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ヨコシマなスイカ第8話<感覚>

作者: 作者不明

<感覚> 

ヨコシマなスイカはまた一つ知ってしまった。男は目を開けないと感じないけど、女は目を閉じないと感じないことに。女は全ての想像にぶつかっていくのだよ。男は目の前に見えるものにしかぶつかれないのに。だから快感の度合いが違うんだよ。人間には六つの感覚があるらしい。視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚、感覚というもの。(霊感、ヤマ勘、第六感:司会:フランキー堺 に少し似ている)男女の逢瀬はその全てを研ぎ澄ませることになるけど、男と女の優先順位が違うのだね。男の一番は視覚に対して女の一番は感覚なんだろうね。だから女は触れる、触れられることに敏感なんだろう。男にとって普段の生活の中で最も重要というか必要なのは視覚だよね。その視覚がなくなるということはそれを他の感覚で補てんしなければいけないから、必然的に他の感覚が疎かになるよね。女はそれを知っていて綺麗になろうとする。でも女は視覚も大事だけれどそれ以外の感覚も全て駆使する能力を持っている、全てを同時に。不思議だけどね。触覚、触れるという安心。同時に聴覚、声が聞こえる。同時に香り、自分が求める匂い。同時に幸福の味、そして愛していると感じる瞬間。その全てが女の喜びで、一つ欠けても喜ぶし、全部があれば快楽になるのだよね。ただ、一つ欠点はそのどれか一つにでも猜疑心が生まれた瞬間女は男を遠ざけるのだね。見たくない。嘘を聞きたくない。嫌な匂いがする。(自分以外の女の匂いとか)そこから先はキスなんて、触らないで、傍に寄らないで、忘れたいとなるのだよ。

時々ヨコシマなスイカは項垂れる振りをする。

振りをするって、だって首がないのだから。

「仕方ないじゃないか。」

えなりかずきも言ってたしね。(大分前に)


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