表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

LOG.2 |日常、テキーラ |TEQUILA



おかえり、また来たの?


こんな人生で、マトモは無理。


これが実話かどうかは、貴方が決める。


これは、"あの子"がいない世界。

————








その頃の俺は、

仕事に命を燃やしてる

“仕事が大好きな男”だった。



現場は常にパンパン。



口コミは勝手に回る。


金も増える。




その頃は、伸び盛りだった。




しっかり遊んで、

しっかり働いて、

人生 絶好調だった。





ーーー





仕事の終わりはだいたい夜8時すぎ。

そこから“いつものバー”へ歩いて行く。




そのバーは俺の“ホーム”だった。






夜8時過ぎに行くと、

マスターのバーには

若い連中で埋めつくされていた。





この日も仕事終わりに、

すぐに着替えて店へ向かった。




街灯の下を歩きながら、

胸の中はウキウキしていた。




今日こそ、

ダーツで勝ってやるぜ。ってね。






ーーー






カウンターのいつもの席につく。




マスターが

「今日もお疲れ〜」と

ハイボールを出してくれる。




マスターの店は、

住宅街の中にぽつんとある


“情報の中心地”だ。




マスター自身は、

見た目60手前とは思えないイケおじで、


街のことを何でも知っている

“酒場のマスター”そのものだった。







シン

「なぁ、マスター!」

「俺、最近TikTok伸ばしたいんだよな〜」

「なんか、モデルの知り合いとかいない?」

「会社で、 TikTokやってるとこ多いじゃん?」

「モデル踊らせてバズりたくてよ」





マスター

「モデル?」

「なんだそりゃ。」






シン

「ガチだって。先輩もやってんだよ!」

「俺も撮りたいんだよ、映える動画とか!

「で、何万再生もブン回してさ!」

「この街で目立ちたいんだ!」

「社長としてよ!」






マスターが少し悩む。






マスター

「うーん……」

「モデル、かぁ…」






シン

「現役モデル、とかさ。」

「…よっ、と!」





シンが

座りながら投げた、

ダーツの矢がド真ん中に刺さる。



ダーツの機械が

ズギューンと鳴る。






リュウト

「げ!」

「またBULLかよ!」




シン

「は!」

「俺の勝ちな! リュウト!」

「1800奢り決定!」




リュウト

「エイム、神だろ!」

「もー金ねーよ!」





コイツの名前はリュウト。


175cmでゴツくて、

格闘技経験者でイケメン。


ガキの頃から

ずーっと、一緒で


地元を離れた俺にも

2時間かけて、

会いに来てくれる変なヤツだ。






リュウト

「またテキーラ…」

「ゲロ吐きそう…」




チンッと

テキーラを乾杯して

2人で一気飲みした。








マスター

「でよぉ…シン。」






シン

「ぷは!」

「あ!モデルね!」

「どう? いる?」





マスター

「いや、いねぇよ」

「でもよ、ふと思ったんだよ」

「お前の本指名じゃダメなのか?」




シン

「サヤカさんか!」





サヤカさんは

俺の本指名。


このエリアで

1番綺麗なキャバ嬢だった。


よくマスターの店で

同伴していたから

マスターもよく知ってる。





シン

「そりゃいいな…!」

「やってくれっかな!?」





マスター

「交渉次第だろ」

「まぁでも……」

「めちゃくちゃ金額高そうだな…」






シン

「だよなぁ……。」

「んだよ、チクショー…。」

「モデルいねーかなー!」






シンは

アイコスをくわえて、

乱暴に肘をダンッと置いた。






シン

「あーあ!どこかに!」

「フィリピンハーフで!」

「エロくて美人で!」

「気高くてナルシで!」

「現役モデル!!」

「そんなの、いねーかなー!」






マスター

「それ、お前の性癖だろ…」







シン

「あぁ!?」

「性癖というか、神だ!」

「そんなヤツ、ホントにいたらよ!」

「神だ!神様!」

「生きてるだけで金メダル!」

「全ての1位で、完璧美少女!」

「で、」







リュウト

「うぷ」








リュウトが

滝のようにリバースした。







シン

「うげ!きったね!」







マスター

「うわぁ!」

「シン!飲ませ過ぎだ!」







マスターが焦って

カウンターから飛び出した。








シン

「ごめんマスター!」






シンも掃除を手伝う。






マスター

「マジかよ…?」

「お前……!」

「謝れるのかよ…!」







シン

「おい!」

「俺だって謝るぞ!」

「さすがに!」

「悪いと思っ 、」







リュウト

「うぷ」







リュウト、

2発目のリバース。






マスター&シン

「「うぎゃぁ!」」






この時は、



何も考えねーで、

毎日浴びるほどに呑んでいた。



これがずっと、

続けば、良かったのに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