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私が強くて何が悪い  作者: Ramilen
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出会い

「あの、すまない。」


 とここを出る直前後ろから女の子の声がした。生き残りだろうか。そう思い後ろを振り返ると白髪の少女が立っていた。いや、歳は変わらないだろうか。


「私も連れて行ってくれないか?」


 突然聞かれ硬直する。連れて行くにせよ自分は何をすればいいかもわからないし、自分ひとりで精一杯になるかもしれない。


 でも…、かわいい。いや、かっこいいというべきか。見た目はボーイッシュでおとなしそうでその中に可愛さがある。抱きつくとちょうど自分の肩の高さに頭が来てすっぽり腕の中に収まる。


「すまないが、苦しいから離して欲しい。」

 ふわふわの髪の毛。このままずっと抱いていたい…。ハッと我に返ると


「あ、えと、ごめんね。でも私これからどうすればいいかわからなくて、運転ぐらいしかできないけどいいかな?」


「ああ。私はゆきだ。よろしく頼む。」


「あ、私なぎさ、よろしく。」


 キャンピングカーは初めてなようで少しわくわくしていたようだった。車内をある程度案内し、設備を見て回った。すると地球でしか使えないはずのナビなどがしっかり動くことが分かった。

 ずっとここにいては何も始まらないので近くの街へ移動することにした。




 道中特に何もおこらず街についた。ここまでの感想は緑が豊かで文明が地球に劣っているということか。


 街の付近へ車を止める。街へ入る前に魔法の書を読んでおくか、とそう思い、本を開く。そこには魔法に関する知識とこの世界の常識などが書かれていた。


 この世界の住人は普段から魔法を使っており体内を流れるマナを消費し魔法を発動することができる。自分のマナの量は個人差があり年齢でも変わってくるようだ。しかし神は私達のマナ量を最大にしているらしい。それがどれほどのものかはわからないが、魔法に困ることはないということなのだろうか。


 この本は読むだけで内容が頭に入ってくる。これも魔法の力というものか。


 この日は本を読むだけで日が暮れてしまった。しかし本から学んだことは大きいので良かった。今日は車内で過ごすことにした。若干の食料は残っているものの、これがいつまで持つかもわからないので早く街へ行っていろんな話などを聞き、買い物などをしなければならない。その日は夜遅くまでゆきと話し込んでしまった。だがそのおかげでとても仲良くなることができ楽しかった。

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