)でしょ、でしょ!

コレ食べるだけで

どんな子か分かるの不思議だよね、夢って♡

そういえば、そうだったわね(もぐもぐ芽亜)

あ〜む♪」

2人「ん〜〜〜やっぱり美味しい(わ)ね!!

あっ、うふふ♡あはっは(笑顔)」

ベンチに座りながら足をバタ付かせる芽亜と

足並みを揃えて座る夢の芽亜。

肩を寄せ合い、頭を合わせて2人はこう言った。

2人「……良い夢、見れると良い(わ)ね♪うふ♡」


現実世界・・・

芽亜「んっ、んんっ?

ミカたん、遅くなってごめんね」

美夏「ううん、(わたし)も丁度起きた所だから

平気だよ♪

そっか、所で…これ、どういう状況???

んっ?あっ。ご、ごごめんね!?!!!!(恥)」

そう、芽亜が目を覚ました時には

美夏の膝に乗せられており膝枕されていたのだ。

その状況に気付いた2人は、

慌てた様子で背中を合わせそっぽ向いている状況。

そんな状況から頭を冷やしたのか

周りを見回すと凛音の姿は、無かったのだ。

芽亜「あれ?

そういえば、リンりんはどこ行ったんだろうね」

美夏「何か芽亜ちゃんが来る前、

私達が夢に入ったら友達の家に泊るとか言ってたよ?」

芽亜「えぇ〜!?

また、ミカたんにしか言ってないの〜

私って信用無いのかなぁ((へこ)む)

ち、違うよ。きっとタイミングの問題だよ(美夏)

そ〜うかな???………うん!そうだよね?

じゃあ次、ミカたんにしか言わなかったら

リンりんの家に泊めて貰おうの会を開こう☆」

美夏「えっ、それは流石に駄目だよ?!

芽亜ちゃん、忘れたの?

何が???(芽亜)

凛音ちゃんの家って

豪邸で、しかもお金持ちのお嬢様なんだよ!!

そんな家に私達、庶民が入れるような場所じゃ…」

芽亜「ふっふふ、ミカたんは甘いね〜

はちみつくらい甘過ぎるよ!!!!!!

えぇ〜……(引く美夏)

だってこれは、リンりんが悪いんだからさ

裏でコソコソとミカたんにだけしか言わない

あっちが悪いもん!

向こうだってこっちの事情、そっちのけなんだよ?

私達の我儘を聞く権利くらい有っても良いと思う。

ど〜よぉ、我ながら良い考えでしょ☆(ドヤ顔)」

美夏「うーん、とりあえずこの場に本人が居なくて

芽亜ちゃんが、八つ裂きにされなくて良かったよ」

芽亜「ミカたんも十分、大概だと思うけどね?

えっ、そ…そうかな?!(美夏)

まぁ〜いいや、今日も夜遅いし

というかもう時期、朝日が昇っちゃうと思うけど

ミカたん!一緒に寝よっ♪」

太陽のように眩し過ぎる笑顔を見て、ドキッとした。

美夏「はあ……うん、そうだね!!

おやすみ、芽亜ちゃん♡」

芽亜「おやすみ」

2人「うふふ、んふふ♪」

2人は、芽亜の部屋に向かわず

そのままリビングにあったソファーで

向かい合うように眠り付き、消灯した。


一方・・・

玲の家兼、シェアハウスでは

2次会ではなく3次会とまで盛り上がっていた。

香帆「み〜んな、クッキー焼けたよ!

今回は、アイスボックスクッキーを作りました♡」

お盆の上に乗っていたのは、

市松模様の四角いクッキーがあった。

香帆の声を聞いて飛んで来た和歌が、

こう言った。

和歌「ほほぉ〜

相変わらず、イネちゃんが作るクッキーは

見るからに美味しそうじゃのう。どれ〜」

ちゃっかりクッキーに手を伸ばし始める

和歌の手を払い除け、小さな子供を(なだ)めるように

こう口にしたのだ。

香帆「こらこら♪

リビングに行ったらすぐに食べられるんだから

もう少しの辛抱よ」

和歌「ぐぬぬぬ。

しぃ、仕方ないのう(汗)

あとイネちゃん、我を子供扱いするでない!!

我は、とっくに成人しておる。

あら?私達は、成人してませんことよ♡(香帆)

ハッ、イネちゃん。これは、内緒じゃ(焦)

だが〜これは、食べたい((よだれ)

香帆「我慢、出来るわよね?」

和歌「わ、分かっておる!今は食べんにゃ(涙)」

香帆「よろしい♪」


2人がリビングに入ると

神恋と玲がベッタリとくっ付いており、

玲が顔を近付け始める所でシャッターされたのだ。

玲「・・・えっ!?

ふ、ふ2人共…いつからそこに!!

(じゃ)よ♡(2人)

……そ、そう。それなら良いわ(ポカポカ)

あ、クッキーが出来たのねー

それじゃあおやつが来た事だし、神恋も合流した

んだから乾杯しましょうか!」

和歌「何じゃ?

やっと結婚式とやらをあげる日が来たのか?

さっきのは、まさか誓いのき………」

玲「ち、違うわ!!

