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Y・Hファイル  作者: 白百合リーフ
林堂 友理サイド
2/29

第2話 「変わらずの姿」

前回のあらすじ・・・


友理「こ、これが私の妖怪の……姿?」

視点が部屋の隅に行き、ストレート姿の友理が居て

着ている服は光の反射で見えなかった。


ピンポーン・・・

友理「見てみて、雪乃さん私…変わったよ!!」

雫「えっ!?」

とかなり驚いた顔で友理を見つめる。

友理「んっ???」

雫「林堂さん、あなたは何者………ですか?!」

友理「雪乃さん、何者ってどういう事ですか?」

雫「そのまま意味です(汗)

あなたの姿は妖怪でも一部分が、

変化している姿でもない。

紛れもなく[人間]に近しい姿ですよ!!」

と状況が掴めないでいた友理は、慌てて弁明した。

友理「えっ?

でも、さっき鏡の前で立って

自分の姿を見ましたし、この目で確かに

はっきりと妖怪になっていましたよ!

初めて自分の姿を見たので〜(汗)」

と友理の説明を聞いて渋々、口を開いた。

雫「それでは、鏡の前に立ってみて下さい。

私もよく状況が飲み込めていませんので」

友理「は、はい!」

再び鏡の前へ立つも鏡には友理自身が映っており、

友理でさえも先程の姿が見えなくなっていた。

友理「…えっ、嘘!!

さっきまで映ってたのにっ!

本当に映っていたんですよね?(雫)

だって、この目で確かに見ましたから(汗)」

雫「どういう特徴でしたか?

耳があったり、角とか目が増えてたりとか!」

友理は、鏡に映った姿を思い出してみる。

「えっと〜確か………(汗)

(あれっ?何だったっけ???

初めて見た光景な筈なのに何も思い…出せない。

えっ、何で!?

こんな短時間で忘れるわけっ!)

落ち込みながらも本当の事を雫に伝えた。

友理「す、すみません。雪乃さん(汗)

その〜何も覚えて……ません!!」

とパジャマのズボンを握り締めて

勇気を出して言った。

雫「どういう事ですか???」

友理「あれっ?どうして何だろう?!

さっきまであんなに驚いたのに、

覚えてる筈なのにっ!!

全く思い出せない…なんて(汗)」


雫(妖怪が悪さをしてる可能性もあるけど、

そんなすぐに忘れられるもの?

本来、妖怪には善もいれば悪だって居る!

何より[四大妖怪]と呼ばれる恐ろしい方まで………

そんな[4人]がこの人間の為に力を加担させるとは

到底、思えない。

本当の人間である事を伝えるべきなの?

いいえ、普通の人間が居る筈がない!!

[そもそもこの妖魔界では夜になって

本来の姿へ変わるというのは

朝よりも夜の方が自らの妖力が活性化する時。

活性化した力を今も尚、

林堂さんは抑え付けている事になる!?

だけど、その妖力を抑える事は

ほぼ不可能に等しい筈っ!

抑える理由なんて意味のない行為]なのだから。

絶対、何か手掛かりがあると……そう思いたい!!

何か……何か良い案ないの???)


雫が考え込んでいると、

友理は自分の不甲斐なさに浸りながら

こう伝えた。

友理「雪乃さん………本当にごめんなさい(汗)

なぜ謝るのです?(雫)

だって…だって。

私が見たのに覚えてないなんて私の責任です!(涙)

私が妖怪の存在をもっと早く知っておけば、

受け入れていれば、認められてたのかな?」

友理の言葉を聞いて雫は、ある事を(ひらめ)いた。

雫「そう……です。

えっ?(友理)

林堂さんが妖怪を受け入れれば、認め際すれば

原因を突き止められるかもしれない。

そうなれば、やる事は1つだけです!!」

思わず息を飲んでから問いかけた。

友理「そ、それは何ですか!雪乃さん(汗)」

若干間が空いてから雫は言った。

「あなたは、いつから人間だと思っていましたか?」

雫の思わぬ言葉に目が点になってしまった。

友理「・・・はい?

