第1話 「シダレザクラ」
魔法使いの妖精さんを読んだ方、読んでいない方でも
楽しめる謎多きミステリアスな作品が
この「Y・ Hファイル」です。
秘密、謎、妖怪など盛り沢山に詰めて
続きが気になるような話を投稿できたらな〜と
思います!!
第2作目も読んで下さると嬉しいです♪
「それでは、Y・ Hファイルの世界へようこそ」
主人公の特徴:林堂 友理
髪型:ワンサイドアップ(右)
髪色:紅桔梗
瞳:緑色
髪飾:ゴスロリシュシュ
制服:上下青緑、プリーツスカート、赤いリボン
性格:たまにネガティブ思考になりつつも
持ち前の元気と楽しい事には全力で楽しむ子。
友達との付き合いを大切に、日々生活している!
とある市の住宅街まで遥か遠い場所から
徒歩で荷物を引きながらやって来た少女が居ました。
その少女は、大きな一軒家の前で佇んだ。
ゴロゴロゴロゴロ…ガッコン!!(スーツケース)
家の外見は灰色っぽい暗みがかった屋根、
白壁で6窓と2階建てで
2階窓の所には膨らんだベランダ付きという一軒家。
その家をワクワクした表情で少女は、こう口にした。
友理「とうとう、仁川市にやって来たんだ♪
(私は林堂 友理。
この春から私は仁川市という所に引っ越して来た。
ここ仁川市は、私が前に住んでいた場所より
自然は少ないものの人口はそこそこ住んでおり、
街と森が近い為ちょっとだけ侵食されている
[宿木の森]というのがあるそうです。
いつか私も行ってみようと思います!
そして、何より私の念願である
一人暮らしを始めとして
新しい学校生活を送れるような年齢になったのだ。
この家が、私の新たな物語が始まる!!
もう想像するだけでワクワクして来ちゃった♪
とまぁ〜お母さんが、もう高校生なんだから
独り立ちしなさいってうるさくてさ〜(汗)
だから、自由気ままに1人で暮らせる環境として
実家を私の家として貸して貰ったの♪
ある程度の家賃は、お母さんが払ってるから
一人暮らしとは言えないけどね☆(テヘペロ)
何で私が実家を貰ったかって〜?
お母さんは、元々別荘にずっと住んでたらしくて
実家はいわば物置になってる感じなんだって。
昔から使ってたみたいだけど〜
それは今では自分の娘に押し付けような形(汗)
そもそもの事情は………私もよく分からないんだ〜)
まぁ、そんな事は〜ともかく!!
ここが今日から私の家、新しい学校生活を送るんだ。
それじゃあ、お邪魔しま〜す♪」
数日後・・・
……ガタ…ガタガタン!(家具の音)
家の中には実家らしい家具は特に無く、
置いてあったのはテレビと食器棚だけだった。
友理が数日掛けて準備したのは、
家中の掃除を隅から隅までやりつつ
通販で頼んでおいたお手軽に作れる
組み立て用の背の高いテーブルをキッチンに
低いテーブルはリビングにと、
来た時よりは大分マシな家具が出来上がっていた。
友理「よいしょっと♪
ふぅ〜………これでちゃんとした生活が、
出来るようになったよ!!
あとは調理器具とか冷蔵庫はあったものの
そろそろ切れそうだし、家電製品が見れればな〜
夕方になるまでまだ時間があるけど〜……
何しよう(汗)
うーん。あっ、そうだ!
買い物ついでに本屋さんにも寄って行けば、
丁度良い具合かも〜☆
そうと決めたら出掛けよう!!
行ってきま〜す♪って誰も居ないんだけどね(照)」
デパートへ向かう為に出掛けた友理は、
住宅街の周りをキョロキョロしながらこう思った。
友理(そういえば、ここんとこ引越し作業で
まともに外に出てなかったっけ???
2日?いや、4日も経ったのか〜
なんか損した気分………(汗)
でもでも買い物ついでに来た甲斐は、
あったかもしれない♡
もしかしたら〜ちょっとした出会いが、
私を待ってる筈☆
なら、結果オーライだったりして!うふふ♪)
しばらく住宅街を歩いていると
曲がり角の先の方から頼りなさそうな男性の声が
聞こえてきた。
男性「うわっ!?何だよあれ!」
友理「えっ?何々?!どうしたんだろう???
