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プロローグ
始めました、不定期更新!第一章書き終えるのに何年かかることやら
「うわぁぁぁっ!」
唐突だが、俺は7歳まで”平凡な子”として生きていた。家柄が良くとも、当主になんてなれっこなく、話はできるが気の利いたことが言えるわけでもない。そんなボーっとしてパッとしない俺、バトラー辺境伯・執事爵極位家七男のセト・バトラーは8歳になる直前、前世の記憶と人格にこの幼い体を支配された。今の俺は元日本人とイギリス人のハーフだった。幼少の頃から最高の執事を目指して頑張ってきた19年間の最後は、新英国国王の専属執事選抜の準決勝で戦った相手に刺される、という間抜けなものだった。なぜ転生したのかも、なぜ、嬉しいことに、王族の専属執事になれる未来が決まった今になって、この記憶を思い出したのかすら分からない。だが、唯一分かったのはこれだけ。
両親に、王族の方々に、他の国の重鎮たちに見守られる中、どうやってここから逃げ出そう。
短くてすいません