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屍蝋

作者: 犬日目

屍蝋がささやくのでさあ、


殷々と。縷々と。


こうと。


きみの自己陶酔のパレェドに


つらなった、


神化の仮面の


わたくしはただの、


仮面のつらなった


ただのわたくしは、


ひとりに過ぎない、


仮面でしかない


わたくし、


だろ。


仮面を放擲したら


よう済みのうつくしさも、


まほうの奥底で


かびて、


くさって廃るは廃るは


かんばせの無い


わたくしは廃る、


もう


徘徊をやめようね、


ふゆの迷宮をさまよいあるく


なつかしい没頭をね。


人面の迷宮であった


きみよ。


血は流れたかね。


なんの血だろ。


わたくしの。


いや


ふゆ、や


なつ、や


あき、の。


ふゆの血液、


なつの結晶、


あきの屍蝋、


だろか。


はる、は不在でしたな、


わたくしと


きみの、


間には。


まつりのあと、


きらきら輝く


銀蝿、


無性のあまく定まらぬ


色面の


まばゆい宝石として、


ちりぢり、ちぢに、


咲く、


裂く。


了。

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