とりあえず、声の方に行ってみようかな(汗)
どうなさいましたか、お兄さん?」
男性「あぁ〜…お嬢さんか。
ほら、君も見てみなよ!アレだよ、アレッ!!」
と男が指を差す方向に友理は向くが、
何もなかった。
友理「うーん……特に…何もないですよ???」
男性「君は、あの建物に掴まっている
[化け物]が見えないのかい?!」
友理「ば、化け物っ!?」
と思わず大きな声で言ってしまった友理は、
再び建物や空などに目を凝らすが
先程と変わらず、見えなかった。
少しの間だけ沈黙が続いていると男は口を開いた。
男性「もしかして君は、私よりも格し………」
シューーーーー・・・
友理「えっ?何々、この音?!
お兄さん…のスマホでもなっ……」
バーーーン!!!!!!・・・
と言い掛けた途端、
上の建物から大規模な爆発音が街中に響き渡った!!
炎と共に爆風の衝撃で飛んだ工事現場から
鉄骨や鉄パイプなど色んな物体が、
上から降って来たのだ。
男性「あぁ………おしまいぃだぁ〜〜〜!!」
友理「きゃあぁぁぁ(涙)」
と崩れ落ちた男と頭を抑える友理。
すると友理と同じ現場にたまたま家の屋根に
居合わせていた別の2人が、
焦った声でこう言った。
???「危ないわっ!」
???「……くそ。間に合いやがれー!!」
と女性が、鋭い爪を立てて細い紐状のような物を
友理達に向かって投げ付けた。
友理にはそんな叫んだ声すら聞こえていないくらい
恐ろしい現実に目を逸らしながらこう思った。
友理(私はしばらくの間、目を瞑った。
落ちて来る気配も無く地面に物が、
ぶつかる音もせずただただ静かな空間が流れていた。
私はおかしいと思い、勇気を振り絞って
重たい瞼を開けた)
すると目の前には落ちてくる筈だった
散乱した工事現場の資材が、
見えない何かによって止まっているのだ!!
まるで時間が、止まったみたいな空間だった。
友理「と、止まっ……てる???
でも一体…誰がこんな事をっ?!」
男は、友理の声を聞いてすぐに落ち着きながら
目を開けてようやく気付いた。
辺りを見回しても爆発音が鳴った後に駆け付けた
であろう近所の人達しか周りには居なかった。
男性はふと思い、友理にこう迫った!
「もしかしてあんたが、やってくれたのか?」
どういうお力をお持ちで☆」
友理「えっ、ち違いますよ(焦)」
男性「あぁ〜☆君は、なんて良い人なんだ!?
先程は、格下などと言って申し訳ございません。
君は、私の命の恩人だ!!
どうお礼したら良いものか♪」
友理「あ、あの…私〜本当に何もぉ〜(汗)」
と慌てて弁明するも男性にはその言葉が届かず、
男は続けてこう言った。
男性「い〜や………これで!
少しは、僕も生きられそうですよ。
それじゃあ(笑)
またいつか、ご縁があればお嬢さん♪」
と不気味な言葉を発してその場を去って行った。
少し経ってから友理は、体を震わせてから
大きな声で叫んだ。
友理「だ…だから、私は何もしてませんから!!
(この時の私は、まだ知らなかった。
[ちょっとした事件]に巻き込まれてから
自分に降り掛かろうとしていた危機に
間一髪で救ってくれたあの人達の事を………)
数時間後・・・
デパートと本屋の買い物を済ませて
外へと出てて住宅街を歩いた。
友理「……はぁ。
今日は、散々な目に遭っちゃったな〜
(どうしてあの時、落ちてこなかったんだろう?
いやいやいや(汗)
落ちて来なかっただけ、奇跡だよ私っ!?
………こんな調子で新しい学校生活、
送れるのかな?
いよいよ明日が学校か。緊張してきたよ(汗)
ううん!
クヨクヨしてたら友達なんて出来ない!!
