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【完結】勇者殺しの元暗殺者。~無職のおっさんから始まるセカンドライフ~  作者: 岡本剛也
第3章

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第98話 機能重視


 やってきたのは同じ大通りにある、冒険者用の装備品が売っている店。

 ニアには可愛らしい靴もいいかと思ったのだが、レスリーがあげた荷物を運ぶためのリュックで喜んでいたことから、動きやすさ重視の靴の方が喜ぶと判断した。


 自分への物だったら露店市へ行っていたところだが、プレゼント用と考えたら新品一択。

 ちなみに靴のサイズは事前に聞いてあるため、良さそうな靴を探すだけで大丈夫。


 目立つ場所に置かれている剣や鎧は無視し、端っこに追いやられている靴のエリアへと一直線で向かった。

 酒については一切知識がなかったが、靴ならば俺の知識でそれなりに良い物が買えるはず。


 軽さを最重視した最先端の靴も売られているが、素材がいまいちなため恐らくすぐに壊れてしまう。

 毎日配達することを考えたら確かに軽さも重要だが、耐久面と歩きやすさに重きを置くのが正解。


 多種多様な靴を手に取り選んだ結果、クッション性が高く耐久面にも優れた靴に決めた。

 なんか簡単に決めてしまった感はあるが、この店にある靴の中では一番良いと思ったし値段も銀貨七枚と丁度良い。

 俺はニアへのプレゼントとして、少し値の張る新品の靴を購入した。


 ここまではサクサクとプレゼントを購入できており、続いてはヴェラへのプレゼント。

 何度か部屋にあげてもらって気になったのは、やはり布団周り。


 ジロジロと見るなと言われていたが、目に入ったものはそう簡単に記憶から消すことはできない。

 ピンク通りのボロ宿の布団ほどではないが、かなりカッチカチの布団を使っているのを見てしまったため、ヴェラには寝具をプレゼントしようと考えている。


 流石に布団一式となると値段が張るだろうから、敷布団か枕のみになるだろうが……。

 どれか一つを代えるだけでも、睡眠の質は大幅に改善されると思う。


 ボロ宿から『水の郷』に移り、俺が一番感じた変化は睡眠の質だからな。

 ぜひとも、ヴェラにも良い睡眠というものを味わってほしい。


 そんな思いからやってきたのは、『レットアフツァー』という寝具専門店。

 大通りは本当に色々な店があり、なんでも買えるのではと思ってしまうほど。


 露天と比べると値は張るものの、やはり便利だし何より楽しい。

 何か良い物があれば自分用としても買うことを決め、俺は『レットアフツァー』の店内へと入った。


 中に入って目に飛び込んできたのは無数の布団。

 ふっわふわなものから固く作られているものまで多種多様で、毛布やケット、麻でできた寝具に下に敷く専用のものまである。


 枕一つとっても凄まじい数で、オーダーメイドなんてものもできるらしい。

 十種類近い素材を選び、自分に最適の枕を作ることができる。


 見ているだけでも楽しい場所だが、やはり気になってしまうのは値段。

 寝具一式となると最低でも金貨五枚ほどはかかってしまい、到底手を出すことができない。


 枕のオーダーメイドは金貨一枚だし、値段的にもかなり良いと思ったのだが、肝心のヴェラがここにいないからな。

 何を買うのがいいか迷いに迷った俺は、敷布団か布団の下に敷くマットを購入することに決めた。


 かけるものは最悪なんでもいいし、枕については自分で購入してもらうのがベスト。

 一番変化があるのは体の全てを預ける敷布団であり、一番睡眠の質を向上できると考えた。


 とは言ったものの、敷布団もマットも種類が豊富なため、ここから先は店員に聞くのがベストだと思う。

 近くにいた店員に声をかけ、おすすめの敷布団を紹介してもらうことにした。


「すまないがちょっと質問してもいいか?」

「大丈夫ですよ。なんでしょうか?」

「敷布団か、敷布団の下に敷くマットを探しているんだが、金貨一枚ほどで買えるおすすめのものはないか?」

「敷布団かマットですね。予算は金貨一枚となりますと……デザートキーラの毛で作られたこちらのマットは如何でしょうか?」

「デザートキーラというのは魔物か?」

「砂漠地帯にいる魔物ですね。硬めの毛なのですがフワフワとしているのが特徴でして、高反発で寝がえりなどもうちやすい良いマットとなっております」


 多分、『水の郷』のベッドは沈み込むような低反発の布団。

 俺としては低反発の方が気持ちよさがあったのだが、寝具専門店の店員が言うのであれば間違いないだろう。


「なら、その高反発のマットを買わせてもらう」

「ありがとうございます! このままお持ち帰りになられますか?」

「ああ。背負って持っていく」


 店員に紐で括ってもらい、かなり大きめのマットを背負い込む。

 右手には酒瓶、左手には靴を持ち、そして背中には大きなマットを背負っている状態だが、なんとか持ち運ぶことはできそうだ。


 ただ、これ以上の買い物は困難なため、このプレゼントを渡しに一度『シャ・ノワール』へ行くとしようか。

 丁度昼時のため、ニアも一度『シャ・ノワール』に戻っているはず。

 喜んでもらえるのか少し不安な心境の中、俺は三人がいる『シャ・ノワール』へと向かった。



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