ゆ、雪乃…さん。やる事ってつまり………」

雫「林堂さんの取り調べに決まっています!」

これ以上、言ってもダメだと判断した

友理は素直に答えた。

「あっ……な、なるほど。 。 。

えっと〜物心付いた時から…かな?」


そんな事を気にせず、雫は質問責めをした。

「それでは朝のような校門で角や尻尾を付けている

人は、引っ越す前から居ましたか?」

友理「えぇ〜

そ、それも多分…初めだと思います。

本当に?(雫)

はい。

本当の本当ですか!?(雫)

はい!!

………私ってそんなに信用無いですか?!」

雫「まだ1日しか会っていない人ですから」

友理「それも……そうですね(汗)」

大きな目で睨み付ける雫。

友理(こ、これが一つ目の圧力。近いし怖い(汗)

その後も何個か、質問されたものの

私は戸惑いつつハッキリと答えた)


雫「えっと〜

今までの質問に嘘はありませんか?」

「うぇ!?それ聞いちゃいます(汗)

は、はい!私は、嘘を付けませんので

今までの質問も全部、嘘では無いです!!」

とあまりにもハッキリ言われた為、

雫は少しだけ固まった後から遅れて

「なら、良いです」と驚いた顔をしていた。

質問リストをメモりながら小声でこう呟く。

雫「私の取り調べでは、答えは出なさそうですね」

友理「えっ?何か言いましたか?」

雫「いいえ、何も(微笑)

今日は、この辺りにしましょうか」

友理「でも、私が人間かもしれないって

疑いはまだ掛けられたまま何ですが………?」

雫「良いんです!

あれは、私のわがままみたいなもの。

些細な事だから気にしないで下さい♪

こういうのはちゃんと情報を得てからでしょうから。

それに私1人であなたを守れる自身も力も

ありませんからので(汗)」

友理「妖怪なのに…ですか???」

と思わず口に出してしまった。


雫「妖怪だからと言って強いと思われてるけど、

私みたいに弱い妖怪や争いが苦手な子だって居る。

案外、妖怪って臆病な性格ばかりなんですよ♪

人が驚いている姿を見たくてイタズラしているだけで

何が起きたのか執念深く探るのが、

[人間]だと私はそう考えています!!

それって探られるのが怖いからこそ、

妖怪にだって恐怖心がある。

私だって一つ目妖怪って事もあって

最初あなたに驚かれた時は、

申し訳なさでいっぱいだったから(汗)

こんな自分でごめんなさいって………」

と大きな目を閉じて目を逸らした。


そして雫から朝の出来事について

友理は、罪悪感に(まみ)れた。

友理「えぇ〜!?

そんなに傷付いたなら謝りますよ!

初対面で驚いちゃった私も悪いですし(汗)」

雫「うふふ♪

そういう事を言ってくれるとありがたいです。

では[おわいこ]って事で私はもう帰りますね」

友理「え、もう良いの?」

雫「はい。

あなたの姿を一目見に行く目的で来ていましたし、

もう夜は遅いでしょう♪

また明日にでも友理さんのお話意外で

何か話せたら私は、それで良いのです」

友理「あっ。はい…分かりました!!

今度は、学校とかこの街の常識の話から

教えて下さい!」

雫「そ、そこからです……か?(汗)

何だか私の方が苦労しそうな感じがしますね。

でもまぁ、それも良いのかもしれません♪

それでは林堂さん、おやすみなさい」

友理「は〜い。

雪乃さんもおやすみなさ〜い!!」

ガチャン・・・

部屋の鏡をじっと眺めてから呟いた。

友理「はぁ……私の姿、本当に何だったんだろう(汗)

[わたしは何者]???」と言って鏡に手をかざす。


その真夜中の事・・・

どこかのボロアパートに長身で髪の長い狐の女性と

等身が低いおかっぱ頭の妖怪が立ち止まり、

口を開いた。

???「とうとう追い詰めたぞ、化け狐(怒)

お前……が最近、近所で噂になってる妖怪だな。

とっととその化けの皮を剥がしやがれ!!」

と男の怒鳴り声がアパート中に響き、

女性は慌てる事なく色気のある声で言った。

???「なぁ〜に♡

ちょっとしたお遊びのようなもんさ〜

君達にとってはほんの出来心という所じゃ♪

私へのクレームは、受け付けていませんよ。

うふふ♡」

???「ふざけるな!!