自分らしくいなきゃ♪)
よ〜し、明日も頑張るぞ〜!!!!!!」
翌朝・・・
友理の顔ドアップから始まり、
かなり驚いた表情で辺りを見渡す。
友理「・・・あっ。あぁ〜…えっ?
(なっ、何これえぇぇぇ〜〜〜!?)」
と友理が見た光景は普通の学校ではなく
角や羽、三つ目のような色んな人達が
沢山登校している学校だった。
校舎が後ろに2列建てられており、
前校舎は中等部の校舎となっていて
中等部のどん真ん中にあるトンネルを潜った先に
高等部の校舎が設立されている。
その他にも周りの生徒達は、上下の青緑の制服で
赤いリボンや青ネクタイと黒いリボン、
スカートの裾の長さなど所々制服が違う人も居た。
友理「わ……私、疲れてるのかな(汗)
昨日は、爆発に巻き込まれるわ〜
あのお兄さんに勘違いされるわ、
いくら頬をつねった所で変わらなひぃ?!
しかもイタィ(頬をつねる)
えっ?
私が、居るのって本当に学校なんだよね(汗)」
と困惑している友理の背後に
物静かな声が友理に尋ねて来たのだ。
???「あの〜……どうなさいましたか?
ここで立ち止まると皆さんのご迷惑になりますよ」
友理「は、はいっ!(焦)
えっと…私にぃ〜何か用がありまし………って」
そう尋ねられた友理は、後ろへと目線を向けた。
すると、そこには首くらいのショートヘアーに
紺色髪で空色の瞳をした顔の3分の2を占める
大きな瞳の子が居た。
少女の顔を見て少し止まり、
瞬きをしてから思わず叫んでしまった。
友理「うっ、うわあああぁぁぁ!!!!!?
め!目が1つしかない!お、おばけぇ〜(涙)」
???「はぁ……先程から何を言ってるんですか?
ここは妖怪三輪学校、驚く事ではないでしょう」
友理「よ〜うかい?学校???………んっ!?
えっ?えぇっ?!
(ど、どういう事!!(焦)
私、妖怪の学校に入学して来ちゃったの?!
私の理想の新しい学校生活がぁ〜〜〜(汗)」
内心慌ててながらも
ここに来た経緯を急いでその子に説明したのだ。
友理「わ…私、最近引っ越したばかりで〜
ここに着いてから4日間も引っ越し作業で
あんまり外に出てなくて
この地域の事……よく知らなくてぇ〜!(汗)」
と事情を話しても少女は、首を傾げた。
???「益々、分からなくなってきました。
何がです???(友理)
[だってこの地域だけでなく、
世界共通で妖怪しか居ないのは当たり前ですから]
・・・えっ?(友理)
あなたの口振りからして[妖怪]なんて
初耳のように聞こえますが、
それは…どういう事ですか???」
と足元に風が通り抜けてからすぐに答えた。
友理「そ、それは………本当に私、しら……っ!」
キーンーコーンーカーンーコーン・・・
と告発する所でチャイムが鳴り、
あまりのタイミングの良さに2人は唖然とする。
そして、我に帰った友理が慌てて
少女にこう言った。
友理「あっ!始業式。
ごめんなさい私、行かなきゃ(焦)
初日から遅刻だけは〜!!」
と走っていく友理の姿を見て考え込む少女。
始業式が終わってクラスでの自己紹介が始まった!
桜「今日から転入という形で、
このクラスに配属されました神城 桜です。
よろしくお願いします」
白髪で腰まで長い長髪にエメラルドグリーンの瞳、
先程の少女よりかは人間と近しい姿だった。
パチパチ・・・
先生「では、次に〜志倉。自己紹介を」
と先生に呼ばれた子は、
腰に手をやってドヤ顔で返事をした。
志倉「はいっ!」
自分の番が来るまで友理は、
今朝の少女について考え込んでいた。
友理(う〜ん。
校門の前で会ったあの子は、一体何だったの?
目が一つしかないみたいだし…(汗)
他の人もなんか色々と生えてたしぃ〜
でもこのクラスは、校門の時と比べて
あんまり……というか全く生えてないかも?
