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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

「連鎖」

作者: howari
掲載日:2020/10/27

「殺される」死の連鎖を止められるか?

それは真夜中に突然鳴った。


「は…はい?」

重い目蓋を開けてケータイを持った。


『た、たすけて…殺される…。』


それは助けを求める私の声だ。


「…えっ?わ、わたし?殺されるって…?」


『はぁ…はっ…』

ガサガサッと草を踏む音と、私の息遣いが聞こえる。

 

『今日は…10月17日…〇〇公園で…』

「17日って3日後?!」

えっ?3日後の…私??


『バ、バイト帰りに…はっ…この公園を…通ったら…誰かに追いかけ…られ…て…はっ』

「えっ?追いかけられてるの?!」

『そ、そう…たぶん殺され…る…ナイフ持ってる…』


ナイフ?何で?


『だ、だから…はぁ…公園…通らない…で…』


ガサガサガサッ!


『みぃ、つけ、たっ。』


その聞いた事ある声に背筋がゾクッとして、心臓が止まりそうだった…。えっ…誰?


プツッ…プープー…

そこでケータイは途切れた。



えっ?何?い、今の…夢?

でも…やけに生々しく耳に残っている。

3日後に私…殺されるの?

3日後に〇〇公園を通らなければ、殺されない?



3日後の10月17日、真夜中。

コンビニのバイトをドキドキしながら、変な冷や汗をかきながらやり終えた。

バイト仲間の加藤くんと別れて、公園を通らずに家に帰る事にする。

ドキドキ…これならきっと大丈夫だ。


歩道橋を渡ろうとした時…背後に気配を感じる。


…えっ…誰かに…つけられてる?


急いで歩道橋を上がる。


…カンカンカン!


その誰かも…着いて来る。


怖くて…振り向けない…でも追いかけてくる。


必死に逃げて…近くの工事現場に入った。


冷や汗が背中を滴る…

心臓が痛いぐらい…早い。

な、なんで…追いかけて…来るの?

コイツは公園にいたんじゃ…?


背後から凄い殺気を…感じる。


「はっ…はっ…はぁ…」


フェンスの影に隠れて、ケータイを持った。

お願い!過去の…私、3日前の…私に掛かって!!


『は…はい?』


掛かった…私だ。この事を伝えなきゃ!!


「私は…田中理沙。あなただよ。今日は…10月17日…で。3日後のバイトの帰りに、歩道橋を…通らないで!

誰かに殺され…る。」


『えっ?私?こ、殺される?』


「絶対、通らないで。」




「あーあ、またケータイ掛けてる。」 


その誰かにケータイを切られる。

こ、この声?ま、まさか…。


顔を上げるとそこには…


バイト仲間の加藤くんが居た。

黒いフードを深く被って、マスクをして、右手には…

ギラリと光るナイフ。

月明りに照らされて…不気味な程に…怖い。


「か、加藤…くん?」


「ねぇ、手間取らせないでよ。理沙ちゃん。」


「ど、どうし…て…」

もう腰が抜けて、体が硬直して…動けない。


「君の髪に埃付いてたから取ろうと思っただけなのに、触ったら凄い嫌な顔して…僕の手を振り払ったでしょ?

それがショックで、憎くなって、君を好きだったのに。

だから…殺そうと思ったの。」


「く、狂ってる!そ、そんな事で…。」


「僕にとってはそんな事じゃない。あぁ、一応謝っておくわ。殺してゴメン。」


「でも、また殺すから。ね?」


何コイツ…頭おかしい…。


過去の私にまた電話しなきゃ。犯人は加藤だって。

でも、もう間に合わない。


このままだと過去の私も殺されてしまうのだろうか?

このままだと死の連鎖が続いてしまう。

その前に断ち切らなくちゃ。


ここでコイツを殺しても、過去のコイツは生きていて…また過去の自分も殺されてしまう?

よく分からないけど、今やるしかない。


私は近くに転がっていた鉄パイプを握った。



私が死ぬのが先か、コイツを殺すのが先か、


どっちだ…?



end


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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルがぴったりで良かったです。 また、何度も繰り返すような不気味さが、とても印象に残りました。
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