僕は、幸福を呼び起こす座敷童子(ざしきわらし)なのに

最近は身の回りで不幸な事しか起こらないんだ!

それも…これも全部、お前のせいだ!!」

女性「まぁ♡

その必死な所、何と愛らしい♪……けど〜

私のせいにするとは少し感心しませんね」

と女性の体から禍々しい妖気を放ち、

建物ごと覆い尽くす程の量を発生させたのだ。


男性「んっ!?」

一瞬にして顔面蒼白になった座敷童子(ざしきわらし)

瞬きをした途端、恐ろしい速さで後ろに回り込まれた。

男性「何も…見えなかっ………なにぃ…をs?」

と言葉を残したと同時に座敷童子(ざしきわらし)の体から

水色の魂が抜け、そのまま体が消失してしまった!

魂を眺めながら女性は口を開く。

???「うふふ♪

また一つ、素敵な品が手に入ったわ〜♡

うんうん。

そう(あせ)らんくてもまだ食らう時ではない

今日のご馳走は、これでおしまいじゃな♪」

と舌なめずりをしながら不気味に笑った。


翌日・・・

ジリジリ…ジリジリ…ジリ!(目覚まし時計)

友理「ふーん!!

はぁ〜………今日も良い天気っ!

ご飯の準備しないと遅刻しちゃうよ(汗)」

制服に着替えてすぐに友理は、

朝ご飯を食べている間にも進むテレビに視点が向く。


女性アナ「一昨日(おととい)の午後3時頃に起こった

仁川市の途中建設現場から大規模な爆発騒ぎが起きた

と近くに住む住民から通報を受け、

[閻魔騎士]らが調べています!!

その事件現場で起きたとされる建設現場から

とてつもない妖気が一昨日(おととい)にも関わらず、

妖気が充満しているそうです。

[閻魔騎士]の方々からは、

[四大妖怪]の誰かが引き起こした事件

だと推測されています!

また現在は、[四大妖怪]の人達の所在を確認すべく

引き続き調査をする模様です。

えぇ〜今までの低級妖怪達の犯行ではないと

[閻魔騎士]が断言し、仁川市だけでなく国全体に対して

テレビを見る皆様へお出掛けの際は十分注意が、

必要となります!!

あっ、今また新たな情報が入りまっ………」ピッ!

友理「急がないと遅刻しちゃうよ〜(汗)」


8時5分頃、学校前で・・・

友理「おはよう!清見さん♪」

恋花「おっはよう、友理ちゃ〜ん♡

もう〜同じクラスなんだから恋花って

呼び捨てで良いのにぃこのこのぉ〜(笑)」

友理「あはは……まだ慣れてなくて。

今は[れ、恋花さん]で良いですか!!(汗)」

恋花「まぁ〜私は全然気にしてないけど☆

花梨はもう教室に居るみたいだから行こう!」


ガラガラ・・・

扉を開けて真ん中の席の方に向かって話し掛けた。

友理「双葉さん、おはようございます!」

花梨「2人共、ご機嫌よう♪」

恋花「おっはぁ〜花梨♡」

意外と席が近い3人は、荷物を机の横に

引っ掛けて花梨の前の席に座ったまま友理は話した。


友理「へぇ〜双葉さん、朝早いですね〜♪

いつ学校に着いてるんですか?」

と恋花は友理の話を聞いていると周りの子達が

カバンからある物を出した瞬間に

何かを思い出してソワソワし出す。

花梨「(わたくし)は、いつも学校に着いて

その10分後くらいに2人が来ているだけなので

そんなに早くは来ていないと思いますが…?」

友理「えぇ〜!そうなんですか!?

じゃあ家は何時ぐらいに出ているんですか?」


少し悩みながらこう言った。

「うーん(悩む)そうですね〜

(わたくし)はきゅ……お家が学校から

遠いのでざっと7時過ぎとかに出ていますね♪

友理「そんな学校から離れてるんですか?!