じゃあ何よ、キスしただけで

結婚しないといけないわ・け?!!!!!

そうじゃが???(和歌)

んな訳ないでしょ!全くぅ〜……(赤面)」

神恋「やっぱりお2人は、仲が良いのね♪

さぁ、私達の今後の為にも頑張りましょう」

香帆「えぇ〜♡

2人共、ここが踏ん張り所なんだから

ちゃんとするのよ?」

2人「はーーーい」

玲「コホン。

それじゃあ、気を取り直して

私達(わたくしたち)は、この地に降臨されし者!!

妖怪達とコミュニケーションを日々、取り合い

この短い一時に巡り会えた

奇跡の数々を経験すべくここに舞い降りた。

この場に観測者は居ない。

では、久々に定期連絡の為に誓おうではないか!

刻下(こっか)、天号206年……もう時期、帰れるわ。

[神の名において、天地神明に誓って!!]

・・・乾杯♪」

3人「かんぱ~い!♡☆」

赤い飲み物を上に掲げ、

コツンとグラス同士が当たる音を奏でて

4人は、とびっきりの笑顔で笑ったのだった。

登場人物・・・


名前:茨木(いばらき) 桃華(とうか) 正体:茨木童子


髪型:ふんわりストレート(腰下まで長い)

髪色:若菜色(艶あり)

瞳:薄黄色っぽいベージュ色

制服:半袖ワイシャツ、青緑色のワンピース、

                黒リボン(白ライン)

キャラ解説・・・

夏休みが終わり

始業式、初日に転校して来た桃華。

お淑やかでどこか上品そうな彼女は、

早くもクラスに馴染んでいった。

楽しそうな事には特に目がない。

グループになって行動する人達や

1人で過ごしている人に分け隔てなく

積極的に関わってくれる面倒見の良い子でもある。

仁川市に引っ越してきた理由は、

家に届いた宛先不明の荷物が関わっていたのだ。

その中身には、[果した状]が入っており

誰の仕業か突き止めに来たと明かされた。

見た目の割りに戦闘狂でもあるギャップも、ね?

果たして桃華は、

何者かに送られた荷物の意味が

何なのか知れる時がくるのだろうか?


名前:天野(あまの) (れい) 正体:造化(ぞうか)三神の1人


髪型:右サイド括りのストレート髪

髪色:ホワイトブロンド

瞳:パープルサファイア色

寝巻き:真っ白なワンピースタイプ


キャラ解説・・・

普段からかなりおっとりしており、

4人の中で2番目にお淑やかな性格をしている。

たまに話が噛み合わせない程の天然っぶりで

生徒の間では、校内で2番目に人気な子だ。

見た目は美少女で怒る事は、

ほぼ無く良いとこのお嬢様設定で

普通の妖怪として完璧に振る舞っている!

妖力、霊力、魔力、神力の4つを使えるらしく

流石、数多の世界を作り出しただけはある。

油断しない限りは、雄鬼と渡り合える程の実力だ。

和歌とは、家でしょっちゅう喧嘩する為、

仲裁役として香帆が見なっている。


名前:稲倉(いなくら) 香帆(かほ) 正体:五穀(ごこく)守護の神の1人


髪型:三つ編みおさげ

髪色:黒髪

前髪:長め

瞳:琥珀色

寝巻き:キャミソールタイプと短パン


キャラ解説・・・

普段からニコニコした表情を

生徒の皆んなに振り撒いている程の人柄の良さ

人望深い点も評価され、

校内で3番目に人気を博している香帆。

本人曰く、些細な事で争いごとが起きる事を

忌み嫌っており平和的な解決策を取る行動が多く

見られる。

一時期、天狗と同じような思想を

持っていた事もあり香帆が天狗なのではないかと

校内で噂が出回った事もあるくらいだ。

自分がどうしようもなく

手が付けられなくなった時は、

3人によく相談するらしい。

結果的にこの騒動は、

大きなファンクラブが確立された事により

今は収まっている。

美人な2人と違って

香帆の見た目は地味系女子だが、

性格はかなり温厚で優しく

一度、彼女の優しさを知った者は

続々と彼女の虜になる事、間違いなし!


名前:麻上(あさがみ) 和歌(わか) 正体:和歌の神の1人


髪型:ツインテール、毛先ゆるクル(肩まで)

髪色:雀茶色

瞳:グリーンガーネット色

口:猫口

歯:八重歯

寝巻き:オーバーサイズTシャツ(肩出し)


キャラ解説・・・

普段からのんびり屋さんで

意外にも世渡り上手な一面を持つ。

4人仲良くお茶する事が好きで

昼休みでは、毎日のようにお茶会が開かれている!

見た目は小学校低学年、中身は高校生。

傍から見れば、親子にしか見えない!!

最近の和歌は、すぐ気が抜けるせいか

一人称が「我〜」や語尾に「〜にゃあ」と付けるなど

ボロを出す事が多くなった。

和歌と香帆は妖力、霊力、神力を主に扱えるが

魔力の特性は無いらしい。

和歌だけは、めげずに夢の中だけで留めている。

※想像力の豊かさ故、独自の詠唱です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