突発的サイコ症候群。
何作目?
人を殺してしまった。
私だって殺す気はなかったのに、レンガで殴っただけで死んでしまった。
なんて脆い生き物なのだろう。体を切り刻んでも動くミミズを見習わないと。
いや、まてよ、死んでいないかもしれない。今さっきから倒れ伏している人はピクピクと痙攣してるし、これはきっと切り刻んだミミズみたいに元気に動き出すんだ!!
まだ頑張って生きようとしてる!!
すごい!!生命の神秘!!
いやー、それじゃあ私は人を殺してないや。
この知らない男の人は、路地裏で後々復活するだろうから、心配ないや!!
今日は安心して眠れるね。
また人を殺してしまった。
今回も何の害意もないのに殺してしまった。いや?死んでしまったの間違いかな?
私はただ、道端で拾った変な薬品が入った注射を打ち込んだだけなのに。死んじゃダメだよ、見知らぬお姉さん。泡を吹いて倒れないで。
いや、まてよ、このお姉さんは死んでいないかもしれない。
この注射に入っている薬品は国家機密の栄養剤で、この知らないお姉さんの癌の治療を行なってるんだ!!
絶対そうだ!!多分10分ぐらいしたら元気に生きかれるんだろうな、そしたら元気に社会復帰だ!
今日は、とてもいい事をした気分。
みんなに褒められちゃうぞ!
うわ、死体がある。
教室に入る前から血の匂いがしたと思ったら、みんな死んでる!!
ひどい、これじゃあ喋れないじゃん。
何でみんな死んじゃったんだろう。置いてくなんてひどい。うぅ、まだみんなと、遊んで一緒に楽しみたかったのに。
ん?一緒に?
そうだ!!みんなと一緒になればいいんだ!!
私ってば天才ね。ふっふーん、これを話したらお母さんに褒められるぞ。今日は授業がないからたっぷり時間がある!
今日中にみんなを食べよう!!
そして一緒に生きるんだ!!!
とても死にそう。
身体の至る所からは血がダラダラ流れていて、頭がぼーっとする。もう血が足りなくなったのか目の前が見えないし、何も聞こえない。
うぅ、悲しいよぅ、せめて最後にはお父さんの顔と、お母さんの顔を見て死にたかったのに。
でも、良いか!!
楽しかったな!この人生。みんな優しかったし、一緒に笑ってくれた。
私はとても満足です!!!
突然脳内に出てきたんです。許してくだし