す、凄い…ですね。

私だったら遅刻真っしぐらだぁ〜(汗)

毎日、学校に通うのが嫌になりそうです(汗)」

花梨「そうでも無いですよ。

学校生活が、普通に楽しければ

私は(わたくし)それで良いと思っていますから」

友理「確かに、そうですね。

学校は、楽しむもの…ですよね♡

花梨「えぇ〜♪」コクリと頷き、微笑んだ。

友理「じゃあじゃあ……双ばっ!」


友理が次の話題に話を振ろうとした途端に

恋花が言いづらそうに話した。

「そ、その〜………(赤面)

友理ちゃん、少しだけ花梨と話してもいい?

後でも、また出来ると思うからさ〜あはは(汗)」

友理「えっ?あ、うん???良いですけど〜」

恋花「ありがとう、友理ちゃん☆☆☆

それでこんな時に悪いんだけど〜花梨っ!!

去年の課題、写させて(小声)」

花梨「えぇ〜(汗)

それ、今言うタイミングなの?!

お願い。この通りだから!(恋花)

うーん、見せてあげるのは私は賛成しませんし…

それに去年の課題……恋花は覚えてる?

んっ?何だっけ?(恋花)

課題は小論文を提出するの。

だから、その〜…高等部での目標は

自分で書かないと駄目なんじゃないかな(汗)」

恋花「えっ!?そ、そんな〜(涙)

小論文が課題なの…すっかり忘れてた!!」


最初の方は、聞こえなかった友理だったが、

課題という単語に反応し、疑問を口にした。

「………んっ?課題???

授業って、今日から始まるんですよね。

何で小論文を書かないといけないんですか?」

花梨「あぁ〜そうでしたね!

林堂さんは、引っ越して来て

高等部から来たから知らないと思うのだけど、

ここって初等部もそうですが中等部と

連動してる学校なの。

卒業はするものの自動的に高等部へ上がる仕組み

になっていて〜高校生になる証として

小論文を書かされるんです♪」


友理「へぇ〜そうなんだ………んっ!

て事は、私も書かないといけないとじゃ!?

わぁ〜どうしよう…どうしよう(焦)」

納得はしたものの、友理自身も慌て出すと花梨が

冷静に説明した。

花梨「そこは心配しなくて良いと思いますよ。

この学校は、色んな人達が使っていますから

特殊部隊の方や通信制の人だって

学校に通っています。

ですから高等部から入学して来たばかりの人に

突然、小論文を書いてだなんて

無茶苦茶な事はないとそこは、安心して頂戴」

友理「じゃあやらなくて良いんだね♪

とりあえず安心しました(ホッと)」

恋花「友理ちゃんだけズル〜イ、

(あたし)もそっちがよか」

友理(よ、よか???)


先生「はいはい、皆さん席に座って下さい。

授業を始めますよ!!」

生徒一同「は〜い♪」

授業中・・・

先生「神城さん、そこを音読して下さい」

桜「はい」

と椅子から立ち上がり、読み上げた。


友理(そういえば、ここって妖怪の学校だよね?

妖怪学校でも人間の学校とさほど勉強が

変わらない気がする。

正直、私も人間だと思ってたけど〜

あの夜に見た私の姿は確かに妖怪だった筈……

なのに、どうして?

どうして思い出せないのかな私っ!

怖いよ…怖すぎるよ(汗)

私の周りの子達は、皆んな皆んな妖怪しかいなくて

もし、このまま妖怪になれなかったら

私……食べられちゃうのかな?!

ううん、駄目だ駄目だ!

そんな事、考えたら授業に集中なんてできない)


頭をブンブン振り回していると

後ろ席から背中をポンポン叩かれた。

花梨「………さん。林堂さん!!

ハッ!双葉……さん???(友理)

漢字のテストが始まるからプリントを(汗)」

友理「えっ、あ…ごめんなさい。はい!」

クラス全員に行き渡った事を確認した先生。

「それでは、始めっ!!」


10分後・・・

「テスト終了、そこまで!

