戦国武将とショタ
縛りワード ランドセル 暗中模索 穴
『穴が…穴がみつからない…たしかここら辺だったと
思うのだが…』
戦国武将 小峠依道は急に衝動的に
ジムで筋トレがしたくなってしまい、暗い山道の中
地下の近未来世界に通ずる穴を探していた。
しかし辺りが真っ暗なためにっちもさっちも中々
見つからない。まさに暗中模索というやつだ。
穴を探しながら依道は物思いにふけっていた。
-果たして我輩はこんなに筋肉を鍛えてばかりいて
良いのだろうか?-
たしかに徒隷忍愚事務のおかげで
鎧を必要とせぬほどの無敵の防御力を誇る鋼の肉体を
手に入れることができ、そのおかげで将軍様に見染められ、
足軽から武将の地位まで昇り詰めることができた。
しかし実は剣術の腕は元服をした十五歳の時から変わらず
力任せに刀を振り下ろすのみ…
本来自分が目指していた一流の剣豪の姿ではない。
このまま肉体を鍛えることばかりに固執していて
いいのだろうか?
そんなことを考えていると夜が明け、ようやく穴を
見つけることができた。
徒隷忍愚事務に向かうと扉の前に自衛警
であり猥輩のおなご、藤栄ケイコともう1人
黒い鞄を背負った小さな男児が立っていた。