そ、そそんな事より私、こんな訳の分からない
学校で過ごすと思うと先が思いやられるよ〜(焦)
そう思っていると先生に名前を呼ばれていた。
先生「………う!林堂っ!!」
友理「あっ、はい!?
え、えっと〜……この春から
引っ越してきたばかりの林堂 友理です(緊張気味)
まだ…この地域について分からない事が、
ありますので教えて貰えると助かります。
どうか、よろしくお願いします♪」
パチパチ・・・
着席した友理は、震えながらもこう思った。
(はぁ〜……少し遅れちゃったけど、
ちゃんと言えたよ(汗)
練習した成果かな☆☆☆
ちゃんと噛まずに言えたから私は上出来かな。
やっぱり最初の印象は、自己紹介からだよね♪
とりあえず第一関門突破〜
でも、まだまだ気を緩めてる場合じゃない!
これからが本番なんだから!!)
先生「えぇ〜それでは生徒の皆んなの自己紹介が、
終わった所でこのAクラスでのモットーを
話したいと思います。
自分が優秀だという事は、
さておき同じ教室の仲間という形となって
困っている人をクラス関係なく、
平等に助け合いながら引っ張っていけるような
良い学校生活が、出来ると先生は嬉しいぞ♪
以上で、今日の始業式とクラス分けについては
終了となります。
生徒の皆んなは、速やかに下校するように」
生徒一同「はいっ!」
この後、帰る生徒も少し居たり周りの子達が、
続々と友達を作ろうと輪の中へと入って
お喋りしていた。
その様子を物欲しそうに眺めている。
友理(私もあんな風に輪の中に入れたらな〜
そんな勇気は、私には………ない…けど。
「・・・私に話し掛けて来る子は、居ないか〜
そりゃあ引っ越して来たばかりの見ず知らずな人に
声なんて掛ける人は、居ないよねぇ(汗)
今日は、ひとまず帰ろうかな。
………その内、友達も出来る…よね?その内……)
カバンの持ち手を強く握りしめながら
悔しい気持ちを押し殺して自分の席を立とうとした
瞬間、2人の女子生徒が声を掛けてきた。
2人「林堂さん。友理ちゃ〜ん☆」
友理「えっ…あっ、はい?(焦)」
と2人の内、桃色髪の人が先に話し掛けて来たのだ。
???「この地域の事、
恋花と一緒に教えてあげようかと思って
しばらく話していたんです♪」
と話し掛けられた事に対して友理は、
素直な気持ちを伝えようとした。
友理「えぇ〜良いの!?
わざわざ話し掛けてくれてありがとう♡
えっと〜………(汗)」
自己紹介中、名前を聞いていなかった友理だったが
優しそうな人がスカートの裾を少し持ち上げて
お辞儀して見せた。
花梨「申し遅れました。
私は双葉 花梨と言います!
よろしくお願いします♪で、こっちが」
と花梨が、もう1人の子に手を向けると
自分から名乗り出た。
恋花「清見 恋花☆私もよろしく☆」
とびっきりの笑顔でウィンクをかます。
友理「うん。私は、林堂 友理です!
双葉さんに清見さん、これからよろしくね♪」
花梨の見た目はポニーテールに桃色髪で
黄緑色の瞳をしており、青いリボンを付けていた。
制服は、青緑色のワンピース。
恋花の方は、腰まである太いツインテールに
朱色髪で薄紫色の瞳をしていて
両サイド黒リボンを付けている。
制服は、上下が分かれた普通の制服だ。
恋花「てな訳で〜Riinも交換した事だし、
今週の土曜日でも良いかな?