テストを前の人に回して先生に渡すように」

友理「う、うぅ……全然できなかったよ〜(泣)

れんがざぁ〜〜〜ん!」

恋花「何も泣きすがらなくてもいいじゃん。

小テストだし、最初の授業から成績に

関わる事じゃあるまいし。

平気だって〜(汗)」

友理「グスン…ありがとう恋花さ〜ん(涙)」

恋花「だからそんなに引っ付かなくても!!」

(泣きたいのは(あたし)の方だよ、(あたし)の課題)


すると先程の言動を見ていた女子生徒が、

口を開いた。

???「先生!私達、もう高校生になったので

去年の課題、提出しなきゃですよね♡♡♡」

「えっ!?ちょっと何で言っちゃうのよ!」

小声で話す恋花を見て女子生徒はニヤリと笑い、

皆んなに聞こえる声で話した。

???「あ〜れ?

もしかして課題、忘れちゃったんですか〜?

き・よ・み・さ〜ん♪ぷぷ(笑)」

恋花「……っ!!(しまった)」

先生「清見、あんだけ言って忘れたのか?」

恋花「ご、ごめんさい…(汗)

まだ書けてません!」


???「フッ(笑)

(去年あんだけ先生から生徒に

釘を刺していたんですもの。

先生が、私達の為に気遣ってくれていたというのに

初日から提出物が無かったら心外する筈だわ♡

これで先生に失望されて先生は、私のも・の♡)

と女子生徒が思い上がっていると

先生は「まだ休みボケが、残っているんだな♪

ハハッハ(笑)

よし、今回は多めにみよう!」

と微笑んだ。

その返答に思わず声が出してしまう女子生徒。

???「えっ!?」

先生「どうした、志倉(しぐら)?」

志倉「あっ、何でもないです先生♡

(チッ…何でよ!!

何であんな子が先生に許されるの?

訳分かんない。

まさか、先生の恋人のつもり?!

くっ!

先生が私の担任の内に、恋花と同じクラスの内にぃ

先生から嫌われ者として再認識させる為にも

毎日頑張らないと!!

見てなさい清見 恋花(炎)」


授業後・・・


恋花「なっ、何とかなったぁ〜〜〜(汗)」

友理「良かったですね、恋花さん♪」

恋花「う、うん。

提出も大事だけど、出席率も高くしなきゃ…

そうなると苦手な先生の授業も受けなきゃじゃん。

ただでさえ〜中学の時に停学寸前だったていうのに

またリセットじゃん、めんどくさ〜」

と中庭のベンチであぐらをかいて座る。

花梨「こら恋花、はしたないですよ。

椅子があるのだからちゃんと座りなさい!」

恋花「はーい(不機嫌)」

花梨「それに停学の原因は、

中学の時に遊んでばっかりだったからでしょう(汗)

それは自業自得だわ」

恋花「それも〜そうなんだけどさーーー!!」


ベンチで暴れる恋花に友理はさっきの事を聞いた。

友理「志倉(しぐら)さんでしたっけ???

あの人とはどんな関係なんですか、恋花さん?

恋花「んっ?(めい)の事?

あの子は、中等部の1年の頃から

ほとんど同じクラスでさ〜

(あたし)が何かやらかしたり、忘れたりすると

いつもあぁ〜な・の。

ちょっかい掛けるのが、好きっていうか〜

(あたし)の信用度を無くそうと奮闘してる

ただの小悪女みたいな人だよ!!

