自衛警(じえいけい)と名乗るおなご
JK『はぁ?何その訊き方うけるぅー♪
私は藤栄ケイコ(ふじえいけいこ)。
JKっていうかー女子高生みたいな?』
依道 -なんなのだこのおなご、自衛警と
名乗っているが、この徒隷忍愚室の宿直ということか?
こんな女子供が?それにこのふしだらな格好……
袴?にしては今にも土手があらわになりそうなほどに
短すぎる履物を履いておるし、
さらには奇抜な獅子舞のような髪の色に
長すぎるまつ毛、奇妙なまでに大きく身開かれた目まなこ…
こんな婆娑羅な、歌舞いた生き物はついぞ見たことがない……。–
JK『お兄さんさぁ、その頭ちょーうけるんだけど。
チョンマゲってやつー?今時なくない?てか逆張りってやつ?
まじ卍乙ー』
依道-な、なにを申しておるのか全くわからん…
こやつ渡来人か?-
JK『てかさージムだったら今日休みだよ。空いてない。
アタシも間違えてきちゃってさー。超ついてない』
JK『それよりここWi-Fi環境ないのかなー
全然スマホでネットみれないし』
依道 -わ、猥輩?とは一体…
この女子のような猥褻極まりない輩やからのことだろうか…?-
『てかお兄さんさー、髪型は超ダサだけど
カラダは仕上がってていい感じじゃない?
アタシ好みかもー♡』
といいながら上目遣いで女豹のように擦り寄ってくるJK。
『や、やはりッ‼︎猥輩とはこのおなごのような
ふしだらな者のことッ‼︎いたわしや……ッ!(ゴクリ)』
その後依道は地上に戻り”猥輩”という言葉を
流行らそうとしたが、一切流行らなかった。