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ある暑い(熱い)夏のお話

〜第三話〜

-ある暑い(熱い)夏のお話-

ようやく夏を慰め終わると、時刻はもう正午になっていた、いつの間に時間が過ぎたのだろうと思い、それと急に暑さが催してきたので俺は先程、夏の怒りの矛先にされ、無惨に消されたクーラーをつけようとクーラーのリモコンを手に取ろうとしたが夏に止められた、どうやら怒りの矛先を向けられた訳ではなく今夏のこいつの目標は節電らしい、どうせまたどっかのTV番組に影響されたに違いない。別に目標を掲げることが悪いとは言わない。寧ろ大変良い心がけだと思う。しかしそれを他人に強要するのはどうかとも思う、幼い時の夏は冬に突然、ストーブを使うと『ちきゅーおんだんか』が進んでしまうと言い出し、真冬にストーブ無しで過ごした思いでは一生忘れないだろう。あの冬ほど、ストーブを恋しく思ったことはない。お陰では今でも冬になってストーブを出す度、過度の有り難みを感じる程である。まぁ結論を言うと昔から夏の所為でこっちもいい迷惑である。夏が俺にしてくれたことと言えば幼い頃にたった一度だけ10円ガムを奢ってくれたこと、それぐらいしか覚えちゃいない。まぁ愚痴っても夏の機嫌を損ねるのだけなので自粛するが…

俺はいい加減腹が減ったし、夏が我が家に居るとのんびりくつろげないのでソファで、まるで自分の家にいるかのようにくつろいでいる夏を呼び止め、単刀直入に本題へと入ることにした、『で?何しに家に来たんだ?まさか遊びに来たってわけでもあるまいし』『今年は皆でキャンプに行こう!つーか行くよ!』また訳の分からないことをぬかした、まぁこいつの場合はいつもの事なのだが…大体こいつはいつも話が唐突過ぎるのだ、子供の時はいきなり山に行こうとか言って、迷子になりかけたし…こいつの無計画さはある意味尊敬ものだ、俺は逸る気持ちを抑えてなるべく声を落としながら『無理!!!!!』一言言ってやった。もはや言い放った後の夏の機嫌など考えてるいとまはなかった…


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