友理ちゃんもあんな子には無視して良いから

今後一切、(めい)に関わらない方が良いよ〜

(あたし)がお勧めしてあげる♪」


その返答に対して悩みながらも無理そうな顔して

こう言った。

友理「は、はぁ(汗)

でも初対面の人に私は、無視できませんから

それは……無理かもです」

花梨「そうそう♡

恋花と同じような性格が、もう1人増えたら

(わたくし)の方こそ厄介だから林堂さんは、

自分らしくブレずに接してくれると嬉しいわ♪」

と花梨がフォローしたお陰で元気に返事が出来た。

友理「あ、はいっ!分かりました」

恋花「それ〜…どういう意味か・り・ん?(怒)」

花梨「うふふ♪そのまま意味です♡」

とお昼ご飯のお弁当を食べたのであった。


放課後・・・

机の中に入れた教科書類をカバンに入れていると

花梨が前に来てこう言った。

「それじゃあ林堂さん、明日はよろしくね♪」

友理が「えっ?明日、何かありましたっけ?」

恋花「あぁ♪忘れてるな〜コノコノ(笑)

土曜日にこの街の案内するや・く・そ・く☆」

友理「………あっ!すっかり忘れてました(汗)

案内して貰う身なのに忘れちゃって

ごめんなさい!!」

恋花「良いの良いの♡

ちょっと忘れたぐらいじゃ私は、

別に怒る訳じゃないから気にしないの。えいっ!」

と背中をポンッ!と叩いた。

友理「うわっ!?」


恋花「あと〜この街の案内って言ったけど、

ここって本当に何もない街だから

神社以外、紹介する所は限られるかな〜(汗)

だったら仁川市の隣町、深沢市にある

帝大型ショッピングモールに決めたんだ!!

その街はね、雑貨屋さんや高層ビルとか

かな〜り発展した都会の街でバスにも乗るから

ちゃんとCOSMO、持って来るんだよ☆」

友理「へぇ〜!

ここって意外と田舎町なんだね!?

でも、何だか楽しそうな予感♡」

恋花「そうそう。

楽しみ過ぎて夜も眠れなくなって

寝坊したら許さないんだからね友理ちゃん☆」

友理「はい!分かりました。さようなら♪」

花梨「ご機嫌よう〜♡また、明日!!(恋花)」


友理(私……ここに入学して来てたった2日とはいえ

初めての授業に凄く緊張してたのが

嘘みたいに今日は楽しい1日だったな〜♪

これから学校生活も充実できるような毎日が、

続くんだと思うと何だか不思議と嬉しい。

逆にこんな幸せな気持ちで私は居ても良いのかな?

ううん、今は何にも考えたくない。

楽しくて気持ちの良い、

幸せを私なりにいつか掴むんだ。

その為にも………私はっ!)


友理が固く決心した途端、

背後に禍々しい妖気と何かが後ろを通り過ぎた!!

一瞬だけ足跡が、残るも友理が振り返る頃には

その痕跡すら無くなっていた。

友理「んっ?

今、何か通り過ぎた……ような???

気のせい…かな♪

まぁいっか、明日が楽しみぃ〜!」

改めて特徴を書いていきます!

名前:雪乃(ゆきの) (しずく) 


正体:一つ目妖怪

髪型:ぱっつんボブ

髪色:紺色

瞳:空色

髪飾り:なし

制服:青緑上下、プリーツスカート、赤いネクタイ


性格:人目にはかなり慣れているが、

自分の姿には少しコンプレックスがある子。

口数はやや少なく、自分の意見をきっぱり伝えたり

意外と気の使えるちょっとした優等生。


今回の登場キャラ・・・


名前:志倉(しぐら) (めい) 正体:???


髪型:ポニーテール(先が巻き巻き)

髪色:赤茶色

瞳:赤色

髪飾り:白いシュシュ

正体:???

制服:上下青緑、太もも丈スカート、赤いリボン


キャラ説明:

人がやらかしたら、忘れたりすると

他の人に言いふらし相手の信用を無す。

そういった行為に奮闘する子。

中等部の1年生の頃に担任の先生だった

前川先生の事が好きらしく暇さえあれば、

様子を見てしまい段々とストカー気質になっていた。

ある日、同じクラスであった恋花がサボり癖があり

放課後その先生と勉強している所をたまたま目撃し、

強い嫉妬と恋花への怒りを増幅させた。

その影響かやたらと恋花にちょっかいを掛けたり、

忘れかけていた先生に伝えて提出を進めたりと

行動力が凄く、何かと先生から信用されている!!

これからも喧嘩したり、先生を振り向かせる為に

恋花を嫌われ者にする事に再び奮闘するのであった!


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