表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーソナルウェポンマスター  作者: 瀬名澄子
私だけの武器
3/6

私の武器コレ!?

「嘘でしょ…」

 私の武器は盾?いやそもそも盾って武器なの!?

 色々思う所はあるけど、とりあえずエリサちゃんと合流しなきゃ…。既にエリサちゃんからフレンドの申請が来ていた。承認して、フレンドと合流を押す。

 光に包まれて、消えたと思ったら、目の前にエリサちゃんがいた。

「おーきたきた!それで?それで!?どんな武器になったのー!?」

 目を輝かせながら、聞いてくるエリサちゃん。

「…その…これ…。」

 武器顕現ボタンを押し、左手に持った盾を見せる。

「えーと…?…盾?」

「………うん…。」

 キョトンとした表情で、私の盾を見るエリサちゃん。盾って武器なの?みたいな顔で私を見る。

「私、色んな武器を見てきたけど、盾は見たことないなあ…。そもそも盾って武器なの?」

「…私もそう思う…。」

「と、とりあえず詳細説明読んでみようよ。」

「詳細説明?」

「うん。武器の名前とか、使い方とか。そういうのが書いてるんだ。」

 メニューを開き、武器メニューをタップ。詳細説明を開く。

「…えーと、名前は白盾(しらたて)…かな?」

「へえ。確かに白い盾だね!」

 そこは見たまんまなのか!

「んで使い方は…『白盾は相手の攻撃を防ぐと、回復効果のある光を撒き散らします。』?」

 ただの盾ではないみたい、だけど盾で防ぐと回復出来るって、これ、まさか……。

「へ、へえー。普通の盾じゃないんだあ〜。特殊効果の付いてる武器って珍しいんだよね〜。…あはは。」

「エリサちゃん……これってまさか……」

 こ、この武器って…。

「…相手に攻撃出来ないんじゃない…?」

 エリサちゃんは目線を逸らす。これめっちゃハズレ武器なんじゃない!?

「…い、いやあ…。そんなことは…無いと思うけどなあ…?」

「いやいや盾だよ!?剣とか銃とか、そんな武器みたいに攻撃力無いよこれ!?」

「……盾で殴る…とか?」

「ええ〜!?」

 唯一の攻撃が盾で殴る!?とことんハズレ武器じゃん!

「……ちなみにエリサちゃんの武器は…?」

 恐る恐る聞いてみる。

 エリサちゃんは気まずそうな顔で、

「…ダークグリモア…。闇魔法が書かれた魔導書だけど…。」

「…聞くだけで強そうなんですけど…。」

 なんか気まづい空気が流れる。

 盾って!せめて攻撃力のある武器にしてよ!格ゲーで盾って!

「と、とにかく最初はCPUとバトルしてみようよ!」

「そ、そうだね…!」

「私応援&指南するから!」

 それは心強い。とにかくCPUなら…勝てるの?

 不安が残りながら、メニューのCPU対戦の一番弱い敵を選ぶ。

「ホントに大丈夫かなあ…」とつぶやいた瞬間、また光が私を包み込んだ。

 最初のバトルが、始まる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