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ここはどこ

思いついた内容を忘れないように書き出しました。

構想がまとまり次第追加をしていきたいと思います

 ガコッ!


 きゃ〜‼︎


 ドスン!


 痛ぁ〜い。なにここ?なんで鍾乳洞の中にこんな部屋があるの。鍾乳洞管理用の部屋とは違うようだし。


 その部屋は壁が今まで見たこともない素材で、部屋の中は明るいのに照明器具もない。壁、天井、床そのものが間接照明のような灯りを放っていた。


 この部屋なんもないじゃん。というか私とこから入ってきたの。どうやったら出れるの?


 とりあえず、出口を探さないと帰れないもんね。


 近くの壁を触ってみると硬くもなく柔らかくもない表現しにくい感触。何箇所か触っていくと突然壁に穴ができて吸い込まれるように別の部屋へ移動した。穴が閉じた場所の壁を触るとさっきの部屋に戻り、また触るとこの部屋に帰ってきた。通路は一方通行じゃ無さそうなので入ってきた場所を忘れないよう記憶して、次の部屋を見て回る。


 この部屋の照明もさっきの部屋と同じで部屋自体がちょっぴり暖かさを感じるような柔らかい明かりを灯している。さっきの部屋と違う点といえば、この部屋には読めない文字が刻印された10cm四方の石板が壁に無数貼られてる。


 触っても大丈夫だよね。


 その一つの石板に触れると石板がの文字と図柄だけが光を放って空気中に浮かび上がると同時に石板は消えてしまった。空中に浮かび上がった文字はゆっくり移動をはじめ、その部屋の隅へ移動しそこにあった腕輪へ吸い込まれるように消えた。


 えっえっえっ⁈


 慌てたけど、石板も消えてしまったので、元通りにすることはできなくなっていた。


 私のせいじゃない。

 

 そう思いながら文字が移動して吸い込まれていった腕輪に近づき、その腕輪を恐る恐る手に取って腕輪を見ると腕輪に一部に先程触った石板に書かれていた文字や図柄と同じようなものが腕輪の刻印へと変化していた。


 石版の文字と図柄がこの腕輪に移動した?じゃあ他のも触るとこれに移動するのかな。


 恐る恐る別の石板にも手をかけようとして、手を止めた。


 また消えちゃうのかな。一応写真撮っておいた方がいいよね。


 スマホを取り出し、部屋全体を写真に撮っていく。一枚欠けてしまった石板全体を写るように壁を撮り、次に触れようとする石版だけを写してから、石板に触れるとやはり光の文字と図柄へと変化し、腕輪へと移動して消えた。


 腕輪を見ると図柄と文字が増えていた、二つになった腕輪の文字と図柄を比べると文字も図柄も同じではなく、さっき撮った写真の文字とかと見比べると石板の文字がそのまま刻印と変わっているのが確認できた。


 そのあとは流れ作業のように石版の写真を撮ってから石板を外すといった作業を繰り返して、部屋中の石板を全て腕輪の刻印に変えてしまってから、剥がしちゃってよかったのかなと思う自分に苦笑いをした。


 そのあと石版お部屋をくまなく調べてみたけど何も見つからなかったので、刻印だらけになった腕輪を持っていたカバンに詰めて、初めの部屋に戻る。


 最初の部屋の壁中触ったけどさっきの部屋は通じる通路しか見つからない。もう一度石板のあった部屋も壁中触ってみたけど最初の部屋と繋がる通路しか無かった。


 最初この部屋に来た時のことを思い出した。なんか上から落ちるように尻もちをついていたことを。


 ひょっとして、入口は天井?


 だとしたら私は天井に手が届かない。行き来できる部屋に足場となるようなものもない。


 攻略できない脱出ゲーム?無理ゲー?


 あとあるのは石板から変化した刻印が入った腕輪のみ。この腕輪に脱出する鍵があるのかなぁ。


 腕輪に石板分の刻印がびっしりと埋まっている。文字の部分は共通したところもあれば違うところもあるので、この法則を解読すれば理解できるのかもしれないけど、私には無理だ。


 あとは図柄を頼り推測するしか無いけど、気になるのは本のような図柄の物と、翼のような図柄な物他にも間接的に使えそうな図柄もあったがまずはこの二つかな。


 まずはこの本のようなやつかなぁ。魔法の本とかで魔法使えるとか、攻略本的な説明書とかだったりするといいなあ。腕輪を手に持って刻印とか触ってもなんの変化もない。


 石板から文字と図柄が光に変化してこの腕輪に移動するあり得ない光景から、これをつけたら、何かが起こるとは思ってるけど、ちょっと怖いなあ。


 次誰かがここに来た時、腕輪を付けた変なミイラが転がってたなんて光景は認めたくない。


 でも他の手段はないし、一縷の望みをかけて、腕輪を嵌めた。


 期待を裏切り何も起きなかった。


 そう簡単な話じゃないよね。つけるだけで解決したら苦労はしないよね。


 諦めて外そうとしたら抜けない。


 えっ!嘘!外れない。の、呪われた?


 外れない腕輪を見ると気になっていた本の図柄の入った刻印が目についた。


 なんでこれが魔法の書だと勘違いをしたのかなあ。安易に腕輪もつけちゃって私ってバカだよね。


 そう思いながらその図柄を指でしばらく触れていると、本の図柄とそれに付随する文字が光りだし、浮き出し身体に吸い込まれるようにして消えた。


 さっきまで触っても何も起きなかったのが、しばらくの時間触り続けると光が浮き出しその部分だけが消えた。


 えっ?今文字と図柄身体に吸い込まれたよね。腕輪から刻印も消えてるし私魔法使いになった?


 ファイヤ


 メラ


 ルーラ


 ラリホー


 なんも起きない。


 やっぱり世の中層は甘くないかあ。もしかして元の石板に戻ってて部屋に復活してる?


 石板のあった部屋を見ると石板一つない部屋のままだった。


 万策尽きたかな…つけたらなんか変化あると思ったのになんも起きない。つけてしばらく触っていると文字と図柄が光って浮き出し消えただけ。知識がみなぎるとかもなかった。魔法が使えるようになった感じもない。


 そういや、もう一つ候補を出してたよね。ダメ元でそっちも試してみるかな。翼が描いてあるから、付けると飛べるとか。まあないと思うけど。


 腕輪に刻印されたその図柄を探そうと、腕輪に目をやると読めなかった文字の内容が理解できる‼︎


 外そうとしても外れないのに腕輪は回すことが出来る。翼の図柄は見つけたけど腕にはまたままじゃ読みにくい。何とか読み取ってみると、


 飛行スキル 基礎熟練度10になると使用可能。使用可能後はスキル熟練度が上がるごとに能力が向上する。


 じゃさっきのほんの図柄は?最初に文字が読めたらどんな機能なのかわかったのに消えちゃって読めない…


 あっ‼︎そうだ。


 あれは確か写真撮ってたような。写真をみると、写真でも書かれている意味不明な文字が理解できる。他の写真は詳しく読まずに本の図柄の写真を開いて読んだ。


 真意のスキル 基礎熟練度0から使用可能。基礎熟練度が上がるごとに能力向上し、より多くの真意に近づける。


 そっか、魔法の書ではなかったけど超当たりじゃん。


 何気なく部屋を見渡すと別の部屋につながる通路がある場所に通路の枠組のラインが見える。他にも二箇所天井と床にも通路の枠組のラインが見える。


 あっ床にも通路があったんだ。

 

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