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【完結】勇者殺しの元暗殺者。~無職のおっさんから始まるセカンドライフ~  作者: 岡本剛也
第4章

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第151話 手詰まり


 闇市を後にし、北の富裕層エリアへとやってきた。

 すぐに気配を探ってみたのだが、思っていた以上に強い気配が多く絞り切れない。


 身分の高い金持ちだけが住んでいるところではなく、高ランクの冒険者も住んでいる場所のようで気配から探るのは無理か。

 レッドをこの目で見たことがあるが特徴らしい特徴が一切なかったため、本人が弱いとなると探すのは不可能。


 このエリアに潜伏しているのはほぼ間違いないが、手掛かりなしで探すには広すぎる。

 わざわざやってきたのだが、諦めて別の場所を探すか?


 屋根上に隠れながら、これからどう動くのがいいかを必死に考える。

 これから行う候補としては三つ。


 一つ目は北の富裕層に残り、手当たり次第に捜索すること。

 選択肢の中では一番途方もなく、一日を無駄にする可能性が非常に高い択。


 二つ目はテイトに情報を貰いにいく。

 “レッド”という名前を引き出せたため、テイトからレッドの情報を貰いに向かう択。

 ただ、レッドを知っていたとしても大した情報は得られないだろうし、居場所に繋がる情報は得られないはず。


 三つ目は、アジト以外で『都影』に唯一関連した場所である例のバーを張ること。

 こちらも期待値としては非常に薄いが、アジトがなくなった以上は戻ってくる可能性もあると踏んでいる。


 どの択も雲を掴むようなことなため、どう動くか非常に迷ったが……。

 もう少しだけこの富裕層エリアを探すことに決めた。


 昼過ぎまで何の情報も手に入らなければ、例のバーに張り込んで何か情報が手に入るのを待つ。

 そう決めて、俺は富裕層エリアの捜索を再開した。


 強い気配自体は至るところに点在しているため、狙うのは強い気配が集まっているところ。

 レッドは周囲を強い人間で固めているであろうと予想し、強い気配が密集している場所を手当たり次第に回る。


 レッド自体に一切の特徴がないため、いつもとは違った方法で捜索するしかない。

 ただ少数しか護衛をつけていなかった場合は、絶対に見つけられないことが確定する。


 頭がキレる人間でありそうなことからも、護衛自体つけていない可能性も大いに考えられるが……。

 そんなことまで考えていたら一歩も動けなくなるため、僅かでも可能性がありそうな方法を取る。


 北の富裕層エリアを右往左往しながら、三人以上の強い気配が集まっているところを回ること数時間。

 今のところは冒険者パーティらしき人達しか見つけられておらず、時間が経つにつれて移動が多くなって把握するのも難しくなってきた。


 俺が思っていた以上に冒険者パーティがこの区画に住んでいるようで、この捜索方法では見つけることは不可能。

 そう半分諦めかけた時――俺は少し変わった気配を捉えた。


 かなり離れた位置なのにも関わらず、同じ速度且つ同じ方向に向かって歩いている二つの強い気配。

 今捜索している強い気配が密集しているという条件からは外れるものの、流石にこの動きは不自然すぎる。


 後ろを歩いているものがただ尾行している可能性もあるが、警戒のための二重尾行を行っている可能性もある。

 俺は今向かっている場所へ行くのを止め、不自然な二つの気配の下へと急いで向かった。


 絶対に視認されないように進行方向を予測し、かなり離れた位置から様子を窺う。

 前を歩く男は至って普通の冒険者のように見えた。


 だが、その男の後を追っている人間は完全に俺と同種の人間。

 足音を立てずに身を隠しながら、前を歩く男を付かず離れずの絶妙な距離感で尾行している。


 そして一番気になるのは、後ろの人間が周囲を異様に警戒していること。

 前の男を殺す場所でも窺っているようにも見えるが、俺だから分かるがその動きではない。


 これは……二重尾行の可能性が高いな。

 足音を一切立てない完璧な身のこなしながらも、気配の消し方が甘いのが引っかかるが、例え罠だったとしても問題ない。


 前を歩く冒険者風の男と、その男を尾行する人間の二人に襲われたとしても負けない力量差と判断。

 人気ないところまで移動するのを待ち、そこで尾行している人間を捕まえようか。


 正直『都影』の人間かどうかは確証が持てないが、もしそうだとすれば一気にレッドに近づく。

 実力者であることは間違いないため、集中力を高めて一挙手一投足を注視し、尾行している人間の尾行を開始した。


 十五分ほど尾行していると、前を歩く冒険者のような男が裏道に入ったことで人気がグッと減った。

 誘われている感じもあるが、ここで戦闘を行うのがベストだろう。

 男を尾行している人間も裏道へと入ったことを確認してから――俺は屋根から飛び降り、拘束しに動いたのだった。



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