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胸の大きさが全ての序列が決まる学園バトルもの

掲載日:2026/06/25

胸育きょういくとはッ! 支配であるッ!! 恐怖であるッ!! そして国家の礎であるッッ!!!」

漆黒の制服に身を包んだ生徒会長、五条院麗華ごじょういん れいかの咆哮が、特設闘技場コロシアムのコンクリートを震わせる。

私立巨嶺学園。そこは、胸の質量ボリュームこそが絶対の階級ランクを決定する修羅の庭。

他者を圧殺し、「乳力ニュートン」を奪い合うことで肥大化する双丘。しかし、その力は無限ではない。未知のエネルギー「乳力」は、激しい戦闘や大技を放つたびに消費され、それに比例して物理的にもサイズが縮小していくという残酷なリスクを孕んでいた。

麗華の胸元に鎮座する、人類の限界を超えた【絶対神威・Kカップ】。

彼女が常に「最小限の消費」で敵を圧倒してきた天才だからこそ維持できているその圧倒的な質量圧力は、文字通り空間を歪め、並の生徒なら近付くだけで肉体を圧壊させる「神の重力」だった。

だが――その絶対の重力圏に、一足のローファーが踏み込まれる。

「胸育だの支配だの、寝言は寝てから言いやがれ……ッ!」

少女の名は、神代零かみしろ れい

その制服の胸元は、あまりにも潔いほどに、真っ平ら(AAカップ)。

戦闘経験ゼロ、学園の最底辺として干からびた果実呼ばわりされる、最弱の蔑称――【乾物レーズン】。

「ハハハハ! 命知らずなレーズンが一粒、麗華様の神域に迷い込んだぞ!」

スタンドを埋め尽くす何千もの有象無象が嘲笑する。だが、麗華の傍らに立つ観測班のスカウターは、すでに限界突破オーバーフローの警告音を爆音で鳴らし続けていた。

『計測不能! 計測不能エラーァァァッ!! サイズはAA、だが彼女の体内にある乳力核ニュートン・コアは……無限にエネルギーを創出する“白い特異点フラット・ホール”だ!!』

そう、零はどれだけ乳力を消費してもサイズが減ることもなければ、エネルギーが枯渇することもない、燃費という概念を置き去りにした規格外のバグ――【永久機関の絶壁】だった!

「小癪な、身の程を知れぇいッッ!!」

麗華の胸が激しく縦に脈動する。放たれるは、必殺の【乳圧波・Kカップ・グラビティ】!

衝撃波が津波となって零を呑み込む。だが、零の身体は、紙一重の踏み込みでその暴風をすり抜けた。

「胸が小さいってことはなぁ……空気抵抗が『ゼロ』ってことだ!!」

突き詰めた平坦は、あらゆる重力をも滑らせる絶対の流線型。

音速を超えた零の拳が、麗華の絶対障壁バスト・シールドへと突き刺さる!

「――質量パワーが足りねぇなら、加速スピードでブチ抜くだけだぁぁぁッッ!!

【超高密度・絶対絶壁シンギュラリティ・フラット】ッッ!!!」

ズドドガガガガガゴォォォンッッッ!!!

アリーナの床が爆ぜ、劇画調の劇烈な爆煙が巻き起こる。

誰もがレーズンの大金星を確信した。しかし、煙の向こう側――麗華は己の圧倒的な肉壁で、零の拳をギリギリで受け止めていた。

だが、麗華の顔に余裕はない。零の「無限の加速」を相殺するため、かつてないほどの乳力を強制消費させられたのだ。

パァンッ! と劇的な破裂音と共に、麗華の制服のホックが弾け飛ぶ!

「くっ、ああぁぁぁッ……! 私の、私の神聖なる質量バストが……削られる、縮んでいくッッ!?」

【五条院麗華:Kカップ ➔ Jカップへと強制減退】

驚愕に染まるスタジアム。対する零は、大技を放った直後だというのに、AAカップのまま呼吸一つ乱していない。使えば減る巨乳どもに対し、零はどれだけ戦っても減らない永久のレーズン!

