LOG.9|友よ|BROTHER
散々ボロボロにされ、
最後にデス君は言った。
デス君
「お前ら、今日から犬な」
「うちの組の連中が呼んだら来い」
「返事は、わん な。」
シン
「…」
リュウト
「…」
チンピラ
「返事はぁ!?」
バカーンと
シンを蹴り上げた。
シン
「ゲホ、わん」
リュウト
「…死んでも言わねー。」
チンピラ
「あぁ!?」
「まだわかんねーかぁ!?」
「クソガキがぁ!」
鉄パイプを食らうリュウト。
シン
「ま、まって!」
「まってください!」
「リュウトは関係ないでしょ!?」
デス君
「あぁ?バカかお前…?」
「こいつも穴兄妹だぞ?」
シン
「…うん?」
「リュウト、マジか?」
リュウト
「……ごめん」
「実は…ゲホ」
「前に俺もマスターの店で…」
「でも俺も知らなかった…」
「誰の嫁か、なんて…ゲホ」
「というか既婚者ってことも、」
デス君
「まだ言ってんのかぁ!?」
「さっきからテメーコノヤロー!」
「知らねーわけねーだろって!」
怒鳴られながら
顔を踏まれるリュウト。
さらにデス君が
鉄パイプを振りかぶる。
デス君
「ガキが!」
「テメェら、グルなんだろ!?」
「じゃなきゃありえねーだろうが!」
何度も、何度も、
鉄パイプや踏みつけを喰らうリュウト。
鈍い音が、
俺の耳から遠くなっていく。
リュウトと穴兄妹なんて
マジのガチで、どーでもいい。
とにかく、やめてくれ。
もうリュウトを壊さないでくれ。
というか…
やけにリュウトだけ…
しつこく…
ボコボコじゃないか…?
シン
「も、もうやめてくれ」
「頼む、もう、やめ、」
その時、
シャッターが開いた。
パトカーが数台。
ごっつい警察官が
ずいっと1歩前に出た。
警察官
「またお前かぁ…。」
「通報があってきてみたら…」
「見覚えのある顔だなぁ。」
デス君
「アイツ…マル暴の…!」
「クソ、またブタ箱かよ…」
チンピラ
「マジかよ、」
大勢の警察官が
チンピラや、デス君を取り押さえた。
そんな中、
救急車も到着した。
俺たちは
救急車に運ばれた。
ーーー
数週間が経過した。
俺の会社は…潰れた。
いや、潰した。
デス君だけではなくて
デス君の組織、に
手を引いて貰うために
結局、
1000万ぶん取られたからだ。
デス君は捕まったから
何も問題ないと思いきや、
こっち系の組織は 結構しつこくて、
顔を覚えられてしまった以上、
もう街で目立つことは許されない。
マンションも売った。
それでも1000万は
かなりギリギリだった。
俺にはもう…
何も残されていなかった。
唯一、
俺の周りに残されているのは…。
金でもなく、名声でもなく…
リュウト、だけ。
俺は松葉杖をつきながら
ある病室の前まで来た。
リュウトの、病室。




