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僕が死ねない理由  作者: わさえもん
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世界の仕組み

人間の細胞は進化する。しかしそれは癌(もしくは悪性新生物)という悪い方向にしかできていないのだ。

ならばいい方向には進化しないのか?

否、いい方向に進化したのだ。免疫力の上昇により耐えられなかった毒に耐えられるようになったりetc・・・

これで人類は最強だ!万歳!

ということになる由もなく世界というのは天敵がかならずできるようにでもなっているのだろうか。

人間の細胞が特異変化を起こし腕が生えたり、頭が二つになったりと目に見える形で変化を起こした。

ではこれのどこが天敵になりうるのだろうか?べつに人類に危機をもたらすほどの大事な事態になっているとは思えないのが本音だろう。

実は新しく生えた(もしくは変化を起こした)部分が体の神経を乗っ取り、人間が凶暴化してしまったのだ。

それにより凶暴化した人間は通常の人間の身体能力を超越し人類の天敵となったのであった。

そしてその人類の天敵は特異変化した細胞によって生産(produce)された人間・・・。

英語を変化させて「プロ‐ド」と呼ばれるようになったのだ。


それは領土拡張作戦の時だった。

人類は世界の5分の4をプロ‐ドに占領され、今はほんの少しでも領土を広くしようとプロ‐ドと唯一対抗できる「アンチプロード」(英語表記で「anti prod」なので略してAPDと呼ばれている。)が領土拡張作戦を行っている。

(APDは3つの班に分かれていて、攻撃メインの「攻撃班」。ガードメイン(首領など)の「守衛班」。そして囮という名で死亡させられる浅沼康太こと僕の所属する「囮班」の3つに分けられている。)

この作戦が僕にとっての最大の転機となった。

僕と班長は二人で事前に決められていた進行通り走り囮としての役目を立派に果たしていた。

「今回のプロード少し足が速くないですか?」

「プロードだしな。何が起こるのか予測がつかん。」

「攻撃班達はちゃんと討伐してくれてますかねぇ。」

「彼らのもっている武器は唯一プロードに効く植物の細胞を埋め込んでいるからな。たぶん大丈夫だろ。」

「植物の細胞ごときでプロードはやられますかね」

「植物の細胞に含まれている葉緑体がプロードの体を粉々にしているらしい。光合成するから大げさに言えば太陽の力ってとこだろ。」

「なるほど。」

走りながら僕たちは話していた。最初は班長と一緒の行動と聞いていて不安だった。彼は10年間囮班で仕事をこなすベテランなのだが班員が作戦時にほぼ100%死んでいるらしい。

だから陰で班長が殺しているのではないかと根も葉もないうわさが広まっていた。

しかし本当にほぼ100%死んでいるため僕は不安がっていたのだが・・・心配する必要はなかったらしい。噂はあくまで噂だった。

「浅沼!危ないぞ!」

「え?」

プロ‐ドがかみつこうとするモーションをしていた。僕は速度を即座にあげてかみつかれるのを回避した。

「ボーっとしてるとやられるぞ?」

「す、すいません。」

考え事なんかしてる暇ではない。今は作戦中なのだ。殺されようが殺されまいがこの班に入ったということは死を意味する。

僕には必死に囮をやっていつか死ぬ運命しかないのだ。

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