私、明日バイトが入ってるからさ(汗)」
友理「そうなんですね♪」
花梨「奇遇ね、恋花。
私も丁度ダンスの稽古があるから
土曜日にしましょうか♡
もし林堂さんにも急遽、用事が入ってしまった時は
いつでもご連絡して貰っても構いませんからね♪」
友理「あ、はいっ!勿論です。
お2人の時間が、空いた時なら
私はいつでも大歓迎です!!」
恋花「それ〜自分で言っちゃう?(笑)」
友理「あっ、そうでした(照)」
すっかりと2人に笑われた友理は花梨達と少しの間、
話してから次第に打ち解けていった。
花梨「では、また。ご機嫌よう林堂さん♪」
恋花「じゃあね〜☆」
友理「さようなら!!」
と2人は、先に教室を出て行った。
それから友理も教室を出て
AからEの教室を通り過ぎながらこう思った。
友理(今日は、始業式だけだったから
早めに帰れるっ!それに何だか〜♪
こんなにも早く友達が、出来たのは初めてだな〜
もう少し時間が、掛かるもんだと思ってた。
向こうから来てくれたとはいえ、
話に掛けてくれるだけでも私は、凄く嬉しい☆
妖怪学校と言っても、意外と楽しい学校生活を
送れるかもs………)
そう思った瞬間、下駄箱へ行く
一本道の廊下の角を曲がった先に朝に出会った
一つ目の子が待ち構えており[またお会いましたね]
と言いながら顔を覗き込まれた。
友理「うわっ!?
一つ目…少女さんでしたっけ?!」
雫「私も名前くらいはありますが……?」
と不貞腐された目で見つめてくる。
友理「そ、そうですよね〜…あはは」
と引き摺った顔をしてすぐに少女は
突然、自らの名前を言い始めた。
雫「私はD組の雪乃 雫と言います。
朝のお話の続きをしてもよろしいでしょうか?」
友理「えっ?………あ、あのっ!」
雫「何か、用事でもありましたか???」
と凄く気まずそうになりながら友理は、
はっきりとこう伝えた。
「そ、その〜……一旦、学校出ませんかっ!!」
校門を出て住宅街をしばらく歩いていると
友理はこう思った。
(と、とりあえず最終下校時刻には
何とか出れたから良いとして〜
………D組の雪乃 雫さん。
何を考えているのか表情には決して出さないけど、
目だけだとあまり分からない人…いや妖怪って
言った方が、正しいのかな?
朝に言ってた話の続きって一体……???
回想・・・
雫「だってこの地域だけでなく、
世界共通で妖怪しか居ないのは当たり前ですから」
回想終了・・・
こっちが益々、分かんなくなってきたよ〜!)
そう焦っている友理を差し置いて雫が先に尋ねた。
雫「それで〜本題に入る前に
私は、あなたに聞きたい事があります。
んっ?(友理)
あなたのお名前は、何ですか?」
と突然、振られたものの名前を正直に答えた。
友理「えっ?林堂 友理ですが……???」
と雫は、話を続ける。
雫「では、林堂さん!
私が今朝に言ったあの話の続きを
今からここで話します。
ちゃんと理解して下さいね?
わ、分かりました!!(友理)
でもまぁ〜………
昔から今のあなたに言われるまで
私もこの世界について考えた事は、
これで[2回目]ですが〜
まずは、自分の紹介から始めますね」
友理「はいっ!(しょ、紹介???)」
すると、雫は自分の詳細を淡々と口にした。
「[0101ページ 種族:一つ目妖怪
クラス:D 名前 雪乃 雫 能力:視覚支援]
と以上が、私の場合のページとなります。
理解できましたか?」
端的に言われて急に終わった事への突っ込みが入る。
友理「それだけ!?」
雫「いえ、これはまだ序ロですよ。
まず私達が住む[日本の妖怪]には
決まりがあります!
それは朝は、[人間のような姿]をしている事です」
友理「に、日本もってこの仁川市もですか?!
でも〜雪乃さんは………
一つ目以外は、人間と何の変わらないですよ?(汗)」
雫「はい、私のように人とあまり変わらない
種族に関しては、少し残ります。
それで一つ目なんだ〜♪(友理)
他にも耳や尻尾角などが、
生えてる場合もありますからね。
あの学校には、そういう妖怪が集結しています」
友理「へぇ〜☆
それは、ちょっと見てみたいかも!!
(……って言っても朝に見たような〜(汗)」
雫「でも特徴的な部分が見えるのは人によっては、
嫌な人も居ますので隠す人も
そう少なくはありません。
(実際、私達は[人間]というものをよく知りませんが)
それから[夜]になれば、完全に人の姿とは程遠い、
[妖怪の姿]へと変わります!