「はぁ、はぁ……面白い、面白いわレーズン! だが、私の『胸育』は、Jカップに落ちた程度で揺らぎはしないッッ!」

「へっ……上等だ。サイズが変わらねぇってことは、私は最初から最後まで『最速』のままだってことさ!」

零が再び地面を蹴る。空気抵抗ゼロの超神速。先ほど麗華の防壁をブチ抜いた、あの軌道。

勝負あり――誰もがそう確信した、その瞬間だった。

ドッゴォォォン!!!

「――なっ!?」

空を切る零の拳。

そこにいるはずの麗華の姿が、かき消えるように消えていた。

直後、零の背後に凄まじい風圧が吹き荒れる。

「遅いわ、レーズン!!」

「がはっ……!?」

背後から叩きつけられる、痛烈な衝撃。零の身体がコンクリートの床を激しくバウンドしながら転がる。辛うじて立ち上がった零の目に映ったのは、不敵に微笑む麗華の姿。

そして――。

「……胸が、さらに縮んでる……!?」

【五条院麗華:Jカップ ➔ 怒涛のGカップへ緊急軽量化】

麗華の制服は破れ、その胸元はかつての圧倒的な質量を失っていた。しかし、その身体から立ち上る乳力のオーラは、先ほどよりも遥かに密度を増し、パチパチと青い火花を散らしている。

観測班のスカウターが、恐怖で引き裂かれんばかりの悲鳴を上げた。

『バ、バカなッ! 麗華様は乳力をあえて暴発させ、自らの質量を削った! 質量が減ったことで……空気抵抗が激減! 移動速度が通常の3倍へと跳ね上がっているゥゥゥッ!!!』

「ククク……知らなかったわ。質量を脱ぎ捨てた私の身体が、これほどまでに軽いとはね!」

麗華の姿がブレる。速い。AAカップの零の機動力に、Gカップまで軽量化した麗華が【質量×速度】の超バランスで追いついたのだ!

「これが私の、新たなる胸育の境地! 【神速覚醒・ブースト・バスト】よ!!」

「おもしれぇ……ッ! 縮んで格が落ちるどころか、スピードを上げてきやがったか!!」

ここからは、肉眼では捉えきれない超音速の空中戦。

絶対に枯渇しない無限のスタミナで突き進む【永久機関の絶壁(零)】と、自らの身を削りながら神速の重撃を繰り出す【軽量化の覇王(麗華)】。

拳と拳が激突するたび、アリーナの空気そのものが悲鳴を上げて爆ぜる。完全に互角のデッドヒート!

「ハハハハ! 最高よ零! あなたを圧殺するまで、私の胸が保つかしらね!?」

「シャラップ! 骨の髄まで削ぎ落として、アタシと同じ真っ平らにしてやるよ麗華ァァァッ!!」

二人の乳力が最高潮に達し、すべてを吹き飛ばすラスト一撃が交差しようとした、その時――。

キィィィィィィン――!!!

突如、学園全体に鳴り響いたのは、鼓膜を突き破らんばかりの「サイレン」だった。

同時に、二人の間に巨大な鉄壁が割り込み、強引に戦火を分断する。

『そこまでッ!! 昼休み終了のチャイムであるッ! これ以上の戦闘は校則違反、両者速やかに教室へ帰還せよッッ!!』

風紀委員たちの容赦ないアナウンスが響き渡る。

完全に水を差された二人は、拳を突き出した姿勢のまま、ピタリと動きを止めた。

「チッ……いいところだったのによ」

零が忌々しそうに拳を下ろす。

麗華もまた、荒い息を整えながら、破れた制服の胸元を押さえてフッと笑った。気づけば彼女のサイズは、戦いの消費で「Dカップ」まで落ち込んでいた。

「フン……命拾いしたわね、レーズン。次に会う時までに、私はまた極上の『胸育』でKカップまで上り詰めておくわ。覚悟しておきなさい」

「へっ、いつでも来てみな。何回デカくなろうが、その肉、アタシが全部削ぎ落としてやるからさ!」

背を向け、それぞれの教室へと歩き出す二人。

決着は、おあずけ。

学園の歴史を揺るがす「巨乳」と「絶壁」の果てなき抗争は、今、火蓋を切られたばかりだ。

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