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【完結】不倫の神様|転  作者: 天狗


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13/13

LAST|神様、なんて|CHATTER










5年後に復讐する。


本来はそれを

実行するか否か迷っていた。







でも……


もうすっかり

そんな気持ちは無かった。




つまり、迷ってもない。






普通に、ダルい。





しなくても困らない。





別に、生きていけるし。







ーーー








てか、

ぶっちゃけ…帰る場所もない。



元の街へも帰れない。



地元へも帰れない。



どこにも居場所は、無い。










サヤカさんも…


きっとキャバクラを辞めてるし

今更会ってもな…と。






2号機、3号機も

当然連絡はとれない。


スマホが割られて、

番号が消されちまったのもあるが




そもそも不倫なので


別れ方は

こんなもんでいいのかもな。
















何より、リュウト。














何回か

元の街へ帰って、



お見舞いに行ったが



毎日行けたわけじゃなかった。



俺も新しい環境で

あまりにも忙しかったので



お見舞いの間隔は

次第に落ちてしまっていた。









すると…









突然、いなくなっていた。









目は…覚ましてなかった。



まさか…とは思ったが、



俺には聞く勇気もなかった。






確か…2年くらい前に、


警察が来て

色々と聞かれた気がする。


正直……

何を聞かれたかは覚えてない。



警察も

声が小さくて

あまり、会話にならなかった。



最近の若いやつは

ボソボソ喋るヤツがホント多い。









で…


病室が無くなっていた時点で、

俺は黙って病院を出て、

その後は何も調べていない。




答えを看護師に聞くのが、

怖くて怖くて仕方なかったんだ。









…まぁ

ニートだから、

多分 どっかで遊んでんだろ。



リュウトのヤツめ、

相変わらずバカだな。



どこで遊んでんだか…。









そう、思う、ことに、した。







ビィー




ビィー














あ、またブザーが鳴った。






ダルい。











ーーー












…だから俺は、






変わらず、






ダンボールを直しながら、

陰口を叩かれ、

ほぼ廃墟の1Kの部屋に住み、

静かに、独り、暮らす。






その選択をした。






別に間違ってないと思う。








誰にも迷惑かけてない。









でも、


少しだけ思う。







あと何年、

心と身体を消耗すれば



この拷問は

終わらせてくれるのだろうか。












ーーー









ほらな?






神様なんて、いねーんだよ。












もし、神様がいたら






そうだな…。



扱いづらい俺のことを

手のひらの上で転がしてくれて…



うまいこと誘導してくれて、

こんなエンドにはしないはずだ。









きっと、









あはは!


シンが

ヤクザやチンピラに

犬にされるくらいなら

アタシが先に犬にしてやるわ!


ほら…わんって言って?


ちゃんと、可愛がってあげるから。


ちゃんと、助けてあげるから。


全部、直してあげるから。


全部、アタシのせいにしていいから。


ほら、おいで?












…なんて言うに違いない。










…で!




見た目は

フィリピンハーフで

目がツンッと上がっていて

女スパイみたいな美人で…!



性格は

ナルシで自己中で

歪んでいて甘えん坊!


いつも助けてくれる!


俺をダメにしてくれる!









そしたら…!



俺のほうも…設定変えて…!




街の皆に…

もっと身近に…

必要とされる職業…





そうだな…


整骨院とか、医者とかさ…!



住宅街で……


地域密着型でさ……!






うんうん…!


良さそう…!


幸せっぽい…!











多分…





この条件なら、





ハッピーエンドのはずだ。






















やり直してぇな。











もしも、









そんな、世界が、あるならな。








ビィー




ビィー










あ、







また、ブザーが、鳴った。










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