勿論、これも個体差があって人に近しい姿の人も
入れば[幻獣化]する人も少なからず存在します。
そこまでは問題ありませんから♪」
友理「なぜ、そこだけルンルンなんですか?!」
雫「いえ、本来の姿を他の人に見て貰えるなら
それはとても嬉しい事じゃないですか。
妖怪ですから♪
林堂さんも自然体が良いってよく言いません?」
友理「は、はぁ………それは確かにぃ〜(汗)」
雫「それと同じ事です。
原理はともかくあなたにも今は、特徴が無くても
夜になれば全てが洗い流されて
妖怪に変わると思いますよ♪」
友理「えっ、私がその〜……妖怪に???
で、でも実際…目の前に雪乃さんが
一つ目が居る事には明確ですが、
まだ信じられない…ですっ!!
自分が妖怪だなんて………(汗)」
雫「そう、ですか。
信じられなくてもこの妖魔界での掟ですから
抗う事も出来ないし、そう堅くならずに
気楽に受け入れて下さいな♪
それでは、また夜にお伺い致します……では」
と雫の目がニッコリと微笑みながら去って行く。
友理「・・・」
帰宅・・・
友理「………ただいま」
2階の自分の部屋で制服を着替えてパジャマになり、
ベッドに横たわった。
友理「ここが妖魔界でこの街いや、
世界中の皆んなが妖怪っ!!
学校も昨日出会った人達も皆んな。
やっぱり今でも…信じられないや(汗)
私は生まれた時から人間で、
学校や塾にだって通って沢山頑張って来て
ようやく、この学校に辿り着いた筈……なのに。
妖怪学校とか一つ目の雪乃さんに会って
周りには角や尻尾の生えた人達を
大勢、この目で見てしまった。
そして夜になれば、私もいずれ…かぁ〜
私の人間としての人生はここで終わりを迎えるんだ。
死という概念ではなく、新たな別の人生として
また過ごせるのは良い事だけど……でも。
そう思うと何だか〜寂しい気持ちが込み上がって
くるのは、この世界で私1人だけなんだ。
悲しいな…(涙)」
瞼をゆっくりと閉じて
しばらく沈黙した後に開き直ったのか、
先程の事が嘘のように楽しそうに思い始めた。
友理(それでも…にわかには信じがたい事だけど、
私も夜になれば、妖怪の姿が分かるん……だよね?
それって………私の知らない秘めたる力とか、
なんか隠された能力みたいで凄くワクワクする♪
人間だと思って生きてきて15年!!
私自身は、どんな妖怪でどんな姿であるのか
非常に気になる☆☆☆
あっ、そういえば!
雪乃さんが夜になれば分かるって言ってたけど
いつからが、夜判定になるのかな?
鏡の前に立って待ってみよ〜う☆)
2時間後・・・
友理「うーん。もう〜7時だよね???
まだ鏡に立ってないと駄目なのかな〜
外の朝礼で立たされるのと家で立たされるとは
別の意味で拷問のような気が………(汗)」
そうぶつぶつと呟いていると何の前触れもなく、
鏡に姿が映し出されたのだ。
友理「……っ!
こ、これが私の妖怪の…姿???(驚)
凄い凄い!!
本当に私って……妖怪になれるんだ☆」
ピンポーン・・・
視点が部屋の隅に行き、ストレート姿の友理が居て
来ている服は光の反射で見えなかった。
そしてチャイムがなると友理一人称視点に変わる。
友理「んっ?
雪乃さん、もう家に来たんだ〜……
早〜いじゃなかった!
私の姿、見に来る約束だもんね♪」
ダッダッダと廊下を走り、ドアを勢いよく開けた。
友理「見てみて雪乃さん。
本当、私の姿変わったよ!!」
雫「えっ!?」
と驚いた表情を浮かべていた。
友理「うふふ♪んっ?
どうしたんですか?そんなに驚いた顔して???」
すると雫は、思わぬ言葉を言い放った。
「り、林堂さん。あなたは………何者ですか?!」
雫の視点からでは、友理は人間の姿のままだった。
ちなみに雫の姿は、肌が青白く
ノースリーブの浴衣ドレスを着ており、
全体的に白く襟と肩の袖先、帯など所々花色の浴衣だ。
顔が3分の2を占めていて、体は1の割合の比率だよ!